※これは何系になるんだ?w おバカ系?w 残酷でも破壊でもないとは思うけど。




  「 新米銀河警備隊 」



この暗黒の宇宙の中に輝く青く美しい星。
太陽系第三惑星・地球。

今その地球は  ない。


   *


「さぁ今日からお仕事です! 頑張りますよ~!」

この暗黒の宇宙で両手をぎゅっと握り意気込む少女。
全身を青色と銀色に塗り分けられたボディスーツで包み込んでいる。
体に密着するそのスーツは彼女のボディラインを如実に表し、腰の括れや脚線美などを綺麗に可視化したが、胸だけはそのスーツさえも盛り上げる勢いでバインと突き出されていた。
青くウェーブのかかったセミロングヘアーがこの宇宙空間でふわふわと揺れている。
例え真空の空間でも、彼女に害はない。

そんな彼女は先日16歳の誕生日を迎えると共に正式に銀河警備隊に配属されたばかりの新人である。
研修は終えたが、まだ見習いレベルの彼女は、まずは仕事に慣れる事と、宇宙の辺境の一角を任されそこの警備を受け持った。
最重要護衛対象は太陽系の地球と言う星だ。
文明のレベルは最低以下だが、自然環境が素晴らしく住民も温厚な方らしい。

というわけで、まずはその地球と言う星を見に来てみたのだ。

が、

「こ、これが地球ですか~。ちっちゃい星ですね~」

今、少女の目の前をふわふわと漂う青い球。
直径1cmちょっと。少女の指先ほどの大きさである。

少女は身長155万kmと、地球人の10億倍の大きさを持っていた。
指先までスーツに包まれた人差し指を地球の横に立ててみる。

「うわぁホントにちっちゃいです。こ、これを守るのは大変ですね~…」

先述の通り地球は少女の指先ほどの大きさしかない。
指はその地球5個分くらいの長さがあった。

「むむぅ…こんなちいちゃな星を守るのは大変です。悪い宇宙怪獣に丸ごと食べられてしまうかもしれないし、宇宙船が通りかかった時、気づかれずにぶつかってしまうかもしれません。大変です大変です~…」

地球の横に立てていた人差し指を頬に当てむ~と考える少女。

「む、そうです。これは善良な宇宙人を悪い宇宙怪獣や宇宙人から守るための大切な使命なのです。片時も目を放してはいけません。でも、毎日こんな宇宙の辺境まで来るのは大変ですね。なので持って帰っちゃいます」

少女はスーツの前部に付いているファスナーを首から胸元にかけてジーッと下した。
ファスナーが胸元まで下されると、巨大惑星サイズの二つの乳房が織り成す恐ろしく深い谷間があらわになった。スーツの下にブラはしていない。別に着けていけないという規則は無いが、何故か少女は着けてない。

そして少女は地球を摘まむと胸の谷間に押し込みファスナーを閉じた。
ポンポンと胸をたたく。

「これで安心です。さぁ帰りましょう!」

少女は笑顔で太陽系を去って行った。
結果、太陽系から地球は消え去った。


  *


仕事を終え、寮の私室に戻った少女。

「ふぅ…お仕事は大変です。汗かいちゃいました…」

パタパタと顔を仰ぎながらファスナーを下す。
あの巨大な乳房がみっちりと合わさってできる谷間が現れる。
そこも、密閉されたスーツの中でじっとりと汗を掻いていた。

そして谷間に指を忍ばせると、中から地球を摘み出した。

「わたしの汗 におっちゃいました?」

目の前の小さな星の覗き込む少女。
身長に摘まんでいるが、今にも潰れてしまいそうな儚さだ。
それは、この美しさがそう思わせるのだろう。
資料にも、自然豊かな星とかかれていたし、それがこの美しさのもとなのだろう。

「まずはシャワーを浴びて汗を流しましょう。あ、目を離すわけにはいかないのでこれも持って行かないといけませんね」

少女は地球を持ったまま風呂場へと向かった。


  *


「はぁ~…気持ちいいですぅ~…」

体を洗い終わったあと、バスタブに浸かる少女。
ほぅ…と吐き出される息が湯船から上がる湯気を散らした。
そして大量の脂肪が詰まった大きな乳房は湯船にぷかぷかとたゆたい、地球はそんな乳房と乳房の間に浮いていた。

「どうですか? みなさんも気持ちいいですか?」

胸の間の地球を見下ろす少女。
全体像があらわになった乳房は直径15万km以上ある。地球数十個分の大きさだ。ケタが違うのだ。

「ふふ、かわいいです」

自分の乳房の間をぷかぷか浮かぶ地球。それを指でつついてみると、地球は一度湯船に沈んだあとまた顔を出した。


  *


風呂上り、ワイシャツ一枚で歩く少女。
まだ温かい体に冷たい風を楽しみながらほくほく顔である。
フローリングの床をペタペタ歩きながらリビングへ向かう。足の長さは24万km。足の裏の面積は地球の表面積を覆って有り余る。
地球は少女の手のひらの上を転がされていた。

リビングに着いた少女はゴソゴソと何かを始めた。

「できましたー!」

少女は万歳しながら言う。
目の前のテーブルの上には裁縫セットと、糸を通された地球。
少女が糸を摘まみ上げると それを通された地球も釣られて持ち上がった。

「これで肌身離さず持ち運べますね」

少女は糸の輪に首を通した。
地球はまるでネックレスのように少女の胸元にぶら下がった。

「みなさん安心してください。これからはずっとわたしが守りますからね」

くすっと笑った少女の胸元、谷間の上に地球は乗っていた。


  *


宇宙空間。
ある時は悪い怪獣を倒し、ある時は悪い宇宙人を倒し、少女は日々奮闘していた。

「ふぅ~今日もいっぱいがんばっちゃいました。また汗でベトベトです~…」

スーツのファスナーを下してみればやはり汗を掻いていた。
首から下がる糸の先は胸の谷間の中に消えているがそこもベトベトだ。
少女は常日頃から肌身離さず地球を首から下げている。
例え任務でスーツを着る時も、その内側にしっかりと下げていた。

「早く帰ってお風呂に入りましょう」

少女は宇宙を飛行し始めた。


  *


約1週間後。
少女は上司に呼び出されていた。

「なんですか~?」
「いや、どうだ? 仕事にはもう慣れたか?」
「はい。頑張ってますよー」
「ハハハ、それはよかった。ところで、観測から連絡があったんだが、最近太陽系から地球が消えてしまったそうだ。お前の管轄だったよな、何か知らないか? 巨大怪獣でも襲ってきたのか?」
「地球ですか? それならー…」

少女はスーツのファスナーを下げると、

「ここにありますよ~」

にっこりと笑って糸を通された地球を取り出した。
上司は口をあんぐりと開けていた。