通学時間は通勤時間と重なり、この時間の電車はよく混みあう。
ぎゅうぎゅうにすし詰めになった車内。
サラリーマンたちの詰まった電車に、好んで乗ろうとする女学生はいない。

ひとりを除いて…。

今日もその少女はその時間帯の電車に乗っていた。
乗って二つも駅を通過すれば車内は身動きが取れないほど満員になる。
自分が誰と、何人と触れあっているのかもわからない状態。
そうなると、大体発生してくるものがある。

痴漢である。

車内の中ほど。
前後左右を人に囲まれ外の景色も見えないようなおしくらまんじゅう状態の少女。
そんな少女に、背後から車内の満員状態を加味しても必要以上に体を押し付ける男がいた。
こんなギュウギュウ状態では誰もその事実に気づけない。
男と、少女以外。

男は、少女が、体を押し付けても反応の無いのをいい事に、そのスカートの中に手をするりと差し入れた。

瞬間、男は消えた。
男が消えた瞬間、その男の周囲にいた乗客たちは驚き目を見張ったが、その男がいたスペースもこの満員電車の中ですぐに埋まる。
周囲にいた乗客たち以外はこのすし詰め車内の中でひとりの男が消えた事など気づいていなかった。
気付いた客たちも男のいた隙間がすぐ埋まり、男の痕跡が無くなると首を傾げながらも素知らぬ風をを装った。
気のせいだ。
疲れているんだ。
日ごろから苦労を重ねる会社員たちは目の前で起きた異常を気のせいとして処理をした。
男の存在が抹消された車内。
少女は薄く笑みを浮かべた。


  *


少女は、自分の膣の中でピチピチと暴れまわる存在を心から楽しんでいた。
20分の1サイズに縮めて、膣の中にいれてやった先ほどの痴漢だ。
自分に痴漢を働いた男はみんなここに入れられるシステムだった。
9cmもない小人など、膣に頭の先からつま先まですっぽりと入ってしまう。
その純白のパンティに覆われた少女の陰唇は、中に何も入っていないかのようにピッタリと閉じられていた。
くちゅくちゅ。小人が膣の中で動く音を脳内で妄想する。
満員電車よりも窮屈な膣の中で男が悲鳴を上げながら必死にもがいている。
だがどんなに暴れても、それは少女を喜ばせる結果にしかならない。
男が求め手を伸ばしたそれは、男を捕るための罠だった。
少女と言う餌につられ、少女の餌になった。
少女が膣をちょっと締めると男のすべての行動を封じ込めることができた。
男は手足を動かす事もできず、悲鳴さえ上げられぬほどの窮屈な圧迫感を感じた。
包み込んでくる柔らかな肉は男の口や鼻を塞ぎ呼吸さえ許さない。
胸や腹などを押さえつけ中身を絞り出そうとする。
膣が緩むと男は盛大に呼吸を開始した。絞り出された分の酸素を取り戻そうと必死だった。
だがすぐに膣が閉められ、再びあのこの上無い窮屈感に襲われる。
男は、少女の膣に弄ばれていた。

外から見る少女は至って平然としていた。
口元にうすく笑みを浮かべてはいるが、この満員電車の中では誰も気づかない。
もちろん陰唇から汁が漏れるなんてことはしない。
実際陰唇はなんの変化も無かった。
男をその中に呑み込み、絞るように締め付けたり開放したりを繰り返しているが、少女の陰唇は平然と閉じられたままだ。
外からはわからなかった。
少女が男を嬲り倒している事など。


  *


次の駅で少女は電車を降り、トイレへ入った。
スカートとパンティをおろし便座に腰掛ける。
あらわになった陰唇に指を差し入れると、指先に触れたそれをズルリと引きずり出した。
出てきたのは身長9cmにもならない、ぐちょぐちょに濡れたスーツ姿の男だった。
足を摘ままれブランとぶら下げられた彼はピクリとも動かなかった。

そんな男を見てくすくすと笑った少女は男を便器に捨てると水を流した。
男の姿は流れ去る水流と共に便器の奥に消えて行った。
立ち上がりパンティとスカートをはいた少女はトイレを出て、再び電車に乗った。
次の獲物を待つために。