危険度:【B】
ジャンル:相対的巨大少女
大きさ:10万分の1くらい
属性:『おなら』

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近年女子トイレに設置されつつある新システム『ぷーさん』。
おならをしても周囲に知られないようにするものである。
ウォシュレットと同じようにボタンひとつで稼動の簡単操作。
あとは便座に座ったまま用を足すだけで。
これだけでにおいも音も周囲には漏れない。
トイレのかすかなプライバシー保護として大人気。
現在は駅や会社、学校などへ急速に普及している。
近い将来には家庭にも設置され始めるだろう。

そんな『ぷーさん』が設置されているトイレをひとりの少女が訪れた。
制服を身にまとっているのはここが学校だからである。
個室へ入りドアを閉め、スカートと下着を下ろし便座に腰掛けた。
はぁ。
閉鎖された空間で感じる安堵感と用を足せる充実感にため息をつき、腹に力をこめる少女。
おならが放出される。
だが音らしい音はせず、自身も「おならをした」という実感以外には肛門のかすかな感触と体を伝導してきたわずかな音以外にそれを感じることはなかった。



 ブォォォオオオオオオオオオオオオオオオオオ!!

とある国のとある町を、突然の突風が襲った。
空の雲が吹き飛んだかと思われた瞬間、すさまじい風が空から地面に吹きつけ、そこにあった町を吹っ飛ばした。
直下にあった建築物は上からの風圧で押し潰され、それでも威力を弱めない風は町に大きなクレーターを穿つ。
それ以外のものは風にぶつかって砕け散るか、宙へと放り出された。
車や家、低層ビルさえもが空を舞い、人々は塵のように飛び散った。
すべてが一瞬だった。
町は、まるで爆弾でも落とされたかのような巨大なクレーターを穿たれ、家々はそのクレーターから放射状に吹っ飛ばされていた。
あっという間に町ひとつが消し飛んだのだ。


スイッチを切り、本命の用を足し終えた少女は充足感に胸を躍らせてトイレを後にした。