窓「ふふっ♪」

地「う、う〜ん・・・」

窓「あっ、目が覚めた?」

地「あぁ、まだちょっとクラクラす・・・ん!?」


 目を覚ました地仁田は驚愕した! 大きな影。目の前には・・・巨大はローファーが。 辺りは暗く見上げると・・・そこには巨大な窓香が!


地「なっ! どうなっているんだ!」


 混乱する地仁田。地仁田の狼狽する姿を満足気に眺めている窓香。


窓「もう一人の方はどっかに飛ばされちゃったみたいなんだけどね。えっとね、君は100分の1に小さくなっちゃったんだよ。虫みたい!」

地「・・・俺をどうするつもりだ」

窓「君、探偵さんなんでしょ? 一緒にこの学校の秘密を探ろうよ!(まぁ私も秘密の一つなんだけどね)」

地「ならなんで小さくした!」

窓「だって・・・かわいいんだもん♪」

地「・・・(彼女の思考が良く分からない、キョソ君はどこへ行ってしまったのだろう?)」


 ぶつぶつ色々と言っている地仁田に目の前に大きな手が!


地「うわぁぁぁ!」


 救い上げられるように顔の前まで持っていかれる地仁田。 地仁田にとっては地上から100m以上は急上昇させられた感覚であろう。 急な重力がかかったことにより気分が悪くなった地仁田。


地「うぅ・・・」

窓「あぁ、ごめんね。 今度からゆっくり持ち上げるよ。」


 吐きそうになったが何とか持ちこたえた。 目の前を見ると、大きな大きな窓香の顔。 バスぐらいは楽に飲み込めそうな口。 彼女の瞳は俺とどっちが大きいのだろうか? もしかすると・・・。


窓「じゃあ、行こうか。」


 すると窓香は地仁田を左胸のポケットにそっとしまった。 ちょんと着地すると薄暗いが布と胸のダブルのやわらかさが伝わりなんともたまらない。女の子特有のにおいも見逃せない。 これがフェロモンと言う物なのだろうか? そして胸の鼓動・・・。


地「落ち着くな・・・。」


 うとうとし始める地仁田。 しかしその時! 見てはいけないものを見てしまった!


地「うわぁぁぁ!」


 そこにはいくつもの赤いシミが。女性のフェロモンが勝っていたため気がつかなかったがシミの辺りを嗅ぐと血の生臭さが・・・。 一気に目を覚ましてしまった!


窓「あぁ、それね。小人さんと遊ぼうって言ったのに何匹か言うこと聞かなかったから中で潰したの。 こういうシミってなかなか落ちないよね〜? クリーニングに出すからポケットまで洗ってくれるわけじゃないし」

地「ハハッ・・・」


ずしん。ずしん。と歩きながら平然と言う窓香。 顔面蒼白の地仁田。絶対に窓香に逆らわないようにと心に誓ったのであった。