「弟、いるか?」
 私はドアを開けて、弟が転送された街に入った。
Wakanaがこの部屋の中に街を縮小転送した後、弟をこの部屋の中に転送した。
この都市は、手のひらサイズの大きさのビルが沢山建っている。
郊外には小さな雑居ビル、家々、そして小さな人や車が蠢いている。
私は小さな人々が生活している都市に足を踏み出した。
私は他の女性たちと違って小さな都市で遊んだ経験が少ない。
弟は私のことを優しくて真面目な姉だと思っている。
 百万人が住む大都市に千倍の大きさの私が入ると、コビト達が大勢の犠牲になるが、私は弟に会って愛を伝えたかった。
まずは右足から街に入る。
 最初に私の右足の犠牲になったのは郊外の住宅街だった。
私は大柄なので、普通の女性よりも足が大きい。
当然、私の足はWakanaやMashiroよりも多くの小さな人々を踏み潰す。
足の裏にビルの屋上が触れて、壊れ、そして小さな家々の屋根が足の裏に触れた。c
小さい建物が潰れ、私の足が地面に足がめり込む。
足が接地すると同時に地面に亀裂が走り、土煙が足の周りから噴き出す。
そして小さな"点"のような存在が道路の上を転がっているのが見えた。
(あ、これ人間か!)
突然発生した衝撃で吹き飛ばされて転げまわった点たちは弱々しく動き、私から離れるように動いている。
耳を澄ますと、小さく悲鳴も聞こえてくる。
私は鼓動が速くなるのを感じていた。
興奮を抑えながら髪をかき上げて前傾姿勢になり、次に左足を踏み出す予定の場所を見た。
そこは駅近くの商店街のようで、小さな商店が軒を連ねて所狭しと並んでおり、昼下がりの大勢の買い物客でごった返していた。
私は一瞬躊躇ったが、視線を転じてもこの大都市は大小の建物で足の踏み場がない。
どこを踏んでも犠牲者は出るのだ。
 これから何が起こるかを想像すると罪悪感と興奮で胸が締め付けられるような感覚がする。
私は意を決して左足を上げ、二歩目を踏み出す。
大小様々な建物を潰しながら踵を地面につけ、ゆっくりとつま先を下ろしていく。パリパリという感触が気持ちいい。
「早く逃げないと潰れるぞ。いいのか?」
高圧的な物言いになってしまったが、一応の警告はした。とてつもない数の大きな悲鳴が上がったが、建物が崩れ、潰れるバリバリという音にかき消されていった。
 コビト達にとっては理不尽な大破壊、大虐殺である。しかし、悪いことをしている自覚があるのに、私のカラダは段々と熱を帯び、頬は上気し、胸が高鳴っていく。股間に熱を感じ、異様に興奮していた。
地上の人々からはこの光景がどう映っているのだろうか。小さな人々の声が聴きたくなってきた。
 ここで私はWakanaのアドバイスで持ち込んでいたsmartphoneを手にし、ワイヤレスのイヤホンを装着する。
架電先はもちろん弟の弟だ。ビデオ通話モードにしてコールする。弟はすぐに出た。画面の向こうの弟の顔はかなり焦っているように見えた。
「Ritsukaストップ! 足元が凄いことになってる!」慌てた様子で弟が私に訴えかけてくる。弟の言葉で改めて自分が酷いことをしていることを自覚し、さらに興奮が増す。
「…? 何が凄いのか? お前たちの街が小さすぎて私にはよく分からない。弟、私にカメラを向けなさい」
内心の興奮で声が震えるのを抑えながら、破壊を楽しんでいるのを悟られないように、私は理解できない振りをする。促された弟が、smartphoneを外カメラに切り替えて私の姿を映す。私のsmartphoneの画面には、大都市の街並みの遥か向こうに圧倒的な巨大さで聳え立つランジェリー姿の私自身の姿が映っていた。
(我ながら完璧な身体だ。世間で人気の妹たちにも劣らないぞ。しかし何てエロい格好をしているんだろう…興奮して呼吸が荒くなってしまう)
弟に自分の身体の魅力をアピールするためとはいえ、画面に映る自分の姿をまじまじと見て、改めて羞恥とともに、性欲が沸き起こってくるのを感じた。
 薄手の黒レースでは隠しきれない、はちきれんばかりの胸、細くくびれた腰に膨らんだ骨盤、そこから伸びる長い脚。そんな千倍サイズの超巨人女が、都市を踏み潰しながら立っている。凄い光景だ。
『おい、見ろよ。巨大な女が出てきたぜ。この女も美人だな』
『大きな胸だな、前の2人よりも大きいぜ。ところで逃げなくていいのか』
『高いビルの上にいたほうが安全らしいよ』
『綺麗な身体…スタイル良くて羨ましい…』
イヤホンから弟の周りにいるであろう人の声が聞こえてくる。自分のことを言っていると判り、ドキッとする。
「そのビルの屋上、他に人がいるのか?」
「う、うん。見物人でいっぱいだよ。みんなRitsukaのことを見に来たんだ」
弟の言葉で改めて大勢の人々の視線を意識してしまう。恥ずかしいが、私の身体をもっと見てほしい…褒めてほしい。承認欲求のような感覚が沸き起こってくる。
 私は両手で胸を持ち上げて、離した。自分でも大きいと思っていた胸が、大きく揺れる。smartphoneからは、おおっ、とどよめきが聞こえ、またドキッとした。続いて腰に手を当てて、セクシーなモデル歩きを意識してゆっくりと弟のいるビルに近づいていく。足を着地するごとに再び瓦礫と土煙が舞い、着地した足の間近にいた小さな存在が風圧で道路を転がっていく。
「わぁっ、Ritsuka!足元!足元!」
弟がカメラをズームして私の足元を映す。長い脚がゆっくりと持ち上げられ、既に様々な瓦礫がついて汚れた足の裏が露になる。そしてその足はゆっくりと地面に向けて下ろされ、地上の構造物をまるで巨大なプレス機のように押し潰した。弟のいる高層ビル群からは距離があるせいで、smartphoneからは私の行動に遅れて、重い足音と瓦礫の破砕音に続き、大地が震動する音が聞こえてきた。私が弟に近づくにつれて音の遅延がなくなり、音と衝撃が大きくなる。画面の中の私の足はだんだん大きく映り、建物が瓦礫を噴出しながら踏みつぶされたり、逃げ惑う人が足の下に消えていったり、吹き飛ばされる様子がハッキリと映る。私は自分が引き起こした凄まじい破壊の光景を見て股間が更に熱くなり、指を入れて慰めたい衝動に駆られるのを我慢しながら歩いていたが、smartphoneから、
『巨人女がこっちに来る!あ、駅を電車ごと踏み潰したぞ!』
『うわ、俺のマンションが踏み潰された!』
『きゃっ、人が吹き飛ばされて宙を舞ってる!』
と声が聞こえてきて、一瞬、身体に電流のような快感が走った。同時に股間が締め付けられる感覚。
思わず「あっ」と声を上げてしまい、脚に力が入らなくなる。
(歩きながら軽くイってしまった…コビトの生の声、最高だな)
興奮と快感で心臓が脈打ち、呼吸の制御が利かなくなり、自分でも息が荒くなっているのが判る。
 十歩も歩いていないうちに、弟のいるビルの真上に到達した。そこで頭の後ろに手を当てて胸を突
き出し、両脚を開いてポージングする。
「腰を下ろすぞ」
 宣言してゆっくりと腰を下ろしビルの上にしゃがみ込む。smartphoneからは周囲のざわめき声とともに
私の荒い息遣い、巨大な身体が発するグゴゴゴという関節音が響いているのが聞こえ、画面を黒レースのショーツを着用した股間が占領した。
そのままゆっくりと巨大な尻を着地させることにする。しゃがんだことにより、足元にいる無数の点たちが悲鳴を上げながら逃げ惑うのがハッキリと見えた。イヤホンに「Ritsuka待って!まだ逃げてる人が!」と弟の声が入り一瞬躊躇うが、さらなる興奮と快感の欲求には勝てなかった。ゆっくりと尻を下ろすと、尻で建物を上から押し潰していく感触が伝わり、最後に蠢くモノが潰れる感触がした。
またも電流が走り、私は「くふぅっ」と声を出して喘ぎ、快感に身をよじった。弟の、そして大勢のコビトの目の前で大破壊を演じたことにより、感じやすくなっているのだろうか。
 完全に腰を下ろし、自分の股間を弟のいるビルの前に晒した。そこで再びポージングをする。屋上には弟の他にギャラリーのコビト達が数十人集まっていたが、私が間近に接近したことでさすがに危険を感じたのか、多くが屋上出入口の方向に逃げようとしていた。
「逃がさない」
屋上出入口の階段を人差し指で潰し、コビト達の退路を断った。イヤホンから弟とギャラリーの悲鳴が同時に聞こえてくる。
「安心しろコビト達。お前たちが私に興奮を与えてくれれば、お前たちは安全だ」
私がギャラリーたちに優しく話しかけると、弟も「みんな大丈夫だよ!この巨人は僕の姉さんなんだ。僕たちのことを潰して楽しむような人じゃないんだ!」と周りの人々を落ち着かせるために大声で叫んでいた。やはり弟は私のことを優しい姉だと思ってくれているようだ。弟のことを愛おしく思うと同時に、さっきまで自分が愉悦のために街を破壊したことに罪悪感と興奮を覚える。
 ざわめき声の中、イヤホンからギャラリーのうち一人の声が聞こえてきた。
『ほ、本当に君のお姉さんは破壊を楽しんでないのかな…?』
ギャラリーの一人に質問されて、弟は「え?」と戸惑った声を上げた。
『だって、お姉さんのアソコ、濡れてるよ。湯気と、独特な匂いもするだろ』
え?濡れてる? 私はドキッとして股間を見る。黒いショーツは濡れて色が変わっていた。指で股間を触ると、エッチな汁が隠しようもないほどに染み出していたのが判り、顔が紅潮した。
「…Ritsuka…?」
弟の私に対するイメージは崩れてしまったようだ。私も取り繕うつもりはなかった。私はニヤリと笑い、
「今日の私は悪い巨大な女神だ。欲望の限りを尽くすぞ」
言うと、屋上に右手の人差し指と親指を近づけて、弟以外の屋上の人間たちの3分の1程度、十数人をまとめてつまみ上げる。少し乱暴に扱ってしまったかもしれないが、指の間で潰れた者はいないよ
うだ。私はつままれて泣き叫ぶ彼らに軽く口づけをする。そして左手で右のブラを開けると、乳房の中に彼らを落とした。数区画がまとめて入るほど巨大な私の乳房が彼らを優しく受け止める。続けてもう一度コビトをつまみ上げようとしたが、彼らは必死に屋上を逃げ回る。
「こら、待て。潰されたいのか?」
私は人差し指を舐めると、屋上の人間たちを指にくっつける。そして今度は左のブラを開けて、乳首に彼らをこすりつけた。彼らから微かに『きゃぁ!潰さないで!』『助けてください女神様!』等と声が聞こえたが。私は無視してブラを直すと、胸を軽く揺すって、ブラの中に彼らを落とす。コビトがチョロチョロと動く感触が心地良い。
 弟のほうを見ると、コビト達は弟を中心に固まって震えていた。千倍の大巨人が二本の指で数十人をつまみ上げ、上空に攫っていったのだ。怖いだろう。
「安心しろ。言うことを聞けば潰さないから」
私はショーツを横に開いて陰唇を露出させた。ショーツの中の熱気が解放されて、一瞬蒸気のような白いもやが現れる。イヤホンからは弟の「うわっ」という声のあと、『出た、巨人女のアソコの匂いだ』『この女も凄い湿気だな』『しっ、弟さんの電話から女神様に聞こえちゃうわよ』と声が聞こえ、またもドキっとする。
「思ったことは遠慮なく言って構わないぞ。お前たちの感想は凄く興奮するんだ。弟、皆を連れて私のココに登れるか?」私は性器をビルの屋上に近づけた。屋上のフェンスをなぎ倒し、小さな存在に迫る赤黒い唇。画面には重々しい関節音と共に赤黒い無数の皴がある肉の壁が接写したかのように映し出される。高層ビル並みの高さと幅がある私の女性器。千倍体ともなると、柔らかい陰唇の表面もまるで岩肌のように見える。
「みんな、登るんだ!」弟に促され、陰唇を登り始める小さな存在たち。『意外に柔らかくて登りやすいな』『暖かくて居心地がいいね。この音と振動は心臓の鼓動か』積極性のあるコビト達が弟に話しかけていた。
 全員が性器に掴まるのを確認してから、私は上半身を捻じって背後の地面を見た。足跡のクレーターに動くものはないが、潰されなかった地面には大勢の人間達が蠢いている。その地面に、私は容赦なく背中を付けて仰向けに寝そべった。
破壊の音や人々の悲鳴がスパイスとなって、私の興奮を掻き立てる。足で踏んだときとは比べ物にならない広範囲の面積が押し潰される。いまので数千人が犠牲となっただろう。
 私はsmartphoneを胸の谷間に挟んだ。画面には赤黒い大峡谷の先に大岩のような陰核の突起が見え、さらに山のような乳房が2つ、そしてその間に私の顔が映っていた。続いて、画面にコビト達の姿が映る。私が寝そべったことで、性器の上のコビト達は立ち上がることができるようになっていた。巨人女の性器の上という、非現実的で逃げ場のない場所で、ある者は座り込み、またある者は意味もなく歩き回りながら皆不安そうな表情を浮かべて私の顔を見ていた。私はこれからすることを想像して、性欲が高まるのを感じていた。
「このビルにするか」
私は白い超高層ビルに右手を伸ばす。そのビルは商業ビルで、私も何度か仕事で訪れたことがある。知っている人間がまだ中に残っているかもしれないと思うと余計に興奮してしまう。
私は高身長なので手指も長いほうであるが、このビルのほうが、千倍の私の指よりも少し長い。細い5本の指でビルを指先で掴み、中の人間たちになるべく影響を与えないように右に左にゆっくりとビルを傾けて慎重に土台から引き剥がして持ち上げる。別に中の人間の命を気遣っているわけではない。ギャラリーが多いほうがより興奮するからだ。それでもビルの内部は机や椅子などのオフィス用品がひっくり返ってとんでもないことになっているだろう。
 土台付近から引きはがされたビルが瓦礫を地面に落としながら持ち上がる。そのビルを顔の前に持ってきて、中の様子を伺う。小さな四角い窓が無数にあり、その窓の向こうに多数の小さな存在が見えるが、表情までは判らない。続いて、そのビルを股間に持っていく。「弟、ビルを映せ」言われるがまま、私が持ち上げたビルにカメラを向ける弟。
細長いビルが私の右手の指先に掴まれて、まるでクレーンゲームのように運ばれている。私はショー
ツを引っ張ったままの左手で、性器上のコビト達を潰さないように配慮しながら、人差し指と中指で
陰唇をグイっと開く。その瞬間「あっ」と弟と複数人の声が上がった。
「どうした?」
問いかけると、弟は慌てた様子で「Ritsukaのその…アソコの中に人が落ちたみ
たいなんだ」と言い、陰唇の縁に駆け寄る様子が映る。確かに、膣にチョロチョロと小さな存在が動くのを感じる。弟が膣の中にカメラを向けると、一人の男が膣の入口の肉の壁に挟まれてジタバタと暴れているが、粘着性のある愛液に絡まれてその場から這い上がることができずにいた。
「大変だ溺れてる、助けないと…でもRitsukaのアソコの液体に絡まれると僕たちも脱出できなくなってしまう。ああ、また液体が染み出てくる」
(これは興奮する。一人のコビトでここまで感じさせられてしまうとは)
『彼女、興奮しているようだぞ。心臓の鼓動が早くなってる』
『アソコの壁が動いて潰されそうになってる!女神様を止めて!』
『女神様!液体を出すのを止めてください!』
(うぅ、このシチュエーションとコビト達の言葉責めで興奮させられる!)
身体に電流が走り、私はまたも軽くイってしまった。瞬間的なオーガズムの高まりに身体がビクッと震え、膣に力を加えてしまう「あっ!」弟が叫んだときには遅かった。膣の壁が落ちた男を飲み込むようにして動き、男は膣の奥に消えていった。「姉さん…」弟が私を非難するかのような声を上げる。それすらも今の私には興奮を高める素材となっていた。正直なところ、快感の前には小さな存在の命などどうでもよくなってきていた。今の私は悪の女神なのだ。
「もう我慢できないぞ弟。姉さんはこのビルを入れて一気にイキたいんだ。潰されたくなければ離れていろ」命令し、持っていたビルを躊躇なく膣に挿入していく。3回もの軽いオーガズムを迎えて敏感になった膣に、無数の窓による細かい凹凸があるビルの感触は刺激が強い。そのままビルを中層まで挿入していく。画面にはビルの壁面が赤黒い唇に飲み込まれる凄まじい光景が映っている。
「姉さん!まだビルにたくさんの人がいるよ!走り回ってる!」弟がまたも私を興奮させること言う。
「そ、そうなのか。どれ、中の様子を見てみよう」私はビルを持っていた指を離すと、人差し指の爪で弟がいる側の壁面を軽く引っ掻いた。簡単に壁が崩れ、5フロア分が壁面から露出する。これだけの騒ぎにもかかわらず、ビルの中には驚くほど多くの人間たちが残っているのが映った。もはやどうすることもできないビルの中の哀れな人々は『助けてくれ!』『やめさせて!』と口々に叫んでいて、私の興奮を掻き立てた。私はビルの先端を持ち、ビルをさらに奥へと挿入する。一番底のフロアが膣の奥に衝突し、粉々に砕ける感触がした。露出した壁面から脱出を図っていた数人がその動きに巻き込まれ、壁面と膣壁との間に巻き込まれて消えていった。『あぁ、悪夢のような光景だ』『なんて酷いことをする女なんだ』私に対する非難や怨嗟の声も上質なスパイスとなる。続いて、ビルを崩さないようにゆっくりと回転させながら少しずつ挿入していく。イヤホンからはビルの中の人々の悲鳴と共にぐちゅぐちゅという水音が聞こえてきた。興奮が高まり、心臓がバクバクと音を立てる。
 絶頂が近いことを感じた私はビルの屋上を押し込み、性器が完全にビルを飲み込んだところで、中指を膣に突っ込んだ。ビルの屋上を突き破り、ビル内の人々を巻き込みながら次々とフロアを突き抜け、奥まで入っていく指。指が入りきったところで、指を激しく動かす。ビルを内部から膣壁に押し付け、かき回し、中の人間がどうなっているかを想像しながら粉々に砕いていく。膣からはビルと愛液が混ざり合い、ペースト状になった液体が溢れ出ていた。人が潰れ、ビルが砕け、全てのものが一緒くたになる初めての感触に身悶えする。
「ああっ!だめっ!いく!」
私は叫び、ここで絶頂を迎えた。今まで経験したことのない深く大きなオーガズム。続いてしばらく軽いオーガズムの余波が何度も訪れ、私の身体はその度に快感で震える。
 私はまだ興奮冷めやまぬ中、右手の中指についたペーストを見た。粉々の液状になっている中に、かろうじて机や棚の破片、そして人だったようなモノがこびりついている。私はそれらを舐め取ると、胸のsmartphoneの通話を切って地面に置き、荒い息を吐きながらながら身を起こして、性器の上にいるコビトたちをつまみ上げた。指の間で弟は何か抗議していたが、興奮している今の私の耳には入ってこない。捕まえたコビトたちを唇に押し付けて接吻すると、弟を地面に降ろして解放した。そして弟たちが吹き飛ばされないように配慮しながらゆっくりと立ち上がり、ブラとショーツを直す。
 そういえばブラの中にまだコビトがいることを忘れていた。私はぼんやりとした思考の中で、これから彼らと一緒に風呂でも入り、夜には彼らをおもちゃにしてしまおうと考えていた。