<主な登場人物>
 ①忠幸…正義感の強い高校2年生。優香に騙され、縮小される。
 ②優香…縮小研究部の部長。過去にクラスメイトの男子とトラブルがあり、男子の事を嫌っている。
     優香に逆らう人間を縮小し、容赦なく踏み潰す女子高生。
     身長164cm。足のサイズ25cm。
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ここは虫かごの中。
忠幸は同じ学校の優香からもらったクッキーを食べ、体が100分の1に縮小してしまったのだ。
虫かごの中には忠幸のように縮小した男子が50名ほどいる。
みんな暗い顔をし、ため息をつく。
男子たちは今日で殺されて終わってしまうんだとぼやいている。

ズズゥン…… ズズゥン…… ズズゥン……


突然おそう地響きに忠幸は思わず尻餅をつく。
まるで巨大生物が闊歩したような震動だった。
地響きが徐々に大きくなると、周りが暗くなった。
忠幸は見上げると、思わず息を呑んだ。

優香「アハハハハ! 今日は楽しい休日だわ!」

高笑いしながら話す女子高生はとてつもなく巨大だ。
二本の生足はまるで高層ビルのようにそびえ立つ。
短いスカートがヒラヒラと舞い、白い下着が丸見えだ。
長袖のYシャツの腕をまくり、大きな胸には赤いリボンをぶら下げている。
切れ長の瞳にサラサラなびく長い黒髪。
この巨大な女子高生は優香だ。
いや、正確に言うと忠幸たちが虫けらのように小さいだけだ。

優香「さぁあんたたち! 今日はあたしと鬼ごっこをするわよ!」

そう言うと、優香は床に置いてある虫かごを蹴飛ばした。
中にいた縮小男子たちはみんな床に散らばる。
すると、地響きとともに優香が忠幸たちに接近する。

優香「簡潔に言うわ! あたしが鬼だからあんたたちは必死で逃げなさい!」

説明が終わると優香は高々と素足を振り上げ、そのまま縮小男子のもとへ勢いよく踏み下ろした。

どすぅぅぅぅん!!!


爆音とともに衝撃波が襲いかかり、風圧により周りの縮小男子たちは吹き飛ばされる。
優香の素足がゆっくりと上空に持ち上がる。
その巨大な足裏には逃げ遅れた縮小男子2名が変わり果てた姿となってこびりついているのがわかった。

優香「逃げ遅れたらこいつらみたいにぺちゃんこになって終わりだわ!」

優香は蔑んだ笑みを浮かべ、縮小男子たちを見下ろす。
忠幸は膝をつき、絶望していた。
一人の女子高生によって儚い命が消えてしまったのだ。
この理不尽さに忠幸の頭は混乱する。

優香「さぁチビ人間ども! もっと必死に逃げなさいよね!」

再び優香の素足が縮小男子たちに襲いかかる。
縮小男子たちは悲鳴を上げながら逃げ惑う。

優香「男どもがギャーギャー叫びながら逃げるとかマジでカッコ悪いんですけど!」

優香が歩くだけで地震が起こり、縮小男子たちは生きた心地がしない。
強烈な震動に耐え切ることができず、メガネをかけた勉強のできそうな男子2名が転倒してしまった。
その男子たちの真上には赤みを帯びた巨大な足裏が勢いよく迫り来る。

男子「ゆ、優香様! 言うことを聞きますから殺さないで……」

ズシィィィィィン!!! ブチブチ……


男子たちの声は虚しく、あっけなく優香の素足にこびりつきてしまった。

優香「アハッ! あたしに命乞いとかウケるんですけど! 同情するとでも思っているの?」

優香は全速力で逃げる縮小男子6名の集団を踏みつけ、つま先でグリグリと踏みにじった。

優香「このブチブチって感触がたまらないのよねぇ~」

その素足で再び縮小男子1名を踏み潰す。
圧倒的な大きさを誇る優香に男子たちはなすすべもなく踏み潰されて死んでしまう。
凄まじい振動と悲痛の叫び、骨が砕ける音やにじむ血の痕……。
まるで地獄の風景だ。
だがその一方で優香の表情は生き生きとしている。
縮小男子たちが踏み殺されるごとに優香の笑い声が大きくなる。

優香「チビ人間なんてみんなあたしが踏み潰してやるわ!」

優香が激しく床を踏みつけ、3名の男子が優香の素足の下敷きになった。
周りに居た男子たちは風圧により、ホコリのように宙を舞う。
その男子たちを優香は蹴飛ばし、男子たちは壁に激突する。
意識を失いかけている男子たちに優香は大股で近づき、虫の息の男子たちを容赦なく踏み潰す。
さらに、優香はヘッドスライディングで体を倒し、大きな胸で縮小男子を押しつぶした。

優香「あぁん! あたしの胸にチビ男子がこびりついているわ!」

優香が起き上がり、Yシャツにへばりついたシールのようにペラペラな男子を摘んだ。
その男子はわずかに息があるようだ。
それに気づいた優香は人差し指と親指で捻りつぶし、指についた血痕をスカートにこすりつけた。
さらに足元にいる腰を抜かした男子たちを容赦なく踏み潰す。
そして、自身の足の裏を見てニンマリと笑った。

優香「もう跡形もないじゃない! これでも人間なの? 惨めぇ~」

残酷な素足は無慈悲に縮小男子たちを襲う。
この短時間で40名は素足の犠牲になったであろう。
この光景を見ていた忠幸は思わず叫んだ。

忠幸「ふざけるな優香!」

優香はかかとで縮小男子たちをすり潰していると、忠幸の叫び声が耳に入り、忠幸を見下ろす。
優香の威圧感はすさまじいが、忠幸は声を震わせながらも話を始める。

忠幸「お、お前のやっていることは罪だぞ!」
優香「うるさいわね! いつまで人間のつもりでいるのかしら?
   あんたたちは虫けら同然よ! 虫を踏み潰しても罪にならないでしょ?
   それと同じよ! 黙ってあたしに踏み潰されなさい!」

機嫌を損ねた優香は強く床を踏みしめ、忠幸の真上に素足をセットする。

優香「生意気なチビは一瞬で踏み潰してやる! 骨の髄までぺしゃんこにしてやる!!!」

完全に腰が砕けた忠幸だったが、優香の素足は別のところに落下した。

優香「やだぁ! 胸がくすぐったい!」

優香はYシャツの第2、第3ボタンを開ける。
どうやらヘッドスライディングをした時に制服の中に縮小男子が入り込んだようだ。

優香「エッチなチビ男子どもめ! お前はこうしてやる!!!」

優香の巨大な二つの乳房に縮小男子を閉じ込め、思いっきり乳房を中央に寄せた。

ドムっ!!! ぶちゅ……


優香の谷間の中で一人の縮小男子はぺちゃんこになってしまった。
優香はその男子を摘み、息を吹きかけて床に落とした。
さらにその潰れた男子を踏み潰し、かかとで念入りにすり潰す。

優香「きゃっ! 今度は脇がくすぐったい!」

どうやら脇にも一人縮小男子がいるようだ。
優香は脇にいる縮小男子を人差し指でぐりぐりと押しつけ、ミンチ状にした。
そして縮小男子はそのまま脇にこびりついてしまった。

優香「ハァハァ……。油断したわ!」

優香は周りを見渡し、忠幸を探す。
すると、一人の縮小男子がドアの隙間から脱出しようとしているのが見えた。

優香「このあたしから本気で逃げ切れると思っているの忠幸!」

鬼の形相をした優香は足元にあるお菓子箱を踏み潰し、転がる空き缶を蹴飛ばしてドア付近に接近する。
優香の進行方向にいた縮小男子1名は気づかれずに踏み潰され、床のシミと化した。

優香「絶対に逃がさない! 死ねっ!!!」

ズシィィィィン!!! ぶちっ……


怒りの優香はその縮小男子を踏み潰し、さらに激しく踏みつけ、跡形もなくバラバラになってしまった。

優香「アハハ! チビの分際で手こずらせやがって! あたしは絶対的な存在なのよ! お前たちチビ人間はあたしに素直に踏み潰されていればいいのよ!

優香は満足そうな笑みを浮かべてクッションに腰掛け、スナック菓子をほおばった。
優香の部屋には縮小人間たちの肉片や血痕があちらこちらに残っている……



別の日……



「あはははは! 今日はあたしが全部処分してあげるわ! 感謝しなさいよね!」

優香は仁王立ちで足元を指差す。
足元には優香の足指よりも小さなこびとたちがざわついている。
身長2センチ弱のこびとたちは優香によって縮小されたこの学校の生徒や教師だ。
優香の秘密を知ってしまったため、証拠隠滅のためにこびとたちを消すつもりだ。

「いい加減にしろ! こんな真似が許されると思っているのか?」

がたいの良い強そうな体育教師が高層ビルのような巨大な優香に向かって怒鳴り散らす。
どんな不良も黙らせ、生徒を正しい方向へと導く熱血教師だ。

「そ、そうですよ先生。優香。こんなことはやめなさい!」
「君たちの行為は犯罪だ! 先生の言うことを聞かないのなら警察に連行するぞ!」

周りの教師たちも次々と声を上げる。
すると次の瞬間、凄まじい揺れと爆音が教師たちに襲いかかる。
揺れる地面にバランスを崩した教師たちはその場で転倒する。
視線を横に向けると、小麦色で大きなアーチを描いた物体が目に入る。

「あはははは! これはあたしの素足よ? 大きいでしょ~」

教師たちは息を呑む。
大型バスよりもはるかに大きく、圧倒的な質感を誇る素足。
一軒家の一つや二つ、簡単にペシャンコにできるぐらいの破壊力はあるだろう。
こびとがこの素足の下敷きになったらひとたまりもないだろう。
そう考えると教師たちは腰が抜け、全身を震わせている。
それでも熱血体育教師は臆することなく優香に立ち向かう。

「一体何をする気だ! バカな真似はやめなさい!」
「あはははは!!! うるさいわね! あたしに命令するんじゃないわよ!」

優香は高々と素足を振りかざし、教師たちのもとへ素足を振り降ろした。
まるで隕石が落ちてくるような迫力。
恐怖で身動きの取れない教師たちは、落ちてくる優香の足裏を眺め、叫ぶしかない。
目の前は暗くなり、視界は足裏で覆われる。
素足が床に落下すると、爆弾でも落ちたような重々しい音が鳴り響き、床が激しく揺れる。
教師たちは骨が砕け、肉が飛び散る。
体が破裂し、水が飛び散る音とともに悲鳴が鳴り響く。
教師たちはいともたやすく優香に踏み潰されてしまった。
優香が踏みつけた衝撃で吹き飛ばされた周りの生徒たちはこの状況を理解できなかった。
だが、体の芯に響く重低音に恐怖し、無意識にこの現場から逃げ出し始めた。

「あはははは! どうよ。女子高生に踏み潰される教師たち。マジでうけるわ!」

逃げ惑う生徒たちも無意識に虫を踏み潰したことがあるであろう。
小さい頃は意図的にアリを踏み潰し、喜んでいた人もいる。
まさか自分たちが虫けらのように踏み潰されるなんて夢にも思わなかった。
現実は無常で、優香は逃げ惑う生徒たちを次々と踏み潰した。
ありの行列を踏み潰すかのように。
潰れた残骸は床にへばりつき、優香の足裏には真っ赤なシミが無数にこびりつく。
高笑いが響き渡り、地響きは一向に収まらない。
一人の女子高生が足踏みするだけで地震が起きる。
一人の女子高生がこびとを踏むだけでプチっと潰れてしまう。
一人の女子高生が数百人の命をいとも簡単に奪ってしまう。
残酷で無慈悲な光景に優香は高笑いしながら次々と踏み潰す。

「あはははは! 最高だわ! いい感触!」
「お前たちは虫けらよ。綺麗な素足で踏み潰されて幸せじゃない?」
「女子高生の足裏なんて滅多に見れないわよ? じっくり堪能しなさい!」
「逃げても無駄だわ! ゴミクズのように処分してあげる!」

いくらなんでも虫を踏む時にこんなに言葉を放つ人はいないだろう。
しかし、こびととは言え、意志を持った人間。
優香の一存でこびとの運命が左右されると考えると優越感にひたり、次々と言葉を放つ。
必死で逃げるこびとも優香の言葉責めを受け、絶望し、逃げるのを諦める者もいた。

あっという間にこびとたちは踏み潰された。
床には多数の赤い水溜まり。
人としての原型を完全に失い、綺麗さっぱり潰されている。
満足した優香は踵を返し、部屋から出ようとした。

「待て!」

小さな声が聞こえ、優香は振り返る。
なんと熱血体育教師がフラフラと立ち上がっていた。

「あらら。 土踏まずにいたから完全に潰せなかったのかしら?」

ズシィン!ズシィン!と足音を響かせ、体育教師に近づく。
高層ビルのような巨体が迫り来る迫力は、心拍数を急激に上昇させる。

「さて。どうやって踏み潰してやろうかしら?」

体育教師に素足をセットする。
だが、すぐ振り下ろさず、一方的に話を続ける優香。

虫と間違えられて女子生徒の上履きで踏み潰された男子生徒の話。
ローファーの中に放り込まれた男子生徒が気づかれずに履き潰された話。
調理実習で食材と一緒に調理されて食べられた男性教師の話。

こびとを殺していたのは優香だけではなかったのか。
何気ない動作で命が失われる現状に体育教師は絶望した。
優香の勝ち誇った表情で見下ろし、腰を降ろした。
その時に巻き起こる突風に体育教師は仰向けに転がってしまった。

「どうしたのかしら? なんか言いなさいよ!」
「あはははは! 生きてるだけでもう言葉を放つ気力もないのかしら?」
「熱血教師が聞いて呆れるわ!」
「でもよく生き残ったわね! ご褒美でもあげようかしらね!」

意識が朦朧としている体育教師はかろうじて上体を起こす。
目の前にはしゃがみこんだ巨大優香がいる。
むちむちで柔らかそうな太ももが綺麗な曲線を描き、その奥には薄ピンクの布切れがが見える。
丸い立体を覆う布切れの正体に気づいた体育教師は、鼻筋から赤い液体を流し、手で押さえる。
下半身は元気になり、優香はそれを見逃さなかった。

「あはははは! 勃ってるわね! 女子生徒を見て股間が熱くなるなんて教師失格だわ!」

優香はお尻を床に落とす。
床が軋み、重低音とともに、体育教師はホコリのように舞い上がる。
仰向けに倒れた体育教師の目の前には25cmの足裏が高々とそびえ立つ。
そのまま体育教師よりもはるかに大きな優香の親指が体育教師の股間を押し付ける。
凄まじい重さに下半身が耐え切れない。
親指から放たれる甘酸っぱい匂いが鼻腔に充満し、頭がくらくらする。
さらに優香の体温で徐々に湿度や温度が上昇し、体育教師は滝のような汗を流す。
体育教師の下半身を支配する優香の親指を大蛇のごとく動いている。
人を容易く潰す圧力を受けているはずなのにどこか快楽を感じる。
声にならない声を上げるみっともない体育教師を見て優香は高笑いした。
キモい、クズ、ど変態。
人格を貶すような言葉が子守唄のように心地よく感じる。
ジタバタと暴れる体育教師もついに動かなくなる。
どこか幸せそうな表情で気を失ってしまったようだ。

「こいつは面白いわ。踏み潰さずに奴隷としてこき使ってあげようかしらね!」

優香は体育教師をつまみ上げ、ビーカーの中に入れた。

決して優香は特別な人間ではない。
普通の女子高生だ。
しかし、こびとたちから見たら絶望的な存在で、物理的にも精神的にもかなわない相手。
いつになったらこびとたちが優香に打ち勝つことができるのであろうか。

(終)