「はぁはぁはぁはぁ」
息も絶え絶えにマサは左の乳房に押さえつけられている。
そしてその余韻に浸っていた。

「き、きもちよかった」
口はぽかーんと開ききり、全身を物凄い脱力感が襲った。
スポンジは最高だった。
今まで変身をエロい目的に使わなかったのは間違いかもしれない。
この能力があれば覗きだって、こんなに気持ちのいいことだってなんだって出来てしまう。

変身してからというのも酷い目にしか合ってこなかったが、考えを改めた方がいいかもしれない。

そんなことを考えていると、いつの間にか余韻は引き、冷静になりつつあった。
ゆーみは自分にボディソープを足している。
「ありがとう。ゆーみさんは女神です」
心で感謝したその時だった。
彼女の印象は劇的に変わる。
それは彼女の当然の動作だった。

少し考えれば分かる事だ。
それなのに、それなのに自分は快楽に怠け、あろうことか彼女を女神だと、感謝までした。
感謝したのに…したのに…

「あっ、あっ…あぁぁぁっっ!!」
マサは悲鳴とも絶叫とも取れない声を上げていた。

「や、やめ、やめてぇぇぇっ!!」
ゆーみはまだ上半身しか洗っていない。
まだお腹、股間、お尻、足が残っている。
やめてと叫んだものの、それはそうだと納得して、そして彼女を激しく恨んだ。

逝ったばかりの、まだ敏感なスポンジをゆーみはお腹に擦り付けた。
それがどれほど辛いことかなんて知りもせずに。
切ない、心に響くマサの声は決してゆーみに届くことはない。

ゆーみがお腹にマサを擦り付ける度に声が出る。
痛いようで痛くない。
逝きそうなのに絶対逝けない。
気持ち良いようでめちゃくちゃ苦しい。
初めての感覚にマサは叫ぶしかなかった。

ゆーみは腰を軽く上げ、お尻の下に絶叫しているスポンジを差し込む。
マサの顔の前には、ゆーみのお尻が影を落とした。
今にも倒れこんできそうだったがその恐怖心よりも、この痛気持ち苦しい感覚がマサを支配していた。

胸よりも硬いお尻の肉に乱暴に押し付けられる。
ぐぃっ、ぐいっとゆーみがスポンジでお尻を洗う度にマサは声を上げさせられた。

「あっ、あっ、あっあっあっ!も、もうやめてっ!もう出ない!
もう出せないからっむり、むりむりむりむり!くるじぃ!いげない!もうぶり!!」

呂律はすでに回らなくなり、マサは泣かされていた。
だが、まさか自分の尻の下で泣き叫んでいる男がいるなんて疑いもせず、
ゆーみはいつも通りにお尻を洗った。
お尻を少し浮かして背中側から2つの尻肉を洗う。
そして肛門にマサを擦り付ける。

ゆーみは丁寧に肛門を洗った。
浮かしていた尻を椅子に下ろし、股を開きスポンジで更に丁寧に洗う。
傷めるわけにはいかない。
中のマンカスを掻き出すようにしっかり中も洗った。

「あっ、こういう時にはこのタイプ便利かも」
柔らかいスポンジは形を変え、窮屈そうに自分の性器の中へ入っていく。
普段は指で洗っているがこれはこれで、悪くない。

「なんか指の時より洗えてる気がするな」
何回か傷付けないように出し入れすると黄色のスポンジの泡に隠れて、
黄味がかった白色のカスが付いていた。

「うわぁ、このカスって毎日出るのかなぁ。男の人とやる前には絶対シャワー浴びないとだね。
こんなの見せられないや」

泡が全て流れないように表面だけ少し流し、ゆーみはもう一度マサを泡立てた。

マサの最後の試練だった。

この長い長い、プールのスライダーのような足を今からゆーみは自分を使って洗う。
お腹、お尻、まんこと続き、最後は脚だった。

マンカスを身体にいくつか付け、全身をピクピクさせてマサはスポンジになったことを呪った。
ゆーみの太ももの付け根にピタッとセットされる。
口をゆーみの太ももで塞がれながらも助けを請わずにはいられなかった。
「も、もう…やめでぐだざい…もうしないがらぁぁ。もうズボンジなんでならないがらぁ」

泣き腫らした目は真っ赤に腫れ上がり、叫び続けて声はガラガラだった。
身体を捻ろうにも動けない。

「お、おねがいじまず…だ、だずげで…もうでないでず…おねがぁぁぁぁあああっ!!」
スポンジの懇願は途中から悲鳴に変わった。

付け根から膝まで、長い道のりを一気に何度も往復した。
外から段々と内側に周り、また外側へ。そして反対の足を。
それが終わったら次はふくらはぎとスネを。

「いぎぃぃぃっ!もうやめれぇー!ひゃめれくらはいぃぃ!」

スポンジは大絶叫しながらゆーみの脚を洗った。
遂に足の裏に差し掛かった時、それは訪れた。
親指の後ろに顔面を押さえつけられ、かかとに股間を擦りつけられた時だった。

「あっあっあっ!なんか…なんかでぢゃぅぅぅっ!な、なんかでどぅぅぅ!!」
快感と苦しみと痛みと今まで押し寄せていたものが一気に解放へ向かった。
マサはゆーみに足の裏へ押し付けられながら、潮を吹いた。

「っっっっっ!!」
ガクガクガクと小刻みに身体は震え、大きく仰け反る。
音色のない声を出そうとしているかのように喉は震え、手足は固く閉ざされた。

「ふぅっ」
ゆーみは洗い終えた身体をシャワーで流す。
お世話になったスポンジの泡と汚れを洗い流して、ギュッと握り込む。
水を失ったスポンジはよじれて情けない様子で風呂場に残された。

ぶるぶるっと身体を震わす。
あれからどのくらいの時が経っただろうか。
放心状態から醒めると身体が冷え切っていることに気付いた。

もう二度とスポンジになんてならない。
そして、絶対にエロ目的に変身を使わない。
結局酷い目にあうのは今回で十分わかった。
そう。そう誓った。誓ったはずなのに…

「ガラガラガラ」
風呂場のガラス戸が開く。
「あら?ちょっとー!ゆーみ!!」
30代後半であらうその女性は振り返り娘の名を呼んだ。
遠くからゆーみの返事をする声が聞こえる。

「あんた身体なにで洗ったの?」
そう言って彼女は黄色のスポンジを凝視した。
「スポンジー!」
「あんたが買ったのー?」

その問いには答えが返ってこなかった。
やれやれと首を振り、浴室へ一歩踏み出す。熟れた身体は独特の雰囲気放つ。
少し茶色く、ぷくっと腫れた乳首に大きな乳輪、腰の周りの余ったお肉、大根よりも太い太もも。
一糸まとわぬ奥様がスポンジを握る。そして一言。

「私このタイプあんまり好きじゃないのよね」
その言葉に泣きながら気が狂ったように笑う男が
手元に握られていることを彼女は知らなかった。