「ラクロス」「女子高」
由真が洗い終え、湯船に浸かる。
由真とあかねの会話から2人は水波高校に通う生徒だという事が分かった。

水波は家にだいぶ近付く。このまま2人に付いていくのが無難だろう。
といっても服も無ければ金もない。それに力もまだ戻っていない。
形状変化だけがなんとか使える感じだ。

というわけで更衣室へ戻り、
早速ペラペラになって由真かあかねのロッカーの隙間から忍び込んだ。

どっちのロッカーに入ったのかは分からないが、
鞄と体操服が入った手提げ袋の2つがある。
どちらに入ろうか迷っていると、更衣室が騒がしくなってきた。

「あぁーなんか眠いわぁ」
「そう?私はだいぶ目が覚めたけどなぁ」
「昨日携帯弄ってて寝たの2時とかなんだよ」
「あかねちゃんって昔から夜更かし好きだよね」
「だって時間勿体無いじゃん」

2人の声が段々大きくなってくる。とりあえず、手提げ袋の方はダメだ。
きっと着替えやら、タオルやら入っているはずだ。すぐ見つかる。
普通の鞄の方に入ろう。

そう決めて外側の小さいポケットに入るため、身体を折りたたんだ。
鍵が差し込まれる音がする。チャックを開ける。
急いでパタパタと身体をポケットに押し込み、内側からチャックを閉めた。

さて、なんとか間に合った。
ガチャっとロッカーが開く音がする。
光が差し込む。
と、鞄のポケットに入って何も見えないはずなのにたわわに実ったおっぱいが正面に見えた。

「ハハッ、青ヒゲあたし大っ嫌い、教え方下手だしね」
どうやらこの乳の持ち主はあかねだ。綺麗なピンク色をしている。
銭湯の効果も相まったのだろう。

乳の側面、脇のちょっと下をぽりぽり掻きながらこちらへ手を伸ばしてきた。
「あたし昨日風呂入ってないんだよねー。夜って疲れて何もする気起きん」
「ええっ!?でも身体ベトベトで気持ち悪くない?」
「うん、だから布団が汚れないようにジャージに着替えてクーラーガンガン付けて寝た」
「あかねちゃん…流石に面倒がり過ぎじゃ?」

あかねの手が布を捉える。
頭上には大きな手が面積の少なそうな布地を捕まえて光へ消える。
乳が目の前から消えて、濃い目の茶髪がこちらへ向けられた。
パンツを履くため頭を垂れたのだろう。

「たぶんこの鞄穴空いてるわ」
マサはぽつりと呟いた。その穴から外の様子が見えてるんだろう。

「だよねぇ、あたしお嫁に行けるかな?このパンツもくっさいのよ。
見て!汗で捩れちゃってる」
「下着も変えずに寝たの!?」
あはっ、とあかねが由真に笑ったのが聞こえた。

「ココで捨てていこうと思って」
「ココはダメだよ。保健室まで持っていけば?」
「でも体操服と一緒に入れてると匂い移りそうだしなぁ」
そう言うと地面が急に揺れだした。どうやら鞄を漁っているようだ。

「なんもないかぁ…」
最後に自分の真上のチャックが開かれるのが分かった。やばい。
「あ?なんだこれ?」
下着姿のあかねがつまむ。そして折りたたまれた俺を開いた。
開かれた自分を怪訝そうに見つめる。顔は近いし、こっちは裸だから恥ずかしい。

「これポスターか?にしては大きいし」
そういって由真の方へ突き出された。由真は脇の下でバスタオルを結んでいた。

バスタオルからは今にも溢れ出しそうな胸がタオルを引きちぎろうと張っていた。
「うーん。変なポスターだね?村瀬さんの悪戯じゃない?」

両手を摘まれて由真の前で万歳をさせられる。地面からはだいぶ浮いていた。

「あいつかぁ〜。やりそうだもんな。まぁ、これでいいや」
ぐしゃっと首をあかねに掴まれる。そして地面に敷かれた。

首はぐしゃぐしゃになっていた。下から2人を見上げる。
由真の身体に巻いたタオルの隙間から、剛毛を纏うマンコが見えた。
あかねは既に紫色のパンツを履いている。パンツの下から毛が少しはみ出していた。
整った顔をしているのにぐうたらな性格らしい。

「あったあった」
そんな2人を観察してるとあかねが由真にオレンジ色の皺くちゃな布を突きつけた。

「ほいっ」
「きゃっ!ちょっとあかねちゃん!」
「ごめんごめん。自分で言うのもなんだけど、これはもう履けないな」
2人がその布を観察しながら話している。

「うっ。そうだね、洗っても匂いとれなそうだね」
「まぁ、包んどいて昼休みの時にでも保健室に捨てに行くわ」
その言葉に口周りに汗をかいた。恐ろしい言葉が含まれていた気がする。

「これからはちゃんとお風呂入ることっ」
由真があかねに指を立てる。
「はいはい」
そう言ってあかねが自分に目を落とした。お尻がゆっくりと下がってくる。
しゃがむと人差し指と親指で摘んだ、
昨日一日履きっぱなしのパンツを俺の上に落とした。

狙い済ましたかのように顔はそのオレンジ色で覆われる。
息を止めているのにそれは少しずつ鼻穴をこじ開けた。
「んあっ!!すっ、酸っぱい!!」

我慢しきれなくなり息を吸うと汗で酸っぱくなったパンツの匂いが鼻腔を満たす。
苦痛で顔は歪み、目からは大粒の涙が零れ落ちる。
パンツのクロッチの部分がちょうど鼻の上に置かれていた。

白いカピカピしたものがこびり付いている。
だが、その匂いよりも汗の匂いが勝っていた。
24時間以上履き続けたパンツはすっかりヨレヨレになり、あかねの汗を吸い取って発酵している。

臭い!臭いっ!臭いっ!!
昨日の美奈も酷かったが、今日のは更に上をいくものがある。

「よしっ、じゃあ部活行きますか」
その合図であかねが手にに力を入れて俺を丸めた。
顔でパンツを抱きかかえ、更に身体が二重に蓋をする。
この空間は地獄だ。匂いの逃げ場がない。口で呼吸をするも、逃れられなかった。

昨日から泣かされてばかりいる。だが、涙は止まらない。
俺の身体はあかねによって、パンツの包み紙になった。
「ぐぇっ、ぐえっ」

丸め終わったあかねが俺の身体に力をかけて圧縮した。
「よしっ!これでオッケー」
再び先程のポケットに押し込まれた。