「んんんんんっ」
男の叫び声が大きな手で遮られる。
「あっ、あぁ、んっ、ふっ」
反面女の甘美な吐息がその小さな部屋に小さく響く。
彼女の身体に合わせてギシギシと唸る簡素なベッド。
彼女が動きを止めて男に囁いた。

「ねぇ。大きな声出さないで。みんなにバレちゃうでしょ」
顔を紅潮させ目をトロンとさせながら彼女は自分の下で身動きができなくなっている
小さな男に言い聞かせた。
「あんまり壁が厚くないから。声出さないで」
彼女の言葉に男は涙を浮かべながら見上げた。
そしてくぐもった声でまた叫ぶ。
「ねぇお願い。こんなに気持ちいいのに怒らせないで」
女はなおも手で男の口をふさぎながらゆっくりと顔を近づける。
「ふふっ」
不意に漏れた女の笑いに恐怖した男が手足をばたつかせる。
だが、ベッドに縛られた手足が自由になることはなかった。

「たったの1500円だったんだよ。安いよね。それなのにしっかりしてるでしょ」
女の吐息が鼻腔へ言葉とともに侵入する。
「そんなに抵抗されると興奮しちゃうじゃん」
女は身体を快楽で震わせながら男の顔を舐めた。
「涙がしょっぱいね」
目から耳へ伝う涙を優しく舐め、耳にしゃぶりつく。
まるで美味しい飴でも舐めるようにジュパ、チュパと激しく音を立てた。
すると男が身体を仰け反らせる。
「気持ちいいでしょ。耳に囁かれるの」
ねっとりと彼女の舌が男の耳穴を犯す。
「私も気持ちいよ。ずっと、ずっと我慢してたんだから」
熱い吐息に男は更に身を震わせた。

「まさか高校生になってもまだ成長期が来てなかったなんてね」
話しながら女は人差し指を舐め男の乳首をなぞった。
「んっ」
男は彼女の指に応えるように声を出す。
「ねっ、気持ち良くしてあげるから言うこと聞いて」
女が乳首を弾く。男の身体が跳ねる。
「私ね、小学生の時にはもう170センチくらいあって今は180センチなんだよ」
男は彼女の言葉に静かに頷く。
「成田君は知ってるよね。散々私のことのっぽっていじめてたもんね」
男は彼女の言葉を否定するように首を振ると、彼女から垂れる長い黒髪を揺らした。

「でも全然良かったの。私に構ってくれたのは少しでも興味があったからでしょ」
女は成田に優しく微笑みかけた。そして突然鼻に舐めついた。
成田は急に呼吸を奪われ顔を激しく振る。
「こーら。何度言ったらわかるの。暴れないで」
右手で口を押さえ、左手で短髪を鷲掴みにして、鼻を舐めやすいように上をむかす。
「れー、ほら、見れー。」
彼女が舌に唾液をいっぱい溜めて成田に見せつける。
思わず目を背けようとする成田の顔に彼女の唾液がねとぉと粘ついた。
そしてそのまま身動きの取れない成田の鼻にむしゃぶりついた。
ペチャ、ぺちょ。彼女の口から粘ついた水音。そして成田の身体がベッドを激しく揺らす。

「これはね。さっき私を怒らせた罰だよ」
女は舐めながら伝えた。成田の顔は彼女の唾液で覆われた。
「いーい。私の言うことをちゃんと聞くんだよ。じゃないと小学校の時から
成田君で妄想してたこと全部やっちゃうからね」
成田の身体の動きが弱々しくなる。それを見計らったように彼女の口が離れた。
成田の鼻に詰まった女の唾液、ぶっという破裂音とともに吹き出て
やっと本来の機能を果たした。ふー、ふーと怒った猫のように荒々しく呼吸をする。

「それでね、さっきの続きだけど私をからかいながら無邪気に笑う成田君が
ずっと好きだったんだよ。早くその顔から笑みを取り去って苦痛と快楽で歪ませたいって。
私が誤って成田君を泣かせちゃった時からずっと。ずーっと。
膝に当たった成田君の股間と泣き顔。あの感触と泣き顔が忘れられなくてね。」
そこまで言って彼女は声を出して笑った。
「ごめんね。私ばかり話して。ちょっと興奮しすぎちゃって」
にこやかに成田に笑いかけた。
「初めてだから普通に楽しもうと思ったんだけど、
成田君があまりにも小さいから我慢できなくなっちゃって」
ほら。そう言って成田の身体から腰を浮かしスカートをめくった。

成田は身体を完全に拘束されながら自分の行動を悔いていた。
それは決して彼女に告白したことに関してではない。
小学校の頃に好きが故、からかってしまったことで少なからず彼女を傷つけていたのだ。
自分がちびと言われるのが屈辱的なのと同様、背が高いことをからかわれてショックだったに決まっている。
彼女は自分の口を抑えながらスカートをめくりそのショーツを見せつけてきた。
「ねっ。こんなに濡れてるの」
そう言いながら膝立ちで自分の方へと腰を近づけてくる。
一歩、一歩と動くたびに彼女の重みでベッドがへこむ。

「ん!んん!」
紫に謝らなくては。ちゃんと伝えなくては。
「なーに?叫ばない?」
コクコクと頷き彼女に伝える。
「わかった。じゃあ手を離してあげるからね」
そう言って紫は手を退けた。
苦しい状態からやっと解放され肩で息をする。
「紫!ごめん。俺…俺が心ないこと言ったから。でも小学校の頃からずっと好きで。
高嶺の花だと思ってて、でも好きで好きで好きで」
そこまで言って口が閉ざされた。
というよりも顔を潰され、声を発することさえできなかった。

目の前で紫のスカートが舞ったかと思うと続いて黒のショーツが目の前にあった。
彼女の股間を覆うそれは既に濡れてべちょべちょで付け根から膝にかけて
何本も雫が垂れた跡を作っていた。
テラテラと黒く光るショーツが目の前いっぱいに写り、ぴちょっという音とともに彼女の体重が乗る。
「成田君ありがとうっ。私も好きっ。大好きっ。成田君の顔を股間に感じる。」
粘り気のある汁付きのパンツが顔を覆い、パンツから溢れ出した彼女のケツ肉が自分の顔にのしかかる。
スタイルのいい紫の尻肉は自分の顔に乗り切らず顔の側面もぴっちりと覆った。
「成田君。ごめんねっ。私だけ先に逝くね」
そう言って彼女の尻が自分の顔の上で上下に滑った。

紫が成田の顔に陰部を擦り付ける。
長い髪を淫らに振り、顔には汗が滲んではいるものの、決して彼女の美貌を損なうものではなかった。
180センチを超える体躯に相応しい胸、尻、脚を存分に活かして彼女は己の快楽に身を任せた。
豊満な胸を自分で揉みしだき、バレー部で鍛えたパツパツに張った脚で、
その魅惑的なヒップを成田の顔に何度も擦り付ける。
ある時はその刺激を愛おしむように、そしてある時は激しく。
彼女の唾液と陰部から溢れ続ける汁でヌルヌルになった成田の顔は絶妙な刺激を紫に与え続けた。
「まるで、これじゃ逆レイプみたい」
彼女が喘ぎ喘ぎ発した言葉が成田の耳に届いたかは疑問だ。
彼女の肉が振動して耳に直接響いていれば別だが。
部屋には紫が押し殺す、甘い吐息と身体から発せられる熱でいっぱいになる。
時折成田が苦しそうに息を大きく吸う。

あれから何時間経っただろうか。
紫は三度絶頂を迎えてから数えるのをやめた。
彼女の股間から伝わる成田の顔の刺激が全身に電気を走らせた。
その電気は仰け反らせた背中から頭の頂点を折り返し、手に持った二つの乳房の先を激しく勃起させる。
普段は控えめな乳首がツンっと硬くなり、そこからもピリピリと快楽の電気が走る。
もう何も考えられない。口を半開きにし目をうつろにしながらもその顔は快楽に沈み込んでいた。
幾度となく押し寄せる快楽の波にまた脳が飛びそうになる。
その快楽を享受するため自然と紫の腰の振りは細かく激しいものになっていった。

逝きたい。もっと逝きたい。もっと気持ちいやつを。
背中を丸め成田を見る。
だが彼の小さな顔は自分の脚と股間の下でほとんど見えない。
自分のショーツからはみ出る陰毛が目に入った。
そして痺れた脳でうつろに考える。
初めてのセックスでベッドに縛り付けて、小学校の頃から好きだった男の子を犯している。
自分の臭い汁にまみれまともに息をさせてもらえない状態で一体何時間経過したのだろう。
最初こそ脚で自分自身の体重を支えてはいたがいつの間にか完全に
成田君の顔に預けてしまっている。
彼よりもきっと20キロは重い。
もしかしたら私のお尻で彼の顔面は潰れてしまっているかもしれない。
そうでなくてもMでもないのに無理やり私に犯されて。プライドはズタズタだろう。
「ふふ」
自分は変態なんだと強く再認識した。苦しがっていると考えれば考えるほど気持ちいい。
「愛おしい」
そう発して自分の股間から出ている成田君の物であろう髪を掴んだ。

「逝く、いく、イクっ、イっ、グぅぅぅっ」
左手で成田の髪の毛を握り腰の動きに合わせて股間に擦り付ける。
だんだんと股間の感度も落ちてきた。
だからもっと強い刺激が必要だ。もっともっと。
自分の汁でベタベタになった成田の髪をしっかりと握り直す。
「逝っちゃうぅぅうっぅ」
強い電撃が脳天を直撃した。
身体を仰け反らせ、股間を見つめていたはずなのにいつの間にか天井を見上げていた。
股間が成田の顎のあたりから一気に、口、鼻を嬲りデコへと到達した。
頭が真っ白になった。
だがそれで終わりではなかった。逝ったはずなのに股間が刺激を求めている。
あと一回の刺激。
ゆっくりと身体を戻し、それに合わせ股間を成田の口であろうところに戻すと
股間から崩壊したかのように勢いよく水分が出た。
「プシャゃゃゃゃゃっ」
一回。
「シャァァァ」
短く一回。
「シャ、シャ、シャ」
もっと短く三回。
その度に体が震える。

「な、に…これ」
オーガズムとは別物の気持ちよさ。
全身に力が入らない。完全に筋肉が弛緩してしまっている。
「あ、あ、あ、」
ダメだった。止めようと思っても全く力が入らなかった。
さっきのとは別の水が股間から流れ出てしまった。
シー。という静かな音とともにショーツのクロッチの部分からおしっこが出た。
「ご、ごめ」
流石に申し訳ない。だが止める手立てはない。
それに。
「気持ちい」
おしっこが尿道を通って外に出る感覚。不要物が外に出る感覚。
そして臭いのを許諾なしに顔にかける背徳感。
紫はそのまま成田の顔におしっこをした。