【4】
ケース3:巨人二人の寝床にされてしまった国
新大陸にたどり着くべく、海を越えようとしている二人。しかし新大陸にある最大の国は、準備を万端に整えていた。
国内および派遣していた軍隊で、集められるありとあらゆる総力、核爆弾なども結集し、海の中に突入しようとしている巨大生物に一斉攻撃を仕掛けた。
一国すら消滅しかねない火力が部長と副部長に迫りくる。
しかし、
ボワアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアオ!!
二人の歩行が巻き起こす規格外な暴風が、ミサイルや核などの進路を強制的に狂わせ、そのまま前に進む二人の足に処分されていく。
そして奇跡的に攻撃があたっても歩行は止まらない。止まってくれない。
部長と副部長が新大陸に到着するまでのおよそ10秒強の時間、力の限り攻撃をしたが、全ては徒労に終わった。
部長『どうやら私達を攻撃していたようですね…あえて無視しましたが、これで力の差がわかっていただけたでしょうか?』
副部長『まあ、わかってもわかってなくても蹂躙はするんだけどね!震えて縮こまってなさい!そうすれば楽に潰してあげるかもしれないわよ?』
周辺の海岸に大津波を起こしながら、そのまま即座に新大陸に上陸する二人。
海岸沿いにあった高度に発展した都市などは一歩で踏み潰され、ただの足跡になる。
部長『この大陸もなかなかの大きさで蹂躙しがいがありそうですね。ではこの新大陸の制圧を…ん…ふあ…。』
部長の口からあくびが漏れる。
副部長『あら?どうしました部長?』
部長『いえ…どうやら少し眠くなってきたようですね…。』
副部長『確かに…地仁田たちとの対決の時点でもう夕方手前でしたし、そろそろ眠たくなってもおかしくはない時間帯ですね。そういえば私も少し眠気が…。』
部長『思えば、地仁田との決戦以降動き通しで、ちょっと疲れもあるのかもしれません。』
副部長『回復することもできますが、どうしますか?』
部長『…いえ、せっかく巨人になって初めての眠気です。今日はここまでということで、横になりましょう。ちょうど目の前に大きな敷布団がありますしね、うふふ。』
部長が目の前の新大陸を指差す。
副部長『この新大陸の微生物…明日まで命を猶予されるなんて運がいいわね。まあ明日にはぺっちゃんこになる運命なんだし、せいぜい今日を楽しんで生きてもらいましょう。あははは。』
そう言うと、二人は早速この国をベッドに眠る準備に入る。髪留めなどを外し、制服を脱ぎ始めていく。
二人は示し合わせてもいないのに、ワイシャツなども全部脱いでしまい、全裸の状態になった。
副部長『あれ、部長も今日は全裸で寝ることに決めたんですか?』
部長『巨人になってから初めての睡眠ですし、開放感を味わいたくて。』
副部長『ああ、私それすごくわかります。』
部長『副部長は普段から、寝るときは全裸か1枚何か羽織るかでしたね。ワイシャツ1枚とか、パンツ1枚で寝てるとか。』
副部長『起きた後に楽なんですよね…その服装のほうが。それに縮小人間どもを体にまぶして寝たりして、全裸で寝ている私にちょっかいかけてきても、縮小人間どもは何も出来ないって優越感をおかずにすることもありましたね。』
部長『うふふ。なるほど。こっちは全裸でただ眠っているだけなのに、何も出来ない微生物に思いを馳せながら眠りにつくのも一興ですね…。』
脱いだものをちゃんと畳み、新大陸の中央まで歩を進め、二人並んで向かい合い、手をつなぎながら大陸を縦断するような形でゆっくりと寝転がる。
二人の巨乳が地面にバウンドし、肉体すべてが凄まじい衝撃を持って地面に着接する。
ズゴオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオン!!
ズズズズズズズズズズズズズズズズズズズズ…
全長1600kmの二人が横になって体勢を整える動きに、その国の中央部は衝撃で、国境沿いの州以外が壊滅状態に陥った。
二人の間に挟まれた地域などは、部長と副部長両方の体から発生した衝撃波に挟まれ、中央部に瓦礫の山脈が出来上がっていた。
頭部周辺は二人の長髪が広がり、全てを削り取る巨大な鞭となって地上に襲い来る。
全裸の二人に押し固められていく大量の街と人類。そんな惨状を感じながら、服を頭の上にある別の国に置き、眠る前に短めの談笑をする二人。
そのまま本格的に眠気が襲ってきたこともあり、本格的に眠ろうという話になった。
副部長『……………。』
部長『?何か?』
副部長『い、いえ…今気づいちゃったんですが、この向かい合う形だと…ちょうど私の胸の下に部長のおちんちんの先っぽが…。』
部長『あら、でもこの体勢じゃ仕方ないですね。うふふ。それじゃあ…おやすみなさい。』んちゅっ。
副部長『お、おやすみなさい…。』ちゅっ。
副部長『…うう…。』
互いにおやすみのキスをして、部長は眼を閉じる。そのまま数分後には眠ってしまった。
問題は副部長である。
全裸の部長、目の前にあまりにも美しい部長の寝顔。横になって若干潰れている部長の巨乳。存在を嫌がおうにも感じる自分の胸の下でビクビク揺れる巨根。
すべての要素が副部長の興奮対象である。もちろん眠れるわけがなかった。
いくら眠ろうと努力して目を閉じても、むしろ視界を塞いだことで、部長の濃厚なフェロモンを鼻腔から、さらに敏感に嗅ぎ取ってしまうという無限ループ。
副部長(こんなの…こんなの寝るなんて無理に決まってるじゃない…!!)
部長を起こさないために、性的興奮を我慢しなければいけないという環境がスパイスになり、再び股間が濡れる副部長。
副部長はそのまま30分ほど頑張ったが、もはや辛抱たまらず、股間に手を伸ばしオナニーを始めてしまった。
右手でオナニー、左手は自分の手を塞ぐ形で声が漏れるのを防ぎ、部長を起こさないようにオナニーを続ける。
副部長(んっ…!んっ…!んっ…!部長…!部長…!!)
部長を心のなかで呼びながら、オナニーにふける副部長。
水音を発し、周囲に愛液を撒き散らしながら股間を弄くり続ける。
その少し前、二人が談笑していた頃、布団にされた国の生き残り達は、これを絶好の反撃の機会と捉えていた。
生き残った航空部隊や地上部隊が総出撃、周辺国からも来られる部隊をさらに収集し、二人を撃滅するべく全兵力をこの時に賭けた。
1万倍の頃の二人の身体データをもとにして、会議の結果、目指すのはおそらく巨人であろうとも人間の一番の弱点、そして急所であろう股間付近。
二人の間に挟まりたい。挟まってこの二人を撃滅したい。それが全軍の思いであった。
足先から二人の間に入り込み、二人の衝撃波に挟まれて出来た山脈を避けながら、ついに股間部分にたどり着く。
まずは陰茎などの余計な武器がない、赤い髪の巨人から倒すことが決まっている。
寝転がった状態でもはるか上空に存在するが、大陰唇部分であれば航空部隊でも狙える位置まで降りてきており、これ以上ないチャンスといえた。
すでに陰部は濡れそぼり、濃厚な臭いが撒き散らされる。最新鋭のマスクや作戦用の服を着ているが、影響を避けることなど出来なかった。
だがそれでも良い。自分たちが全滅する前に倒してしまえば良いことだ。世界の警察たる我々がやらなくてはいけない。
ギリギリ臭いで死なない位置に各部隊が配置につき、一斉攻撃が始まった。
全員が天国への片道切符であると知りつつ、副部長の淫臭で出来る霧の中に突っ込み、目標地点に急行する。
目標に近づくごとに濃く立ち込める副部長の愛液の霧。それでもようやく副部長に攻撃が狙える位置まで接近を達成した。
その時、突然上から巨人の指が迫り、そのまま股間を弄くり始めた。
すでにビチャビチャな股間から、愛液が動く指から弾かれ、展開している部隊に撒き散らされる。
濃厚な愛液の霧によって上空からの攻撃が警戒出来ない部隊にとって不意打ちとも言える、とてつもない大きさの愛液爆雷が降り注いだ。
ビッチャアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアン!
ビッチャアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアン!
あまりにも巨大、あまりにも大量な愛液を避けられるわけもなく、まず航空部隊が甚大な被害を受けた。
次に地上部隊が、地上に落ちて飛び跳ねた愛液、また股間から直接流れ出る愛液津波に呑み込まれ、人ごとスクラップにされていく。
さらに愛液が増えたため、上限なしで急速に濃度が増していく臭いに、離れた位置に展開していた軍も次々倒れていく。
耐水性の精密機械もあまりの濃度の淫臭霧に耐えられず、機能を停止していった。
神が下した最終審判を思わせる、天から降り注ぐ副部長の愛液。
もはや攻撃も何もなく、軍はただただ副部長の愛液に殲滅されていくしか無かった。
部長に気づかれないことに必死で、股間付近にいる小虫たちなど気づかない副部長は、そのまま股間を弄る速度を早めていく。
副部長(んっ…んんんっ…んんんんんんんんっ…!!!!)
ジュブブブブブブブブブブブブブブブブブブブッ
副部長が声を抑えながらついにイッた。愛液が膣壁からどんどん滲み出し、溢れる。
トドメと言わんばかりに生き残り達に襲いかかる愛液。
副部長(ふう…なんとか起こさずにすんだようね…。)
部長の寝顔と寝息を確認してホッとする副部長。そのまま体を包むオナニーの満足感と少しの疲れから、副部長もそのまま眠りにつくことができた。
副部長が眠りに落ちる頃には、副部長に気づいてすらもらえなかった哀れなこの国最後の戦士たちは、愛液まみれで全滅してしまっていた。
二人が寝ている間も、地上は無限地獄のような様相を呈していた。
二人の寝汗によってさらに地上は蒸され、とてつもない気温と湿度の上昇が発生し、とでも人間が生きていける環境ではない。
副部長『んっ…』
ズゴオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオン…
二人の寝返りによって、当初向かい合って寝ていた時には、ギリギリ被害をまぬがれていた地域も、衝撃波と寝汗、二人の寝息による被害を被ることになった。
体重50000000000000000トンの二人の寝返りである。当然人類などに何も出来るはずはない。
また寝返りをすることで二人の美しい長髪が別方向にも広がり、さらに地面や人間、建物をえぐり取っていく。
二人の睡眠は、人類にとっての休憩時間などでは決してなかった。
部長のおちんちんも睡眠中ビクビク震え、周辺に様々な被害をもたらし続ける。
部長『あっ…ふあっ…。』
どぷどぷどぷどぷどぷっ
寝返りによって、副部長と反対方向に体を向けていた部長のおちんちんが強く震え、大量の精を放出する。夢精である。
部長はエロい夢でも観ているのであろうが、とにかくこれにより部長の正面にあった州に精液が流れ出し、またしても甚大な被害を生み出した。
部長は無意識のうちに、自分の大量の精子でまた人類を処分したのである。
そのまま二人が目覚めるまで、新大陸は無意識の二人に蹂躙され続けた。
部長『ふあ…くあああ…っ。』
副部長『ん…んむう…。』
ほぼ同じ時刻、二人はようやく目覚めた。8時間程度眠っていたらしい。
副部長『あ…おはようございます、部長。』
部長『おはようございます。どうやら二人共熟睡していたようですね…。気づかないうちに疲れが溜まっていたということでしょうか。』
副部長『でもよく眠れたおかげで、スッキリ体力万全です!今日も頑張れます!』
部長『ええ、今日もよろしくおねがいしますね。』
布団にされ続けたこの新大陸は、すでに地表は部長と副部長の体臭による濃い霧で覆われ、地面は寝返りで余すところなく抉られ、ところどころ部長の精液と副部長の愛液が飛び散り、見るも無残であった。
黙示録の日の光景とは、おそらくこのような感じなのだろう。
そんな中、部長の精液を発見した副部長。
副部長『あれ、部長、もしかして夢精したんですか?』
部長『そうみたいですね…。私としては意識していなかったんですが…なんか少しもったいない気もしますね。』
副部長『大丈夫ですよ。部長のおちんちん、立派に朝勃ちしてるじゃないですか。』
部長のおちんちんは夢精も何のその、立派な怒張を保っている。
部長『んん…何故か人に夢精した状況を観られるとちょっと恥ずかしいですね。微生物相手はなんとも思わないですが…。』
副部長『あれだけエッチなことしてる私相手でもなんですか?へえー…、思春期の男の子とかもそういうものなんですかね。』
部長『ふふ、私は思春期の男の子と同じですか?』
副部長『あ、いや、そういうわけじゃ…。』
部長『まあそれも可愛くて良いかもですね。思春期特有の底なしの性欲、今日も発揮してあげましょうか。』
副部長『あは、期待してます。じゃあ、そろそろ身支度をしてまだ蹂躙が終わってない国に向かいましょう。』
海まで歩いて顔を洗って口を濯ぎ、畳んでおいた制服を着た。
その後胸ポケットから四天王の最後の一人であるレイナを1万倍にして取り出し、、先科研部員も十数名ほど出して地面に置いた。
部長『では、レイナさん、この大陸の管理はおまかせしましたよ。』
レイナ「…。」
部長『あら、レイナさん?』
レイナ「…わたくしをポケットから出すまでがおっっっっっそいですわ二人共!こっちはそろそろですわねって心の準備をしていたのに、何故寝てしまいますの!?」
副部長『…あっ。』
レイナ「急に動きがなくなったと思ったら、少し後に寝息が聞こえてくるんですわよ!?私達もそのまま寝るしかありませんでしたわ!」
部長『ああ…それは…こちらの連絡の不備ですね。申し訳ありませんでした。』
これに関しては10:0で部長側の連絡不備が悪いため、珍しく部長と副部長が恐縮する。
レイナ「全く、こちらに一言くらい欲しかったですわ!…まあ、部長の芳しいフェロモンの中に包まれて寝るという、貴重な体験は出来たのでチャラにして差し上げますけど。」
部長『そ、それなら良かったです…。では、改めてよろしくお願いしますね。』
レイナ「おまかせくださいまし。このレイナ、周辺の小人を見事まとめ上げて、管理してみせますわ。」
スカートを摘み上げ、二人にお辞儀をするレイナ。
副部長『…私はなんか不安だけど、部長が任せられるというなら大丈夫でしょう。』
レイナ「貴女に心配してもらう謂れはありませんわよ。」
副部長『ふん、じゃ、よろしく。』
そのまま南に歩みを進めていく二人。睡眠を取り新たな気持ちで蹂躙に向かっていく。
部長『…ふふふっ。』
副部長『どうしました副部長?』
部長『いえ、昨日寝る前の貴女のイキ顔、可愛かったなあ、と。』
副部長『!!!!!気づいてたんですか!?』
部長『うふふ、こっそり見学させてもらいました。』
副部長『…はあああああああああああああぁぁぁ…。』
副部長の顔が真っ赤になる。恥ずかしさから顔を両手で塞ぐ副部長を見ながら、部長は(可愛いですねぇ)と笑顔になるのだった。