改・ミニチュアの街 ~特別編~ 圧倒的な彩香の素足

彩香「大祐~、ミニチュアに入ってくれない?」
大祐「えっ・・・、なんで?」
唐突な彩香の提案に良い予感は感じない。
大祐は、彩香の提案を拒否するオーラを存分に出しまくった。
彩香「もう、四の五の言わないで。えいっ!」
大祐「うっ・・・。」
彩香がミニチュアの操作盤をいじったことによって、大祐の意識は遠のく。

彩香「大祐、外に出てきてー。」
大祐「うーん・・・。仕方ないなぁ・・・。」
気分が晴れない大祐は、仕方なく外に出て彩香の指示を待った。
大祐「おぉーい、姉ちゃあん!!」
彩香「あ、いたいた。じゃ、早速鬼ごっこでもしましょう。」
大祐「はぁっ!?」
彩香「大祐は私から逃げればいいのよ。」
大祐「ちょ、何言ってんだよ。」
彩香「じゃあ、スタート!」
上空の彩香が声を発した瞬間、小さな大祐は一目散に逃げ出す。
そんな大祐の行動を知ってか知らずか、彩香はその巨大な左の素足を持ち上げる。
ミニチュアに彩香の素足が作り出す影が出現する。
ズッシイイイン!!
大祐「うわあああ!」
彩香の素足が着地した瞬間、周囲の建物は吹き飛ばされ小さな大祐を襲う。
たまらず、大祐はしゃがみこみ、何とか危機を回避する。
もはや逃げ出せる状況にない大祐の周囲が一気に暗くなる。
彩香が二歩目を繰り出すため、右の素足を持ち上げたのだ。
何の容赦もなく、彩香は右の素足を小さな大祐へと降ろし始める。
大祐「え、うわあああ!!!」

ピーピーピー
彩香「あれっ?」
彩香が二歩目を出した瞬間、ミニチュアの操作盤から警告音が発せられ、画面にエラーが表示される。
彩香「えっ、もう大祐を踏んづけちゃったのかしら。」
ため息交じりに彩香は操作盤へと歩を進めようとする。
彩香「もうっ! 弱すぎよ、大祐・・・。」
そう言いながら、彩香が右の素足を持ち上げるとそこには、べったりと踏み潰された大祐の姿があったのだった。

(終)