世界シュティムエーアディ
悠暦1932年
北方の大国リディア帝国にてクーデターが発生する。
いや、正確にはクーデターではない。
とある魔術師が開発した術式によって人類の5~6倍の巨体を獲得した人々が支配階級として出現したのだ。
自らをクリーグと名乗った彼らは、人類を半ば奴隷化していった。
皇帝の一族全員がクリーグとなったこともあり、彼らが人類を劣等人種と定義した結果である。
巨体を得ることの出来なかった人々は下等であり、対等な存在ではない……と。
それから10年後。
国内を完全に掌握した彼らは外に目を向けた。
その強大な軍事力を背景に、周辺諸国を次々と併合し始めたのだ。
それに対し、マーシェ共和国、シュバニア皇国等幾つかの国家が批判を表明したが、完全に黙殺される。
彼らにとって対話の相手にも値しないということのようだ。
当然、各国は迫る脅威に対処すべく軍拡を始めた。
そんな世界の片隅で。










悠暦1942年3月11日 シュバニア皇国辺境 中規模都市アルジュ郊外。
見通しのいい丘の上、金髪をツインテールに纏めた少女が装甲車の上でライフルを抱き枕代わりに昼寝をしていた。
「中尉!寝てちゃダメじゃないですか!」
ドライバーハッチが開き、小柄な兵士が顔を覗かせて怒鳴る。
中尉と呼ばれた少女は、その声に反応して勢いよく上半身を起こし周囲を見回す。
「ふあ!?……何だ、ヘルマン軍曹。何か用ですか?」
気の抜けた声で返答する少女に、運転手……エトムント・ヘルマン軍曹は荒い声を向け、砲手のロルフ・フォルトナー曹長と装填手兼無線手のアルベルト・ベルツ軍曹がいつものことかと苦笑している。
「何か用ですか?ではありません!寝ていては見張りの意味がないじゃないですか!」
「見張りって言っても、何が来ると言うのですか。ルアム山脈のお陰で戦車とかはここに来られないでしょう?」
「それは帝国側からの話じゃないですか!もしかしたら背後から……」
「こんな軍事的に重要じゃない場所をそれほどの苦労して占領する意味がないでしょう」
「それがアレでしょうが!」
ヘルマンの指差した先には場違いなほど巨大な工場施設が広がっていた。
現代の技術では生産不可能なオーバーテクノロジー満載の施設群。
数ヶ月前に突如出現したもので、現在その設備のほとんどが解体され首都近郊の研究設備に送られているためほとんど廃墟と言ってもいい状態だ。
それでもまだ超高性能工作機器や質のいい素材が大量に残っているのでアルジュ駐留軍の彼らが警備を行っているのだ。
「フィッシャー中尉は危機感が足りません!」
「そうは言ってもですね……」
そう言って頭を掻く少女こそ、転世し記憶を失ってすっかりシュバニア皇国に馴染んだ桜庭 姫乃である。
現在はヒメノ・U・フィッシャー中尉。
フィッシャー家の末娘として生まれ、5年前に家計を助けるために陸軍士官学校に入り現在はアルジュ駐留軍第一装甲小隊の小隊長となっている。
ちなみに12~14歳程から全然成長しない身体が目下最大の悩みである。
「あ、交代が来たみたいですね」
「誤魔化さないでくださいよ」
こっちにやって来る装甲車を指差すヒメノにヘルマンは呆れた表情で頭を抱えた。




不明工場施設 列車格納庫
「サカキお前、コレどう思う?」
「どうもこうも、我々よりも数十世代先の技術としか言いようがないでしょう、これは」
作業服を着た背は低いが筋肉質の男性と、細面の白衣を着た長身男性が巨大な列車を見上げながら話していた。
国立兵器開発局のエルマー・J・ハンネン技術中佐とサカキ・H・イェーガー技術少尉だ。
言うまでも無くこのサカキはヒメノと同じく転世者である。
この世界では皇国技術開発省で働く父の影響を受けてこの道に進むある意味正道とも言える人生を過ごす人物となっている。
「電算機と思われる装置はどれもこれも超小型。照準器は光線を用いており全速での行進射も可能と予測されます。どう考えても現代の技術では再現不可能です」
サカキの言葉にハンネンが頷く。
「コイツを造った奴は余程の金持ちか大馬鹿者だな」
「ですね、この技術で戦車や装甲車を造ればどれだけ意義があるか……」
「全くだ」
顔を見合わせて呆れた表情を浮かべる二人。
しかし、とハンネンは口角を歪める。
「余りもんしかねぇと思って儂らを送り出した矢先に新発見。中央の奴ら臍噛んで悔しがるぞ」
「ハハハ」
ハンネン率いるチームは中央から爪弾き者であることへの皮肉であろう。
二人で笑いあう。
そこにキャタピラの音が聞こえてくる。
戦車よりも軽いものだ。
「何だよ、煩ぇなぁ」
ハンネンが眉を顰めて吐き捨ててからしばらくして、ヒメノが格納庫へとやって来た。
「失礼します!アルジュ駐留軍第一装甲小隊隊長のヒメノ・U・フィッシャー中尉です!」
装甲列車に興味を引かれ、見学に来たのだ。
「はぁ?」
ハンネンが怪訝と嘲りを半々で混ぜたような表情でヒメノを見下ろす。
「こんな小娘が部隊の指揮を執るほど我が軍は人手不足なのかぁ?」
それをムッとした表情で見返してヒメノが何か言い返そうとした時、サカキが二人の間に割って入る。
「まぁまぁ、主任。申し訳ありません中尉、主任は口が悪くって……」
「…………」
「おい?どうした?」
二人は目を合わせた途端無言で見つめ合う。
そのままピクリとも動かなくなってしまい、周囲はそれを怪訝そうに見ていた。






11日夜 アルジュ駐留軍屯地格納庫裏
夕食も終わり、後は消灯まで自由時間という時にヒメノとサカキ……いや、姫乃と賢樹がそこに居た。
「えぇと、20年振りだな」
「正確には24年振りですけどね」
あはは、と苦笑し合う。
「見た所、あの反則じみた力は戻ってないみたいだな」
「申し訳ありません」
しゅんと項垂れる姫乃に賢樹は慌てて声をかける。
「いや、気にするな。原因は……あはは」
「私だけならまだしも賢樹さんまで巻き込んでしまって……本当に申し訳ありません」
「気にすんなっての。それに、こっちにも愛着湧いたしな」
少しお前の気持ちが分かったかも、と言って笑う賢樹を見て何と答えればいいか分からず複雑な表情を浮かべる姫乃。
「兎に角、何とか戻れるように頑張ってみます」
「ま、期待しないで待ってるよ」
すっかり落ち着いて大人の雰囲気になった賢樹に頭を撫でられ、姫乃は顔を真っ赤にさせた。






12日昼 アルジュ駐留軍屯地司令部
「これは……事実なのか」
「はい。昼頃確認したところ、シェリモア方面の各都市に空襲が始まっているとラジオ放送がありました」
「統合作戦本部からは?」
「戦時体制を展開し、以後はそれを維持し命令を待て……です」
「ようは行き当たりばったりか」
「中佐、如何されましょうか?」
「とにかく発表するしかないだろう。ラジオはもう放送されている」
「分かりました」




同刻 アルジュ郊外
装甲車の上でヒメノはやはり昼寝をしていた。
「隊長、司令部から通信です」
肩を揺さぶりながら、通信士兼装填手のベルツが無線のマイクを差し出してくる。
目蓋を擦りながらゆっくり上半身を起こす。
「何ですか?また新型戦車の故障で牽引ですか?」
「隊長!しっかりしてください!」
「……」
ヘルマンの唯事ならない様子に、気を引き締めて無線機を受け取る。
「はい、第一装甲小隊隊長フィッシャー中尉です、どうぞ」
<こちらアルジュ駐留軍司令部、アルトマンだ>
「アルトマン中佐!」
ディータ・アルトマン中佐……アルジュ駐留軍の最高指揮官であり、言うまでも無いがヒメノの上官だ。
<本日未明、シェリモアの国境地帯からリディア軍が我が国への侵攻を開始した。現在我が隊も戦時体制へ移行している。貴隊も直ちに実弾装備のうえで厳重警戒態勢に移れ>
「ヤー!」
アルトマンの低く這うような声に、見えてもいないのに敬礼してしまうヒメノ。
<現在飛行船で周囲の偵察中だ、それが終わるまでよろしく頼む。通信終了>
無線機をベルツに渡してから、乗員を見回すヒメノ。
「聞こえましたね。実弾を装填し警戒を厳にせよ!」
「「「ヤーヴォール!ヘルコマンダ!」」」
全員簡易敬礼で答礼し、即座に自分の作業を始める。
それを尻目に双眼鏡を取り出し、周囲を見渡し始めるヒメノ。
もし山を越えて敵戦車が出てきたら?
主砲が37mmの装甲車ではどうやっても太刀打ち出来ないだろう。
いや、軽戦車相手でも厳しい。
しかもこんな見晴らしのいい場所で。
「場合によっては工場地帯まで後退しなくてはいけませんね」
そう呟いた時、何かが視界に入った。
「……?」
人?
甲冑を着ているようだが、山から下りてきたのか?
それにしても、やたら遠くから見えるような……。
「まさか……!?」
甲冑を着た人影の手元に閃光が見え、一拍置いてから何かが飛来する。

ヒュン!ズドゥ!

<敵兵発砲!>
<何で歩兵がこんなデカイの撃ってくるんだよ!>
下手な野砲よりも大口径としか思えない着弾にフォルトナーが悲鳴を上げる。
その悪態に淡々と答えるヒメノ。
「違います、あれは歩兵ではありません」
<アレは……!>
次々と着弾する魔術弾の轟音で通信の声すら遮られる。
それに負けないくらいの声で命令を発する。
「昼ごはんの角度!」
<ヤーヴォー……!>

ゴガギィン!

慌てて車体の角度を変えた矢先に魔術弾が命中し、車体を激震が襲う。
<うわぁ!>
<ひぃぃ!俺死んでないか!?>
<不吉なこと言わないでください曹長!>
辛うじて物理法則に従って攻撃は逸れてくれたようだ。
が、敵は増え続けており、このままでは包囲されてしまう。
「目標、先頭の敵!主砲、撃ぇ!」
盾を持った巨人に主砲を向け、ヒメノが叫ぶ。

ドゥ!………ルルル、パキャ

<盾に……!>
<パキャって…パキャって言った……>
「戦車じゃないのですから当然でしょう!それよりも初弾命中を誇りなさい!後進全速!主砲は発砲を続行!」
<ヤー!>
周囲に攻撃が降り注ぐ中、履帯がギャリギャリと轟音を立てて回転し、車体を後ろへと走らせる。
それと同時に無線機を引っ張り、ヒメノは怒鳴り声を上げた。
「こちら第一装甲小隊!クリーグ兵が越山し領内へ侵入!直ちに対処の要あり!」




アルジュ戦車試験場
ただでさえ田舎で土地が有り余っているアルジュには、このような場所も存在する。
広い平野を利用した施設だ。
そして、幸運にもその日そこでは新型戦車の撤収作業が行われていた。
「帝国軍の奇襲!?」
第二実験戦車小隊の指揮官であるディートリヒ・ゲルラッハ少佐が車上で目を剥く。
<はい!現在駐留軍の第一装甲小隊が交戦中とのこと!>
副官のレナ・F・クランシュタイン中尉の声が無線機から響いて来る。
「パンツァーマーシェル!友軍の危機を見捨てるな!」
<<<ヤーヴォール!>>>
5台の新型戦車が轟音を立てて前進する。
丘を越えた所で無数の閃光が見えた。
<あれが……クリーグ!>
<デカい!>
10mはあろう巨人達が手に持った武器を発砲しながら前進していく。
「ハン!デカいってことはそれだけ的も大きいってことだ!主砲装填、弾種徹甲!」
<弾種徹甲!>
砲塔を回転させ、90mm砲を巨人達に向ける。
その時、巨人の一人と目が合った。
<気付かれた!>
「主砲、急ぎ撃て!」
<フォイア!>

ズン!ズン!ドン!

必中の一撃は、しかし素早く屈んだ敵兵の頭上を通過するだけだった。
<上に逸れた!>
<違ぇ!屈んだだけだ!>
「全車散開!狙い撃ちにされる!」
隊がばらけるとほぼ同時に周囲に着弾の爆発が発生する。
<うわぁぁ!>
<キャァ!>
「ぐぅ……!奴らの足元を狙え!」
ゲルラッハの命令に、主砲の仰角が下がる。
「フォイア!」

ドゥン!……ズガッ!

下腹部に命中弾を食らった巨人は吐血しながらもんどりうって倒れ、動かなくなる。
<命中!効果確認!>
「奴らは決して神話の無敵巨人じゃない!怯むな!」
<意見具申!第一装甲小隊と合流すべきです!>
「だな。遅滞戦闘だ!工場に後退する!」
第二実験戦車小隊は防御陣形を組みつつ後退を開始した。




不明工場施設
「さっきから何じゃ、ドンドンと煩い」
ハンネンが呑気にそう言った矢先、護衛兵の一人が慌ててテントに飛び込んで来る。
「帝国軍の攻撃です!技術者の皆さんは直ちに退避してください!」
「!」
慌ててテントを飛び出すと、彼方此方で火柱が上がっているのが見えた。
「本気かぁ!?コレがどれだけ大事なモンか分かってるのかぁ!」
「主任!危ない!」
慌ててハンネンを抱えて建物の陰に走るサカキ。
ついさっきまで二人の居た場所に攻撃が着弾し、爆炎が上がった。
「ゴホッ!がはっ!」
建物の陰で口に入った砂を吐き出すサカキ。
「大丈夫ですか!少尉!」
別の物陰から護衛兵の悲鳴が聞こえる。
「コッチは大丈夫だ!」
「くっそぅ!サカキ!銃持って来い!」
腕の中からもがき出たハンネンが叫ぶのを押しとどめる。
「無茶言わないでください主任!あんなの相手じゃ死にに行くのと同義ですって!」
偶に建物の上や切れ間から現れるクリーグ兵を見て、サカキが悲鳴を上げる。
「うぐぐ」
歯軋りするハンネンを歩兵が抱える。
「向こうにトラックを用意してあります!急いでください!」
「主任を頼む!」
「技術少尉!?」
呼び止めようとする護衛を尻目に走り出すサカキ。
目的地は列車倉庫。




工場地帯入口付近
<3号車被弾!退避します!>
炎を吹き上げる戦車から、搭乗兵達が飛び降りる。
<2号車援護に回ります!>
<頼む!>
すでに2両にまで減っている第二実験戦車小隊は敵の足を止めるべく必死の防戦を展開していた。
<トップアタックばかりじゃ如何しようも……!>
<とにかく距離を取るぞ!このままじゃ嬲り殺しだ>
その側面を固める装甲車にも過剰なほど砲火が降り注いでいた。
爆音と共に破砕音が聞こえ、ガクンと車体が傾く。
<左履帯被弾!>
「総員退避ぃぃ!」
ヒメノの叫びを聞いて、皆蜘蛛の子を散らすように装甲車から脱出する。
最後にヒメノが飛び出した直後、巨大な槌が振り下ろされて装甲車を粉砕した。
『アハハハ!逃げろ逃げろ!』
『雑魚の癖に粘りやがって!』
クリーグ達がリディア語で嘲りながら追いかけてくる。
「曹長!皆を安全な所まで!」
<隊長はどうする気ですか!?>
負傷兵を担いだフォルトナーが絶叫する。
「殿は指揮官の務めです!」
<おい!フロイライン!>
ゲルラッハの声を無視し、もう一台の装甲車が撃破された時もぎ取って来た12.7mmを発砲する。

ドッドッドッドッドッドッドッ!

しかし、当然の如くクリーグの甲冑に全て弾かれる。
『そんな豆鉄砲で!』
叫び声と共に振り下ろされる槌に飛び乗り、柄の部分を駆け上がる。
「大きくならなくったって!貴方達なんて雑魚なのですよっ!」
跳躍し、首付近の甲冑の切れ間に銃身をねじ込み乱射する。
12.7mmの銃弾は女性クリーグの皮膚を引き裂いて体内で暴れ回った。
『ぎゃぁぁぁぁ!?』
血を噴き出しながら倒れるクリーグの頭を蹴って飛び上がる。
『この!』
それを追いかけようとしたクリーグを背後から90mm砲弾が襲う。
至近からの徹甲弾に、悲鳴を上げる間も無く胴体に風穴を開けられて倒れ伏す。
<フロイライン、君は人間じゃないんじゃないか?>
「少佐、私は『お譲ちゃん』ではなくフィッシャー中尉です」
<……>
「まだ来ますよ!」
軽口(?)をたたく暇も無く、別のクリーグが突っ込んで来る。
<敵が多すぎる!何とかならんのか!?>
「そんなこと言っても……」
そこに蒸気機関の轟音が聞こえてきた。
「!」
連続する射撃音がして、走って来るクリーグ達の横から雨霰と砲弾が飛来する。
慌てて構えた盾すら貫いて巨人達を引き裂いていく砲弾はシュバニア皇国の兵器にはない威力だ。
「<扶桑号>!サカキさん!」
<扶桑号>がその巨体を線路に乗せ、戦場に姿を現した。
<調子に乗るなぁ!>
サカキの怒声と共に140mm砲弾が次々とクリーグ兵を吹き飛ばしていく。
彼らは物陰に隠れようにもその巨体では場所が無く、照準をずらそうと必死に動き回る。
各種最新機器による照準はそれを許さず、次々と彼らの巨躯を食い千切っていく。
しかし、そこに<扶桑号>の弱点があった。
省力化の結果、最悪一人での運用も可能なハイテク兵器な訳だが、それだけ様々な制約も受ける。
元々100倍倍率の巨人一体が仮想敵であり、多数の敵……特に強力な火力を持つ相手は想定していない。
それらに四方八方から攻撃を受ければ全てに対応することは出来ない。
「サカキさん!後ろ!」
ヒメノの警告は間に合わず、サカキの死角からライフル状の射撃杖を持ったクリーグ達が接近し一斉に射撃を開始した。

ガン!ギィン!ゴガン!…ズォォン!

壱号丙砲車の右57mm砲のケースメイト砲座から爆炎が上がり、砲身を含む破片が周囲に飛び散った。
<この……!>
88mm砲が即応射撃を開始し、クリーグ達をズタズタにする。
今度はまた別の死角から別の集団が接近し、砲弾を撃ち込んで来る。
「このままでは……!」
ヒメノは<扶桑号>に駆け寄り、壱号甲砲車のハッチを開けて内部に滑り込んだ。
「こちらヒメノ!これより第一主砲手として搭乗します!」
<頼む!>
第一主砲が別途の意思で回転し、別のクリーグへと砲身を向け、射撃を開始した。


この8分後に砲兵隊の支援が始まりクリーグ兵は撤退した。