俺は二人の妹がいる。一人はそだちといった、もう一人ははじめという。ずっと前で離ればなれになったが、今日は帰ってきたそうだ。

自分の部屋で、久しぶりの妹たちの顔を思ってにやにやしっちゃう、そんなかわいい妹が帰ってきた。
ドアからノックの音が聞こえた、俺はすぐにドアに向かった。
ドアを開いた突端、目の前に広がるのはそんなかわいい妹の顔じゃなく、白い柱が四本だった。
「「お兄ちゃん、ただいま、帰ってきたよ」」
突然上から声が聞こえて、頭をあげると見知った顔が二つそろって俺に向かってにこにこ笑っていた。俺の知った妹の顔だ。
相変わらずかわいいというか、それ以上になったといえる、テレビもなかなか見かけることのないかわいいらしさ。
けど、目を下に追うにつれ、信じられない光景が広がっていく。
俺の目線のとこは妹たちのふとももの付け根のとこでした、短パンを着ていて白いふとももが丸出していた。
とりあえず返事をする。
「おかえり、ずいぶんとのびたな、驚いたよ」
俺は高2で高いほうといえる178cmの身長だが、そんな俺でも、付け根のとこしか届いていないなんて、考えもしていなかった。
そだち「うん……そうね、ちょっと伸びたな、お兄ちゃんと離れたときはまたちびで130cmくらいかな、今は倍より大きくなった」
倍より!恐ろしい発育、いまはまだ小5というのに。
「ま、そのことはあとにして、中に入ってて」
そうはいったものも、彼女たちがドアに入るのが難しいのだ。
体を前屈みにしてもまだどあより大きく、あれこれ試した後、結局這いつくばるようにしてやっと入ってきた。

そだち「お兄ちゃんの部屋なんか狭いね」
はじめ「そうですね」
二人して俺の部屋で体育座にして室内をきょろきょろとみまわす。
「お前たちこそ大きい過ぎたでしょ、なんで突然こんな大きいになったの?」
そだち「わかんない、知らず知らずでこんな大きくなったよ」
はじめ「うんうん、わからないです」
「そうかよ、じゃあ身長測ったことあった?」
そだち「あったよ、保健室が入らないから体育館でやった、確か最後の一回で測ったときは一か月前かな、382cmだな」
はじめ「わ、私も一か月前くらい、身長は411cmです」
二人は見た目だけじゃなく、数字も恐ろしいほど、こんな高い人世界にまだあるだろうか。それにはじめはそだちより29cm高い、遠く見てないから、こんなに差があるのは知らなかった。
「この部屋窮屈だろう、方法を探って天井が高いマンションを買おう」
そだち「それは心配いらない、私たちは学校で配られた特別部屋があるよ」
はじめ「大丈夫です」
じゃあその部屋行こうよ、ここでなんだか二人このままだと窮屈だからな」
そだち「そうね、いこう」
はじめ「私たちが案内します」
外に出ると決めたが、それはまだ結構の時間をかかったあと出た。
いいことは俺が住んでいるのはマンションの一階、もし上の階層だったらエレベーターとか無理だろう。