あれ、これ、どういうこと?
起きてからベッドから降りると、立とうとして頭が天井にぶつかってしまった。
ぶつかるってことは、俺は270cmより高いってことだよね。
けど、昨日測ったばかりの身長は175cmだったはず。
「え、俺、大きくなった?」
一体どれくらい伸びたか気になって部屋から出ようとして色々つっかえてるせいであれこれしてからようやく家から出てたが、その時まだ元の大きさに戻ってしまった。
結局どういうわけでそうなったか、そして一体どれくらい大きくなったかも知らずに、あの日を過ぎていた。
けど、その翌日、家に素性のわからない人たちが来て、ギガンティアンという施設の人だそうで、名前は菜々子、色々話したところで俺が一時的に大きくなる件について来ただそうだ。
菜々子「最近は、あなたのように、一時的に大きくなる人は何人もいます、原因はわかりませんが、あなた以外は全員女の子です。それにあなたは今まで発見した人の中でも一番年上です」
「そうなんですか。じゃあ、俺は一体どうすればいいでしょうか?」
菜々子「私たちギガンティアンは、あなたたちのような人のために養成施設を作り、そこで巨大化の謎を解明しています。あなたは唯一の男の子のサンプルです、ぜひ私と一緒に来ていただきたい」
「養成施設ですか?ん、ちょっと考えさせてください」
ギガンティアンの人はどうやら強制はしないらしく、本当に俺に考える時間を残してくれた。それからそうこう考えてるうちに出る意を決めて、彼女たちと俺が親と相談した後施設に行くことになった。
まだ高2の俺で、ちょっと特殊な施設でそこにいる間は通信もできないそうで、親が心配するのは当たり前だけど、養成施設が色々世話してくれるそうだから、それに定期的に家に帰らせてくれるから親も一安心のようだ。
それからすぐに支度をして、一週間後で菜々子が迎えてくれた。
家に出ると車が止まっていて、菜々子について車に乗る。
「どこに向かうですか?」
菜々子「まずは東一直線で海に行くの、ここは内陸ですからね」
「海、施設は海辺にいるのですか?」
菜々子「いいえ、施設は海の上、ギガンティアン所属の島にいます。巨大化はまだ世間に知らせるわけにはいかないため、政府の支援により、秘密裏でやっています。ちょうど近頃で地震があったでしょう、それに伴い日本東の海域に一つの島が浮かび上がりました。そこを施設にして、通信妨害、ホログラムで島を察知できないようにしました」
「そうですか」
道理で巨大化について何も知らないわけだ。
それから菜々子の言う通り、内陸を出て海で船に乗って、島に到着した。
予想よりもずっと広い島だった。ここは本来都市を作っても有り余るサイズの島だったが、ギガンティアンに使われるのはそれだけ重要ということだろう。
菜々子「はい、ここですね。じゃあ荷物はうちの人たちが寮まで運んでくれるから。あなたは他の子と挨拶させるね」
「はい」
それから菜々子に従い道で歩く。
菜々子「そういえば、あなたの巨大化はどれくらい大きくなれます?報告からはそれがなかったですけど」
「俺もよくわからないですよ。測ろうとしたけど、家に出た時すでに元に戻ってしまいました。というか、どうすればまだ大きくなれますか?」
菜々子「あ、それ言い忘れた、すみません。まあ、簡単ですよ、頭の中で大きくなりたいっと思えば大きくなれますから」
「そうですか。じゃあ試しに…」
菜々子「あ、ここで大きくなっちゃダ…」
言われた通り頭の中で大きくなりたいと思うと、体が熱くなって来て、さっきまですぐ横にあったはずの菜々子がどんどん下のほうに行って、巨大化が終わる時、菜々子は股くらいしか届いていなかった。
菜々子「これは驚きましたね、やはりあなたはちょっと特殊のようです」
菜々子は見上げて来ながら感嘆を漏らす。
「え、もしかして、これがちょっと大きかったとか、ですか?」
俺が巨大化できる人の中で唯一の男の子でそれも一番年上らしいから彼女たちより大きいかもしれないな。
菜々子「いいえ、そういうわけじゃ…これは置いといて、まずはほかの女の子たちに会いましょう」
少し言い淀んでいる菜々子だが、俺はそのままついて行った。
それから着いた先は倉庫みたいで大きいな部屋、ここにほかの女の子たちがいるのか、一体どんな人たちかな。あ、俺、まだ巨大化解いてないか、みんな驚くかな。
菜々子「この中に彼女たちがいます。入りましょう」
大きいなゲートを屈まずに抜けると、その中には…
「!」
「あ、菜々子さんが言ってた新しい人なの?」
「本当に男の子だね」
「年上って聞いてるけど」
「ちっちゃいね!」
「…こんにちは」
中には五人の女の子いた、というより、どう見ても成人しているような顔立ちで、とても綺麗だし、それにちょっとセクシーすら見えた、そして一人一人は年下とは思えないほど大きいな胸を揺らしながら近づいてくる。
そして一番驚いたところというと、みんな大きい、すごく大きい。俺が巨大化したはずなのに、女の子たちの股にも届いていない。その中でちょっと無口そうな人は相対的に低いが、それでも彼女のへそよりやや上のところしか届いていない。
菜々子「みんな、これが前に言ってたお兄さんだよ、みんなより年上だから失礼しないようにね。じゃあまず自己紹介からね」
紅子「はいはい、最初は私ね。私は紅子、1歳4ヵ月、身長は835センチ〜よろしくね」
玖音「私は玖音、1歳1ヵ月、身長は811センチ、よろしくね、お兄さん」
環奈「私は環奈、ちょうど1歳だよ、身長は807センチ」
莉子「私の名は莉子、環奈と同じ1歳で、身長は809センチ。これからはよろしくね」
え、一歳って、最初は聞き間違いじゃないかって耳を疑ったが、四人みんな1歳って言ったからそれで間違いじゃないよな。そして最後の一人、ちょっともじもじして、恥ずかしそうにしていた。
「わ、私は…」
「俺は太一、よろしくね、あなたの名前は?」
白露「私は白露、0歳5ヵ月、身長は523センチ。お、お兄ちゃん、よろしく」
「うん、よろしくね」
紅子「それより、太一本当に年上なの、今いくつ?」
「俺は17歳だけど…みんなこそ本当に1歳か?」
「「そうよ」」
菜々子「間違いありません。にわかは信じられないですが、みんな本当にまだ一歳です。じゃあ私はまだ他の用事がありますので、みんな自由にしてください」
「「はい〜菜々子さんいってらっしゃい」」
菜々子が行ったら、ここで一番小さいの、俺になったな。それより全世界を探してもこんな身長の人、いなかったのに、ここで五人にしてギネス記録の倍以上の身長を見せた、それもまだ生まれた一年仕方っていない女の子たち。一歳ってのは菜々子がそう言ってるから、そうで間違いないだろう。
環奈「太一さんは本当に17歳なの?私たちより17倍の時間を過ごしたなんてすごいよ」
「え、いや…それは、俺もまだ若いよね」
まるで老人みたいに言われてどう答えていいかわからなくなった。
紅子「ホント、太一可愛いよね。こんなにちっちゃいし、こうして」
そう言って紅子は俺に近づき、両手抱えて抱き上げた。
紅子「こんなに軽いよね」
持ち上げられてる高さに頭のところでちょうど紅子のおっぱいがあった。そのまま埋められていた。大きい、俺の頭よりずっと大きい、こんなに大きいの今まで見たことがない、まだ一歳にしては発育が過ぎていた。それにしても、息が苦しい。
「ぅ、うう」
紅子「ふふ、私のおっぱいの中でそんなに嬉しそうで。菜々子さんから聞いてるよ、男はみんな、おっぱいが好きだよね。私のおっぱいはLカップよ、好きにしていいからね」
玖音「私も私も」
環奈「私も混ぜて」
莉子「お兄さんはこんなのが好きなんだね」
紅子の胸から抜け出したばかりのところで、四方からまだおっぱいが迫ってくる、どれも紅子に負けないような巨乳で、囲まれる形になって、柔らかくて幸せだが、それを堪能する時間は肺活量が決める。だがそれよりも前に、俺の体は小さく戻った。
紅子「あれ、太一、小さくなった?」
玖音「え、もしかしてお兄さんさっきもう巨大化したの?」
環奈「菜々子さんは気分が良くなるほど大きくなるって言ったよ。もしかして太一さんは私と一緒が、嫌なの?」
莉子「ええ、お兄さんは私たちのこと、嫌いなの?」
莉子をはじめ、みんなの間に緊張の雰囲気が伝わる。全然そんなこと思っていなかったが、この空気に押されてうまく言えなかった。
「ち、違う…俺はそんなこと…」
そこで紅子は俺を遮った。
紅子「そんなことないよ。だって、太一のあそこ、大きくなってるよ。男の子は興奮するとあそこが大きくなっちゃうのって菜々子さんが言ってた!」
環奈「そうそう、たしかに太一さんのそこ、大きくなったね」
莉子「けど、どうして元に戻っただろう?」
玖音「あ、ここも小さくなってる。お兄さんは私たちのおっぱいが好きなのよね、もっとお兄さんに押し付けて興奮させるの」
「「うん!」」
さっきの雰囲気で縮みそうになったペニスを、玖音をはじめまだ押し付けてくるおっぱいによってまだ元気を取り戻した。
玖音「まだ大きくなった、よかったね」
「早くおろ…。白露?」
四人に囲まれてテンパってたせいで、すっかり白露のことをわすれてしまった。なんも言っていないが、物欲しそうでこちらを見ている。
「紅子、ちょっとそっちに移動していいかな」
紅子「うん、いいよ」
白露に近づくように紅子に頼み、抱えられている状態で白露の前にくる。紅子の身長のおかげで、抱えられている状態だと白露より高い。
俺はそっと手を伸ばして、地面に立っている時では見えるはずがない白露の頭を優しく撫でてやった。触られることにまず驚いたけど、すぐにおとなしそうで撫でられるように頭をすり寄せてくる。
紅子「うふふ、太一、優しいね」
「そんなことないよ。白露が気になっただけ。白露も、さっきみたいにしたいの?」
白露「する!」
頭を縦に振る。
「じゃあすればいいじゃない。遠慮しなくていいからね」
そこまでいうとさっきは何をやったかを思い返す、あれ、さっきっておっぱいに囲まれてたたけだよね。
そして白露は手を伸ばして、紅子から俺を受け取り、自分で抱き上げてきた。案の定白露は俺をそのおっぱいの中に埋めた。
他の四人と比べてちょっと小さいが、それでも普通に見かけない大きさ。白露は嬉しそうでずっと抱えて、ちょっと息ができないが、その顔を見てなんかずっとそうさせていたかった。
しばらくそうしていると白露は地面に下ろしてくれた。やはり大人しい子だと思った。
紅子「太一、本当にさっきよりもちっちゃいね」
環奈「菜々子さんとほとんど同じよね」
「そう言えば、お前たちそんなに長時間巨大化できるのか?」
俺が二回ともこれくらいの時間でしか巨大化できないが、この五人はそうじゃないようだ、まだ一人として小さくなっていないから。それにしてもこんなに大きいなら、小さくなっても俺より大きいじゃないか。
莉子「私たち、巨大化してないよ?」
「え?」
玖音「私たち、これが元の大きさだよ。巨大化するなら、この場所は全然足りないよ」
「えええ」
この倉庫みたいな部屋、15m以上はありそうだけど、これが足りないというなら、どこまで大きくなれるのか。
紅子「ちょうどいいし、太一を連れて、私たちの巨大化も見せてあげるね、ふふ」
環奈「さんせい!」
白露「私も…」
莉子「もちろんだよ。白露も一緒ね」
どうやら白露はちょっと人見知りだけど、他の連中は別に彼女が嫌いなわけじゃないようだ。
それから五人と一緒に部屋から出る。
環奈「太一さん、早く早く」
「みんな、ちょっと待ってよ」
足の長さがあまりにも違いすぎて、普通に歩いているのに、こちらは走らないと追いつけない。
紅子「太一は背が低いから、ちょっと待とう、みんな」
環奈「あ、そういえばそうだね。ごめんね太一さん」
「いえいえ…」
男の中では平均以上の身長だが、ここにいる女の子の倍以上に小さいのはなんとも言えない気分だ。
それから五人について行ったのはグラウンドのように広い場所。
広さはさっきいた部屋の六倍以上、グラウンドくらい大きいと言ってもただの空き地のようで、もしかするとここは彼女たちに巨大化させるための場合か。隣は梯子が付いている車が止めてある。
紅子「ここだね。まず誰から巨大化する?」
玖音「じゃあ私から」
俺たちがグラウンドの端で止まったあと、玖音は離れるように中心まで行って、そしてこちらに向けてから、巨大化が始まったようだ。
最初はどうしてそんなに離れると疑問に思ったが、それもすぐ答えが出た。目に見える速さで玖音が大きくなり、結構離れているが、どんどん大きくなり、頭を仰がなければ玖音の頭が見えないくらい、高い、まるでビルを仰いでいる気分だ。
「お、大きい…」
玖音「えへへ、大きいでしょう。大体は150mって前に測ったよね」
「150m⁉︎」
ここで俺は「巨大化」の意味を理解した、俺が二倍になるのは巨大化のうちに入るかどうかと疑問に思えるほど、玖音の巨大化からすれば俺の巨大化は誤差に過ぎないのだ。
菜々子は俺は特殊って言ったのは、もしかするとこの意味かもしれない。
環奈「じゃあ次は私ね」
環奈も空き地の中央に行って、玖音は邪魔にならないように少し端の方に行った。そして環奈のがこっちに手を振り。
環奈「大きくなるね」
そして環奈の体も、みるみるうちに大きくなり、そして玖音に追いつきそうに見えるところで止まった。
環奈「これくらいね。私は大体133mだね」
「133!」
追いつきそうに見えたが、それでも玖音まではまだ10m以上の差がある、そんなに大きくなるとサイズの感覚も狂ってしまうな。
莉子「環奈の後は私だね」
続いては莉子、中央に行ってから、こっちに向くと莉子の体はむくむくと巨大化する。
もう三度目見たはずなのに、驚きが止まらない、生身の人間が、そのように、いろんなものを超えながら、大きくなっていく。
やがて莉子は環奈と同じくらいの高さで止まった。
莉子「私は大体135mね」
「すごい」
感嘆が止まらない。これが巨大化、予想以上に大きかった。
紅子「じゃあ次は、白露、やるの?」
白露「うん…やる」
紅子に勧められて白露は前に出る。そして中央まで行って大きくなり始める。
「おーー」
どんどん大きくなる白露だが、莉子の膝くらい超えたところで勢いが衰え、だんだん速度が落ちてくる。そして落ち着いた時はまだ莉子の股にも届いていないようだ。
白露「私は…67m」
恥ずかしそうで白露がそういう。自分がそれほど大きくなっていないのを気にしているのかもしれない。
「大きいよ、すごいよ、白露。俺なんか、白露の足元にも及ばないじゃない」
白露「本当に?私、すごい?」
「うんうん、白露はすごいよ」
俺の言葉で幾分か元気になった白露。
そして最後に紅子。
紅子「最後は私ね」
紅子が中央に行くと、みんな空き地の端まで退く。
そして紅子の体が大きくなり、今まで見てきた速度より早く、紅子は伸びてゆく。
そして環奈を超え、莉子を超え、玖音も超えてからまだ速度が落とさない。一気に玖音の二倍くらいまで伸びた。
紅子「ここまでか、私は375mね」
「375…」
それほど高いビルも稀に見るはずなのに、紅子は巨大化でそれに届く。周りにいた四人は紅子の股にも届かない、白露に至ってはその膝にも届いていない。紅子を前にほかの四人が小さく見えた。と言っても、全員見上げなければならないほど大きい。
紅子の巨大化は多分40倍以上大きくなっただろう、他の女の子たちも何十倍は大きくなっている。俺はただ二倍しか大きくなれない。それに彼女たち全員、元の身長でさえ、俺が巨大化した時より大きい。そう思いながら五人を見る。
ちょうどその時菜々子が来た。
菜々子「部屋にいないと思ったら、やはりここにいましたか。これで説明の手間も省けたようですね」
「あ、みんなの巨大化すごすぎます。それで前に気になったことは一つありましたが、彼女たちが言ってた気分が良くなるほど大きくなるって言うのは…」
菜々子「はい、そうです。五人ともそういう方向が見られます。今まで研究してきた一つの確信とも言えることでしょう」
環奈「でもでも、太一さんは興奮するとちっちゃくなっちゃったよ」
莉子「うん、私見てたの。お兄さんちっちゃくなった」
菜々子「そうですか。もしかしたら男の子と女の子の巨大化には違うところがあるかもしれません。これなら太一さんの存在はますます我々にとって有意義なサンプルですね」
「は、は…そういえば、俺の学校の方はどうなりますか?」
菜々子「そのことについては、太一さんにネットで授業が受けられるようにします、私たちの専用回線に通じて。太一さんが来る前はみんなまだ1歳ですから、たとえ成長が著しくてもそんなに早く勉強を始めたら子供たちにはよくないと考えましたのでそれも準備しました。それともしよろしければ、ここでバイトもしていただけたら助かります」
「バイト、ですか?」
菜々子「はい、ここの一員として、巨大化のメンバーとして、みんなの面倒を見てやってほしいです。太一さんは彼女たちと年も私よりは近いですし、彼女たちとはこんなに早く仲良くなりましたので、私の手伝いでもいいですから、彼女たちの面倒をお願いできないでしょうか?」
言われて俺は背後に聳り立つ五人を見上げる。みんな期待を込めた眼差しでこちらに見つめ返している。それで俺が決めた。
「わかりました。じゃあ自分のできる範囲で菜々子さんをサポートします」
菜々子「ありがとうございます。じゃあ荷物もまとまったので、こちらに来ていただけないでしょうか」
「はい」
菜々子についていこうとすると、地面が軽く揺れながら、後ろから五人とも近づいてくる気配がした。
「「私たちも行く!」」
菜々子「もちろんです。みなさんの寮と一緒ですから」
「え?」
一緒?

それから五人が小さくなってから、菜々子に案内されて寮に行った。
それも一見倉庫のような大きいなハウスで、窓から見れば一階しかいなかった。多分彼女たちの身長に合わせたものだろう。
ハウスには入ると、そこは広い部屋で、そして洗面所、台所を除けば、普通のマンションにも言えるが、面積はとにかく広い。
菜々子「ここがあなたたちの部屋です。今日から太一さんもここに住みます」
玖音「やった!」
「え、俺、本当にここでみんなと住むの、それってまずくないですか?」
紅子「私たち、まだ一歳だよ。遠慮しなくていいよ」
環奈「そうそう。一緒に寝ろう」
彼女たちに言われて、逃れるように菜々子を見るが。
菜々子「はい、ここに住みます。みんな一歳ですから大丈夫です」
お前も言うか!彼女たちは一歳だけど、菜々子より胸が大きいしセクシーだけど。それは絶対に菜々子の前では絶対に言えないが。
俺が逡巡していると。
白露「お兄ちゃん、一緒に寝ないの?」
上から目線だけどまるで下から見てくるような目つき、可愛いすぎて何も言い返せなかった。
「わかった、ここで寝るよ」
白露「えへへ、やった」
そうして嬉しそうに白露は抱きついてきた、こんな自ら抱きついてくるなんて思わなかったので驚いた。周りを見ると菜々子を含めてみんなも目を丸くしてこっちを見ている、どうやら驚いているのは俺だけじゃない。
菜々子「やはりあなたに世話係を頼んで正解でしたね」

その日の夜、それからずっと白露に懐かれて離さないので、二人きりになった時、俺は白露に踏み込んだ。
「な、白露。お前は他の四人のこと、どう思う?」
予想は大体ついているけど、これは白露自身にも気づかせることで、そして白露が抱えている悩みを解決することにもつながる。
白露「みんな…みんなはすごくて、私より高くて、巨大化も私よりずっと大きくなれてて」
「じゃあ、白露は自分のこと、どう思う?」
白露「私?私はダメダメだよ。何もうまくできない。みんなとは違う」
この島だからこそ、白露は近くにいたその四人しか見ていない。それに加えて白露が最年少で、本来なら劣っているのは当然だけど、それにこじらせた白露はそれが自分の不出来と考え込んだ。
「そんなことないよ。白露、お前はすごいよ。ほら」
白露「そんな、私、全然…」
「俺を見ろ、17歳の俺よりずっと背が伸びてるし、巨大化もこんなにも差が離されて。そうだろう。白露はすごいよ、自分を信じて」
白露「私、すごいの?」
「そうよ。白露はすごい」
白露「本当に?」
「そう」
白露「えへへ、そっか。私、すごいなのね」
嬉しそうで笑う白露は、今まで見てきた中で一番可愛かった。
巨大化は気分にもよるもの、白露は多分他の人よりは大きくないかもしれないが、だけど白露が自分を信じられるようになれば、多分、今より大きくなれると思う、その手伝いを、俺はしようとした。
「な、白露、明日、一緒に巨大化の練習をしよう?」
白露「お兄ちゃんと?いいの?」
「そう、明日から、一緒にね」
白露「そっか、お兄ちゃんと一緒か、えへへ」
それから白露と寮に戻って程なくして寝た。五人に囲まれながら。

朝、口が何かに塞がれる気がした、それが液体を噴き出し、息苦しくなって目を見開くとそれは一面の肌色だった。
「!」
そして目を下に向くとピンク色に変えて、それが乳輪だとわかった。つまり、口に塞ぎ込んできたのは乳首だった。
「ん、あん」
上から声がして、そっちを見ると俺は白露の乳首を咥えていることがわかった。まだ寝ているようだが、それでも反応したみたいに頬を染め、喘ぎ声を上げる。
そして体がびくびくと動くにつれ、口の中にドブドブと液体が流れ込んでくる。その味はミルクとなんの変わりもない。まさか、母乳を飲んでもおかしくない歳で、すでにこんなにも母乳が出ていたのか。白露の成長に目を見張りながら、濃厚のミルクを飲み込む。
この状況を続けたいけど続けるわけにはいかないと思い抜け出そうとしたが、白露に抱かれる形で、頭が抑えられている。さすがは背が高い分だけ力もでかい、それに後ろはまだ他のおっぱいが当たっているようだ、それも直接乳首が背に擦って痒い。
「ん〜」
擦ったせいで相手も感じているようで声を上げる、どうやらそれは玖音のようだ。
そして今置かれている状況が目の前だけじゃないと気づき、俺はどうにか頭を振り向いてあたりを見る。
白露「ああん、ん」
それが乳首を引っ張ることになって、白露は一際大きいな声を上げた。それで起こしてしまったのか、目を開ける。
白露「おにい、ちゃん?」
「これは、ちがうんだ」
慌てて言い訳をする。けど。
白露「おいしい?」
まるで違うところから質問してくる白露に、俺はうなずくしかできなかった。
白露「なら、たくさん飲んでね」
頭を抑える手に力が込められて、おっぱいに深く沈み込む、本当に窒息しそうになった。手で前を押して離そうとして、手もおっぱいに沈み込んだ、柔らかい、その柔らかさは今は致命的だが。
白露「もういいの?」
「あ、早く起きろ?」
白露「わかった」
それで解放してくれた、白露も聞き分けの良い子だなと思った。
そして立ち上がると、他の全員が上半身裸の状態で大きいな胸を晒していた、息に合わせておっぱいも揺れて、エロい。昨夜は菜々子さんの言いつけで服を着るはずだったが、寝ぼけた状態で全部脱ぎ捨てたのか。
それにしてもやはりエロい、こんなの見せられて股間が抑えられそうにない。
「じゃあ朝飯を食って、巨大化の練習だな」
早くもここから逃げようと白露を連れ出した。
白露「うん!」
「お前も服を着ろ」
危うく裸の女の子をそのまま外に出させてしまった。別に人はいないが。

それから着いたのは昨日行ったことがある空き地、多分いつもここで巨大化しているだろう。
「ここで巨大化するか?白露、俺は別に教えられる事はないが、ただ、自分を信じて、白露はすごいだからね」
白露「うん、頑張る」
それから離れた白露が中心に立ち、次第に大きくなり始めた。
ぐんぐんと背伸び初める白露を目で追うように頭を上げる。
そして止まったところは昨日とそれほど変わっていなかった。それが白露の心境を表しているようでもあった。
「そういえば、どうやって身長を測るの?」
普通のメジャーとかは絶対に無理だから、ほかに何か用意したのだろう。
白露「あれ」
白露が指された方向に目を向くと、それはパソコンみたいなものだ。そしてそこに向かうとスクリーンに何かが表示されている。
「69…メートル?」
白露「本当⁉︎」
「あ、確か、昨日は67メートルって言ったよな、もう2メートル伸びたなんてすごいよ」
軽く人の身長を超える伸び具合で俺は驚いた。元々大きかったので直接見てはわからないか。
白露「私伸びたの?えへへ」
これならばもっとうまくいけるはずと思い、俺はこう提案した。
「じゃあこうしよう、白露が伸びたら、何がご褒美をやるのはどうだ?」
白露「本当?何をくれるの?」
「それは白露が決めていいよ、そんなに高く求められたら叶わないが簡単な事なら」
白露「じゃあ、なでなで」
「え、頭を撫でるの、それでいいのか?」
白露「うん!今でも、していいかな」
「お、もちろんとも。白露は成長したから、ご褒美だな」
白露「じゃあ、えへへ」
こっちまで歩いてくる白露、その一歩一歩で地面が軽く揺れた。
そして目の前までくるとしゃがみ込み、手をこちらに差し伸べたかと思うと、俺を摘んで頭の上に置く。
「えええ、今やるの?」
てっきり元に戻った時やると思ったが。
白露「そんなの待ってられないよ」
「そっか、じゃあ。手が小さいけど、撫でるよ」
白露「えへへ、気持ちいい〜」
どうやらそれでもいいよで、声を弾ませる白露。

それからはそんな日々を続いていた、白露も少しずつ、といっても、俺にしては大きく伸びた身長で、毎日3メートルくらい伸び続けて一ヶ月が経った。
菜々子「驚きました。こんな短時間でこれほどの成長ができるなんて、太一さんには感謝しています」
「いやいや、頑張ったのは白露です。俺はたいしたことをしていません」
そこで白露もきた。元の姿でも伸びているようで、650センチだそうだ、俺は白露の膝よりも低い。
白露「お兄ちゃん、今日は来て欲しいところがあるの」
「え、どこ?」
白露「一緒に来て〜」
屈めてこちらの手を引かれるかと思うと、俺は抱き上げて歩き出した。
「ちょっと、これじゃ恥ずかしいよ」
白露「お兄ちゃんちっちゃいからこの方が早いでしょう」
「それはそうだけど…」
結局その体勢で、白露に連れられ、島の奥に入った。
この島に来てからまだ見回っていないなと感心する。菜々子の言う通り新しくできた島でしょう、木もほとんどいないし、動物もいない。
そのまま坂を登るようにしてから、行き止まりになった。
白露「ここ、ちょっと待ってね」
「これは、崖、おい、どこに行くの?」
俺を下ろしてから白露はまだ坂を下りた。一体どう言うことかとあたりを見回すと。
「綺麗…」
ここが島で一番高いところか、遠くを見れば島全体が見れる。そして島をオレンジ色に染める太陽が空と海の境界線に沈もうとする。
そこで横から黒い影が見えたかと思うと、白露が現れた。
白露「お兄ちゃん!」
坂を下りたはずの白露が再び戻ってきたが、それは巨大化した白露だった。それに白露は崖の向こうにいて、俺より高いところに白露の頭があった。
「まさか巨大化して戻ってくるとは、それにしても、ここは一体どれくらい高いか。おっおっお!」
崖から下を見下ろそうとして、どう見ても下が見えないと思うと、俺は崖から転落した。
本来ならここで死んだかもしれないが、白露がいた。
白露「もう、お兄ちゃん、ここは高いから危ないよ」
白露の手で受け止められて、俺は再び崖に戻された。
白露「ここはね、90メートルあったの、昔なら巨大化しても届かなかった。お姉ちゃんたちは届けるけど私にだけは高すぎた。でも、お兄ちゃんのおかげで大きくなって、私はこの崖よりも高くなった」
「そっか」
俺は白露が言おうとすることがわかる、自分が不可能だと思っていることを、今の自分はそれができた。まだ他の女の子たちには敵わないが、少しずつ伸びている。
白露「だから、ありがとうね、お兄ちゃん」
俺を見下ろす白露は、最高の笑顔を見せた。

ちょうど翌日、俺は菜々子に一回家に帰れるって伝えられた。
一ヶ月ぶりだけどちょっと懐かしい気もして、俺は五人にこのことを告げて帰ることにした。
白露「もういっちゃうの?」
「大丈夫さ、すぐに戻ってくるよ。白露はいい子にしてね」
白露「本当に帰ってくるよね」
「もちろんだよ、じゃあ頭を撫でるから安心して」
白露「うん」
抱き上げられてから白露の頭を撫でる。ここに来てからこれがすっかり慣れてしまった。
「じゃあ俺は行くね」
「「バイバイ!」」
そして船に乗って俺は家に帰った。

家に帰った翌日、俺は朝から地震に起こされた。目を擦ってあたりを見回すと、電話がかかってきた、番号は見えないので多分島の回線から来たもの。
「もしもし」
菜々子「太一、大変よ。白露が島から逃げ出してそっちに行ったのよ」
「え?どうやって」
菜々子「それが、早く家に出て見てください」
「あ、わかった」
慌てて服を来て家から出ると、曇っていると思っている空は雲一つなく、だが大きな何かに遮られていた。
白露「お兄ちゃん、どこにいるの?」
信じられなかった、昨日まで100メートルくらいの白露は、今や空を遮るほどの存在になっていた。
そしてまだ地震が起こる、それは白露によるものだと今気づいた。その地震とともに、海から100km以上離れたここからは、信じられないくらい高い津波が見えた。それは富士山より高いじゃないかと思った。
菜々子「どういうわけか、白露が突然巨大化して、それも今までとは段違いで、誰も止められません。彼女があまりにも大きいせいで、歩くと地震が起こし、海の深さよりもずっと厚い足が山以上の津波を起こしてしまう、今白露の足はまだ日本から100km離れているけど、もっと近づかせたら大変なことになってしまいます」
「ええ⁉︎」
ここでもはっきりと見える、200km以上の先にいたはずの白露はここの空も遮ったとは、一体どれだけ大きいのか。
でも、こんなにでかくなった白露を前に、俺はどうすればいいか。
菜々子「彼女は太一を探しているのですよ。どうにかして彼女に気づかせてください」
「わ、わかりました」
気づかせると言っても、今は俺がいる街でさえ、白露が気づけるかどうか。
それでも俺は走った、一番目広い、学校のグラウンドに。
でも、今の学校は地震のため避難の場所になって、人が溢れ返っている。それならばと、俺は街の隣にあった小さい山に行った。
小さいと言っても、標高200mの山で、20分でやっと頂上まで登ることができた。
白露「お兄ちゃん、どこにいるの?」
立っていては見つけられないと思ったのか、白露はしゃがんで街を見下ろす。
しゃがんだはずなのに、その頭はまだ雲のはるか上にいる、そこでちょうど飛行機が飛び越えたのを見たが、白露はそれよりずっと上にいるようだ。
「おい、白露!ここにいるよ!」
俺は精一杯声を張り上げて叫んだ、こうでもしないと雲を突き抜けるはずがない。
白露「なんか、お兄ちゃんの声がした、お兄ちゃん、どこにいるの?」
信じられないが、俺の声が白露に届いたようだ。
それならと俺は何度も叫んで、白露も俺を探すために目を細めて、そしてようやく見つけてくれた。
白露「あ、お兄ちゃん!」
「あ、ここだ」
白露「お兄ちゃん、会いたかったよ。じゃあ摘むね」
そう言って白露の手が伸びてきた。そこで俺は初めて白露の大きさがわかった。
その指は、俺がいる小さいな山どころか、世界一のエベレストも軽く超えるほどのもので、ざっと見れば80kmはあるかもしれない。そんな指が地面に下ろすと、俺が立っている山が瞬時に平地に帰られ、俺はその指紋に挟まれる。
昨日までいた島でも、この指では支えられそうなくらい、広く、その上で俺は疲れるまで走っても、縁まではいけないだろう。
白露「お兄ちゃん、やっと会えた」
それほど大きくなった白露は、俺に会えたことで微笑む。
「本当に驚いたよ、白露がこんなに大きくなっちゃうなんて」
白露「なんか、お兄ちゃんに会いたくて、そのほかに何も考えてなくって、いつのまにかこんなに大きくなったの。島にいた時そこが深いと思っていた海も、今は私の足でも浸けないなんて」
白露の指が角度を変えて下を見られるようになると、もう日本の外までいったことに気づく。そっか、白露は元々日本には上陸していなくて、ただ前屈みで日本を見下ろしていたのか。そして白露が言ってた海を見ると、それはまるで水たまりのようで、それほど白露がでかい。
白露「じゃあ島に帰ろう?」
「そうだな」
今回はこうしないと大騒ぎになるから、このまま白露と一緒に帰ることにした、次の時はちゃんと前もって何かしないとな。
帰ると言ったが、白露が歩き出したのは元々二歩しかないのですぐに戻った。
白露「島もこんなになっちゃったね、指先にも載せるくらいちっちゃいね」
「それは白露がでかいからよ。本当に驚いたな。一体どれだけ大きいのやら」
白露「6400kmかな。えへへ」
6400km、それが生まれて5ヶ月しか経っていない女の子だと、誰が思うだろう。
紅子「本当にびっくりだよ。前は私が一番大きいのに、今は白露の指にも満たないくらいだなんて」
島を見下ろすとそこは巨大化していた紅子一行、それは白露を止めにきたように見えるが、この高さから見れば、彼女たちにできることはあるだろうか。
「こんなに大きくなったのはうれしいけど、次の時はもっと冷静になってよね」
白露「うん、わかった」
可愛いそうに笑う白露を見て、なんか全て許してしまいそうだ。