主な登場人物
●矢羽華 セナ(やはか せな):通称『ハカセ』
 高校2年生、
身長145㎝
 バストDカップ
 欧米系の母親と日本人の父親を持つハーフ
 美しいブロンドの髪を持っているがオシャレには無頓着で髪はボサボサ、
制服はシワシワで常に白衣を身に着けている
 ちゃんと身だしなみを整えればかなりの美少女だが本人はそんな時間よりも
実験をしていた方が有意義だと考えており、実験を優先する余り変人扱いされる
ことも多い
ロリ体型であるが実はおっぱいはそこそこある


●風樹 銀杏(かざき いちょう):通称『委員長』
 高校2年生、
身長140㎝→180㎝
バストAカップ→Gカップ
真面目で優しい風紀委員長、小さな身体で威厳が無く周囲にあまり反応して
もらえなかったのが悩みだったが・・・・
ハカセのせいで宇宙よりも遥かに巨大化してしまったというハチャメチャな経験を
している。

銀杏「ただいま~!はぁ・・・自宅のベッドに寝れることがこんなにも幸せだなんて・・・やっと元の大きさに・・・・うん、戻れてなかったんだよね・・・・」

自宅へ帰るなりベッドに飛び込む銀杏。
先ほどまで宇宙より遥かに巨大化してしまっていたのは夢ではなく紛れもない事実だった。ただこの問題を解決したのは身体を小さくしたからではなく・・・・


セナ「くっくっく!やっぱり私は天才だなぁ!我々が小さくなれないのであれば宇宙そのものを圧倒的に巨大化させてしまえばいいのだ!要は逆転の発想なのだよ!まぁあのまま凄いサイズを楽しみたくはあったが残念なことに巨大化してしまうと実験道具が使えなくなるというデメリットがあるからな・・・新しい発明が出来ないのは私として痛いのでこれはやむなしかぁ・・・・」


ハカセが巨大化光線銃を持っていたおかげで銀杏が乳腺の中にしまい込んだ宇宙を巨大化させて相対的に今の2人と同サイズにすることができたのだ。まぁこれは銀杏がハカセに提案したからこそできたことなのだが・・・・
ちなみに銀杏の巨大化の際に巻き込まれた学校や周辺の地域はハカセの発明の1つである『復元ライト』を使って元に戻しているので怒られる心配もない訳だ。


銀杏「おはようございます~!あっ!田中くんネクタイ緩めちゃダメですよ!制服はちゃんとしなきゃです!それから山野さんはスカート短すぎです!戻してくださいね!」


銀杏は朝から校門に立って風紀委員としてあいさつと身だしなみなどのチェックを行っていた。以前ならば「こらくらいいいだろう?」とか「お堅いこと言うなよ!」とか言われて相手にされないことが多かったのだが・・・

田中「わ、悪い!今すぐ直すから!これでいいだろう?」


銀杏「そうそう!その方が格好いいですよ!」


山野「教室に戻ったらちゃんと戻すから安心してよ!ねぇ代わりって訳じゃないけど委員長みたいにいい女になる秘訣とか教えてよ!」

銀杏「いい女だなんて・・・山野さんの方が髪型やメイク、服装など努力をしてますし元の可愛さも相まってとっても素敵な女の子になってますよ♪あっ!でも学校では過度のオシャレは校則違反なのでほどほどにしてくださいね!」


銀杏は素直に言う事を聞いてくれるようになった生徒たちの反応が嬉しくて、普段から思っていることを伝えて褒めてみたのだが何故か言われた生徒たちは皆俯いたまま早足で校舎の方へ向かって行ってしまった。


銀杏「あれ?・・・私何か怒らせるようなことでもいったのかな?それとも・・・大きい私が怖いのかなぁ?」


実際のところはそんなことはない。
委員長は大きくなった自分が周囲からどう見られるようになったのかその自覚がなかっただけなのだ。


田中「委員長にカッコいいって言われちまった!顔のニヤケが止まらねぇよ!こんな顔見せられないな」

山野「委員長私の事そんなに見てくれてたんだ・・・努力してることも分かってくれてるし・・・あんな美女に真剣に褒められたら何か目覚めちゃいそうじゃない!」


今日一日だけでかなりの数の生徒が男女問わず銀杏の虜になってしまったようだ。
そしてそれ以降恥ずかしくて銀杏の顔もまともに見れないなどという生徒もそれなりに存在していたので、銀杏としてはまるで避けられているのではないだろうかという不安がよぎっていた。



銀杏「・・・・ってことがあって、それで身体をもう少し小さくできないかなって思ってきたんですけど」


セナ「いや、だから大きくすることはできても小さくすることが出来る発明はまだ作ったことないってば!あっ!そうだ、そんなにみんなにどう思われているか気になるなら人気投票形式で結果を知ってみる?」


銀杏「小さくなれないのは残念だけど、それはちょっと気になります!」


セナ「投票と言っても堅苦しいものはせずに皆のスマホに向けてツイッターで反応してもらってそれを投票代わりにしてもらおうって訳さ!もちろんこの学校内生徒だけでのな!ちなみに私はRT、委員長はいいねがそれぞれ投票代わりに設定しているからね!結果は毎日出るからチェックしておきな!」


銀杏「ちょっと!気になるとは言いましたけどもう始めちゃったのですか!?まぁ仕方ないかぁ・・・」


部室から銀杏が出ていくとセナはガッツポーズをしていた。


セナ「よっし!これで今度こそ私が委員長よりも人気も巨大化も勝っちゃうのだ!委員長自信なさそうだったしこれはいけるだろう!?それからRT、いいねの数に応じて巨大化するプログラムを組み込んでっと!!投票は5回勝負ってところでいいだろう!」


【1日目】結果未対応

セナ「生徒全員・・・いやスマホを持っていて私が送ったツイートを見た生徒が203人か、まぁまずまずってところだな」

そしてこの日はハカセの妙な実験に委員長が付き合わされることもなく平和に終わった。
しかしこれはこれからの嵐の前触れだったのかもしれない。


【2日目】1日目結果反映


『ピーピー!結果発表デス!RT77、いいね126。結果を反映シマス!今回の報酬単位は『mm』デス!』


セナ「くそう!委員長め、生徒たちに避けられているのではなかったのか!?負けてしまったではないか!」


悔しがるハカセであったが『報酬』が肉体に反映され身長に77㎜が追加され、身長が少しだけ伸びて152.2㎝へと成長した。


セナ「大きく・・・なったのか?初回だから単位が小さくていまいち分からないな」


その頃委員長も126㎜という成長が起こっていた。


銀杏「おはようございます~!」


女子生徒「あの・・・委員長、言いにくいんだけど今日は委員長の制服の方が風紀を乱してない?スカートがかなり短くなってむちむちのふとももが見えて・・・ちょっと」


銀杏「これでも学校で一番大きなサイズを注文して・・・ってアレ!?本当だ!?どうしてなの!?」


現在の委員長の身長は上乗せされた分を合わせて身長192.6㎝にまで成長し、それに合わせて身体もよりむちむちに・・・そしておっぱいもGカップからJカップに成長したことでスカートだけでなく胸元もパツンパツンになりより大きさが強調されてしまう結果となった。これがセーラー式ではなくボタン式だったら間違いなくボタンが勢いよく弾けてしまっていた事だろう


銀杏「ハカセ~!私の身体大きくなってるんだけど、また勝手に変なこと始めたでしょ~!!」


銀杏はハカセのいる部室へと飛び込んできた。


セナ「そりゃもちろん私だよ!ちなみに途中退場はできないから最後まで付き合ってくれよ!それに人気投票なのだからこれくらいいいじゃないか!」


銀杏「また勝手な事をやり始めて・・・・後でちゃんと戻してくださいね!」




【3日目】2日目結果反映

『ピーピー!結果発表デス!RT77、いいね126。結果を反映シマス!今回の報酬単位は『cm』デス!


セナ「ありゃ!?昨日と全然変わっていないぞ!?もしかしてこの77人が私の固定ファンだったりして・・・・」


ハカセの身体は昨日の数値に77㎝追加されて229㎝に成長を遂げた。


セナ「おお!昨日と違ってこれは快感だな!これなら生徒達には誰も見下ろされないし気分が良いものだなぁ!」


生徒「委員長その格好で校門に立ってるとパンツ見えちゃってるけどいいの?」


銀杏「ひゃあっ!また身長が大きくなってる!?」

318㎝という身長になってしまったが昨日と違って幸いにもスタイルの変化はなく、制服も同時に大きくなってくれたので問題なかったのだが、それでも身体が大きくなったことで下から覗かれたらパンツは丸見えの状態になってしまっていた。


銀杏「お、おひゃようごさいましゅ・・・・」


顔を真っ赤にしてスカートを抑えながらも風紀委員の仕事を務めようとし続けた委員長は恥ずかしさのあまり挨拶も噛み噛みになってしまっていたが、あまりにも可愛いので今日の生徒たちは授業前に鼻血を出して悶えているものが多く出現していた。

【4日目】3日目結果反映


『ピーピー!結果発表デス!RT77、いいね126。結果を反映シマス!今回の報酬単位は『m』デス!


セナ「おお、これが身長79mの景色か・・・悪くない!でも結果が最初からずっと変わらないのがもどかしいなぁ」


ズシン!ズシン!


生徒「うわぁっ!ハカセのやつ巨大化しやがった!!それに足元全然見てねぇぞ!みんな逃げろ~!!」


ため息をつきながら学校へと向かうハカセはスマホの画面を見ながら歩いていたので足元にいる多くの生徒たちに気づかず何度も踏みつぶしそうになっていた。もっともハカセは最後まで足元の存在に気づくことは無く生徒たちが自力で命からがらハカセの巨大な足から逃げ出したおかげであるのだが・・・


銀杏「あわわ・・・家を出たら急に体が大きくなっちゃったよぉ・・・」


委員長は129mに成長した身体で学校へ向かっていた。
途中で狭いビル街を通ることになるのだが、道幅が狭いせいでかなり苦戦を強いられて初めて遅刻ギリギリに学校にたどり着くという体験をするのだった。


銀杏「これ通れるかなぁ?さっきからお尻やふとももがビルに当たってきしんだりしてるような?・・・大丈夫でしょうか?それにビルの屋上にドンドン人が集まって視線を感じるようになってるんですけど・・・うぅ・・・恥ずかしいです~!!」


大きく育ったお尻やふとももがビルを倒壊させないか注視しながらゆっくり進むので周囲の人からは委員長の姿は眺め放題という状況であった。純粋な委員長はそれらの屋上に出てきた人たちはビルの心配や委員長のことを珍しがって集まったのだと思っていたが、実のところ屋上からだと委員長のパンツが間近で見られるからという理由だった。
この時に取られていた写真がネットに流出されると委員長は恥ずかしさのあまり悶えていた。隠れてしまいたいがこの大きさではどうしようもなく、生徒たちはそんな反応をしている委員長の可愛さに魅了されていくのだった。


【5日目】4日目結果反映


『ピーピー!結果発表デス!RT77、いいね126。結果を反映シマス!今回の報酬単位は『km』デス!


セナ「ここまで大きくなると学校がどのあたりにあったのか分かりにくいな・・・」


身長77㎞になったハカセは足元を漂う雲を蹴散らしながら学校のあった場所を探していた。


銀杏「それはハカセの自業自得です!私なんて身長129㎞になっちゃったからハカセ以上に学校の位置が分かりにくいんですからね!どうしてくれるんですか、これじゃあ朝の風紀委員の校門挨拶に間に合わないですよ!」


セナ「それならここからでも十分に聞こえるんじゃない?学校だけじゃなくて街中・・・周辺地域全域に委員長の元気な声が届いたらみんな喜ぶと思うよ?」


銀杏「そ、そうですかねぇ・・・えへへ♪それならやってみますね?みなさんおはようございます~♪」


セナ「やっぱ委員長ってチョロいな」


ちなみにこの時のあいさつで建物の窓という窓が全て破裂してしまったのだが、あまりにも小さなことなので委員長は気づくことが出来なかった。




【6日目】5日目結果反映


セナ「さて今日で昨日までの結果が全て揃う訳だが・・・・」


『ピーピー!結果発表デス!RT77、いいね126。結果を反映シマス!今回の報酬単位は『・・・・』デス!


セナ「やっぱり最初から最後まで数値が変わることはなかったか・・・どんだけ私と委員長のファンは意志が固いんだろうか?それにしても装置の故障か?単位が表示されないぞ!次の流れから言ってたぶん『光年』なんだろうけど・・・アレ?」


銀杏「ねぇハカセ!私たち何処まで大きくなっちゃうんですか!?もう地球も太陽系も銀河も超えちゃいましたよ!?あっ!また宇宙を超えて・・・まだ止まらない!?」


前回の大きさすらも軽々と超えて2人は物理的に存在しうる最大の空間にたどり着いていたがそれでもまだ巨大化は続き・・・・


ミシミシ・・・ピキピキ・・・・


その先に続く神の領域に踏み込んでしまったが、それでも巨大化は止まらず全ての神々は銀杏の身体に住む微生物の一種と成り果ててしまった。


セナ「こりゃ単位がバグって消えたせいで際限なく巨大化してるな?つまりは無限巨大化ってやつだ!この世に存在するなにもかもより大きくなってしまうぞ!」



銀杏「もうこれ以上大きくなるの嫌ですよ~!」


セナ「あ、そろそろ校門で挨拶してる時間じゃないのか?しなくていいの?」


銀杏「やりますよ~!全宇宙のみなさんおはようございます~!!」


律義な委員長のあいさつは宇宙・・・そして全ての世界に響き渡った・・・・・