・矢羽華 セナ(やはか せな):通称『ハカセ』
 高校2年生、身長145㎝

・風樹 銀杏(かざき いちょう):通称『委員長』
 高校2年生、身長140㎝








銀杏「コラー!それ校則違反だよ!」

生徒「これくらいいいじゃん、それにそんな小さい身体で言われても全然怖くないよ『委員長』じゃあ、あたしらもう行くから!バイバイ~♪」

銀杏「もう・・私なんかが風紀委員長やっても誰も相手してくれないよぉ・・・せめてもっと大きかったらみんな私の話を聞いてくれるのかな?・・・ううん、そんなこと考えても仕方ないよね。とにかく頑張らなきゃ!」

風紀委委員長の風樹 銀杏(かざき いちょう)は黒髪おさげに眼鏡、そして制服はきっちりと着こなす風紀委員長としての模範のような存在であったが、身長140㎝という小ささから威厳があまりなく皆からは単に可愛いマスコットのような扱いだった。





セナ「ふははは!!とうとう念願の薬が完成したぞ!これで私は誰からも見下ろされない存在になるのだ~!」

矢羽華 セナは超科学研究部部長として怪しげな実験をいつも繰り返していた。
いつも白衣を身にまとったその姿と名前も相まって皆からはいつしか『ハカセ』と呼ばれるようになっていた。そして今日も今日とて研究の成果であるとある薬を完成させていた。


セナ「ゴクリ!!おお・・なんだか身体が熱くなってきたような・・これは絶対大きくなってるに違いない!!今の身長は・・・145.1cm!?よし、1ミリ大きくなってるぞ!!・・・って数値が小さすぎるわぁっ!!」

セナは1人でセルフノリツッコミをハイテンションでこなしていた。

セナ「しかし理論上は可能なんだがなぁ・・・もうちょっと人体実験してみたいがそうそう簡単にはいかないだろうし、どうしたものか・・・」


ガラガラ!


そんな時部室のドアを開けて入ってきたのは銀杏だった。


銀杏「あの、ハカセまた1人で叫び声を上げてうるさいって苦情がきてるんだけど、もうちょっと静かにしてくれいないかな?」


セナ「おお!ちょうどいいところにモルモット・・・じゃなかった委員長じゃないか!!」


銀杏「ちょっとハカセ声が大きいですよ!今注意しに来たのに」

セナ「元気があるのは良い事じゃないか!そうそうちょうど今コーヒーを炒れた所なんだ。委員長も仕事で疲れただろう、是非飲んでいってくれたまえ!!」

銀杏「まぁそこまで言うなら・・・ゴクリ!あ、美味しい!ありがとねハカセ♪じゃあ私また用事があるからこれで・・・もう一度言うけどうるさくしたら駄目だからね!」


セナ「分かってるって!じゃあまた後でな~!」


銀杏「また後で?何か用事でもあるの?」


セナ「いいや、でも後で分かるさ!」

不思議に思いながらも銀杏は部室から出ていった。


銀杏「そこの男子!服装が乱れてるよ!シャツはちゃんとズボンにいれなきゃ!」


男子生徒「わ、分かった!今ちゃんとするから・・・」


銀杏「今日はとっても素直だね?嬉しいなぁ♪」


男子生徒「あのさ・・・きみ本当に『委員長』なの?」


銀杏「そうだよ?私髪型も特に変えたつもりないんだけどなぁ・・・あ、私やることあるから行くね!」


銀杏は急いでいたためこの時男子生徒に『見上げられていた』ことに気が付かなかった。


男子生徒「なぁ、委員長っていつからあんなエロい身体してたっけ?」

残された男子生徒たちがその話題になるのはごく自然なことだと言えよう。
なにせ銀杏の身長は140㎝のちんちくりんから身長180㎝のムチムチボディに成長していたのだから・・・


銀杏「あれ・・・なんだか頭がクラクラする・・・めまいかな・・・」


ガッシャーン!ガラガラガラ!!!


廊下を歩いていると急にめまいを感じて・・・・座り込んでしまった銀杏が次の瞬間に目にしたのは廊下ではなく外の景色だった。


銀杏「・・・!?」


声が出なかった。一瞬のうちに身体が巨大化して校舎を吹き飛ばしてしまったなんて目の前で起きても信じられるわけがない。
幸いなことに部活の時間帯だったために校舎の中に残っていた生徒はほとんどおらず、屋外や部室棟にいたために巻き込まれたものはいなかったようだ。


セナ「おお!これはこれはすごい効果じゃないか!委員長ってば巨大化の相性が抜群みたいだね!」


地面にぺたんと座り込んだまま動けないでいた銀杏の前に現れたのはセナだった。


銀杏「信じられないけどもしかして私が巨大化したのはハカセのせいなの!?」


セナ「そうだよ♪まぁ本当は数倍程度にしか大きくならないくらいの量しかコーヒーに混ぜてなかったんだがな。これは想定外だったよ、まさか100倍サイズに巨大化するなんて委員長は本当に素晴らしい体質の持ち主らしい!」


銀杏「ちょっと!ちゃんと元に戻してよ!なんでこんなことしたの!?」


セナ「だって委員長だって小さな身体で悩んでいただろう?見ていれば分かるさ!それが叶ったのに何が不満だというのだい?おまけにおっぱいやお尻まで育っちゃってムチムチじゃないか!風紀委員長にあるまじきエロい身体になっちゃったねぇ♪重ね重ね羨ましいよ!」

銀杏「少しは大きくなりたいとは思ったことあるけどこんな大きさ・・・まぁおっぱいは少し嬉しいけどさ・・・・とにかく何とかして!!」


セナ「私ならその身体に慣れたら大喜びなんだけどなぁ・・・まぁとりあえず次の薬を作るから手伝ってくれないか?その方が早くできるだろうし」


銀杏「仕方ない・・・これも元に戻るため・・・・」


手伝うといっても今の銀杏は身長180mになっているので当然部室の中には入れない。
手伝うと言えば倉庫にある妙な材料を箱ごと運んだりする程度だったが、それでも思いのほか早く完成したようでものの数時間でハカセの手が止まった。


セナ「うはは~!よしこれで完成だ!さすが天才の私ぃ!これで・・・」


銀杏「完成したんですね!?やった・・・これで元に戻れる!!」


銀杏は早く元の大きさに戻りたい一心で焦ったのか、部室の窓から薬の入ったビーカーを器用に指先で摘まんで取り出すと中身を一気に飲み干した。


セナ「ちょ・・なんで飲んじゃうのさ!!私が飲もうと思っていたのに!!」


銀杏「何でって私を元に戻す薬を作ってくれてたんですよね?」


セナ「いや、それ私が委員長よりも大きくなるための薬なんだけど・・・」


銀杏「・・・・・え?」

セナ「私は一言も委員長を元に戻す薬を作るって言ってないぞ!」


銀杏「嘘でしょ!?さっきの流れだと私を元に戻す薬を作る流れじゃないの!?なんで大きくなる薬作ってるの!?」


セナ「だって私が欲しいのは巨大化する薬だし、それに私が巨大化すれば委員長は相対的に小さくなるからWINWINじゃね?」


銀杏「どこがですか~!!!・・・ってうわぁ!身体がまた大きくなってる!?いやぁ!!ハカセこれ止めてよ~!」


セナ「ムリムリ!当分止まらないさ!あっはっは!すごいすごい、もう圧倒言う間に雲を突き抜けてるぞ!」


委員長の身体は身長18㎞を超えてもまだ止まることを知らず、巨大化し続けていた。


銀杏「私のいた街がもうあんなに小さく・・・ねぇハカセ笑ってないで本当にどうにかしてよ!」


セナ「だから今の巨大化で部室棟が巻き込まれて委員長の足で押しつぶされちゃったから材料が何もかもないのさ!薬じゃもうどうにもできないって訳だ」


銀杏「そんな・・・私どこまで大きくなっちゃうの?」


セナ「今のペースだと日本の大きさを軽く超えるだろうな」


銀杏「それじゃあこのままだと私の身体で日本を潰しちゃうじゃない!?そんなの嫌だよ!!」


セナ「仕方ない、これを使うか」


ハカセが懐から取り出したのは光線銃だった。


銀杏「何でもいいから早くなんとかしてください~!!!」


ハカセ「はいよっ!」


ハカセが光線銃を銀杏に向けて放つと当然ながら大きすぎる的である身体に見事に命中し・・・


銀杏「もうハカセったらそんな奥の手持ってるなら隠さないでくださいよ!もう元の大きさに戻れないんじゃないかって心配して・・・ってアレ?私もっと大きくなってないですか?うわぁっ!!」


セナ「だから小さくする効果があるとは言ってないってば!でもこれで一気に大きくなった勢いで地球から飛び出たから日本を潰さずに済んでよかったじゃないか?」


銀杏「そのせいで私は地球よりも大きくなっちゃったんですけどぉ・・・・どうしてくれるんですかぁ~!!!!」


セナ「今は100億倍くらいかな?おっぱいもさっきより育って惑星以上の特大サイズになってるじゃないか!いやぁ変われるものなら変わってみたいなぁ♪」

銀杏「それはこっちのセリフです!本当に変われるものなら変わってくださいよ!!」


セナ「なぁ委員長ここまで大きくなったんだし、もう少し実験に付き合ってくれよ!」


ハカセは学校のあった場所から移動し、巨大なパラボラアンテナが設置してある施設へとやってきた。


セナ「ここは数年前に廃棄された政府が過去に使っていた宇宙への電波を送る施設なんだ。そこにこの光線銃と増幅装置を繋げれば・・・これでさらなる巨大化が可能に!」


銀杏「絶対に嫌です!!!」


セナ「へくちっ!・・・あ、出力最大で打っちゃった・・・・てへっ♪」


銀杏「きゃああああああ!!!!」


セナ「おお!太陽系・・・銀河系・・・まだ大きくなるのか!!こりゃ宇宙を超えるのも時間の問題だなぁ!ワクワク♪」


銀杏「なんてことしてくれたんですか~!いい加減に小さくしてくださいよ~!」


セナ「ここまで巨大化しちゃうともう全宇宙のエネルギーを集めても無理だろうなぁ・・・まぁ潔く諦めて存分に大きくなりたまえよ!」


そして・・・・・

銀杏「これもしかして宇宙?・・・・あはは!ここまで大きくなっちゃうと笑えてきますね!」


セナ「あ!あんまり大きい声で笑うと宇宙崩壊しちゃうから気を付けてね~!」


銀杏「こんなに私を大きくした張本人が言わないでください!!!」


セナ「それにしても宇宙が委員長の乳首よりも小さくなったのを見た感想はどうかね?」


銀杏「変な質問しないでくださいよ!それに私の乳首はそんなに大きくな・・・アレ?宇宙がさっきより小さくなってる!?私まだ巨大化止まってないの!?」


セナ「ふむふむ・・・これは無限巨大化じゃないか!?素晴らしい!やはり私の研究成果は間違ってなかったようだ!惜しむらくはその無限巨大化に達したのが私ではなく委員長だったということか」


銀杏「ちょっとちょっと~!それじゃあ私これから無限に大きくなり続けちゃうの!?ああっ!もう宇宙がゴマ粒以下に・・・・もう小さくなりすぎて見失っちゃいそう・・・どうしよう!!」


セナ「確かにこりゃまずいな・・・このままだと委員長が気づないうちに一挙一動で宇宙が巻き込まれて消滅する可能性もあるな。なぁ委員長宇宙が壊れないように委員長のおっぱいの中・・・・乳腺に宇宙を非難させてくれないか?」


銀杏「な、なにを言ってるんですか!?そんなことできるわけ・・・」


セナ「でもやらないといずれ委員長が少し動いただけで宇宙は消し飛ぶよ?」

銀杏「ああもう仕方ないですね!これで満足ですか!?」


銀杏は巨大化と共に一緒に大きくなっていた服をはだけるとスイカのように大きく実ったおっぱいをさらけ出してその大きな乳首を宇宙に近づけた。


セナ「こりゃまたとんでもない絶景だねぇ♪おっぱいもこれでもかってくらいに育っちゃってるし・・・ところで風紀委員長が全宇宙に乳首晒してていいのかい?」


銀杏「・・・・・!!!!ハカセがやれって言ったんじゃないですか!!!もう~!!!」


銀杏は顔を真っ赤にしていたが律義な性格もあって宇宙を巻き込まないようにおっぱいはしっかりと手に持って抑えていた。そしてその乳首を徐々に宇宙に近づけるとその莫大な引力に惹かれて宇宙は乳腺の中へと入っていった。




それからしばらく時間が経ち・・・・


セナ「よし!今度こそ完成だ!巨大化の適性が無い私が大きくなるには委員長の遺伝子を薬に混ぜておけばよかったんだ!出し惜しみなくこれでもかというくらい潤沢に希少素材を使ったのだ、間違いなく委員長と同じ無限巨大化ができるはずさ!」


ゴクリと薬を飲み干すとセナの身体は熱くなり始めて・・・


セナ「すごいすごい!大成功だ!!雲がこんなに近くに・・・もう追い越してしまった・・・地球も太陽系も・・・もう見えないな!ふふふ・・・宇宙すらも超えてしまった!あとは委員長に追いつくだけだ!!あれ?さっきから周囲の景色が全く変わらないな・・・いや宇宙はもう目視できなくなった・・・巨大化し続けているようだ。ではこれはいったい・・・・」


銀杏「あの・・・私と同じペースで巨大化してるなら私とのサイズ差は埋まらないんじゃないんですか?」


セナ「しまった!・・・それにしても委員長が話しかけてくるなんて久しぶりじゃないか、調子はどうだい?」


銀杏「今の状況が調子いいと言っていいのか分からないけど、なんだかんだで慣れてきちゃったかな?乳腺の中の宇宙の様子も何となくだけど分かるし・・・あと元の宇宙以外にも他の宇宙が私の中で自然発生し始めちゃってるのも感じるんですよね」


セナ「そりゃまた私の想定外の素晴らしいことじゃないか!?委員長はもうこの世界そのものになってきたのだな!言うなれば宇宙の風紀委員長ってところだろうか?」


銀杏「順応しちゃってる私が怖いなぁ・・・でも宇宙の風紀委委員長ってのも悪くないですね♪・・・・ってハカセったら何やってるんですか!?」


セナ「何って委員長の母乳を飲んでるんだけど?これだけ圧倒的な存在になると母乳にもかなりのエネルギーを含んでいるみたいだし・・・」


銀杏「それだけじゃないですよね?乳腺の中の様子はわかっちゃうんですからね?」


セナ「バレていたか・・・・元居た宇宙以外のたくさんの宇宙をつまみ食いしていただけだよ!大きくなるには栄養を取らなきゃいけないからな」


銀杏「勝手に食べたら可哀そうですよ!そんな悪い子は風紀委委員長としてお仕置きしちゃいますよ!!」


セナ「うん、これだけ大きくなってるけどやはり威厳がまだまだ足りないようだな、全然怖くないや!」


銀杏「そんな~!!」


セナ「実はもっと大きくなるネタを隠し持ってるんだが試してみないか?大きい方がより風紀委員長として凄みが出るかもしれないぞ?」


銀杏「もういい加減にしてくださ~い!!!」