妹「お兄ちゃん、ウルトラガールってなぁに?」

僕「懐かしいなぁ、ウルトラガールってのは少し前に世界中で活躍したおっきなお姉さんたちのことだよ!」

僕もあの頃は幼かったのでよく覚えていないが地球へ宇宙怪獣がたびたびやってくるようになったことがあったらしい。通常兵器では歯が立たず、頻繁にやってくるものに対しポンポン核兵器を使っていては地球上で住める場所がなくなってしまう。頭を悩ませていた地球の政府に助け舟を出したのは宇宙連邦なる組織だった。全宇宙の安全の為にこうして色々な星を助けて回っているらしい。そこで渡された技術が女の子を巨大化&超強化するナノマシンだ。最初は怪獣と戦うなんて・・・と皆怖がってやりたがらなかったが、巨大化すると副作用でスタイルがすごくよくなるということが判明し、大勢の女の子が政府のもとへウルトラガールへの志願しに来たのだとか

妹「それなのに何で今は見かけなくなったの?」

僕「大勢の巨大な女の子によって宇宙怪獣がやってきても害虫駆除するみたいにあっという間にやっつけられるようになったから宇宙怪獣自体が怖がって寄り付かなくなって平和になったからだよ!」

志願した女の子全てがウルトラガールとして活躍できたわけではない。
年齢、身長、体型、性格、出身など関係なく基本的にウルトラガールに巨大化する時の大きさは完全にランダムだ。というよりナノマシンとの相性の良さによって変わるのだ。最初のころは皆巨大化する大きさがバラバラで思ったほど巨大化できなかった娘は当然ながら参加できない。後々に血液検査で巨大化適正が分かるようになり、健康診断の際に血液型を調べるように巨大化適正もついでにデータを出す習慣が今でも残っている。

妹「大きさバラバラってどんな感じだったの?」

僕「それぞれ巨大化できる大きさにランクが振り分けられたんだよ」

●Eランク以下:ナノマシンの最低限の効果で身長が2倍で止まってしまう。スタイルは変わらないか少しだけよくなる。

●Eランク:身長5倍未満

●Dランク:身長10倍未満

●Cランク:身長100倍未満

●Bランク:身長1000倍未満

●Aランク:身長1万倍以上
●A+ランク:身長100万倍以上

●Sランク:身長1億倍以上

●SSランク:身長1000億倍以上

●SSSランク:身長銀河以上(最低10万光年以上)

妹「後半の方は大きさがすっごいことになってるね!?」

僕「ランクがあるといっても9割以上はEランク以下で、残りの1割もDランク以下ばかりで戦闘はできなくてその大きさを生かして力仕事とかやってる人が多かったらしいよ?戦闘で活躍したのは主にCランクの女の子たちで、Bランクの女の子は世界でも数えるほどしかいなかったんじゃなかったかな?」

妹「そういえば平和になった後はウルトラガールたちはどうなったの?」

僕「Dランクの女の子たちは今でも田舎に行けばけっこういるらしいんだけど、CランクとBランクの女の子たちは他の星へ移住しちゃったんだ」

妹「えぇ~それじゃあ活躍したウルトラガールたち見れないんだ・・・なんでみんないなくなったの?」

僕「実はナノマシンは女の子を巨大化することはできても小さくすることができなかったんだよ!だから皆平和になった後も普通の生活ができなくて宇宙連邦に紹介してもらった巨人たちの星に移住しちゃったんだ。ただ例外として地球にもSランクの女の子がたった1人だけいたんだ。おまえも昔会ったことがあるんだぞ!」

妹「どこにいるの!?会ってみた~い!!」

そこで俺はある番号へ電話を掛けた

僕「もしもし『姉ちゃん』元気にしてる?そっか、ナノマシンで体調はいつもバッチリだったんだっけな。ところでちょっと地球に顔を近づけてくれるかな?妹が会いたがってるんだ!・・・・・ほら、外に出て空を見上げてごらん!僕とお前の姉ちゃんだぞ!」

妹「すっごぉぉぉぉぉぉい!!!お空の上にお姉ちゃんがいたなんて全然気づかなかったよ!!」

上空を見上げるとあまりも大きすぎる女の子が地球に向かって手を振っているのが見えた。
1億倍となり身長16万kmとなった姉ちゃんは地球を掌に包んでしまえるほどに大きい。

本当ならば他の星に移住したいところだったのだろうけど姉ちゃんは大きくなりすぎて巨人の惑星でも生活ができなかったため普段は太陽系の中を気まぐれでふわふわと漂っている。いわば太陽系の守り神のような存在になったのだ。これなら宇宙怪獣もうかつに太陽系に近づくこともできない。地球が本当に平和になったのは姉ちゃんのおかげだった。

僕『ところで何でウルトラガールの話を聞いたんだ?姉ちゃんのことだって今まで秘密にしてたのに・・・』

姉ちゃんは妹が生後数か月の時に今の大きさになっている。姉ちゃんがいたという記憶すら朧気でつい先ほど思い出したぐらいなのだ。

妹『そうだ!今日学校で初めての健康診断があったの!注射は怖かったけど頑張ったんだよ!そこで私ウルトラガールの【UR】って言われたの・・・よくわからないんだけど、すっごくレアだからって何度も言われたから、ウルトラガールやるって言っちゃった♪』

僕「おいおい・・・まさかと思うけど・・・」

妹「そのあとで別の注射されたからたぶんそれがナノマシンだったんじゃないかな?」

僕「マジかよ・・・URなんてランク聞いたことないぞ!?どのくらい大きくなるんだ!?」


プルルルル!

そんな僕の疑問は一本の電話で解決された。宇宙連邦から直々に連絡があったのだ。
それだけでもとんでもないが、話の内容はさらにとんでもない事だった。
どうにも未来観測によってこの宇宙はもうまもなく消滅するのが判明したらしい。
そこで他の宇宙に移住を・・・と言いたいところだがそんな簡単に別の宇宙へ行く方法など今の宇宙連邦の技術を持っても不可能だった。そこで女の子を巨大化させて宇宙の代わりになってほしいという案に至ったらしい。頭がおかしいと言いたくなるが色々な理屈でそれしか方法がないらしい。そして宇宙で唯一『UR』というランクへなることができる妹に白羽の矢が立ったという訳だ。ちなみに『UR』といってもどこまで大きくなれるのか分からないがSSSランクを超えることだけは確実らしい。なので妹の大きさが足りなければ妹の身体に移住しきれなかったものは見捨てることになる。妹がどれだけ大きくなれるかが宇宙の運命を握る鍵なのだ。

僕「・・・ということらしい。いいのか?」

妹「私宇宙の代わりになっちゃうのかぁ・・・私が小さいとみんな困るんだよね?だったらいっぱい大きくならなくちゃ♪」

妹は悲しむどころか巨大化を楽しみにしているらしい。

ドクン!ドクン!

妹「身体が熱いよぉ・・・大きくなってるのかな?」

つい先週小学校へ入学したばかりの妹。身長100㎝しかない小さな身体だった妹が今俺の目の前でむくむくと急成長していき大人の女性になっていく。脚はとても長く、身長150㎝しかない僕の胸の高さまで届いている。僕の目線は妹のお腹にあり、見上げると僕の頭のすぐ上にはスイカよりも大きな妹の巨大なおっぱいがゆらゆらと揺れていた。
こんなに大きなおっぱいを間近でみたことなんてある訳がない。手を伸ばせばすぐそこに極上のおっぱいの下乳があるのだ。僕は興奮してドキドキが止まらなかった。
一歩後ろに下がってようやく妹の今の姿を認識することができたが、身長200㎝にまで成長したその姿はもう小学校入学したばかりの幼い女の子だとは誰も信じられないような美女そのものだった。むしろ高校生の僕が並ぶとどうみても僕の方が弟のように見えてしまうだろう。

妹「いつも見上げていたお兄ちゃんがこんなにちっちゃい~!お兄ちゃんとっても可愛いよ~♪」

妹は僕を見下ろしながら大きくなったことが嬉しくてはしゃいでいる。その一挙一動でその破壊力抜群の身体からは僕を惑わすようなフェロモンが放たれ、大きな大きなおっぱいとお尻がゆっさゆっさと・・・いや、ゆぅぅぅっっさぁぁぁ!ゆぅぅぅっさぁぁぁ!ぶるぅぅぅぅん!ぶるぅぅぅぅぅん!!・・・といった具合にとてもみっちりと質量が詰まっていることが見て取れる重量感のある大迫力な光景が僕の性欲をビリビリと刺激してくる。

ドクン!ドクン!ドクン!ドクン!

妹の鼓動がさらに早く大きくなっていく・・・

妹「もう巨大化が始まっちゃうみたい・・・お兄ちゃん、私絶対宇宙よりもおっきくおっきくなるからね!ちゃんと私が大きくなるところ見ててよね♪」

僕「もちろんさ、こうなった以上僕も覚悟を決めて見届けるよ!」

ドクン!

大きな鼓動が聞こえると妹は一気にぐぐぐぐぐぐ・・・っと10倍サイズへと巨大化し、家の屋根は一瞬にして吹き飛んでしまった。

ドクン!ドクン!

100倍、1000倍へとさらに巨大化していく妹の身体。巨大化が始まってから一気にここまで大きくなってしまった為僕たちの家だけでなく周囲の家やビルなども巻き込み、踏みつぶしながら巨大化していく。妹の足の小指ですらもう家よりも巨大で、僕はその指をまるで巨大なビルのように見上げている。きっと妹から見たら僕なんてもうアリよりも小さな存在なのだろう。

ドクン!ドクン!ドクン!ドクン!ドクン!

妹は巨大化が始まる前に僕を巻き込まないように後ろにずれていてくれた。
1万倍、10万倍、100万倍・・・妹はあっという間にこの国よりも大きくなった。その気になればその身体で国ごと押しつぶすなど数秒もあればできてしまうだろう。しかしそんなことをする間もなく1000万倍、1億倍と大きくなり、妹は地球を壊す前に宇宙空間に飛び出していた。

姉「さっきURクラスになったっていう話を通話越しに聞いたけどまさか私と同じくらいになっちゃうなんて驚きだわ!」

妹「ごめんねお姉ちゃん、同じじゃなくて私宇宙より大きくなっちゃうの!じゃあ行くね!」

妹は姉を巻き込まないようにと太陽系の外側へと向かいながら巨大化していく。
1時間もしないうちに妹は太陽系よりも遥かに巨大な存在となり手のひらサイズの太陽系を物珍しそうに目を近づけて眺めていた。

さらに半日のうちに妹は僕たちのいる天の川銀河を軽く超えて、1日が経過したころにはもう10億光年へと達していた。もはや宇宙に収まっていられるのは時間の問題だろう。

そこからは移住に向けて周到に準備していたであろう宇宙連邦の手際の良さはすごいの一言に尽きた。宇宙に存在する数えきれないほどの知的生命体が住む惑星に向けてワープゲートを開いてロボットを送り込み、新天地である妹の身体へのワープゲートへ誘導を開始したのだ。ワープゲートは大量に発生し、宇宙に住むすべての生命体が妹の身体・・・おっぱいの中に移住完了するまでに3日とかからなかった。このころには妹は宇宙の半分くらいの大きさになっており、巨大化から1週間が経過したときに妹はとうとう宇宙よりも大きくなってしまった。

妹「やった~!宇宙よりもおっきくなれたよ~♪・・・これが宇宙だね?もうゴマ粒くらいの大きさにしか見えないや・・・食べたらどんな味がするのかな?はむっ♪・・・う~ん、小さすぎて味なんて分からなかったや!」

こうして僕たちの宇宙は消滅した。・・・というか未来観測でとらえた宇宙消滅の原因ってもしかして妹のせいだったんじゃないかと思ってしまう。そうなると妹を巨大化させたこと自体が間違いになるのだが・・・・

ドクン!ドクン!ドクン!

僕たちは妹のおっぱいの中・・・乳腺の中の世界にいるので妹の鼓動が伝わってくる。

妹「私もっともっと大きくなってあげるからみんなは安心して私の中で暮らしてね♪」

そこからはその言葉通り妹の巨大化は今までと比べ物にならない速さで加速していった。
宇宙を超えてから数時間も立たないうちに宇宙のすべての生命体が妹の身体を構成する素粒子1粒の上に楽々と過ごせるくらいの大きさになってしまったのだから・・・

妹の身体に浸透したナノマシンの恩恵は大きく、乳腺の中だというのに明るい世界で過ごせているのはナノマシンが僕たち人類が最適な環境で過ごせるように配慮してくれているからだろう。何もない素粒子の上で文明や生活をどうしたものかと心配していたのも最初のうちだけだった。大地となっている素粒子の表面を少し削るとそれはナノマシンが浸透しているおかげで手にしたものが欲しいものへと変化した。それは食材となり、機械のパーツとなり、家を作る材料となり、大地の素粒子を採取すれば衣食住全てがまかなえるようになった。そして食材として摂取していくうちに人類にも妹のナノマシンが浸透していき超絶な進化をもたらした。皆望めば女性の姿となり1億倍に巨大化できるようになったのだ。変化はそれだけでなく、生活が自給自足できるようになった今人々は仕事をせずに生きて行けるようになったおかげで音楽や小説や漫画を描くなど完全に趣味を中心に生活できるようになった。また身体も成長のサイクルが変わり、SEXをすればほぼ確実に妊娠し、数時間で出産し、その子供はまた数時間のうちに大人の女性へ成長し・・・
こうしたサイクルが繰り返されるうちにさらに人類は進化していき、妊娠から出産まで数秒もかからず、また産まれた子が大人になり新たな子を授かるまでこれまた数秒もかからないほどになっていた。こうなるともう挨拶するようにSEXをして子供を産み、何事もなかったかのようにまたいつもの生活に戻るということが可能になった。

あれから人類は見る見る増えていき、素粒子いっぱいに増えたら隣の素粒子に移住し、そこもいっぱいになると次の素粒子へ移住し・・・そして妹の身体を構成する全ての素粒子に数えきれないほどの人類が繁栄し今もなお途方もない数が増え続けている。その増えすぎた人類に応えるように妹の巨大化はさらに加速していき・・・

妹が巨大化してから10年の月日が流れた

『何故あなたはそのように小さい姿のままなのですか?』

僕「この世界そのものとなってる妹が1人で寂しくやってるかもしれないと思うと僕だけが皆と一緒に生活するのが申し訳なくてね・・・」

僕はこの世界そのものとなっている偉大なる存在の兄として天然記念物のように丁重に扱われている。未だに女性化、ふたなり化などしていない存在、極小サイズの旧人類の大きさのままでいるのは人類多しといえども僕ただ1人だった。
そんな僕を介護するかのように護衛についているのは姉の娘だった。とはいえこの時代なので毎日違う娘が僕の護衛に来ている。

『それにあなたは人類唯一の童貞だとも聞いております。妹様のことを案じているとしてもSEXをせずに生きていけるなんてどれほど強靭な精神をもっておられるのか・・・私なんて今日護衛につくまでの数時間だけでも500兆人くらい子供を産んできたというのに・・・』

僕「あいかわらずすごいスケールだな・・・」

産む時間だけでなく人数も途方もないほどに増えていた。ちなみに今僕と会話しているこの娘は昨日の夜に姉から産まれた子供の1人だ。生後1日も立っていないのに500兆人の娘を持つ母親になっているのだからどれだけデタラメな世界になっているのかわかってもらえるだろうか。
それはあくまでそれは僕の目線であって彼女たちから見れば僕は相対的に1億分の1の微生物が地球のレプリカに住んでいるという変わり者だろうけど・・・


そしてある日のこと頭の中に妹の声が響いてきた。

妹「お兄ちゃん久しぶり!元気にしてた?今日が何の日か覚えてるかな?」

今の『人類』と会話するにはいつもテレパシーを使っていたが妹からテレパシーがくるのは初めてのことだった。

僕「確か今日はおまえの誕生日だったな。おめでとう!」

妹「あれから10年・・・私今日で16歳になったんだよ!だから・・・私と結婚してよお兄ちゃん!!」

僕「へ・・・今なんて言った!?」

妹「お兄ちゃんいい年して未だに童貞だし彼女も作る気ないんでしょ?私がもらってあげるんだから感謝してよね♪それにもうこんなにも人類は変わっちゃったんだから今更兄妹だとか年齢だとか気にするほどのこともないしね」

僕「でも・・・」

妹「もう仕方ないなぁ・・・これでどうだ!」

ドクン!ドクン!ドクン!

身体が熱い・・・妹がナノマシンをコントロールしているのか僕の中に蓄積されたナノマシンによって僕の身体は男の姿からふたなりの女性の姿へと変わっていく。そして巨大化していきあっという間に1億倍の現在の人類と同等の大きさとなり・・・さらに大きく大きくなり続けてあっという間に僕は妹と同じ途方もない大きさになってしまった。

妹「えへへ・・・これでもうお兄ちゃんは元に戻れないよ!観念して私と夫婦になること!いいね?」

僕「まったく・・・こんな可愛い妹のプロポーズを断れるかよ!」

僕は妹とキスを交わし身体を重ね合わせ愛し合った。
その大きすぎる身体によってどれだけの数えきれない人類が消滅したかは分からない。
ただどれだけ消費したところですぐにまた増えることだろう・・・

妹「愛してるよ、まことお兄ちゃん!」

僕「僕もだ、愛してるよ、なこ!」

僕たちはどこまでもどこまでも大きくなりながら人類を繁栄させ消費する神様としてこれからも生きていくことになるだろう。