からかい上手の高木さんの二次創作です


・西片  :身長145㎝
・高木さん:身長150㎝
※変化前の身長はイメージです

挿絵および表紙はマルモさんのこちらのイラストを使わせてもらっています
※イラストはピクシブ参照

「「ジャンケンポン!!」」

西片「うわぁぁぁ!また負けた~!」

高木「だからやめとけばって言ったのに~!約束通りジュースおごってもらうよ♪」

西片はいつもの帰り道で高木さんと勝負をし、そしていつものように負けてしまった。

高木「ここから先はしばらく自動販売機がないからいつもの駄菓子屋に寄っていかない?」

西片「そうだね。いいよ!」

ガラガラ!

少し古臭い戸を開けて中へ入る。よくもまぁこのご時世にこんな駄菓子屋が生き残っているものだ。西片は小さなガラスケースの冷蔵庫をのぞき込む。馴染みのジュース類に混ざって全て英語表記の珍しいドリンクが1本あるのが目についた『GROW UP DRINK』と書かれているのは分かるが成分や説明書きまで英語なので西片にはそれ以上は読めなかった。

西片「グロウアップドリンク?なんか背が伸びそうなイラストも描いてあるし、これ飲んだら僕も高木さんを追い越せるかも・・・」

成長期のど真ん中なので女子の方が若干成長が早いのは仕方ないのだが、身長150㎝の高木さんに対し西片は145㎝というのが現状だ。普段から勝負事には負け続けている西片にとって身長までも負けている気分でモヤモヤするところなのだ。

西片「おばあちゃんこれください!!」

「あら?こんなのあったかねぇ・・・とりあえず100円でいいよ!」

西片「ふふふ!これを飲めば僕も背が伸びて格好いい大人みたいに・・・」

高木「ねぇ西片、私にジュースおごってくれる話忘れてないよね?」

西片「大丈夫だって・・・あれ?財布の中10円と1円ばっかりだ!じゅう、にじゅう・・・35円しかないや・・・・・どうしよう」

高木「まったく西片ったらおっちょこちょいなんだから!じゃあ西片が買ったその珍しいやつでいいからちょうだい!」

西片「でもこれを飲んで高木さんの身長を追い越すという僕の計画が・・・」

高木「たかがジュースにそんな効果を期待してどうするの?ちょっと栄養があるくらいでしょ?それにしてもこれ全部英語で書いてあるのね・・・」

西片「さすがの高木さんもこんな難しそうな英語は読めないでしょ・・・って、ああっ!もう飲んでるし!僕にも残して・・・」

高木「ゴメン、喉乾いてたから全部飲んじゃった♪」

こうして何気ないいつもの日常を送っていたはずだった。この日までは・・・・

ズシン!ズシン!

西片「ん?何の音だ?」

次の日の朝、登校中に何やら妙な音が聞こえてきた。大きなものが動いてるような気もするのだが・・・・

高木「西片おはよ~!」

西片「おはよう!高木さん今日はやけに声が大きいね!」

高木さんは遠くにいるはずなのにやけに大きくはっきりと見える気がする。

ズシン!ズシン!ズシンッ!!!

西片「ひゃあっ!た、高木さん!?何でそんなに大きくなってるの!?」

近づいてきた高木さんの顔を見るには大きく顔を見上げないといけなかった。
身長が伸びたとかいうレベルではなく、高木さんの顔は周囲にある2階建ての家よりも高い位置にあるのだ。目測15m・・・10倍のサイズに巨大化しているように見える。

高木「一晩のうちにこんなに大きくなっちゃった♪成長期かな?」

西片「いやいやいや!!そういう次元じゃないでしょ!?きっと昨日のドリンクのせいだよ!・・・・というか高木さん何でそんなに落ち着いていられるの!?」

高木「だって服が破れたわけでもないし、熱も怪我も病気もしてないんだからそりゃいつも通りに登校するでしょ?」

西片「そういう問題!?」

高木「まぁそのうち元に戻るんじゃないかな?それより・・・さっきから私のスカートの中を覗くのいいかげんにやめてくれない?」

西片「えっ!?これは普通に高木さんと話すために見上げていただけで決して覗こうなんて考えてたわけじゃ・・・」

確かに見上げればスカートの中が見えそうな気がするのだが、高木さんはそれを理解しているようで見上げても中身が見えないギリギリの位置に立っていた。

高木「本当かなぁ~?西片前にも私のパンツ見ようとしたことあったしなぁ~!これは罰ゲームをしないといけないよね?」

西片「罰ゲームってそんな・・・うわぁっ!!」

拒否権もないまま西片は人形のように摘まみ上げられると高木さんの制服の胸ポケットに入れられてしまった。

高木「これなら下から私のパンツ覗けないでしょ?ちょっと熱いかもしれないけど学校つくまでの間だし我慢してね!」

西片は胸ポケットの中で立ち上がるとちょうど顔を出せるくらいの高さであった。大きな高木さんがズシンズシンと音を立てて学校へ向かっているのが分かる。足元の車を踏まないように気を付けて、電線が目の前に来るとそれを潜り抜けたり・・・

西片「こりゃすごい!快適だなぁ♪だけどここってそういえば高木さんの胸ポケットだよね?ということは・・・」

後ろを振り返ると薄手の夏服の下に付けているスポブラがうっすらと透けて見えた。
背中を預けている壁が女の子のおっぱいなのだと自覚すると急に恥ずかしくなって西片は顔を真っ赤にしていた。

高木「西片なんか顔赤くない?もしかして私の胸ポケットに入れられて興奮しちゃった?」

西片「いや、そんなことは・・・」

高木「えっち♪」

西片「だから違うって~!」

西片必死に弁明しようとするが、そもそも高木さんはこうなることを理解した上であえて胸ポケットに入れたんじゃないだろうかとも思えてしまうのだった。

高木「みんなおはよう~!」

クラスメイト「高木さんおはよう!今日も元気だね~!」

西片「ちょっと待って!なんでみんな驚かないの!?」

高木「何でだろうね?みんな西片と違って順応性高いんじゃない?」

西片「そんな訳・・・」

そんな訳ないといいたかったがクラスメイトを始め、学校中の生徒や先生も高木さんの大きさについて誰一人として驚く様子はなかった。
当の本人は教室に入れないので窓の外に座って2階にある教室をのぞき込んで授業を受けることになる為、いつものようなからかいもなく少し物足りなさを感じるのだった。

そして次の日

ズシーンッ!ズシーンッ!!ズシーンッッ!!!

高木「西片おはよ~!」

西片「お、おはよう・・・高木さん昨日よりも大きくなってない?その・・色々と・・・・」

今日は昨日よりもずっとずっと高い位置に高木さんの顔がある。身長は100倍の150mになっているのだから仕方ない。それだけでも十分に驚くに値するのだけど、今日はそれだけではなく身体も大人のように成長し、ぺたんこだった胸はその辺の成人女性を上回るサイズに膨らんでいた。もちろんおっぱいだけでなくお尻やふとももの肉付きも良くなり、全身的に大人の色気が漂い始めていた。

高木「そんなにじろじろ見ないでよ!まったく西片ったらエッチなんだから♪」

昨日と違い今日はさらに大きくなったせいでスカートの中もばっちりと目に焼き付いてしまった。肉感的になったふとももとお尻・・・その奥にあるパンツはやけにエロティックに見えて西片は鼻血を流していた。

高木「やっぱりエッチね♪そんなに気になるなら・・・」

西片「ここは・・・まさかおっぱいの谷間!?」

高木「うるさくするなら出しちゃうよ?」

西片「・・・・」

今までの高木さんではできない芸当だが今の成長したおっぱいならこんなことも可能になったのだ。

ズシーンッ!ズシーンッ!!ズシーンッッ!!!

大型バスのように巨大な足が踏み下ろされるたびに大きな音を立てていく。
この街の道路ではかなりギリギリなサイズなのだが、周囲の家に被害が出ないように配慮し、何一つ壊すことなく器用に足を踏み出し歩くことができていたのはさすが高木さんだと言わざるを得ない。


そして学校に着くと昨日よりさらに大きくなっているのにそれに疑問を持つ人はいなかった。高木さんは座っただけで校舎よりも大きくなってしまったので、授業を受けるには運動場にうつ伏せになり肘をついた格好になる必要があった。それでも目線は高い位置にあるので教室を見下ろすような状態になっている。
そんな姿勢なので西片が窓の外を見ると高木さんの首元の間から谷間がチラチラと見え、朝の谷間に入れられた時のことを思い出して顔を真っ赤にするのだった。
先生「今日は高木は休みだそうだ」

西片「あの高木さんが休むだなんて嘘だろ!?」

いつもなら西片をからかうためにあの手この手で駆使し、そのためには朝早く来たり夕方も残ったりするくらいなのに、そんな高木さんが休むと聞くと落ち着かないのだった。

授業中ボーっとしたまま外を眺めていると遠くの山の向こうに見慣れない山があるのが気になった。あの山の向こう側は海なので別の山がある訳がないのだが・・・

西片「まさかとは思うけどあの山もしかして・・・」

時間を重ねるごとにその山は高さを増していき・・・昼過ぎにもなるとその山がくるりとまわり高木さんの顔が見えるようになっていた。先ほどまで見ていたのは高木さんの後頭部だったのだ。おそらく1000倍の身長1500mといったところだろうか。山すらも越える大きさになった高木さんは満面の笑みでこちらに向かって手を振っている。

西片「先生!ちょっと体調が悪いので早退しますっ!!」

もちろん嘘だ。巨大すぎる高木さんを目にするといてもたってもいられなくなり西片は高木さんめがけて走り出した。

西片「この山を登るのか・・・」

車ならそう時間がかかる距離ではないのだが300mを超える山を徒歩で進むには時間が惜しかった。山のふもとで立ち止まっていると上空から巨大な手が降りてきた。

高木「もうじれったいなぁ・・・ほら私の指に乗って!」

その指先に乗るとググっと上昇しあっという間に山を越えて、その向こう側にいる高木さんの姿を拝むことが出来た。背中には山、お尻の下は砂浜で、その脚は砂浜には収まりきらず海に投げ出されているがあまりにも大きくなった為、革靴の靴底を少しだけ濡らす程度で中に浸水してくることはなかった。

西片「高木さんこんなに大きくなって・・・・」

昨日よりさらにむちむちな身体つきになっていた。大きさも相まってこれが数日前まで一緒に過ごしたクラスメイトなのだという実感がなく、こうしてみるとまるで神様のように感じられる。

高木「ねぇ西片、あの時のドリンクのせいでこんなに大きくなっちゃったんだから責任とってよ♪」

西片「責任って・・・あれは高木さんが強引に飲んじゃったから・・・・」

高木「でも西片がちゃんと私に普通のジュースくれていたらこんなことにはならなかったよね?だから西片が悪いんだよ?」

高木さんは怒っている様子はなくむしろ可愛げのある声で攻めてくる。

西片「わ、分かったよ!責任って結婚しろって事でしょ?僕も男なんだしそのくらいは覚悟してるよ!」

高木「その言葉しっかり聞いたからね♪」

高木さんは珍しく顔を赤くして可愛げのある表情をしていた。そして西片の乗った指先を唇に近づけて・・・・キスを交わした。

西片「キスしちゃった!!キスしちゃった!!なんだよこれ恥ずかしすぎるよ!」

高木「まったく西片の反応は見てて飽きないなぁ・・・ねぇ私これからもっと大きくなっちゃうかもしれないけど、それでも一緒にいてくれる?」

西片「僕を誰だと思ってるんだい?見くびってもらっちゃ困るよ!高木さんがいくら大きくなってもずっと一緒にいるつもりさ!」

高木「よかったぁ・・・これからも一緒だよ♪でもからかいは毎日しちゃおうかな?」

西片「もうこんな大きさなんだから勘弁してよ~!」

笑い合うなか、高木さんの身体がむくむくとさらに大きくなっていく感じがしたが、もう気にならなくなっていた。この先どれ程大きくなろうと一緒なのだから・・・・


【エピローグ】

西片「・・・で昨日そんなことがあったばかりなのに急に元に戻っちゃうなんて思わなかったよ!」

高木「あれぇ?西片は大きい私の方が好みだったのかな~?」

並んで帰る2人の大きさは以前と同じで高木さんの身体も爆乳などではなく元通りだった。

西片「そ、それは・・・秘密だよっ!それに結局今までの事は何だったのさ?」

高木「あれ?あのドリンクに全部説明書いてあったよ?西片読めなかったの?」

ニヤニヤしながら高木さんはこちらを見ている。やはり全て高木さんは知っていて西片は手のひらの上で転がされていたようだ。

西片「なんだって!?だってあんな難しそうな英語読める訳ないじゃないか!」

高木「私は西片と違って授業中に騒いだり、勉強をおろそかにしないからね♪そんな残念な西片の為に説明してあげるけど、あの薬ただ単に巨大化するだけじゃなくて身にまとったものも一緒に大きくなるし、いつでも元の大きさに戻れるし、周囲も大きくなった姿が当たり前のように思い込むようになるって書いてあったんだよ!」

西片「それってもしかして・・・・」

高木「うん、薬の効果が切れて元に戻ったんじゃなくて意図的に小さくなってるの!だからこうやって・・・100倍サイズに巨大化することだって簡単だよ?」

西片は目の前で巨大化した高木さんにいとも簡単に摘ままれて先日のように谷間に入れられてしまった。

高木「西片が望むならこの前よりももっともっと大きな身体にもなれるけど・・・見たい?」

西片「ぜひお願いしますっ!!」

西片は立場的にも物理的にも高木さんには一生勝てないんだろうなと悟ったが、今の関係に幸せを感じていた。何より今は目の前で雲を突き抜けてもなお巨大化し続ける高木さんの姿に胸をときめかせるのだった。