※Potter.Lさんのサリエスちゃんを元にした二次創作になります




私は麻帆野利恵。花の女子高生で毎日が輝くような楽しい日々を送って・・・いれたらよかったんだけどなぁ・・・

利恵「はぁ・・・今日も体育の授業きつかったなぁ。特に男子の視線が・・・」

私は三姉妹の末っ子だ。お姉ちゃんたちはすごく美人だしスタイルもいい、それに明るくて誰とでも楽しく接することができるので学校中の人気者だった。でも私はそうはいかない。少なくともスタイルだけは無駄にいいところはお姉ちゃんたちと似てるんだけど、明るいお姉ちゃんたちとは違って人と話すのは苦手だし、どちらかというとインドア派だと思う。普段も数人の友達以外とはあまり話したくないので目立たないように地味な格好をし、眼鏡をかけて話しかけるなオーラを出してる。
それなのに身長162㎝、B102 W58 H90という身体のせいで体育の時なんかは小さめのブラをつけても絶対におっぱいが揺れちゃうので男子の視線を感じるし、女子からは羨ましがられたり、妬まれたり・・・別に私も好きで目立つ身体になったわけじゃないんだけどなぁ

友子「ほらほら、利恵ったらまた溜息ついてるよ!いつも言ってるけど利恵はお姉ちゃんたちに似て身体も顔もすごくいいものを持ってるんだから明るく振舞えば学校中の男子の視線を集めあれるのよ!もったいないなぁ~!」

利恵「私はお姉ちゃんたちとは違うって!こんなにあちこち大きな身体なんて私には似合わないよ・・・」

友子「もうっ!そんなにいいもの持ってるのにそういうこと言わないの!」

利恵「もうちょっと小さな身体になれたら目立たずに人並みの生活ができるのになぁ・・・」

友子「だから~!ちんちくりんな体型の私の前でそういうことを何度も言うなぁ~!だからほかの女子からも妬まれたりするのよ!いつまでもそんなこと言ってるといつかバチが当たるよ?」

利恵「そうだけど・・・これはこれで私の悩みなの・・・えっ!?何これ!?」

私は友達の友子とそんな他愛もない話をしながら帰っているとふと目の前にブラックホールみたいな黒い渦が当然現れた。

友子「利恵っ!!吸い込まれてるよ!?早くそこから離れて!!」

利恵「嘘っ!?私こんな訳の分からないことで死・・・・・・・・・・・・・・・・」

そこで私の言葉は途切れた。完全に謎の黒い渦に飲み込まれてしまったのだ。私は見たことも聞いたこともない謎の存在に・・・もしかして死んでしまったのかな?友子の言う通りバチが当たったのかな?何の光も音もしない空間に引きずり込まれて私は意識を手放した。


?「おお!これは・・・歴代魔王様の中でもこれほどの逸材は聞いたことがない!召喚は大成功じゃ!!」

利恵「あれぇ?ここどこ?私死んだんじゃなかったの?」

?「魔王様!!声を小さくしてくだされ!あまりの威力に防御魔法も消し飛んでしまいますじゃ!」

利恵「足元から声がする?・・・きゃあっ!?何これ虫ぃ!?」

気が付くと私は小さな神殿のような場所に立っていた。何やら足元から声がするので視線を下に向けると指先くらいの小さな何かがいた。思わず足を振り上げて踏みつぶそうとしたが何か違和感を感じてその足をそっと虫のようなものの横に降ろした。

ズズゥゥゥゥゥン!!

たったそれだけの動作で神殿自体が揺れたような気がする。こんなことで揺れるなんて欠陥住宅?みたいなものなのかなと思ったけど、地響きみたいな音は説明がつかずモヤモヤとしたものを感じる。

?「ま・・魔王様、いきなりお呼びして申し訳ありませんですじゃ!混乱するのも無理はないと思われますがどうかどうか落ち着いて私の話を聞いてくだされ!!」

利恵「虫・・・じゃないの?」

私はしゃがみこんで足元の虫のようなものをよくよく観察してみると、それは明らかに虫の形ではなく人の形をしていた。ちょっと肌の色が血色悪い感じがするけどローブを着たおじいさんのようにも見える。それにしても何でこんなに小さいんだろう。虫じゃないなら小人なのかな?

ヨーブ「私は魔王軍最高幹部の四天王と同等の権限を持つ召喚士のヨーブと申しますじゃ!この度は貴方様に新しい魔王になって頂きたくこの世界にお呼びした所存にございますじゃ!」

利恵「面白いことを言うのね?私が魔王だなんてそんなのできるわけないでしょ?それにそんな小さい身体で最高幹部ってのも・・・くすくす♪久しぶりに面白い冗談を聞いた気がしますよ!」

ヨーブ「私は魔王様と比べると文字通り足元にも及びませんが、これでも魔王軍の中でも最高クラスの召喚士として魔王様を呼び出す重要な任務を果たすことができたのですよ?現に貴方様はこんなにも大きくて強いではありませんか?」

利恵「私が大きくて強い?どういうこと?」

ヨーブ「改めて申し上げますと、貴方様の世界の基準で表すと私は身長2m、貴方様は身長162mにございますじゃ!実感がわかないというのであれば外の景色をご覧になるといいかと思われますじゃ!」

利恵「身長162m!?そんなことある訳・・・」

そんなことを信じられなかったが、先ほどの足音のことも気になり小さな神殿から外に出るとヨーブの言っていることが本当なのだと理解した。

利恵「建物が・・・山が・・・木が・・・みんな小さい!?」

神殿ような場所も振り返ってみれば私にとっては小さな小屋のようでも、実際は荘厳な佇まいの巨大な神殿であることが分かった。足元には片足だけで軽く踏みつぶしてしまえそうな木々や小さな建物があり、少し離れたところにある街を【見下ろす】ことができた。気になって周囲を見回してみたけど、今立っている場所が山や高台にある訳でもなく完全に平地で、しっかりを足を地面について立っている以上私が大きいのだと言わざるを得ない。

ヨーブ「一応念のために教えておきますが、ステータスを確認したいと念じると貴方様の今の状態が確認できますじゃ!」

利恵「どれどれ・・・」

●ネーム:サリエス(麻帆野利恵)
●レベル1
●職業:魔王
●身長162m
●B102 W58 H90
●HP100000000000(1000億)
●MP100000000000(1000億)
●攻撃力100000000000(1000億)
●防御力100000000000(1000億)
●全属性耐性
●HP・MP永続リジェネ回復

利恵「これなんていうチート?」

ざっと目を通しただけでこれだけの情報がステータスに表示されていた。他にも色々と細々としたものもあったがどれも桁違いの数値が書かれているということくらいしか頭に入ってこなかった。

ヨーブ「先代の第12代目魔王様が歴代の最強魔王様だったのですが、それでもレベル100でHP・MPなどのステータスは100万程だったのですじゃ!それを考えるとサリエス様が如何に破格の存在かお分かり頂けたじゃろうか?」

利恵「もうさっそく魔王名で呼ばないでくださいよ~!それに私こういう目立つのって苦手なんで・・・期待させて悪いけど帰らせてもらいますね・・・は・・はくしょんっ!!」

私は何気なくくしゃみをしただけだった。そのはずだったんだけど・・・

ドゴォォォォォォォォォォォォォォォォォン!!!!

くしゃみによって神殿は吹き飛ばされ木っ端みじんに・・・・それだけに留まらず、その後ろにあった巨大な山脈をいくつも吹き飛ばして更地にしてしまったようだ。ただのくしゃみなのに・・・

【サリエスはグレートドラゴン×10000匹を倒した。ダイヤモンドゴーレム×100000匹を倒した。レジェンドウルフ×1000匹倒した。レベルアップ1→1000】

利恵「えっと・・・・ごめんなさい!まさかくしゃみだけでこんなことになるなんて・・・ところで今から帰りたいんだけどできますか?」

ヨーブは恐怖で顔を真っ青にして横に振った。さすがに召喚する場所である神殿を跡形もなく吹き飛ばしてしまったせいで彼の役職を奪ってしまったのは申し訳ない。今後は新たな魔王を呼ぶことができなくなってしまったのだから・・・そして同時に私も帰れなくなってしまった。
ある意味では自業自得なのかもしれないけれど、私がこんなにも強すぎるのだとちゃんと教えてくれなかったヨーブも悪いんじゃないだろうか。くしゃみ一つでこんな大量破壊を仕出かす女子高生などいるはすがないのだから・・・

利恵「うぅ・・・・麻帆野利恵改めサリエス、魔王に就職しますぅ・・・・・・」

退路を断たれた私は渋々ながら魔王の座につくことにした。



ゴゴゴゴゴゴゴゴゴ・・・・・・!!!!

轟音が周囲に響き渡る。およそ人類が体験したことがないであろうほどの地響き・・・
すみません、原因は私です・・・
というかレベルアップしたことで巨大化するなんて普通思わないでしょ?
しかも162mっていうどうみても人間を遥かに超えた大きさの巨人だった私がさらに1000倍になるなんて想像できる範囲を超えているにもほどがある。

サリエス「さっきみたいな被害を出すわけにもいかないし、まずは現状確認が必要よね?」

私は先ほど見たばかりのステータス画面を再度展開した。


●ネーム:サリエス(麻帆野利恵)
●レベル1000
●職業:魔王
●身長162000m
●B102000 W58000 H90000
●HP100000000000000(100兆)
●MP100000000000000(100兆)
●攻撃力100000000000000(100兆)
●防御力100000000000000(100兆)
●全属性耐性
●HP・MP永続リジェネ回復


サリエス「大きくなりすぎと思っていたけどまさか身長162㎞って・・・あはは!もう笑うしかないわね!」

【サリエスは周囲500㎞の低級モンスター1000万匹を倒した。中級モンスターを100万匹倒した。上級モンスターを50万匹倒した。周囲100㎞に現存するレジェンド級モンスターを絶滅させた。レベルアップ1000→1000000】

●ネーム:サリエス(麻帆野利恵)
●レベル1000000
●職業:魔王
●身長162000km
●B102000㎞ 、W58000㎞、 H90000㎞
●HP100000000000000000(10京)
●MP100000000000000000(10京)
●攻撃力100000000000000000(10京)
●防御力100000000000000000(10京)
●全属性耐性
●HP・MP永続リジェネ回復

サリエス「はえっ!?・・・・・何これ?」

レベル100万になった私は先ほどからさらに1000倍の身長16万2000㎞へと巨大化してしまった。
もはや巨大化しすぎて目の前には先ほどまで私がいた惑星は手のひらサイズのリンゴのように目の前を漂っている。

サリエス「ちょっと待って!!何だかこの星ドンドン小さくなってない!?というか私がまた大きくなってるの!?何もしてないのにどうして・・・」

ステータスを確認すると私のレベルはドンドン上がっていく。先ほどから何もしないように動いてもいないし、声も出さないようにしている。それなのに何故・・・そう思っていたのだが原因は私が気づかないだけで確実に存在していた。

サリエス「小惑星1~1000落下による攻撃、ダメージ0・・・これってもしかして私が大きすぎて周囲の小惑星を引力で引き寄せちゃってる!?」

ステータスをさらに確認すると私は今もなお無数の小惑星を巨大な身体の引力で引き寄せてしまっているようだ。数十mから数kmまであるような小惑星が隕石となって身体に降り注いでいると言われても蚊に刺されたほどの感覚もないため実感がまるでない。本来ならば国や大陸を滅ぼしかねない威力の攻撃を受けているのにだ。
さらに付け加えると私の持つスキルの中にレベルアップ経験値ブーストというものがあり、ほんの些細な経験値でも莫大な経験値になるという破格のスキルだというのだ。それもレベルが上がるごとにスキルの効果も加速度的に増していき、本来はここまでレベルが上がってしまえばもうレベルを1段階上げるにも莫大な経験値が必要なはずなのに、今ではほんのわずかなダメージすらもレベルアップの糧にしてしまっているようだ。

サリエス「ちょっとちょっと!!惑星より大きいのにどこまで大きくなっちゃうのよ!?これ以上大きくなったらもう見失っちゃうわ!!」



●ネーム:サリエス(麻帆野利恵)
●レベル1000000000000000000000000000000000000000000000000000・・・・・・・・
●職業:魔王
●身長162万km・・・162億km・・・162京km・・・162光年・・・162億光年・・・
●B102000・・・・・、W58000・・・・・、 H90000・・・・・
●HP∞(計測不能)
●MP∞(計測不能)
●攻撃力∞(計測不能)
●防御力∞(計測不能)
●全属性耐性
●HP・MP永続リジェネ回復


サリエス「宇宙が狭い・・・このままじゃ宇宙なんてあっという間に・・・せっかく生まれ変わったのに世界を滅ぼしたくなんてないよ・・・」

大きくなるほどに周囲の惑星や銀河をも引き寄せて消滅させてしまうので私の身体はもはや何もしなくても無限にレベルが上がり続け、ステータスも桁が大きくなりすぎてバグり始めている。

サリエス「何か・・・何か・・・【封印魔法】!?これだっ!!!」

レベルが上がるごとにドンドンチート能力みたいな魔法が追加されていくので探すのに時間がかかったけど、どうにかこれ以上の巨大化とレベルアップを抑えられる方法が見つかった。すぐさま【封印魔法】を使うと私の巨大化は急激なペースを落とし始め、宇宙を破裂させる寸前でようやく事なきを得たようだ。ただ巨大化事態はまだ止まっていないので油断はできない。

サリエス「ふぅ・・・とっさに使ったから詳しいこと見てないけど大丈夫だったかな?」

余裕ができたので改めて【封印魔法】について見てみるとどうやらこれは対象者の能力を格段に下げる効果があるらしい。普通に使えばレベル100だろうと999だろうとたちどころにレベル1の初期数値と変わらない状態になるらしい。とはいえレベルの桁が限界突破した私には気休め程度の効果しかないわけだが・・・

サリエス「これ本来ならば魔王が持ってたら誰も敵わないからゲームだったら破綻しちゃうようなチート魔法だよね?それを使ってもどうもない私っていったい・・・考えても仕方ないや!それっ!もっともっと封印魔法使うわよ~!!」

何千回【封印魔法】を使ったか分からないくらいに重ねがけしてようやくあの惑星が目視できる大きさまで戻ってくることができた。しかも封印魔法を限界まで強化させてその回数なのだ。試していないから分からないけれど、たぶん今の封印魔法を宇宙にかけたらこの広大な宇宙さえも封印魔法一発でビッグバンが起こる前の極小の点になってしまうだろうなと思えるくらい強大すぎる封印だ。本当に私って魔王どころか神様を軽々と超えるとんでもない存在になったんじゃないだろうか・・・・
そう思いながらさらに封印魔法を重ねがけして、どうにか魔王城の前に身長162mという『小さな小さな』身体で降り立つことができた。

サリエス「やっと戻ってこれた・・・それにしてもこれ以上は小さくなれないのね?これが私のレベル1の大きさだから初期値以下にはできないってことなんだろうなぁ・・・」

せめて人並みの大きさになれたらもっと気楽に生活できたんだろうけど、これ以上小さくなれないのならば仕方ない。

サリエス「魔王なのに野宿なんて嫌だなぁ・・・そうだ!魔王城を大きくしちゃえばいいんだ♪」

私が住みやすい大きさになあれと願った瞬間に魔王城は高さ50㎞を超える莫大な巨城と化していた。
これなら私が生活するにも窮屈することもないし安心だ。しかしこの時は思いもしなかったが、この巨大な魔王城の出現によって大陸のほぼ全域から天を突き抜けるほどの存在が見えるようになってしまった。当然ながら勇者がこれを見逃すわけもなく・・・・



ヨーブ「魔王様!サリエス様!大変ですじゃ!魔王軍四天王の1人が勇者の襲撃にあっているとの伝達があったのです!四天王も魔王軍では随一の使い手ばかりなのですが、現在の勇者は歴代でも最強と噂もありこのままでは四天王の居城が陥落されてしまう恐れが・・・ここはどうかサリエス様のお力をお貸しくだされ!」

私がこちらの世界に召喚されてから1週間がたったころヨーブが血相を変えて駆け込んできた。その慌てぶりからすると本当に四天王は危ない状況なのかもしれない。

サリエス「勇者相手に戦うとか私本当に魔王みたいだなぁ・・・悪役とか柄じゃないけど、特にやることもないし助けに行ってあげましょう♪」

そこで私はヨーブから場所を聞き出すと四天王の居城へと向かった。人間サイズならば数日はかかる距離だが私には隣の部屋に行くくらいの軽い感覚でたどり着けてしまう。何せ地面を軽くトントントンと3歩蹴るだけで音速を超える速さ・・・ものの数秒で駆け付けた。当然この大きさの私が音速を超えた速度で移動すればソニックブームで周囲は跡形もなく壊滅してしまうことは容易に想像できてしまうので魔法障壁で影響が出ないようにするのも忘れてはいない。

サリエス「あっという間についちゃったなぁ、お~い!勇者く~ん!いるなら出ておいで~!」
四天王の居城の外から声をかけるとおそらく四天王がいる部屋と思われる最上階のテラスから勇者が姿を現した。奥の方を覗くと四天王らしき魔族がボロ雑巾のようになり虫の息でかろうじて生きている状態だった。これはヨーブの言っていたようにギリギリの状態だったらしい。いかにもとどめを刺される寸前だったのだろう。

レイヴン「凄まじい魔力・・・まさかお前が魔王なのか?」

サリエス「うん、最近魔王になったばかりだけど・・・えっとサリエスです!よろしくね♪」

レイヴン「魔王サリエス・・・俺は勇者レイヴンだ!過去の勇者の誰よりも強くなるため修行を重ねレベル100となり魔王を屠る伝説の聖剣を持つ俺の前では魔王も敵じゃない!今なら降伏すれば命までは取らん!」

勇者のステータスを覗き見るとレベル100であることも伝説の聖剣を持っていることも本当らしい。これだけ大きさの差がある私に臆さないのもここに来るまでの間に伝説級の巨大ドラゴンなどとも渡り合ってきた経緯があるからのようだということもすぐに理解できた。

サリエス「その前にちょっと気になってたんだけど、勇者くんは何で魔族の国に攻めてきたの?」

レイヴン「とぼけるな!今まで平和だった王国の全土から見えるほどの巨大な魔王城が出現してからというもの、凶暴な魔獣たちがドンドン王国に攻めてきたんだぞ!ゴブリンやオークならまだしもドラゴンまでもが群れを成して攻めてくるなど通常ではありえない。魔王の仕業なくしてどうしてこれだけのことが起きようか!!」

サリエス「そんなこと言われても・・・私魔王になってからまだ何もしてないんだけど・・・」

レイヴン「向こうの空にもドラゴンの群れが見えるだろう!人間の里がある方向なのに・・・あれが証拠だろう!!」

サリエス「むむむ・・・確かにドラゴンの群れは見えるけどさ・・・ねぇちょっとここで待ってて!」

私はここにやってきたように音速を超える速度でドラゴンの群れに追い付いた。目視できる範囲だったのでたったの1歩地面を蹴るだけであっという間にたどり着ける距離だ。

ギャー!グウェー!

ドラゴンの群れは目の前に現れた私から離れるように急に方向を変えて飛び始めた。

サリエス「ちょっと待ちなさい!」

私が先回りするとまたしても反対方向へ逃げ始め・・・それを何度か繰り返すと私はあることに気がついた。

サリエス「もしかして魔物や魔獣たちって私が怖くて逃げてるだけなんじゃ・・・」

その証拠と言っては何だが私から十分すぎる距離をとってもドラゴンたちは逃げる速度を緩めることなく少しでも遠ざかろうとしている。地面の方にも目を向けてみると小さな魔物から大きな魔物まで皆ドラゴンと同じように逃げているのが分かった。もちろん自分より大きく強い相手を前にして逃げるのは生物としての本能として当然だ・だけど私の場合は魔力も桁外れに強大なので魔王城から遠く離れた場所であってもその魔力を恐れてさらにさらに遠くへ逃げたくなってしまうようだ。
もしかすると初日に私がうっかり大量の魔物を消滅させてしまったことも恐怖の対象になっている理由かもしれない。そう考えるとドラゴンたちの境遇も不憫に思えてしまうがこのまま人間の街へ進んで被害を出してしまえば益々私の誤解が広まってしまいそうなので、片手でドラゴンの飛んでいる空を軽く扇ぎ、超威力のソニックブームでドラゴンを1匹残らず原子レベルまで粉微塵にして消滅させた。普段は私の一挙一動で周囲に被害が出ないように魔法障壁などを常時展開しているのだが、解除してしまえば文字通り片手間で終わってしまう。


サリエス「待たせてごめんね~!君が言っていたドラゴンたちだけどアレたぶん私が怖くて逃げてるだけみたい・・・・一応全部処理しておいたから安心していいわよ」

レイヴン「そんな訳があるか!伝説級のドラゴンだってやってきたんだぞ!あんなの歴代魔王ですら手を焼く存在だと聞いているのに・・・お前がいくら強かろうと行って帰ってくるまでに1分も無かったぞ、嘘ならもっとマシなことを言うんだな」

サリエス「えっと・・・たぶん私がこの世界にやってきてすぐに伝説級の魔物たちをうっかり絶滅寸前まで追い込んじゃったから本能的に恐怖が染みついちゃったのかも・・・」

そんな巨大な魔物ですら私を恐れるのだからそれ以下の全ての魔物が少しでも私か離れようと人間たちの国の方へ向かったのは必然だったのかもしれない。

レイヴン「・・・・冗談みたいな話だけど嘘を言っているようにも見えないな・・・だがそれが事実だとしてそれだけの影響力を持つ魔王を野放しにはできない!!今ここで倒させてもらうぞ!!」

勇者は私の足元にやってくると聖剣を思いきり何度も叩きつけたが私にはダメージらしきものは一切なかった。本来ならばその一撃一撃が巨岩を砕く程の威力を秘めているに違いない。きっと四天王に対しても圧倒的な有利状況で追い詰めていたのだろう。物理攻撃では巨人族やドラゴンの倍以上の威力を感じられる。まず間違いなく私を除けば最強の力を持つ存在だ。

レイヴン「なんだこの異常な硬さは!?オリハルコン並みの強度を持つ伝説のドラゴンですら倒したこの聖剣でも傷一つないなんて・・・さては聖剣対策に物理防御を上げたのか!?それならばこれはどうだっ!!」

次に勇者はありとあらゆる属性の魔法を私にぶつけてきた。火、水、風、土、光など様々な魔法、どれも最高峰の必殺魔法であったことは素人目に見てもすぐに分かるくらいの超威力だ。そして最終的に私の身長と変わらないくらいの超極大魔法の全属性を付与した獄炎球を放ってきたけれど、ほんのりあったかい程度でこれもやはりダメージはゼロだった。

レイヴン「嘘だろ・・・・物理も魔法も何も効かないなんて・・・・」

勇者は本気で私を塵一つ残さないつもりで全力攻撃をしかけてきた。これだけの莫大な威力の魔法であれば勇者一人で国一つを丸ごと消し飛ばせるほど圧倒的な力・・・それすらも喰らってピンピンしてる私は彼の眼にはさぞ絶望的な存在に見えたことだろう。

サリエス「あはは・・・ちょっとはリアクション取ろうと思ってたんだけど、全然痛くも痒くもないとは思わなかったよ。えっと今度はこっちからいいのかな?」

さすがに何もしないというのも失礼かなと思って指先でほんの少しだけつついてみたら・・・

ドゴォォォォォォォン!!!

勇者の身体は音速で吹き飛び、遥か後方にあった巨大な岩に大きくめり込むことでようやく止まった。もちろん人間が生きていられるダメージ量ではない。私が慌てて駆けつけると勇者はかろうじて息はあったものの、もはやその命はあと1分も持たないほどの風前の灯火だった。即死でなかったのはレベル100という鍛えられた身体と伝説級の装備の数々のおかげだろう。

サリエス「あわわ・・・ごめんね!まさか指先だけでこんなことになるなんて・・・今回復してあげるからね!!」

瞬く間に勇者の身体は癒えて、砕け散った装備品までもが元通りの状態に戻った。

レイヴン「俺は生きてるのか・・・これはまさかお前が!?しかも元通りどころか前よりも身体に力が満ち溢れるくらいだぞ!これはいったい・・・」

思わず慌ててちょっと強めに回復魔法をかけたせいなのか勇者のレベルまで強化されてレベル100だったものが今ではレベル1000となっていた。

サリエス「回復のついでにレベル1000になっちゃったみたいだね♪まぁ生きててよかったよ」

レイヴン「お前からは悪意は感じられないな・・・そもそも今レベル1000になったところで勝てる要素が全く感じられないとは・・・今日はここまでにしておくとしよう。俺も頭を冷やす必要があるかもしれん」

そこでようやく和解できるかと思ったのだが、急に私の身体が大きくなり始めた。
どうやら先ほど勇者から受けたダメージ・・・まぁ結局ダメージゼロだったんだけど、あの戦闘での経験値が反映されて身長16200mにまで大きくなってしまった。初日の巨大化と比べたら微々たるものだけど、何重にも厳重に封印されてもなおこれだけの影響があるのだと思うと本当に私の素質は理不尽すぎるくらいにチート級なのだろう。


サリエス「えっと・・・今日のところは送っていくね!」

四天王の居城の中に残っていた勇者の仲間たちと共に指先に乗せても全く重さを感じることはなく、むしろあまりにも小さいので見失ってしまいそうになる。私はゆっくりと歩いて・・・しかし1分もかからずに勇者が旅立った最初の街へとたどり着くと指先の彼らを地面に降ろした。


サリエス「そういえば魔王と勇敢に戦ってドロップアイテムも何もないってのは寂しいよね?何かあげられるもの無いかな・・・」

私はアイテムをしまっている異空間ストレージから金貨の入っている袋を取り出した。過去に存在した歴代魔王の残した遺産がそのまま相続されているらしいのでざっと見積もっても100兆ゴールドはくだらないようだ。

サリエス「本当なら金貨山盛りあげたいところだけど、このサイズじゃねぇ・・・」

私は大金貨1枚を取り出して地面に置いた。私には10㎝程度の少し大きめの金貨も、人間にとっては直径1㎞もある金の山だ。街の隣に置いたのだが確実に街よりも大きい。

サリエス「これ以上あげたらこの周囲の環境が崩壊しそうだからこのくらいにしておくけど、金貨1枚しかくれないケチな魔王とか思わないでね?」

これはもはや金貨というより金山以上の巨大な金の塊だ。これだけあればこの国は数百年数千年は金銭面に困ることなどないだろう。あっけにとられている勇者と街の住民たちに別れを告げると私は魔王城へと戻り始めた。

ズシィィィィィィィィィィィィン!!!!

ズシィィィィィィィィィィィィィィィィィィィィィン!!!!!

いくら周囲に被害が出ないようにしているとはいえその巨大な足音はあたり一面に響き渡る。

サリエス「この分だと帰りもあっという間ね。散歩した気にもならないわ!」

本来なら人間には数週間以上かかる距離も私には庭先のような距離感でしかない。その気になれば一瞬で移動できるし、単にゆっくり歩いたとしても数分とかからないのだから・・・

サリエス「何かしらこれ?もしかして人間の女の子?」

ちょうど人間の国と魔族の国の境目付近で倒れている女の子を見つけた。今の私の大きさからは人間など微生物サイズ、しかも足元にいるとあっては普通ならきっと気づくこともないだろう。気づくことができたのは私が歩く時に人間を踏みつぶさないように足元の生命反応を察知できるように気を付けていたからだ。私は周囲の地面ごとすくい上げて手のひらに乗せると女の子をまじまじと見つめて観察した。

サリエス「勇者くん達を指に乗せた時にも感じたけど、すごく小さいわね・・・米粒よりも砂粒よりも小さくて本当に微生物みたい・・・あれ?この子ケガしてるみたい!」

どうやら魔物に襲われて致命傷を負っているようだ。おそらく魔物から逃げたのはいいが力尽きて倒れたのだろう。まだ二次性徴も来ていない幼い女の子が今まさにその生命を終えようとしているのを見過ごせる訳がなく、私はすぐさま回復魔法を使った。

マリア「・・・・あれ?私生きてる?ここはどこだろう?」

サリエス「よかった、目が覚めたのね!」

マリア「女の人の声が聞こえる・・・どこにいるの?あなたが私を助けてくれたの?」

サリエス「そうよ!私はサリエス、ちょっと人間より大きいんだけれど、驚かないで上を見上げてもらえるかな?」

マリア「上を見上げるの?・・・・・・きゃあっ!!」

女の子は言われるがままにこちらを見上げると目を丸くして驚いている。まぁ驚くなと言ってもこれだけ大きな私を見て驚かないほうが無理な話だろう。

マリア「驚いてごめんなさい!とってもとっても大きくて、とってもとっても綺麗だったから・・・・もしかして女神様なの?」

サリエス「ごめんね、私魔王なの!とはいえ魔王らしいこと何もしてないから魔王でも女神でもどっちでも構わないけどね。ところであなたは?」

マリア「私マリア、村が魔物に襲われてみんなみんないなくなって・・・・私は何とか逃げてきたんだけど・・・・」

マリアはポツポツと自身の村が滅んだこと、必死に逃げ延びたが運悪くそこでも魔物に襲われて・・・低級の魔物だったので逃げきれたのはいいが幼さ故にそれでもケガを負ってしまい先ほどに至ったことを語った。

サリエス「そうだったのね・・・行く当てが無いなら私のところに来ない?ちょうどメイドを雇ってみたかったのよね♪」

マリア「いいんですか!?私一緒に行きたいです!えっと・・・よろしくお願いします!サリエスお姉さま♪」

お姉さま・・・なかなかいい響きだ。たぶん他の幹部たちからは不敬な呼び方だと注意されるだろうけど、素敵な呼び方を邪魔されたくないので後で言い聞かせておこう。

マリア「あっ!でも私まだ子供だし、それにこんなにも小さいとサリエスお姉さまのお世話何もできないんじゃ・・・・」

サリエス「それもそうね。この大きさだとメイドの仕事の前に私がうっかり踏みつぶしちゃわないか心配になるもの。仕事しやすいように大きくしてあげるわね♪」

私はマリアを地面に降ろすと成長魔法と巨大化魔法をマリアに放った。すると私から見て微生物サイズだったマリアが砂粒・・・米粒・・・豆粒・・・虫サイズ・・・小動物サイズ・・・人形サイズ・・・そして周囲の山々を軽々と見下ろせる程に、現在身長16200mの私より少し小さめの身長15500mとなったところで巨大化は止まった。大きさもさることながら幼かった身体は見違えるほどに成長し、大人顔負けのスタイルになっている。具体的にはおっぱいは私と同等サイズにまで膨らみ、お尻に至っては私より一回りか二回り大きく腰からお尻、ふとももにかけてのむちむち感がハンパない。着ていた服も一緒に巨大化できたことは幸いだったが、魔物に襲われてただでさえボロボロになっていた服が身体の成長について行けずさらに引き伸ばされて今にも引きちぎれてしまいそうになっている。


サリエス「すっごく魅力的になったわね♪でもこのままじゃせっかくのマリアの可愛さが台無しね。メイド服もプレゼントしてあげる♪」

私がマリアに似合うメイド服をイメージし魔法を行使すると一瞬でマリアのボロボロだった服がメイド服へと入れ替わった


マリア「こ、これが私・・・大人になってる!?それにこんなにも大きくなって・・・すっごぉぉぉぉぉぉい♪私山よりも雲よりも高く大きくなってる!!これならもう魔物なんて怖くないわ!ありがとうございます!サリエスお姉さま♪」

マリアはよほど嬉しかったのか抱き着いてきて私に頬ずりしてきた。
もしこの様子を見た人がいるならば文字どおり山よりも巨大な4つのおっぱいがむにゅむにゅとぶつかり合いやわらかそうにその形を変えている絶世の光景が目に映ったことだろう。

マリア「ところでこれは本当にメイド服なんですか?何だか私が知っているメイド服よりとっても布地が少ないような?」

サリエス「実は魔族の国ではメイド服はそういうのが主流なのよ!だから人間の国のメイド服と違いなんて些細な問題だから気にしないで!」

マリア「露出が多めで少し恥ずかしいけど、サリエスお姉さまと似たような格好だと思えばそれも悪くないです!むしろ嬉しいかも・・・」

実のところメイド服なんてものはやはりエプロンドレスにロングスカートというオーソドックスなタイプが一番使い勝手がいいのだろうけれど、マリアがそんな普通のメイド服を着て私の傍にいると私のこの露出の高い魔王の衣装がより際立って痴女のように見えてしまうんじゃないかという不安があった。なのでマリアのメイド服は私の衣装をベースにメイド要素を加えたようなデザインとなっている。白黒のツートンカラーを主流にして、ビキニと首元、スカート部分にはフリルを追加している。スカートも私と同じく本来の役目を果たすにはあまりにも心もとない超ミニスカだ。ただ、そうなるとメイドとしての仕事をするうえでポケットなどの収納するスペースがほとんどないので、ふとももにはSFとかでよく見かける銃や武器を入れておくホルスターのようなものを装着している。見かけ上はサイズが小さくて使い勝手が悪そうだけど、内部は四次元空間にしておいたのでどれだけ物を入れても溢れないし、なんならマリア自身よりも巨大なものだって入れられてしまうだろう。まぁ今のところそんなものはありえないけれど・・・。そして申し訳程度のメイド要素として残ったのは頭につけられているメイドカチューシャくらいだろう。何だかだますような恰好になってしまったけれどマリアが気に入ってくれたみたいでちょっと安心できた。

マリア「ところでサリエスお姉さま、なんだか私さっきよりも大きくなっていませんか?」

サリエス「特に何もしてないと思うんだけど・・・あれ?本当に大きくなってる!?」

先ほどまで少し見下ろしていたマリアと目線の高さがいつもの間にか合っている。疑問を抱く間にも徐々にマリアは大きくなり、逆に私がマリアを見上げるほどに・・・

マリア「わ、私がサリエスお姉さまより大きく!?それにドンドン大きくなってる!?」

あれよあれよという間にマリアは私の2倍、3倍・・・・私から見ても巨人に見えるようになり・・・

マリア「国が・・・大陸がこんなに小さく・・・まだ大きくなるの!?」

あっという間に大陸に収まり切れなくなるほどに巨大化し、そしてとうとうこの惑星よりも巨大になってしまった。

マリア「これがサリエスお姉さま?ギリギリ点のように見えるかどうか・・・ふふっ♪これじゃあ最初にあった時と逆ですね♪」

1億倍に巨大化したマリアは惑星を飛び出し宇宙空間を漂っている。この星もマリアの手の中に収めることができてしまうほどに大きい。ここまで大きくなると当然ながらマリアのおっぱいの方がこの星よりも大きいのでどっちが惑星か分からないくらいだ。そして私は今マリアの指先に転移して降り立ったのだけど、1万倍の私から見てもマリアはさらに1万倍。彼女からは私も微生物のような大きさだ。人間に至っては微生物以下に感じられるだろう。

サリエス「そういえば巨大化魔法って初めて使ったから上手くコントロールができなかったみたいね。大きくしすぎちゃってごめんね!」

私はあくまで勝手に大きくなりすぎた身体と能力をありったけ封印して小さくなっているに過ぎない。自身でも試したことがない巨大化魔法ともなると加減ができなかったようだ。1万倍に巨大化するはずが時間差でさらに1万倍の1億倍になるなんて・・・
マリア「謝らないでください。こうして大きくなってみると小さな小さな子供だった時には見えなかった視点で世界を見れるからとっても楽しいです♪・・・あわわ!また巨大化しちゃう!?」

綺麗に話がまとまるかと思いきやさらに1万倍巨大化したマリアは1兆倍という大きさになってしまった。ここまで大きくなると元居た惑星ですら微生物以下の存在となり目視すらできない大きさだろう。

マリア「どうしようどうしよう・・・私たちのいた星が見えなくなっちゃいました!?サリエスお姉さまも声は聞こえるけど姿は見失ってしまったし・・・」

サリエス「マリア慌てないで!そのくらいならまだまだ可愛い大きさよ♪私なんて宇宙規模に・・・たぶん今なら宇宙より圧倒的に大きくなっちゃってると思うから・・・あはは・・・・」

私はマリアに私の本来の力は途方もないこと、今現在封印魔法で極限まで弱体化していることを伝えた。

マリア「それってもう神様みたいです!やっぱりサリエスお姉さますごいです~♪」

サリエス「ありがと♪それじゃあ、そろそろいい加減に魔王城に帰りましょうか!」

私はマリアに縮小魔法を、自身には封印魔法を再び重ねがけして魔王城の前に降り立った。
私は身長162m、マリアは身長155mこれが私たちのあるべき大きさだ。

マリア「これが魔王城・・・ここでサリエスお姉さまと暮らせるんだ♪・・・えっと改めましてこれからよろしくお願いします、サリエスお姉さま♪」

サリエス「うん、よろしくねマリア♪たぶんこれから時々勇者くんがやってくる気がするからその時は一緒に遊んであげてね♪念のために言っておくけど勇者くん小さいから手加減してあげないとダメよ?」

マリアの今のステータスはレベル1状態になっている私よりも遥かに低いけれど、勇者と比べたら天と地のような差があるのだ。レベルだって1億を超えているのでドラゴンの群れだろうと勇者相手だろうとかすり傷ひとつ受けないだろう。

サリエス「それじゃあマリア、今日の夕飯は私と一緒に作りましょ♪」

マリア「私メイドなのにサリエスお姉さまと一緒に料理していいんですか?」

サリエス「いいのいいの!私がマリアと一緒にしたいんだから!」

マリア「嬉しいです♪今日は頑張って美味しい夕飯を作っちゃいましょ~♪」

こうして魔王城からは姉妹のように仲の良い2人の楽しそうな声が毎日のように響くようになるのであった。世界に危機が訪れることは・・・・今のところは起きそうもない。







おまけ:ステータス

●ネーム:サリエス(麻帆野利恵)
●レベル1
●職業:魔王
●身長162m
●B102 / W58 / H90
●HP100000000000(1000億)
●MP100000000000(1000億)
●攻撃力100000000000(1000億)
●防御力100000000000(1000億)
●全属性耐性
●HP・MP永続リジェネ回復
●特殊スキル:経験値ブーストEX

※実際のレベル、ステータスは測定不能。全てを封印して現在は初期数値となっている。



●ネーム:マリア
●レベル:2
●年齢:8歳
●職業:なし(人間)
●身長130cm
●B55 / W50 / H55
●HP100
●MP1
●攻撃力10
●防御力100
●特殊耐性:なし
●特殊スキル:なし
●魔法適正:低

    ↓

●ネーム:マリア
●レベル100000000(1億)
●年齢:8歳
●職業:メイド(人間)
●身長155m
●B100 / W65 / H120
●HP1000000000(100億)
●MP10000000(1000万)
●攻撃力1000000000(10億)
●防御力10000000000(100億)
●特殊耐性:なし
●特殊スキル:なし
●魔法適正:低