toka様が現在描かれている漫画とのコラボ小説になります。
この小説を漫画化して頂く形になっておりますが、
漫画化するにあたってストーリーや設定が多々変更になることもあるので予め御了承ください。

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私こと春野双葉はどこにでもいる普通の女子高生。
見た目も、成績も、運動神経もいたって普通。
でもおっぱいだけは普通より少しだけ大きいらしい。
『らしい』というのは私の友達によく『大きい!大きい!』と言われているからだ。
私としてはスタイルも含めて全てが普通の女子高生だと思うんだけどなぁ。


双葉「はぁ~最近の学校退屈だなぁ~」

そんなある日、私は学校の屋上で一人黄昏ていた。
時刻は昼休み。お弁当も食べ終わり、お腹もいっぱいだ。
そんな時に春の暖かな日差しを浴びていると自然と瞼が下がってくる。

双葉「ふぁ~。なんだか眠くなってきちゃったぁ。昼休みもまだ時間あるし、一眠りしようかなぁ~」

私は屋上で大の字になり寝そべる。年頃の女の子としては少しはしたないけど、どうせ誰も見てないのだから気にすることもない。
ぽかぽかとした優しい日差しが全身を包み込む。それは私を眠りの世界へと誘っていくのに十分すぎる程だった。このまま寝てしまおうとした時、私はふとあることを思い出した。

双葉「そういえば、まだ次の授業の準備してなかったなぁ!」

午後一番目の授業は国語のゴリ山先生だ。もちろんゴリ山というのは生徒達の間でのみ使われる呼び名だ。
ゴリラみたいな顔してるくせに忘れ物や授業の準備ができてないと小姑のように目ざとく見つけられ、ネチネチと怒られる。はっきり言って私の一番苦手な先生だ。

双葉「仕方ない、昼寝の前に準備だけ済ませておかなきゃ。」

私は今すぐ寝たいという欲求を振り払い、重い腰を上げて教室へと向かうのだった。



双葉「ふわぁ~」

私は襲いくる睡魔により大きなあくびをしながら教室へと歩を進める。
そして教室に入ろうとした時、後ろからすっとんきょんな声が聞こえてきた。

文香「春ちゃん!?」


聞き覚えのある声、それは私の親友の牧浦文香ちゃんに違いない。
ちなみに『春ちゃん』というのは私の愛称だ。

双葉「どうしたの?ふみちゃん」

私は眠い目を擦りながら振り向いた。

ボフッ!!

まるで小さい子供が私にぶつかってきたような感じがした。あまりにいきなりの出来事だったので、ぶつかった拍子に『小さい子供』を思わず抱きかかえてしまった。

文香「むぐぅ~!!むぐぅぅぅ~!!!!」

『子供』の顔はちょうど私のおっぱいの高さにある。抱きかかえてしまったことで、おっぱいに顔が埋もれてしまい息ができないようだった。
私は両手を放して『子供』をおっぱいから解放する。

双葉「ご‥‥ごめんね!大丈夫?」

文香「ふぇ~死ぬかと思たよぉ」

双葉「あれ?ふみちゃん!?」

双葉が『子供』だと思った少女をよく見ると、ふみちゃんだった。私たちの身長は元々同じくらいの筈である。でも今のふみちゃんの身長は私のおっぱいの高さまでしかない。


双葉「もしかしてふみちゃん背が縮んだんじゃない?しっかりカルシウム取らないとだめだよ」

文香「違うよぉ!周りをよく見て!春ちゃんが大きくなってるんだよ!」

そう言われて私は周囲を見回す。廊下にいる生徒達は皆小さく見え、男子でさえも双葉より大きい人はいなかった。
今まさに私が入ろうとしていた教室の入り口も私の顎の高さにようやく届く程度だ。たしかこの入り口の高さは2m近くあったような気がする。
ということは私の身長は2mを大きく越えている事を意味する。私は改めて自分の身体を見てみる、こころなしか脚も少し長くなり等身も高くなっている‥‥ような気がする。

双葉「私大きくなっちゃったの?」

文香「だからそういってるじゃない!でも何で急に大きくなったんだろうね?」

双葉「う~ん!分かんないや。そんなことより今の私スーパーモデルみたいじゃない?私なんかがこんな身体になれるなんて夢みたい。‥‥ん夢?そうだ早く授業の準備を済ませてお昼寝しなくちゃ!忘れるところだったよ。それじゃあ、ふみちゃんまた後でね~!」

文香「ええっ!?身体の心配よりもお昼寝の方が大事なの!?」

モデルのような長身になれたことは凄く嬉しい。でも今は一刻も早く昼寝をしてこの眠気を振り払いたい。私はそんなことばかり考えて、すぐに準備を終わらせて屋上に戻るのだった。