ここで私はふと考えた。ふみちゃんを私と同じ大きさにするのは何の問題もないし、私がそれを咎める理由もない。ただ・・・・普通に巨大化するだけでは物足りなさを感じていたのだ。どうせ巨大化するのなら楽しい方がいいに決まっているのだから。

双葉「ねぇ、ふみちゃん!今から私とちょっとゲームしない?ふみちゃんが勝ったら、さっき言った通り私と同じ大きさに巨大化させてあげる!」

文香「えぇぇ~!何かそれって出し惜しみな感じがするよ~!今すぐ巨大化させてくれたっていいじゃない!?」

すっかり巨大化の魅力に取りつかれてしまったふみちゃんは、私以上に巨大化を楽しんでいるようだ。今も超巨大な私を見たことで、さらなる巨大化をしたいという欲求がひしひしと伝わってくる。

双葉「まぁそうだけどさ。でも、せっかくなんだから楽しみながら巨大化した方が面白そうじゃない?」

文香「う~ん・・・・それも一理あるかな?楽しめるのなら私はそれでもいいよ。・・・・でゲームってどんなことするの?」

双葉「えへへ・・・それはね・・・・・」


ググググググググゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥン!!!!!!!!!!!!!!!!

今でも十分に巨大だった私の身体はさらに途方もない大きさへと巨大化していった。

双葉「これでよし・・っと!!ふみちゃん見てみて!!凄いでしょ~!!今の私は100億倍・・・身長2000万㎞の女神様だよ~♪」

文香「・・・・・・・・!!!!!!!」

もはや言葉にならなかった。文香はポカンと口を開けたまま双葉を見上げる事しかできずにいた。双葉の左手の人差し指に乗せられた日本と文香は双葉の巨大化の影響を遮断されていたため一緒に大きくなることなくそのままの大きさであった。

文香「これが・・・・これが春ちゃんの指の上だというの!?」

文香は日本の上から降りて直接双葉の指の上を歩いていた。
どこまでもどこまでも続く肌色の大地、そして少し歩くと巨大な崖が文香の行く手を阻んでいた。

文香「なんで指の上に崖が・・?・・・・・・!!!まさかこれは春ちゃんの指紋なの!?」

なんということだろうか、身長160㎞もあるという文香でさえも落ちればただではすまないくらい深い崖がただの指紋に過ぎないというのだ。文香ですらそう見えるのだから、もし『人間』がこの指紋を目にしたならきっと底の見えない地獄の裂け目のように思えるのかもしれない。文香は広大な双葉の指先をしばらく歩いていたが、あまりにもスケールが違いすぎてまるで自分が途方もなく小さくなってしまったような錯覚さえ覚えてしまった。

双葉「あらら・・・・ちょっと大きくなりすぎたかな?ふみちゃんが見えなくなっちゃった・・・・まぁいっか!」


文香「良くないよっ!!私のことも見えてないの!?」

100億倍の双葉と比較すると10万倍の文香さえも0.016㎜・・・10万分の1という極小サイズでしかなかった。目視など到底不可能な大きさだ。ちなみに指先にある日本はというと0.3㎜、そこに住む人間は0.000000017㎜・・・・・・・もはや微生物ですらないのだ。


双葉「大丈夫だよ!私の感覚と聴覚を極限まで高めたから、姿は見えなくてもふみちゃんの気配と声は分かるもの。」

文香「それなら視覚も一緒に高めればよかったのに・・・・」

双葉「まぁ今回あえてそうしなかったのも楽しみの一つなんだから気にしないでね!それじゃあゲームのステージに案内しま~す!」

双葉はこれから始めるゲームが楽しみなのかノリノリな様子だった。それから指先の文香と日本に意識を向ける・・・と同時に文香達は光に包まれて、気が付くと先程とは別の場所に移動させられていた。

双葉「このサイズだと触れるだけで潰しちゃうから、今ふみちゃん達をテレポートさせたの!」

文香「・・・でそのゲームのステージとやらは何処なの?」

双葉「うふふ・・・・それは私のおっぱいの上だよ~!」

文香「おっぱい!?」

双葉「今ふみちゃんがいるのは私のおっぱいのふもと・・・鎖骨のちょっと下あたりかな?・・・で、これから私の乳首まで競争をしてもらうので~す!」

文香「競争って・・・・誰と?」

双葉「ほら、ふみちゃんのすぐそばにいるじゃない!?」

文香「もしかしてこの日本に住んでるちっぽけな人間達と?」

双葉「そうだよ!でもそのままじゃ勝負にならないから・・・・」

双葉はそういいながら右の手のひらを胸の・・・ちょうど日本がある辺りにかざすと光を放った。すると日本中の10~20代の若い女の子達がみんな巨大化を始めたのだ。だがそれもつかの間、女の子達は1000倍くらいの大きさで巨大化が止まってしまった。

双葉「こうして日本の女の子達を1000倍に巨大化させてあげま~す!!みんな~巨大化した感想はどうかな?」

1000倍になった女の子達は、突然の巨大化に慌てふためいていたが自分が『人間』を超える強大な力を手にしたのだと悟ると皆優越感に浸っていた。

双葉「ちなみに今から何をするのかもさっきの私とふみちゃんの会話で聞こえてたよね?あっ!そうそう女の子は巨大化させたけど男の人達は自力で頑張ってね。その代わり車でも飛行機でもなんでも使っていいから!」

文香「でもこれでも私とみんなじゃ差がありすぎない?」

双葉「だからふみちゃんには人間さん達がスタートした24時間後にスタートしてもらうね!これくらいのハンデならいいでしょ?」

文香「う~ん・・・・まぁそれくらいならいいかな!?」

双葉「あと人間のみんなもご褒美があった方が燃えるよね?だから1番にゴールした人は私と同じくらいに巨大化させてあげるっていうご褒美をあげるね!!神様の仲間入りを果たすんだよ!凄いご褒美でしょ!?」

文香「えぇぇぇ!?それって私だけじゃないの!?」

双葉「こうした方が楽しいでしょ?・・・じゃあ始めるよ。よーいドン!!」

すると1000倍の女の子達は我先にと押し合うようにゴールを・・・双葉の乳首を目指して一斉に走り出したのだった。

文香「はぁ・・・私は24時間後か・・・大丈夫かな・・・」