キ~ンコ~ン!カ~ンコ~ン!
普段聞きなれた音によって私は昼寝から目覚める。
昼休みの後半をずっと寝ていたので時間的には30分くらいだろう。
正直言うとまだ寝足りない気分だ。だけど次の授業に遅れる訳にはいかない、なんたって待ち受けているのは国語のゴリ山なのだから。
双葉「うぅ~~~~ん!!!」
私は眠気を吹き飛ばす為に目一杯背伸びする、だがあまりに背伸びしすぎて服が上がってしまいお腹が丸だしになってしまった。
まぁお腹くらい見られても大した問題じゃないので私は気にしない。
双葉「目も覚めたことだし、教室にもどりますかぁ~!」
そして私は小走りで教室へと向かった。
ゆっさ!ゆっさ!ゆっさ!
双葉「何だか走りにくいなぁ‥‥もしかしておっぱいも大きくなってるのかな!?」
私のおっぱいはまるでビーチボールのように膨らんでいた。大きい分もの凄く揺れて、とても走りにくい。でも私はおっぱいが大きくなったことを内心喜んでいた。
《教室の前にやってきた双葉》
私は教室の入り口で立ち尽くしていた。といっても私が立つと廊下の天井に頭をぶつけるので実際は四つ這いになって入り口を覗き込んでいた訳だが。
双葉「これ‥‥通れるかなぁ‥‥!?」
私の身体は先程よりもさらに大きくなっているらしく、四つ這いになっても目線が教室の入り口より高い位置にあった。こんなに小さい入り口を通れるか正直不安になる。
でも教室に入る為にはどうしてもここを通る必要がある。そして私は無理矢理教室の入り口に身体をねじ込んだ。
双葉「うぅ~ん!狭いよぉ~!!」
ミシミシ‥‥ミシミシ‥‥
入り口は私の想像以上に狭かった。特におっぱいが大きくなったせいで余計に通りづらくなっている。あまりに無理矢理身体を押し込んでいる為か教室の壁が軋んでいる音が聞こえてくる。
双葉「ふぅ~やっと入れた!‥‥ってもう授業始まってる!?遅れてすみません!!」
ゴリ山「おう‥‥‥‥とりあえず席に着け‥‥」
ゴリ山先生は私の姿を見て怒るのも忘れて唖然としている。
そして私は言われた通りに自分の席‥‥‥は小さすぎて座ることができないので、教室の後ろの床に座った。
女の子座りをしているのに、心なしか天井に頭が着いているような気がする。いったい私の身体はどこまで大きくなるのだろうか。私はふとそんなことを考えながらゴリ山のつまらない授業を受けるのだった。
双葉「はぁ‥‥‥」
私は小指サイズの小さな教科書を見つめてため息をついた。文字が小さすぎて読めないのだ。
目を凝らしてゴマ粒のように小さな小さな文字を読もうとするが、目が疲れるだけで全く読める気がしない。ノートだって1ページに2~3文字書ければいい方だ。
まぁ、そもそもシャーペンはつい先程へし折ってしまったので書くこともできないが‥‥‥
双葉「はぁ‥‥早く授業終わらないかなぁ‥‥」
私は二度目のため息をつきながら、ぼんやりと窓の外を眺めていた。
それから数分経ったころ教室がどよめき出した。
文香「春ちゃんっ!!春ちゃんっ!!」
双葉「ふみちゃん、大声なんか出してどうしたの?」
文香「どうしたの?‥‥じゃないよっ!!春ちゃんの身体また大きくなってるよ!!!」
ムクムク‥‥ムクムク‥‥
私は視線を窓の外から教室へと戻して驚いた。ふみちゃんの言う通り私の身体はまた大きくなり始めていたのだ。
足下を見ると、女の子座りをしている私の膝が後ろの方の机をグイグイと押し退けていた。当然その席に座っていた生徒は転び落ちてしまったようだ。
双葉「また身体が大きくなるのっ!?‥‥どうしよう!?」
その間にも私の身体はますます大きくなり、教室にある机をドンドン巻き込んで前の方へ押しやっていく。教室はパニックになり、クラスメイト達は我先にと逃げ出そうとする。
しかし教室の後ろの入り口は私のお尻に塞がれていて通れない為、みんな前方の入り口に殺到していた。
双葉「みんな早く逃げてっ!!」
もう教室の7割以上が私の身体で埋め尽くされていた。私は土下座をするような体制になりながら何とか教室の中に収まっている状況だ。
もう一刻の猶予もない、みんな早く教室から逃げてくれないと私の身体で押し潰してしまいかねない。
ガシャン!!
それは大きくなりすぎた私の身体が教室の入り口を破壊してしまった音だった。
そして運悪く1人の女の子が逃げ遅れてしまう。教室から逃げられないことを悟ると女の子は泣き出してしまった。
文香「うぅぅ‥‥私まだ死にたくないよぉ‥‥春ちゃん‥‥助けて‥‥」
逃げ遅れた女の子‥‥それはふみちゃんだった。
私の10分の1程の大きさしかない小さな親友は涙を流しながら私に助けを求めている。
双葉「そんな‥‥このままじゃ、私の身体でふみちゃんを潰しちゃうっ!!それだけは嫌ぁぁぁ!!」
私は小さなふみちゃんをつまみ上げ、どうすれば助けられるのか必死に考えを巡らした。
そして‥‥‥
双葉「ふみちゃんゴメンっ!ここに入ってて!!」
私は制服の襟元を広げると、大きな大きなおっぱいの谷間にふみちゃんを放り込んだ。
冷静に考える時間があったならもっとましな場所があったかもしれない。
だけど今は一刻の猶予も無かった為、仕方なかったのだ。
ミシミシ‥‥ミシミシ‥‥
巨大化を続ける私の身体に耐えきれなくなった教室が悲鳴を上げていた。
双葉「く‥苦しい‥‥もう限界かも‥‥」
ムクムク‥‥ムクムク‥‥グァッッッシャァァァン!!!!
まるでポップコーンが弾けるかのごとく私の身体は一気に100倍近く膨れ上がった。学校は花火のように内側から弾け飛び、周囲にはいくつもの破片が散らばった。
双葉「嘘!?私こんなに大きくなっちゃったの!?」
私は呆然として座り込んだまましばらく動けなかった‥‥