双葉「さぁて次は何をしようかなぁ~♪」

つい先程、富士山を犠牲にした壮大なオナニーをしたせいか、私は気分上々だった。
そして次はどんな遊びをしようかと頭を捻らせていた時だった‥‥


ドクンッ!!


双葉「何っ!?今の感覚はっ!?また巨大化‥‥‥‥してない?‥‥いったい何だったんだろう?」

全身を駆け巡る不思議な感覚。今までに巨大化した時の感覚に似ているけど何だか少しだけ違う気がした。


ドクンッ!!


双葉「この感覚はいったい何なのよっ!?」

私は謎の感覚に翻弄されてあたふたしてしまう。それにしても本当にいったい何なのだろう。


ドクンッ!!ドクンッ!!ドクンッ!!ドクンッッッッッッ!!!!!!


そして不思議な感覚は先程よりも勢いを増して、私に襲いかかって来る。
まるで身体中に力が溢れてくるようだ。

双葉「これは‥‥凄い全身に力がみなぎってきているみたいっ!!どうしてだろう‥‥今の私なら何でもできそうな気がするっ!!」

何故だか今の私には不可能など存在しないような気がしてきた。
上手く表現はできないけれど‥‥‥‥私は本能的にそう感じることができた。

双葉「もしかして、もっと大きくなれるのかな?‥‥えいっ!!!」

私は身体中に力を込める‥‥すると私の身体は徐々に大きくなり始めた。

双葉「ふふふ‥‥『人間さん』ごめんね~!私もっともっと大きくなっちゃうよぉ~♪」

私はようやく自分の意志で巨大化する力を手に入れることができて嬉しくなってしまう。
小さすぎてみえない『人間』を見下ろしながら私は優越感に浸っていた。

双葉「わぁ~!私すごっおぉぉぉぉぉい!!!」

巨大化が終わった頃には私の身体は元の身長の100万倍‥‥1600kmという大陸サイズになっていた。
先程の1万倍の時点でも『人間』との差は歴然だったが、こうなってしまっては私と『人間』を比べることすら可笑しく感じられる。
私から見ると0.00017mm‥‥‥それが『人間』の大きさだった、もはや次元が違いすぎるのだ。
先程までは『神様ごっこ』で済んでいたが、ここまでくると『本物の神様』を名乗っても過言じゃないような気がしてきた。

双葉「神様‥‥‥そう‥‥私は神様になったんだよっ!!!」

神様ならばこれから起こることを『人間』に宣言しなくてはならない。
そう考えた私は足下の日本‥‥いや世界中に向けて話しかけた。

双葉「世界中の『人間』のみなさん!私はこの世界に君臨する『神』です。そして『神』であるが故にあなた達に宣言します。今からこの地球は私の玩具になってもらいます!!」

そう言い切った私は得意げに地面‥‥‥いや世界を見下ろした。
本当にちっぽけな世界‥‥これを全て滅ぼすのにどれだけの時間がかかるだろうか、今の私なら数時間とかからずに終わらせることができそうだった。

双葉「こうして見ると日本って本当に小さいんだね。昨日までこんなちっぽけな国に住んでいたなんて信じられないよ!」

足下を見れば小さな小さな日本が目に入る。
四国程度なら片足だけで余裕で踏み潰せる、北海道や九州でも両足を揃えて立つだけで消滅させてしまえそうだ。
本州でさえも私がゴロンと横になるだけで一瞬のうちに消してしまえるだろう。こうして眺めていると地球が本当に凄くちっぽけに感じられる、でも実際は私がこの地球にとってあまりにも大きすぎるのだ。

双葉「あっ!そうだ、ふみちゃんを起こさないとっ!!」

忘れるところだったが、ふみちゃんはスカイツリーを使って絶頂した後、そのまま寝てしまっていたのだ。今のうちに起こしておかないと、うっかり踏み潰してしまいそうだ。

双葉「崩さないように‥‥こうやって‥‥‥よしっ!取れたぁ~!」

私は両手を広げ、地面にめり込ませていく‥‥まるで粘土のようにずぶずぶと地面に沈み込んでいく私の手。そして地盤ごとそこにあった街をくり抜いた。
そう‥‥今私の両手の中に『東京』がすっぽりと収まっている。もちろんふみちゃんもこの中にいる筈だ。

双葉「おぉ~い、ふみちゃ~ん!起きてぇ~!!」

私は手の中に収まっている『東京』に向かって声をかける。

文香「むにゃ‥むにゃ‥‥もう朝?‥‥あれ‥‥春ちゃんどこ~?」

ふみちゃんは私の姿を探してキョロキョロと辺りを見回している。
身長1600mの『巨人』のふみちゃんは、いつまでたっても私を見つけられないでいた。
そんなふみちゃんの姿を見ていると、とても微笑ましい光景に思えてくる。
まぁふみちゃんが歩き回る度にたくさんの『人間』を無意識のうちに踏み潰してるんだけどね(笑)

双葉「ふみちゃん、こっちだよぉ~!!」

私は再びふみちゃんに声をかける。今度はふみちゃんも私に気づいたようで、上を見上げてくれた。

文香「は‥‥春ちゃんっ!????????」

双葉「もうっ!ふみちゃんったら驚き過ぎだよっ!(笑)」

文香「だって、春ちゃんがこんなに大きくなっちゃうなんて想像もしてなかったんだもん!‥‥‥ていうか大きすぎるよぉ~!どれだけ巨大化したの?」

双葉「えへへ‥‥ふみちゃんの1000倍くらいかなぁ~?凄いでしょ?」

文香「凄いどころじゃないよ!大きすぎるよっ!!もう~!春ちゃんばっかりズルいよぉ~!私ももっと大きくなりたいよ~!!」

双葉「そうだね、じゃあ大きくしてあげるっ♪」

そして私はふみちゃんを巨大化させようと意識を集中させ始めた。