※本作品の登場人物はもらるぎあさんのキャラに関する話になっています。

シホってどんな娘?って思った方はこちらをどうぞ

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俺が最初にシホの体質に気が付いたのはシホが小学校に入学して間もない頃だった。

「ほらシホ今日は向こうまで探検してみようぜ!」

「うん!シホも行く~♪」

当時は俺も小学5年生でシホとは学校帰りに良く近所の山に遊びに行っていた。

「早くしないと置いて行っちゃうぞ~!」

「お・・・お兄ちゃん待ってよ~!!」

お互いに小学生とはいえ5歳も差があると容易には追いつけず、数分後には完全にシホは俺のことを見失っていた。まぁ、最も俺はその時シホを驚かせようとすぐ近くの木の影に隠れていたのだが・・・・

「ううう・・・お兄ちゃん・・・どこ?・・・こわいよぉ・・・・」

山の中で俺とはぐれてシホは不安でたまらないという状態だったのだがそうとは知らない俺はいつものようシホの背後に忍びより・・・・

「ガオー!怪獣だ~!食べちゃうぞ~!!」

「きゃぁぁぁ~!!!怪獣~!?」

「はっはっは!そんなに驚くなよ俺だよ!・・・・ってアレ?シホ・・・!?」

「いやぁぁぁ!こないでぇぇぇ!!」

余程怯えていたのだろう、シホは目を瞑ったまま叫んでいる。そしてどういう訳かシホの身体は徐々に大きくなり始めた。

「何がどうなってるんだ?シホが大きくなって・・・嘘だろ・・・ちょ・・・」

シホの身体は数十メートルの大きさになったかと思えば、もう100メートルを超すような大きさになっていた。しかしまだ巨大化は止まらないらしく周囲の木々はシホの巨体に押しやられるようになぎ倒されていった。

「うわぁぁぁぁぁぁぁ!!!!」

状況はさっぱり飲み込めなかったが一つだけ分かる事はここにいては俺もあの木々のようにシホの巨大化に巻き込まれて大変なことになってしまうという事だけ。シホに背を向けて全速力で走っているにもかかわらず、時折後ろを振り返ると肌色の壁はすぐそばまで迫っていた。

「はぁ・・・はぁ・・・もう走れない・・・ここまでか・・・」

とうとう体力の限界が来て俺はその場にへたり込んでしまった。きっとすぐにでもシホの脚の一部と思われる肉の壁にブッ飛ばされるのだろうと思い覚悟を決め、目をつむりその時を待った。

「アレ?何ともない・・・助かったのか?」

どうやらシホの巨大化は俺のすぐ後ろまで迫った所で止まったようだ。
当然ながら目の前には肌色の壁しか見えない。おそるおそる首を上に傾けていくと・・・

「嘘だろ!?これがシホ!?」

巨大化のせいで服は全て破れ散っていたのでシホは産まれたままの姿をさらしていた。
しかし幸いと言うべきか雲が座った状態のシホの胸の辺りを漂っている為、裸を晒すことにはならなかった。といっても6歳のシホがツルペタおっぱいや裸を見られたところで羞恥心を感じることはあまりないだろうが・・・

「ひっくひっく・・・・あれ?・・・ここ何処?」

ここでようやくシホは落ち着きを取戻し周囲を見渡す余裕ができたようだ。
しかしあまりにも大きくなりすぎたせいで自分のいる場所が先程と同じだとは夢にも思ってないらしい。なにせ今のシホはさっきまで俺達がいた山を半分お尻で潰してるくらい大きくなってしまってるのだから。『山』どころか周囲に合った筈の木々すら視界には入らないだろう。

「私どこか違う場所に来ちゃったのかな?どうしよう・・・怖いよ・・・・お兄ちゃんどこなの・・・」

「お~い!シホ~!俺はここだ~!!」

これ以上シホに変化が起きてまた巨大化されてはたまらないので俺は全力で声を上げてシホを呼んだ。

「あれ?どこかでお兄ちゃんの声がしたような・・・お兄ちゃん~!どこ~!?」

「うわぁぁ!!!!シホのやつ声大きすぎ・・・・」

これだけの大きさの差があるとシホの声だけで周囲の空気だけでなく地面すらも振動してるような気がする。耳を両手で塞いでいてもシホが大声で俺を呼ぶ声は遮断することはできず、あまりの音量で頭がガンガンしてくる。
そしてしばらくしてようやくシホは俺の声が下から聞こえることに気が付いたようだ。

「あれ?この小さな虫さんからお兄ちゃんの声が聞こえてくる?不思議な虫さんだなぁ~」

「虫じゃない!!俺だよ!!よく見てみろよ!!」

ズゴゴゴゴゴ!!!

俺の声が理解できたのかシホは俺がいた周囲の地面ごとえぐり取って手のひらに乗せた。
えぐられた地面は直径100m以上はありそうなのだがシホの片手に余裕で収まり、全くと言っていいほど重さを感じていないようだ。これが俺の妹なのかと信じられなくなってくる。

「あ~!本当だ~!小さい虫さんかと思ったらお兄ちゃんだ!どうしてそんなに小さくなったの?」

「いや、俺が小さくなったんじゃなくてシホがとんでもなく大きくなったんだよ!ほらよく見てみろよ、お前のお尻の下敷きになってるのさっきまで俺達がいた山だぞ!」

「え~!?そんなに大きくなっちゃったの!?シホ怪獣になっちゃったのかな?」

シホはまた不安で気持ちがいっぱいになり目に涙を浮かべていた。

「大丈夫だ!どんなに大きくなってもシホはシホだ。俺の可愛い妹だよ!」

「お兄ちゃん・・・ありがと~!大好き~♪」

シホはよほど嬉しかったのか俺を抱き寄せようとしたのだろう、そんな事をすれば・・・

「うわぁぁぁぁぁ!!!」

抱き寄せようとすれば手のひらは手前に傾く。そうなればシホにとって『小さな点』の大きさに過ぎない俺など手のひらから転げ落ちてしまうのは当然といえよう。

「お・・・お兄ちゃんが落ちちゃう!?」

この高さから落ちれば絶対に助からない。地面にぶつかった瞬間に即死するだろう。
まさか一日に二度も死を覚悟しなければならないとは・・・・まぁ最も今度こそ助からないだろう。

ぽよんっ!!

「お兄ちゃん大丈夫?」

「あれ?ここはどこだ?俺はシホの手のひらから落ちて・・・」

地面はとても柔らかく暖かい。シホの顔は目の前に広がっているのに手のひらの上ではなさそうだ。謎は深まるばかりだ。

「えっと・・・また私大きくなっちゃったみたい。今度は身体が大人みたいに・・・それでお兄ちゃんがいるのは私のおっぱいの上だよ!」

「こ・・・これがシホのおっぱい!?」

信じられないような事だがもう既にシホがこんな大きさになってるのだ。大人になったりおっぱいが大きくなったりしても疑う意味はない。

「えへへ・・・シホこんなにおっぱい大きくなっちゃった♪大人の身体ってなんかいいな~♪」

「喜んでる所悪いけど下を見てみろよ。さっきより凄いことになってるぞ・・・」

先程の状態でも山を半分お尻で潰していたというのに大人の身体になったことで山は完全にシホのお尻の下に消えてしまった。おっぱいの大きさも凄まじくあの山が残っていたとしてもシホのおっぱいの方が確実に大きいと断言できるくらいだ。
身体が大人になって背が高くなったことを差し引いても心なしか大きさが増しているようで雲はもう座ってるシホの股間の一部を隠すだけの存在になっていた。座ってるにも関わらず上半身は雲より遥か高みにあり地上を一望できるシホはもはや神様といっても差し支えないような気さえしてくる。

ぐうぅぅぅぅ!!!

「そんなことよりお腹減ったよ!夕ご飯までに元に戻れるかな?」

当の本人はそんなこと気にもかけておらず夕食の方が大事らしい。そこが可愛いところでもあるのだが・・・


その後無事に元の大きさに戻ることができたが、この日の出来事からシホには2つの能力に目覚めたことが分かった。

1つ目はビックリすると巨大化するということ、あの日は最終的に1万倍以上の大きさになったようだがあれでもまだ限界ではない様子だったことからまだまだ大きくなる余地を残している気がする。

2つ目は誰かのことを心配したり気に掛けると身体が急成長するという事。これについては対象が俺の場合はより成長度合いが強いようだ。

「ねぇお兄ちゃん!お兄ちゃんってばっ!!ボーっとしてどうしたの?」

「いや、何でもない。ちょっと昔のことを思いだしてただけだよ」

今の俺は高校3年生、シホは中学1年生になった。
中学生とはいえおっぱいの成長は著しく急成長が発動してない普段の状態でも頭よりも大きいのだから圧倒されてしまう。はっきり言って中学生には見えない。


「それじゃあそろそろ行こう!今日は一緒に遊園地に行ってくれる約束でしょ?」

「ああ、そうだったな・・・・ハ・・・ハ・・・ハクションッ!!!」

「きゃあっ!!」

「あ・・・・・」

「お・に・い・ちゃんどうしてくれるのよ~!ビックリして大きくなっちゃったじゃない!!これじゃあ電車に乗れないよ~!」

気付いた時には遅かった。俺のクシャミで驚いたシホは50m程に巨大化していた。確かにこれでは目的地の遊園地へいく電車に乗るなどまず不可能だろう。


「え~っと!じゃあ久しぶりに昔よく遊びに行った山・・・の跡地にできた公園にでも行くか!確か『おしり公園』って名前になったんだっけ?」

「もうっ!恥ずかしいから公園の名前言わないでよ!」

あの時巨大化したシホのお尻に潰されてお尻の形の更地になってしまった場所に公園ができたことでいつしか街の人から『おしり公園』と呼ばれるようになっていたのだ。もっとも本人は恥ずかしいことこの上ないようだが・・・・

こうして俺達は今日の予定を変更しておしり公園へと向かうのだった。