『あわわっ!!ビックリした~!!!』

ゴゴゴゴゴゴゴゴゴ・・・・ズシィィィィィィィィィン!!!!

巨大な地響きと大きな声が街中に響き渡る。
皆が声の方向を見ると街の中心にそびえ立つ600m級のタワーを軽々と超えるほどに巨大化したシホの姿がそこにあった。通常ならば現実味のない出来事に大パニック・・・というところなのだろうが、ここ【もらシティ】においてはこれは日常茶飯事の光景だ。

シホ『みんなもビックリしたよね?ごめんね~!』

この街に引っ越してきたばかりの人は驚くだろうが、この街の住民にとってはとても大きなシホの笑顔を見るだけで癒されるので文句を言うものなど存在しなかった。

リリス「一瞬であのサイズへ巨大化するってとんでもないエネルギーね・・・ちょっと興味あるかも♪」

リリスは面白い企みを思いつくとシホが元のサイズに戻るのに合わせて近づいて行った。

リリス「お~い!シホちゃん久しぶり~!」

シホ「あ、リリスちゃん久しぶりだね~♪」

リリス「そういえばさっきも巨大化してたでしょ?よくあんなに大きくなっちゃうの?」

シホ「だいたい毎日あのくらいは巨大化してるよ!多いときは何度も巨大化するし、すっごく驚いたときは地球より大きくなっちゃうこともあったなぁ~!入江ちゃんやるるちゃんみたいに自分でコントロールするのが難しいから大変だよ~!」

リリス「そうなのね・・・じゃあ私と巨大化の元になってる『体質』を交換してみない?」

シホ「『体質』の交換?そんなことできるの?」

リリス「私こうみえて魔王様に仕える大幹部なんですよ!魔界のチートアイテムくらい持ってるのです!えっへん♪・・・で、それを使って私の『サキュバスの体質』とシホちゃんの『ビックリ巨大化体質』を交換してみようかなって思ってね♪もちろんすぐに元に戻せるし問題も特にないわよ!」

シホ「いいの!?やるやる~!ビックリして巨大化するのってみんなに迷惑かけてないか気になってたんだ~!それにサキュバスの体質になったらリリスちゃんみたいに大人っぽくなれるかもしれないしやってみたいな♪でもリリスちゃんは私なんかの体質になっていいの?」

リリス「入江ちゃんやるるちゃんの体質もすごくいいんだけど、物質を吸収するという特性上地球内かつ限度があるのよね。でもシホちゃんの体質なら実質無限に巨大化できるし、一瞬でとてつもないエネルギーが手に入るって思えば安いものよ!・・・そして超巨大化した暁にはこの世界をまるごと魔王様に献上して・・・・ゲフンゲフン!なんでもないわ!」

シホ「それじゃあお願いしま~す♪」

リリス「それじゃあこのアイテムをこうして・・・体質チェンジ!!これでもう体質が入れ替わったはずよ!」

シホ「なんだかあんまり変わった気がしないけど?」

リリス「巨大化してないんだしまぁこんなものよ!心配なら確認してみる?」

リリスは谷間の中に手を突っ込みごそごそと何かを探り始めた。通常でもあの巨大な谷間はかなりのサイズのポケットになるのだろうけど、リリスの場合は空間ごと圧縮されてるので未来の猫型ロボのような四次元おっぱいに荷物を入れ込んでいるのだ。

リリス「あったあった!『スカウター?』」

シホ「疑問形?」

リリス「大人の事情よ!この『スカウター?』で相手を見ると色々な情報が見れるわよ!」

ヘッドギアみたいなものではなく意外と普通の虫眼鏡みたいな『スカウター?』を手渡されたシホがリリスを見ると・・・

リリスティア
基本レベル:10億
体質『ビックリ巨大化』レベル1


他にもスリーサイズや体重など詳細情報もあったが桁のおかしい体重の数値を数えようとしたところでリリスに取り上げられてしまった。

リリス「こんどは私の番よ、どれどれ・・・」

シホ
基本レベル:1
体質『サキュバス』レベル1・・・【見習いサキュバス】


リリス「ふふっ・・・見習いなんてやっぱりあなたらしくて可愛いわよ♪」

使い魔A「きゅ~!(しばらくはシホ様が新しいご主人様できゅ~!)」

使い魔B「きゅきゅ~!(サキュバスとしてはまだ頼りなさそうだけど僕たちがサポートしてあげるきゅ~!)」

使い魔C「きゅっきゅきゅ~!(これからみんなよろしくきゅ~!)」

シホ「わぁ~!使い魔ちゃんたちがたくさん寄ってくる♪可愛いなぁ~♪」

使い魔D「きゅ~♪(リリス様より柔らかくて包容力のあるおっぱいがたまらないきゅ~♪)」

使い魔E「きゅきゅきゅ~♪(このおっぱいを生涯の住処にしたいくらいできゅ~♪)」

リリス「あんた達・・・・まぁいいわ、今はシホちゃんがサキュバスの体質を持ってるんだからその子たちの面倒もよろしく頼むわね!」

変わり身の早い使い魔たちに呆れるリリスであったが、今はシホのビックリ巨大化体質を試してみたくてウズウズしていたので元に戻してなどと言われる前にあっという間に何処かへ行ってしまった。

シホ「リリスちゃん何処かに行っちゃった・・・・使い魔ちゃん達これからよろしくね~♪」

使い魔たち「きゅ~♪(わーい!シホ様バンザイできゅ~!)」



リリス「ふふふ・・・これでシホちゃんの莫大な可能性を秘めた体質は私のもの♪さぁどうしてくれようかしら?」

リリスがニヤニヤしながら道を歩いているといつの間にか大通りに出てしまっていたようで・・・

キキ~!ガッシャ~ン!!!

リリス「あら?」

大型トラックがリリスに突っ込んできたのだが、今まで成長した10億という膨大なレベルとそれに見合った質量のせいでリリスにダメージが与えられるどころかトラックの方が大きく凹んでおり廃車レベルに損壊していた。

リリス「あれ?もしかしてこれ驚くタイミングだったんじゃ・・・・」

今まで魔王軍大幹部として色々な経験をしてきたせいで並大抵の攻撃や魔法、魔物やトラップなどの奇襲には慣れてしまっていたのだ。このトラックについても危険因子と感じるまでもなく・・・・

リリス「もしかして私この体質との相性悪かったり・・・・?いやいやまだ始まったばかりだし大丈夫よ!」


一方そのころシホは・・・

シホ「ふんふふ~ん♪今日は帰ったらごはん何かな~?」

いつものように天然で周囲を気にしない性格の為スキップしながら街を通り抜けていた。
こんな性格だからこそ危険意識が低くて驚く羽目になっているのだが・・・
それにしてもスキップなどするとシホのとんでもないサイズのおっぱいが揺れないはずもなく、ばるんばるんと縦横無尽に激しく揺れまくっていた。

使い魔A「きゅ~!(シホ様~!100人分の精気エネルギーを回収してきたできゅ~!)」

使い魔B「きゅ~!(ボクは300人分の精気エネルギーを集めてきたできゅ~!)」

シホ「ありがと~♪でもなんでそんなにあるの?私まだ何もしてないよ?」

シホは無自覚であったが人目の多いところでおっぱいを揺らしまくっているだけで皆シホに視線が釘付けになり、男女ともにムラムラし始めていた。もちろん今までもその傾向はあったのだがサキュバスの体質になったことでより顕著となり、フェロモンが拡散されより多くの人たちがシホの虜になっていた。

使い魔C「きゅきゅ~!(無自覚な小悪魔ほど恐ろしいものはないのかもできゅ~!)」

使い魔D「きゅきゅきゅ~!(この調子だと僕たちの取り分を分けてもらってもとんでもない量があつまりそうできゅ~!)」

使い魔E「きゅ~♪(リリス様とは精気エネルギーの回収効率が段違いできゅ~!これはとんでもない逸材なのかもできゅ~?)」


そしてほんの数分足らずでシホの身体に変化が起き始めた。

シホ「あれ?なんだか目線が高くなってる気がする?」

普段の巨大化と比べたら少し目線が高くなる程度など些細な変化だろう。
だが素の身長が139cmとかなり小さいシホにとっては嬉しいことだった。
今までは小学生相手ですら高学年の子は見上げないといけないという悩みを密かに持っていたが、今は通りすがる同年代の女の子たちと同じくらいに・・・と思っていたら歩くたびに
少しずつ目線が高くなるのを感じている。
再び同年代の子たちとすれ違ったときにはもう余裕で見下ろすことができていたのは内心飛び上がる程に嬉しかった。しかし成長はまだ続いており、女子高生たちを見下ろし、大人の女性たちをも見下ろし、大人の男性をも見下ろせるほどになり、シホはすれ違う人たちの誰よりも大きくなっていた。

ふとガラス張りの店の前で立ち止まり自分の姿を確認するとまるで別人のようだった。

シホ「これが私!?すごく背が伸びてる!!足もすらっと長くてモデルさんみたい!?というかもう大人だよ!!リリスちゃん、入江ちゃんより・・・ママよりスタイルいいかも?身長だってお兄ちゃんより・・・」

既にこの時シホの身長は200㎝に達しており、服も引き延ばされてギリギリの状態だった。

シホ「大きくなった時は小さな人たちに見られるのは気にならないけど、ちょっと今は恥ずかしいかも・・・」

使い魔A「きゅきゅきゅ~!(それなら精機エネルギーが有り余ってるからそれで新しい服を生成するきゅ~!)」

使い魔B「きゅっきゅ~!(デザインはボクたちに任せるできゅ~!)」

わらわらと集まってきた使い魔に全身を囲まれ、1分ほどで新しい服が出来上がった。
使い魔がデザインしただけあってリリスの服に似たような雰囲気だ。
ただし使い魔の好みも反映されたためかリリスのものよりさらに露出が多くなっているような気がする。

シホ「これも恥ずかし・・・くないかな?サキュバスの体質になったせいかこういうのもしっくりくる気がするよ!使い魔ちゃんたちありがと~♪」

使い魔C「きゅ~♪(やった~!ほめられたできゅ~♪)」

使い魔D「きゅきゅ~!(リリス様と違ってシホ様は優しいできゅ~!ホワイト企業できゅ~!)」

服が気にならなくなったシホは再び街中を歩き始める。変わったのは服だけでなくいつの間にか背中には小さな羽が、お尻からはリリスと同等の尻尾が生えていた。

入江「ねぇあの人ちょっとシホちゃんに似てない?」

るる「いやいやシホちゃんは巨大化はできても成長はできないでしょ!まぁおっぱいは羨ましい程にドンドン大きくなってるけど・・・」

入江「まぁそれもそうだよね。でもあの人すごく背が高くてスタイルよくて憧れちゃうなぁ~♪」

シホ(ふふふ、入江ちゃんもるるちゃんも私だって気づいてないみたい。私ってそんなに憧れちゃうほどに素敵な大人になったなんて嬉しいなぁ♪)

シホは今まで少し憧れを含んでいたお姉ちゃん的な入江から羨望の眼差しを向けられたことに優越感を感じていた。

使い魔A「きゅっ!(精気エネルギー3000人分持ってきたできゅ!)」

使い魔B「きゅきゅきゅきゅ!(街中の人がもうシホ様の姿を見ただけでメロメロできゅ!・・・というかフェロモンが充満して直視しなくてもメロメロになってるできゅ!)」

使い魔C「きゅ~~~♪(SNSで拡散されて世界中の人がシホ様に夢中になってるできゅ~!)」

使い魔D「きゅきゅ♪(ついさっきまで【見習いサキュバス】だったのにもう【サキュバスクイーン】になってるできゅ!?これもうリリス様と同格できゅよ!?)」

シホ「なんか身体が熱いなぁ・・・」

ポタリ・・・

シホの汗が1滴滴るだけで周囲数kmに渡って男女問わず、すべての生命が興奮しすぎて精気エネルギーを大量に放出して失神してしまった。

シホ「あれ?巨大化してないのに身体が大きくなってる!?」

いつもの一瞬にして大きくなる爆発的な巨大化と違ってゆっくりと身体が大きくなっていくのを感じる。身体中にエネルギーが満ち溢れているようで・・・これは『巨大化』ではなく『成長』なのだとサキュバスの本能で理解できた。現にリリスも素の大きさは圧倒的なサイズを誇っており、通常時は人間サイズに『縮小』して過ごしているのだ。

シホ『ビルの間にお尻が挟まっちゃった!』

そこは4車線もある大きな道路なのだが、シホの大きく育ったお尻はその道路の両側にあるビル群の間に見事にはまっていた。だがそれもつかの間・・・

ミシミシ・・・ガッシャァァァァァァン!!

『成長』するシホの身体に押し寄せられるようにビル群はシホの尻肉の下敷きになってしまった。

シホ「今日ビックリして巨大化した時よりも大きくなっちゃったなぁ、タワーがもう指先で摘まめそうだよ・・・ふふふ、ちっちゃくて可愛い♪」

純粋な笑顔ながらもサキュバスの体質も合わさるとその破壊力は計り知れない。
既に世界中はシホを目視せずともその濃厚なフェロモンによって大気すら侵食され、地球上どこにいてもシホのフェロモンから逃れることができなくなっており、それはさらに濃くなり続けている。

シホ「世界中のみんなが私を感じてるのが分かるよぉ♪サキュバスってこんなにみんなから愛されるんだぁ・・・」

いつしかシホは身長2000㎞という大陸級の大きさに『成長』し地球に玉乗りしているような状態になっていた。


リリス「ちょっとまった~!これはいったいどういうことなの!?たった半日程度でなによこれ!?」

世界中がとんでもないことになっていることに、そしてシホがこれほどまでにサキュバスの力を成長させていることに驚いたリリスは縮小魔法を全て解除して本来のサイズに戻っていた。

シホ「気が付いたらいつの間にかこんなに大きくなってたんだよね?」

リリス「そんな訳・・・って数百年かけてここまで成長した私よりも既に大きい!?」

本来のサイズに戻ったリリスの身長は1520㎞、人間サイズ時の100万倍にもなるが今のシホと比べると身長だけでなくスタイルも含めて大人と子供のような差があった。

シホ「リリスちゃん小さくて可愛い~♪妹みたいな大きさだね~♪」

シホは本当に妹を扱うかのようにリリスを抱き寄せた。身長やお尻と同様に圧倒的に成長したおっぱいはリリスの上半身を飲み込むには十分すぎるサイズだ。抱き寄せられたリリスはシホの谷間に半分ほど埋もれて身動きが取れなくなっている。

リリス「ちょっ!やめ・・・あれ・・・なんかとっても幸せな気分に・・・ずっとここに埋もれていたいかも・・・・って何で私が魅了されてるのよ!気をしっかり・・・でも気持ち良すぎて抗えないかも・・・・」

体質交換して『元』サキュバスとなったリリスはシホの強大すぎるフェロモンとおっぱいの魅力に抗えず抵抗することを諦めてしまった。

シホ「寝ちゃったのかな?しばらくそこでゆっくりしてていいよ♪」

シホのフェロモンは既に銀河中に広まり、そこから得られた精気エネルギーがシホに集約されさらに成長は加速していく。

シホ「地球がゴマ粒みたい♪リリスちゃんと一緒におっぱいの中に入れてあげるね♪気のすむまでずっといていいからね♪」

地球より大きくなる経験は何度かあるがこんなことをしたのは初めてだ。
今なら全てを優しく包み込める気がしたから無意識のうちにやってしまった。

むにゅり!

小さな小さな地球を壊さないようにつまんで谷間に押し込む。
とても柔らかなおっぱいに指はいとも簡単に沈み込んでいく。
そして指を引き抜くとそこにはもう地球は無かった。この柔らかなおっぱいの谷間も
人類にとっては1ミリも押し返すことのできない圧倒的な存在だ。シホに出してもらえるまで永遠に谷間の中から出られることはないだろう。

シホ「気分も乗ってきたしもっと大きくなろうかな~?」

シホはフェロモンをまき散らしながら太陽系を超え、銀河を超えてさらに大きくなっていく。宇宙に存在するすべての生命を魅了しつくしたころには身長200億光年を超える大きさになり宇宙の中心で圧倒的な存在感を表していた。

シホ「これで終わり・・・じゃないよね?だってまだいける気がするもん♪」

生命を魅了しつくしたが今度は生命以外の無機物も魅了の対象となり・・・

シホ「宇宙がこんなに小さくなっちゃった♪」

シホの指先に乗せられている『点』はゴマ粒よりもはるかに小さい。

シホ「うっかり潰さないように宇宙もおっぱいの中に入れて大事にしまってあげるね♪」

ちっぽけな宇宙はなすすべなく地球と同じようにシホの谷間に消えていった。

シホ「ここまで大きくなったのは初めてだなぁ♪どこまで大きくなれるのか試してみるのも面白そうかも♪」


使い魔A「きゅ!(そういえば体質を元に戻す話ってどうなったできゅ?)」

使い魔B「【ゴッドサキュバス】になったシホ様についていけばボクたちも無限にエネルギーもらえるし、もうこれでいいんじゃないかできゅ?」

全使い魔「きゅきゅ!!(全員異議なしできゅ!)」



シホは宇宙の外側に広がる空間を・・・時間を、概念を・・・この世全てを魅了し取り込んでいく、このまま何もかもがシホに満たされるのも時間の問題かもしれない・・・


※挿絵はピクシブ版参照