《Aルート:裸が一番似合う身体》
春香は試着室の鏡を見つめて、全裸になった自分の身体に起こる変化を待ち続けていた。
春香「あっ!少しずつ背が縮んで、おっぱいも小さくなってきたわ!」
徐々にではあるが、春香の常人離れした美しい身体は小さくなっていった。
今の春香は一般的な成人女性の様な身体になっている。だが変化はまだ終わらないようだ。
春香「今はセーラー服を着た時くらいの身体かな?やっと子供の身体になってきたよぉ」
そして春香の身体はさらに若返っていき、元の身体へと戻ることができた。
春香「これで私の身体は元通りね‥‥あれ!?私まだ小さくなってる!?」
元の身体になったにも関わらず春香の身体は若返り続けていた。
春香「これいじょうちいさくなったらたいへんだわ。はやくふくをきないとっ!!」
これ以上若返らないように春香は慌てて服を着ようとするが、幼くなり過ぎた身体では上手く服を着ることができない。そして服を着ようとジタバタもがいているうちにも春香の身体はドンドン幼くなっていく。
春香「だれかぁ~!!たしゅけて~!!‥‥‥‥‥おぎゃあっ!!おぎゃあっ!!」
春香は若返りを止めることができず、とうとう産まれたばかりの赤ん坊になってしまった。
ガチャッ!
そしてその時を待っていたかのように試着室のドアが開き、30代くらいの女性の店長が入ってきた。
店長「あらあら!試着室で全裸になるなんてどうかしてるわね!そんなことしたら『裸が一番似合う身体』になっちゃうじゃないの」
そう春香は『裸が一番似合う身体』にピッタリになってしまったのだ。それはすなわち産まれた瞬間の赤ちゃんを意味していたのだ。
店長「今のあなた達にはこの服は必要ないわね?だから私がもらってあげる。うふふ‥‥これでまた商品が増えるわね!」
実はこの古着屋に商品として置いてある服は全て、元々客が着ていた服を店長が回収したものだったのだ。そして店長は試着室に春香を残したまま店の奥へと消えていった。
産まれたばかり赤ん坊になってしまった春香。
そしてその胎内に宿る小さな小さな2つの生命。
試着室に残された彼女たちがその後どうなったのか知る者はいない‥‥‥‥
【Aルート END】
《Bルート:終わり無き『ピッタリ』》
春香は試着室の鏡を見つめて、全裸になった自分の身体に起こる変化を待ち続けていた。
春香「あれれ!?私の身体がまた大きくなっていくわっ!どうしてなの!?」
全裸になったことで春香の身体は『身体をピッタリにする対象』を見失っていたのだ。まるで服という戒めを求めるかの如く春香の身体はドンドン巨大化していく。
試着室の天井に頭をぶつけてしまい、春香は慌てて床に座り込む。だがそれでも巨大化は止まらず、座った状態でも再び頭を天井にぶつけるのにそう時間はかからなかった。今度は四つ這いになってみるが巨大化は続き、あっという間に試着室は春香の身体でぎゅうぎゅうになってしまい、今にも部屋を破壊してしまいそうだ。
春香は巨大化を止める為に服を着ようとするが、今の春香にとって先程までの服はハンカチ程度の大きさしかなく、手のひらを隠すこともできそうになかった。もはや『着る』ことは不可能であった。
ガチャッ!!
その時、試着室のドアを開けて店長が中をのぞき込んできた。
店長「あらあら!こんなに大きくなっちゃって‥‥これじゃあもう服は着れないわね!」
春香「お願いします助けてください!!巨大化が止まらないんです!!」
突然目の前に現れた人物が誰であるか分からないが、春香はとにかく助けを求めた。
店長「そうねぇ‥‥あなたに『ピッタリの大きさの服』があれば巨大化は止まるわよ!でもそんなに大きくなっちゃったら、もう服は着れないわ。諦めなさい。」
春香「そんなぁ‥‥それじゃあ私はこれからどうなるんですか?」
店長「あなたの身体はピッタリの大きさの服を求めて永遠に巨大化し続けるわ!‥‥あら、もう試着室も限界みたいね。それじゃあ私はもう行くわね!」
春香「待ってぇぇぇ!助けてぇぇぇ!!」
春香の訴えも虚しく、店長は店の奥へと消えていった。
その瞬間、限界を迎えた試着室、そして古着屋は春香の身体で完全に破壊されてしまった。日の元にさらけ出された春香の美しい身体はドンドン巨大化していった。
人が‥‥街が‥‥国が‥‥大陸が‥‥そして地球さえも留まることを知らない春香の巨大化によって押し潰されてしまった。
春香「いったいどこまで大きくなるのよぉぉぉぉぉ!!!」
春香の身体が『宇宙』という名の服に合わせてピッタリになるのはもう少し先の話である。
【Bルート END】