《大木なこの悩み》

私のお姉ちゃんは高校2年で17歳。しかも美人で背も高くておっぱいも大きい自慢のお姉ちゃんです。

それに引き替え私は小学2年生で7歳。お姉ちゃんにはまだまだ遠く及びません。

『あと10年もすればきっと私みたいになれるわよ。それまで待ちなさい』
私が早く大きくなりたいと駄々をこねた時はいつもそう言われてきましたが正直待ちきれません。

「はぁ~私もお姉ちゃんみたいに・・・・いやお姉ちゃんよりもっともっと凄い身体になりたいな~。今年のクリスマスプレゼントは玩具の代わりに身体を大きくしてもらえないかな・・・・」

目が覚めた時には大人の身体になっていればいいなと思いながら、私はとりあえず枕元に『大木なこ』と名前を書いた赤い靴下を置いて眠りについた。



そうして迎えた次の朝・・・・

「ん~もう朝か・・・おおっ!!私の身体がもの凄いことにっ!!・・・・ってなってればよかったんだけどな~。あっ!でも靴下には何か入ってる!」

枕元に置いていた靴下は見栄を張って大きなものを選んでいたのだけれど、それに反して中身のプレゼントは思ったより小さいようで靴下の膨らみは僅かであった。

「あれ・・・・牛乳?ううう・・・・確かに背を伸ばすにもおっぱいを大きくするのにもいいんだろうけどさ・・・・これはあんまりだよぉ~!!」

私は少し落ち込みながら牛乳瓶をリビングに置いて一旦着替えに部屋へと戻った。



《大木くうなの日課》

「あれ?なんで牛乳がこんなところに?まぁいっか、ちょうど牛乳切らしてたところだから良かったわ♪」

私の毎朝の日課はコーヒーに少しだけ牛乳を混ぜた『ちょいカフェオレ』を飲むこと。
これがないと一日が始まった気がしないから牛乳をうっかり切らしてしまったのは痛かったわね。それにしてもこの牛乳なんでリビングに出したままだったのかしら?

「ん~♪やっぱりこの味じゃないとダメね!たまたま牛乳があって助かったわ~!」


そこへ妹のなこがドタドタとリビングへやってきて私の方を見て大きな声を出した。

「あ~!!お姉ちゃんその牛乳私のだよ~!!勝手に飲んじゃダメ~!!」


「この牛乳なこのだったのね。ちょど牛乳切らしていたからついつい・・・ごめんね。ほら少しだけしか飲んでないから許してくれる?」


「もう~!!この牛乳飲んだらお姉ちゃんよりもおっきくなれるかもしれないんだからね!大事な牛乳なのっ!それにお姉ちゃんこれ以上おっぱい大きくならなくてもいいでしょ!?」


実際私が飲んだのは牛乳瓶の中の1割にも満たない僅かな量・・・ほとんど一口といってもいいくらいの量であったが、なこはいつまでもぷりぷりと怒っていた。まぁその後これ以上牛乳を取られまいと一気飲みして『早く大きくならないかな~♪』と楽しそうにしていたが、しばらくすると『うう・・・全然大きくなれなかったよぉ・・・』と残念そうにしてリビングを出て行った。


牛乳を飲むと背が伸びるというが一気に伸びるなんてことはない。それこそ不思議の国のアリスの世界でもないのだから。ただそんな風に期待を持って一喜一憂しているなこを見ているのはとても心が和まされるのだった。

最近は常々私のようになりたいと言ってくるのだが私としてはいつまでも今のように可愛げのある妹であってほしいと思ってしまうのだった。



《一口分の成長》

早いもので季節は夏を迎えていた。
なこはクリスマスから数日はいつ身体が成長するのだろうとそわそわしていたが結局のところ何かが起こる訳でもなく日々を過ごす中でいつの間にか忘れてしまっていた。

『ただいま~!あ~暑かった~!』

猛暑にさらされて外を歩くのは想像以上に暑く全身汗でびっしょりになってしまった。
特に胸の谷間に熱がこもりやすく谷間の中で汗の三角池を作り出す程だ。
私は服の胸元をパタパタさせて家に入るとちょうど玄関から出ようとしていたなことぶつかりそうになった。

「うわっ!びっくりした~!それにしてもお姉ちゃん凄い汗だね。おおっ!汗がおっぱいの谷間に溜まってるぅ~!!やっぱり大きいおっぱいって凄いな~!いいな~!!」


「もうっ!胸が大きいと汗かきやすいし肩凝るしいいことばかりじゃないのよ!あ、そうそう今からどこかに行くの?外は暑いから気を付けてね。」


「心配しなくても大丈夫だよ~!ちょっと友達と海に行ってくるだけだから。それじゃあいってきま~す!」


私はなこを見送ると冷えた麦茶を冷蔵庫から取り出してクーラーの効いたリビングのソファーへと腰かけた。汗だくなのでシャワーを浴びたいところではあるがまずは身体が水分を求めているのだ。

「はぁ~!夏はやっぱりクーラーよね~♪」


ゆっくりとくつろごうとした時に『それ』は始まった。


「うっ!何だか頭がクラクラする・・・外歩いてきたせいで熱中症にでもなったのかしら?」


なんだかふらふらするような気もするが変化はそれだけではなかった。


「なんだか胸が・・・いや、身体中が締め付けられるような感じが・・・苦しい・・・気のせいか部屋が狭く感じられるし・・・これはヤバいかも・・・」


私は立っていることができず、ふらふらと床へと座り込んでしまった。
身体を締め付けるような苦しみは続いているし、先程より部屋がどんどん小さくなっているように見えてきた。めまいというより幻覚でも見ているのかもしれない。女の子すわりで床に座り込んでいるのに目線がドンドン高くなるなんて幻覚でもないとありえないのだから。


「あいたっ!!えっ!?天井!?これって幻覚じゃないのっ!?」


ゴツンッ!!・・・という音を立てて頭が天井にぶつかった。
そこで初めて私は今の状況が幻覚ではないことに気付かされた。有りえない状況が『見えている』分には幻覚だと思えるがこれはもうそれでは説明がつかない。
今更だが身体が締め付けられるような苦しさは服が小さくなったことで起こったことだったようだ。色んなところが引き延ばされて服としては限界ギリギリの極小サイズになっている。


「嘘でしょ!?まだ大きくなるのっ!?」


おそらく先程の段階でも身長が3mを超えていたのだと思うのだけれど、身体はまだまだ大きくなり続けている。もう土下座するような格好で身体を丸めているのに部屋中が私で満たされて身動きがとれなくなってきた。


バキバキッ!!

天井を破って2階まで達した音だ。破ってしまったものは仕方ないので私はあきらめて頭をあげた。これでまた女の子すわりができる格好となったが、それでも私の頭はもう2階の天井につかえ始めている。


「どうしよう・・・このまま巨大化が止まらなかったら家が全部壊れちゃうっ!!家が原型をとどめているうちに外にでなきゃ!でももうこの大きさじゃ玄関は通れないし・・・仕方ない屋根を外して・・・・」


そうして私は屋根を外そうと天井に手をついて立ち上がろうとした時


グググググッ!!


「えっ!?ちょっ・・・・待って・・・・・」


今までの緩やかな巨大化ではなく突発的に身体が膨れ上がってしまい


バリバリバリッ!!ガッシャーンッ!!


できるだけ屋根を壊さないように持ち上げるなんて繊細な動作を行える暇もなく私の頭は屋根を突き破ってしまった。どうやら今の私の身体は家の2倍くらいの大きさになったようだ。いきなり家を突き破って現れた巨大な私を見て周辺にいた人達が驚いて逃げ出すのが見え、まるで怪獣にでもなってしまったような気がして目に涙が浮かんできた。
また、今の巨大化で服は完全にその役目を果たせなくなり細切れとなってしまい身体を隠すものがなくなり全裸となってしまったが、今の私には羞恥心よりも不安感やこれ以上巨大化するのではないかという恐怖心が勝っておりそれどころではなかった。


「ううう・・・早く家から離れないと・・・これ以上壊すわけにはいなないし。」


泣いている暇なんてない。このまま留まれば自分の家が巨大化に巻き込まれて完全に壊れてしまう。


「よいしょ・・・っと!あはは・・・2階建ての家を跨げるくらい大きくなっちゃった・・・こんなのもう人間の大きさじゃないよ・・・私本当に怪獣になっちゃったのかな?・・・もう笑うしかないよ・・・」


私は泣きながら自宅から離れて行った。涙で視界がぼやけてしまうがそれでも徐々に視線が高くなっているのが分かる。さっきまでなら周囲の家が私のふとももくらいの高さだったのが今では脛にも届かない。私を見て逃げ惑う人々は片手で簡単につかめてしまいそうな大きさだった。より怪獣になった気がして私は怖くなって目を閉じ、現実から目をそむけた。


「次に目を開けた時にはこれが夢だったらいいのに・・・・・」
















※補足という形になりますがなこ&くうなの通常時のプロフィールです。


・大木なこ 7歳、身長120㎝、ツルペタおっぱい
・大木くうな 17歳、身長170㎝、Gカップの巨乳