【私の妹がこんなに大きいわけがないNext】④《逆転》
《登場人物》
●大木なこ:7歳、身長200㎝、B150/W60/H130、Rカップ
●大山綾音(おおやま あやね)あーちゃん、7歳、身長122㎝、B51/W44/H59
身長・体格がなこに近いこともあり一番仲の良い親友
↓
●大山綾音(大人)、7歳、身長190㎝、B120/W55/H135、Lカップ
●大山剛志(おおやま つよし)14歳、中学2年生、身長170㎝
綾音「ねぇ、なこちゃん今日私の家に遊びに来ない?ちょうどお兄ちゃんが《超デラックスゴージャスプリン》を買ってきてくれるんだ~♪」
なこ「あっ!それ駅前のケーキ屋さんで人気のやつだよね?いくいく~!!それにしてもあの後お兄ちゃんと仲良くやってるみたいだね。ケンカしたりイジメられたりとかはもう大丈夫かな?」
綾音「そうだなぁ・・・私の言う事は何でも聞いてくれる《優しいお兄ちゃん》になったかな?」
綾音は家で妹に対してペコペコしてる情けない兄の姿を思い出すと、つい口元がニヤニヤしてしまった。
綾音「ただいま~!今日はお客さん連れてきたからお茶とお菓子をリビングに持ってきて~!!超デラックスゴージャスプリンも忘れちゃダメだからね~!」
綾音は玄関から家の奥に向かって声を出した。もちろんこんな事を言える相手は兄の剛志に決まっている。
剛志「綾音様お帰りなさい。プリンは買ってきたのですが、2個しかないのでお客さんに出すと俺の分が・・・・」
奥の方から剛志が綾音を出迎えるかのように現れた。
今回のプリンは剛志自身も楽しみだったらしく綾音の分とは別に自分の分も買っていたらしい。さすがに事前に《お願い》された内容と違うので不服なようだ。
綾音「お兄ちゃんが自分の分としてもう一つ買ってくるのは分かってたのよ。だから友達を呼んだんじゃない!それとも私の大事なお客にプリン出してくれないって言うの?」
綾音はデコピンの構えをした手を兄の前でチラつかせると反論は無く黙ってしまった。
なこ「うふふ・・・あーちゃんったら相変わらずお兄ちゃんには厳しいのね!」
剛志「こ・・こちらがお客さんですか!?お、俺は兄の剛志っていいます。どうぞよろしくお願いしますっ!!」
剛志はなこの姿を見るとその美しさに目を奪われたのか急にテンションが上がってきたようだ。
剛志「こちらが超デラックスゴージャスプリンになります!ご一緒にちょっと洒落た紅茶もどうぞ!!」
なこ「気が利くお兄ちゃんなのね。ありがとう!」
剛志「いやぁ~どういたしまして~!」
綾音「ねぇお兄ちゃん私のプリンがまだなんだけど!デレデレしてる暇があったら急いで持ってきて!!」
剛志「はい、ただいまお持ちしますっ!!」
綾音によって調教され続けた剛志はほとんど待たせることなくプリンを運んできた。
綾音「それじゃあ、いただきま・・・・ちょっとお兄ちゃんこっちガン見されてると食べにくいんだけど・・・・」
剛志「すみません。どうしてもそちらのお姉さんが美しすぎて目が離せなくなって・・・・」
なこ「ありがとう♪でも実は私お姉さんじゃなくてあーちゃんと同じ7歳なんだよ?」
剛志「またまたそんなご冗談を・・・」
綾音「なこちゃんは私の親友なのよ。嘘ついてるとでも?それにしても鼻の下伸ばしてみっともないのね。信じられないっていうのなら・・・ねぇなこちゃん、私をこの前みたいな身体にしてちょうだい!」
なこ「いいよ~!それっ!」
すると瞬く間に綾音の身体はスラリと長い手足に大きなおっぱいを持つ大人の女性へと成長を遂げた。
大きさこそ前回の1000分の1だが、身長190㎝という肉体は巨大化をしていなくても十分に長身の部類に入るだろう。
今の綾音は身長170㎝の兄をも大きく上回り、満足げな表情で兄を見下ろし優越感に浸っていた。
綾音「どう?なこちゃんには及ばないけど私も7歳とは思えない大人な身体になったでしょう?見とれちゃってもいいんだよ♪」
剛志「あ・・・あぁぁ・・・・」
本来ならば目の前に凄い身体の美女が2人もいる状況に興奮するところだが、今の剛志はそれどころじゃなく成長した綾音の姿を見ると先日のトラウマが鮮明にフラッシュバックしてきたようで言葉に詰まってしまった。
綾音「あらら・・・見とれるよりもトラウマの方が強く思い出しちゃったか・・・お兄ちゃんってこの前の事、あまりにも現実離れしてて、時間が経つにつれて悪夢や催眠術か何かが原因だったんじゃないかとでも思ってなかった?でもこれで現実だったってことが再確認できちゃったね♪」
剛志「た・・助けてくれぇっ!!」
剛志は思わず走ってリビングから逃げ出そうとした。先日自分の身に起こったことを考えると当然の反応だろう。
綾音「う~ん。今日はプリンをゆっくり食べたいから巨大化って気分じゃないんだよね・・・なこちゃんまたお願い♪」
なこ「あーちゃんが何を考えているかなんてすぐ分かるよ。小さくするんだね!それっ!」
しゅるしゅるしゅる・・・・
あと少しでドアノブに手をかけるという所で空気が抜けるように一気に剛志の身体は縮んでいった。
普段は自分の腰の高さにあったドアノブが目線と同じになり、手を伸ばしても届かなくなり、そしてついにはどうあがいてもドアノブに触れることなど不可能な大きさにまで小さくなってしまった。
剛志「身体が小さくなってる!?これじゃあ外に逃げられないじゃないか!!」
綾音「そりゃ逃げられちゃ面白くないから100分の1になってもらったんだよ♪」
剛志「うわあああああああ!!!」
綾音「お兄ちゃんつかまえた~♪」
先日のように迫りくる指に怯えた剛志だったが綾音は上手く1発で摘まんで小さな兄を持ったまま再びソファーへと戻った。
綾音「くすくす・・・お兄ちゃんったらプリンに乗ってるサクランボよりも小さいなぁ~!小さすぎてうっかり食べちゃうかも・・・・」
摘ままれた剛志がポトリと落とされた先はプリンの上だった。ちょうど真横には綾音の言う通りサクランボが乗っている。
結構大きめのものらしく立っている剛志よりもサクランボの直径の方が少し大きそうだ。
ただ大きさを考えるとサクランボの方が圧倒的に剛志より重そうだ、いくら力に自身のある剛志でもこの身のたっぷり詰まったサクランボを動かせる気がしない。そう考えると結局のところ剛志はサクランボよりもちっぽけな存在なのだ。
剛志「うわぁぁぁ!!やめろぉぉぉぉ!!」
あっけにとられていた剛志の背後から巨大なスプーンが現れたのを見ると剛志は恐怖した。
綾音「サクランボの隣の《トッピング》が何か言ってるけど小さくて分からないなぁ・・・・それじゃあいただきま~す♪」
プルプルと震える足場の上では逃げることもままならず剛志は巨大なスプーンにプリンごとすくわれて綾音の口の中へと放り込まれた。
綾音「あま~い!やっぱこのプリンは最高ね!」
綾音は口の中で弄ぶかのように剛志を舌でコロコロと転がして反応を楽しんでいた。
当の本人は天変地異のような環境に放り込まれて呼吸すらままならないのだろうなと想像するとゾクゾクして綾音のドs心を益々くすぐるのだった。
そして数分間たっぷり口の中で弄んだ末に・・・
ゴクリ!
綾音「お兄ちゃんプリンと一緒に食べちゃった・・・なんか食べちゃうのってただ潰すのよりずっと背徳的な感じがしてまた新鮮だなぁ~!」
剛志「ゴホッ!ゴホッ!・・・・おいおい、嘘だろ!?まさか本当に食べられるだなんて・・・」
剛志は胃液の中に落ちて身体がヒリヒリと痛むのを感じ、近くにあったプリンの欠片によじ登り難を逃れようとしたがそれもすぐに溶けてしまった。
剛志「いやだぁっ!!こんな死に方したくないっ!!助けてくれぇっ!!」
綾音の指先で命を奪われたときは一瞬だった。もちろん死の恐怖は本物だし一瞬とはいえ痛みは感じた。だがこの胃液に溶かされるのはそれとはまた違いじわじわと身体を溶かされていくことが如何に残酷であるか身をもって体験させられる。
足が焼けるように熱くなって、激しい痛みを感じながら溶かされていく喪失感と絶望感。
そしてそれは徐々に上へ上へと上がってくるのだ。
いつまでも続く痛みと恐怖と絶望感に狂いそうになる。
綾音「お兄ちゃん今どんな気分?じわじわ溶かされて痛い?怖い?でもその先には私の身体の栄養になるっていう輝かしい未来が待ってるから楽しみにしててね♪」
剛志「嘘だろ・・・・・」
栄養にされるという事はもう生き返らせてはくれないのだろうか。
剛志は絶望の中で綾音の胃液に全てを溶かされて消えていった・・・・
綾音「ねぇ!ちょっと聞こえてる?ねぇってば!!お兄ちゃんいつまで寝ぼけてるつもり?」
剛志「あ・・・・・・・う・・・・・・」
剛志は雷鳴のように轟く綾音の声によって気が付いた。
結局また生き返ったのだろうか。しかし声を出そうにも喉が枯れたように何も言えない。
身体を動かそうにも手も足も動かない。
綾音「だらしないわぇ・・・まぁ私の中で溶かされて身体の大部分が栄養になっちゃったから無理もないかな?」
どうやら先ほど綾音が身体の栄養になってもらうと言ったのは本当だったらしい。
剛志の身体は生きているのが不思議に思えるくらいガリガリにやせ細っていた。
もはや指一本動かすだけのエネルギーも残っていない。
まさに搾りカスといった状態がしっくりくる。
綾音「さすがに反応がなくなるとつまらないから・・・・なこちゃんお願い!」
なこ「じゃあ栄養を与えて回復させるね~!」
すると剛志の身体はみるみる元通りまで回復した。
綾音「あ、そうそうあくまで回復させただけで時間を戻した訳じゃないからお兄ちゃんの身体を吸収した時の栄養はしっかり私の中にあるから安心してね♪」
剛志「・・・・それで今度は何をさせるつもりなんだ?」
綾音「物分かりが良くて助かるよ。今度の遊びは私の乳首と力比べをしてもらうかなって思ってるの♪じゃあいくよ~!」
綾音はおもむろに服を脱ぐと剛志の乗っているテーブルの上におっぱいを乗せた。
さらに厚みのある本を何冊か重ねてテーブルに置いて壁を作って囲ってしまった。
これで剛志は前方には綾音のおっぱい、後方は本の壁で囲われて逃げ場がない状態だ。
綾音「そうそう、負けたらもっと小さくなるからね~!」
剛志「そんな理不尽あるかよっ!!」
綾音「だって私がルールだも~ん♪文句があるなら大きくなってから言ってよ、小さな小さなお兄ちゃん!」
綾音は一方的に小さな兄を蹂躙するこのシチュエーションにゾクゾクし興奮していた。
すると綾音の乳首はムクムクと大きくなり始め・・・
綾音「ほら押し返してごらん?できなきゃ潰れちゃうよ~?」
剛志「くそうっ!これが乳首かよっ!?こんなの壁じゃないかっ!!」
剛志は自分よりも巨大な乳首を必死に押し返そうとしたが、逆にそれはちっぽけで惨めな姿を晒し綾音をさらに興奮させる材料となってしまい・・・・
ぷちっ!
綾音「くすくす・・・乳首が勃起しただけで潰れちゃうなんて本当に惨めねぇ・・・じゃあ第二ラウンドいくよ?」
剛志「おいおい、さっきでも無理だったのにさらに小さくなってちゃ結果は見えてるだろう!?なんでこんなこと・・・」
綾音「口答えしちゃダ~メ!私がルールって言ったでしょ?私が楽しければそれでいいのよ~♪」
すぐに再生させられた剛志は100分の1からさらに小さくされ1万分の1になってしまった。
もはや目の前の乳首は壁ですらなく山というのが一番表現としては最適だろう。
ぷちっ!
綾音「小さすぎて潰したことも分からなかったよ!お兄ちゃんったら本当に小さすぎ♪」
0.1ミリしかない兄を押しつぶすことなど造作もなく、先ほどからほんのわずかに大きくなっただけの乳首によってあっという間に剛志は押しつぶされてしまった。
剛志「うぅ・・・・あれ?ここは俺の部屋のベッドだよな?さっきのは悪い夢だったのか?」
あれから綾音の思いつくままに散々玩具として何度も何度も、数えきれないほど死を経験した剛志は自分のベッドの上で目が覚めた。外を見るといつの間にか夕方になっている。
先日みたいに悪い夢だと思いたいがあまりにもリアルに記憶に刻まれているためどうしても現実のような気がしてならない。
「綾音!剛志!ごはんよ~!早くいらっしゃい!」
母親が呼ぶ声が聞こえてひとまずこのことは忘れて晩御飯を食べてゆっくりしようとドアを開けて廊下にでた直後、剛志は何かにぶつかって大きく後ろに吹き飛ばされた。
剛志「いってぇ・・・いったい何が・・・・」
綾音「あっ!お兄ちゃんいたんだ~!小さすぎて気が付かなかったよ!急に飛び出すと危ないよ。お兄ちゃんったら私と比べて凄く小さいんだから気を付けないと・・・・」
立ち上がった剛志の目の前には綾音のふとももがあった。
剛志の身長は綾音のお尻にも届いていないのだ。上を見上げると綾音の顔を見るより先に大きなおっぱいが飛び込んできた。綾音が大人の身体になっているという事は先ほどの夢は本当にあったことだと確信した。それにしてもいくら大人顔負けの凄い身体とはいえ《身長170㎝》の自分の目線がこの高さだと考えると大きすぎやしないかと感じられた。
剛志「あ・・・綾音・・さま、俺が小さいんじゃなくて・・・・いくらなんでも身体が大きすぎないですか?」
綾音「そう見える?じゃあ今から確かめよっか!ほらっ!」
綾音は剛志をけしかけるように母親の待つリビングへと進んだ。
母「2人ともごはんできてるわよ!早く席に座りなさい。」
剛志は身長160㎝のはずの顔を見るのに大きく《見上げ》なければいけなかった。
剛志「どう・・・して・・・母さんは俺よりも身長低かっただろ?どうしてそんなに大きくなってるんだ!?」
母「何言ってるの?私の身長は160㎝よ。私が大きいんじゃなくて剛志が小さいんじゃない。この前の身体測定でも小学生の時と変わらなくて《身長110㎝》だったでしょ?もうっ!昼寝なんかしてるから寝ぼけてるのね。それよりごはんにするから座って。」
剛志「うん・・・」
どういう訳か剛志の身体は昨日までの綾音よりも幼く小さなものになっており、それがまるで今までずっとそうであったかのように認識されてしまっているようだ。
剛志はモヤモヤしながらも椅子に座ったが身長110㎝の身体では足が床に届かずブラブラと宙に浮いてしまうのがどうにも落ち着かない。
向かい合うように座っている綾音はとても足が長いためそのまま座ってはテーブルにつかえてしまうらしく足を前に伸ばして座っている。
剛志「ごちそうさま・・・・」
綾音「あれ~?お兄ちゃんもう食べないの?」
剛志に出された食事の量はいつもよりも少なめであったがそれでも半分ほどしか食べることができなかった。身体が小さくなったせいで胃袋に納まりきらず、どうしても小食になってしまう。
剛志「いや、もうお腹いっぱいになったから・・・」
綾音「ちゃんと食べなきゃ大きくなれないよ?そんなんだから中学生になっても身長110㎝のままなんだよ!この前なんて買い物に行ったら小学生どころか幼稚園児と間違えられておまわりさんに迷子扱いされて連れていかれちゃったんだよね?くすくす・・・」
母「もう、綾音ったらお兄ちゃんをいじめちゃダメよ!お兄ちゃんだって身体が小さいの気にしてるんだから・・・体が小さくたって何か取り柄があればいいのよ!そう、勉強ができるとかね?」
そんな目にあった記憶などさらさらないが綾音のいう事を母が否定しなかったところをみるとやはりこれも周囲にはそういう出来事があったと認識されているのだろう。環境だけでなく過去の記憶に至るまで色々と書き換えられているのかもしれない。
また、母親は剛志の事をフォローしつつもその目はひどく同情し哀れみの視線が向けられていた。スポーツができるとは言わなかったのはそれが期待できる体格ではないことを知っているからだ。
綾音「でもそれも私の方がお兄ちゃんより勉強できるでしょ?この前気まぐれで受けたハーバード大学の試験全問正解で向こうから私を世紀の天才少女だ~!って言って欲しがってたし・・・まぁ遊びで受けただけだし行くつもりもないから断ったけどね~!」
しかし母親のフォローも綾音によって打ち砕かれてしまった。あれだけの大人顔負けの肉体と美貌を持ちながら勉強においても遥か上をいく頭脳を手に入れたことを遠回しに自慢しているのだ。剛志は中学生なのに7歳児であるはずの妹に何もかもが叶わない現状に絶望した。
綾音「そうそうお母さんこれ今週の分の収入よ、確認してね!」
綾音はわざとらしくタブレットを取り出すと隣に座っている母親に見せた。
母「いつもこんなに家に入れてもらっていいのかしら・・・」
綾音「いいのいいの!1000万くらい1週間もあれば私のデイトレードですぐに溜まるからね。それに私まだ未成年だからこれもお父さんの名義でやってる訳だしね」
さらにダメ押しと言わんばかりに綾音は今の自分の得たスキルを見せびらかすように自慢してきた。身長、スポーツ、勉強、収入・・・そのどれもが一生かかっても何一つ勝てないという現実を突きつけられて、剛志はいてもたってもいられなくなり、つい大きな声で反論してしまった。
剛志「こんなことあり得ない!綾音はまだ7歳なんだぞ!こんなに大きくなったのだって・・・・毎日牛乳たくさん飲んで、たっぷり寝てメキメキと育ったんだ!・・・アレ?」
剛志は【こんなに大きくなったのだって・・・魔法で成長させてもらったからなんだ!】と言ったはずだったのに口から発した言葉は全く別のものになってしまった。
母「その通りじゃない?何か問題でもあるのかしら?何が言いたいのか知らないけど、お兄ちゃんなんだからせめて食事中に行儀よくするくらいのことはしてよね。」
先ほどの発言で母親には何を言ってるのだろうという目で見られてしまった。
剛志「ちがうんだ・・・そうじゃなくて・・・あっ!それに俺はいつまでたってもちっぽけでダメな兄貴のままなんだ!一生何をしても綾音にかないっこない!・・・アレ?」
【俺がこんなに小さいのは魔法で縮められたからなんだ!】と言ったはずが声に出すとまたしても別の言葉に変換されてしまった。
綾音「変なお兄ちゃん!そうだ、気分転換に久しぶりにアルバム見てみよっか!」
綾音が持ってきたアルバムは昔から我が家にある見慣れたものだったが、そこに入っていた写真は見慣れたものではなく今の綾音と剛志の身体に合わせたかのように別のものに差し替わっていた。
●綾音0歳、身長50㎝
●剛志7歳、身長110㎝
●綾音1歳、身長100㎝
●剛志8歳、身長110㎝、体重25㎏
●綾音2歳、身長130㎝、Aカップ
●剛志9歳、身長110㎝
●綾音3歳、身長145㎝、Bカップ
●剛志10歳、身長110㎝
●綾音4歳、身長160㎝、Dカップ
●剛志11歳、身長110㎝
●綾音5歳、身長170㎝、Fカップ
●剛志12歳、身長110㎝
●綾音6歳、身長180㎝、Iカップ
●剛志13歳、身長110㎝
●綾音7歳、身長190㎝、Lカップ
●剛志14歳、身長120㎝
綾音「私2歳の時にもうお兄ちゃんを追い越していたのね」
母「それをいうなら私も綾音が4歳の時に身長もおっぱいも追いつかれて、5歳になるころにはもう追い越されちゃったわ」
剛志「俺、もう部屋に戻るよ・・・」
今の身体を基準につじつまの合うように作られた偽物の写真が入ったアルバムを見てほほえましい気分になどになれる訳がなく、剛志は1人リビングを出ようとした。
剛志「あれ?ドアノブの高さがさっきよりも高いような・・・」
先ほどまではドアノブの高さは剛志の目線の高さにあったのに今は見上げなくてはならなくなっていた。また魔法で小さくされたにしても綾音が連れてきた魔法が使える友達はここにはいない筈なのだが・・・
剛志「なぁ、もしかしてまた俺の身体を小さくしたのか?」
綾音「あれぇ?お兄ちゃんどうしたの?そんなことできる訳ないじゃない~!昔から《身長80㎝》だったでしょ!ね?お母さん!」
母「そうよ。身長がすぐすぐ変わる訳ないんだから。剛志ったら今日は何か様子がおかしいんじゃない?」
ひとまず一番原因の可能性が高い綾音に声をかけたがまさにその通りだったようだ。
どうやったのかはまだ分からないが明らかに小さくなった剛志のことを見て楽しんでいるのが分かる。
剛志「くそっ!俺は見世物じゃないんだぞ!」
ここにいては何をされたか分かったものではなく、剛志は改めて部屋を出ようとドアの前までやってきたのだが・・・・・
剛志「と・・・とどかない・・・こんな短時間でまた小さくなったのか!?」
先ほどまでは少し見上げるくらいだったから手を伸ばせばどうにかドアは開けられただろうけど、今はとなっては背伸びして手を伸ばしても全然届かなくなってしまったのだ。
剛志「おい・・これは・・・・」
綾音「お兄ちゃんドアの前で立ち止まってどうしたの?あぁ、そうだったね。お兄ちゃんってば小さすぎてドアを開けられないから、いつも誰かにお願いしないといけなかったのよね。小さいって本当に不便よね~!《身長50㎝》だなんて本当に可哀そう~!」
剛志が綾音にまた抗議しようとすると綾音の方から剛志に近づいてきて、いかにも説明臭く話を振ってきた。先ほどから電話やメールで連絡を取り合って魔法をお願いしてるだとかそういう素振りもないのにどういう訳かドンドン小さくされていく状況に剛志はただただ振り回されるばかりであった。
綾音「そろそろネタバラしするね。今日きてた私の友達のなこちゃんはこの世界の女神様なの。だからありとあらゆること何でもできちゃうの!私今の身体だってそうだよ!でも今のお兄ちゃんの大きさを変えたのは私♪なこちゃんにお願いしてお兄ちゃんの《存在》を自由にいじれるようになったのよ♪だからこんなことしても・・・・」
綾音が話すのに合わせて剛志の身体はさらに小さくなっていく・・・・
もう身長15㎝くらいの人形サイズだ。綾音はその兄を文字通り人形のように摘まんで持ち上げた。
綾音「例えば、腕を折ったり・・・・」
ボキッ!!
剛志「いてぇぇぇぇぇぇぇ!!!!」
綾音によって本来あるべき方向と真逆に無理やり動かされた右肘は折れて力なくプラプラと垂れ下がっている。
綾音「例えば、脚をペチャンコにしたり・・・・」
ぶちゅっ!!
剛志「うわああああああ!!!」
いったん床に置かれた剛志の右足を思いっきり踏みつけるとその脚は文字通り圧縮されて潰れてしまった。
綾音「例えば、脚を引っこ抜いたり・・・」
ブチィィッ!!
剛志「あああああああああああああああああ!!!!!」
綾音は剛志の先ほど潰されなかった方の左足を根元から思いっきり引っ張るといとも簡単に引きちぎれてしまった。
綾音「痛いよね?苦しいよね?だけど私が念じればほら元通り!」
するとたちまち剛志の身体は元に戻った。しかしあのような酷い仕打ちは忘れられるはずがなく記憶に深く刻み込まれてしまった。二度とあんな思いはしたくない。
綾音「これで分かったかな?私はお兄ちゃんの身体を好きにできる。それは大きさだけじゃなくて身体の再生や蘇生もできるし、周囲のお兄ちゃんの認識も自由に書き換えられる。まぁ言ってしまえばお兄ちゃんの人生はもう全て私の手のひらの上で踊ることしかできないってこと♪そういえば・・・今日は私のあんまり《綾音様》って呼んでくれなかったし、態度も不相応だったよね?この前調教したのにまだ足りないのかなぁ~?」
剛志「ま、待ってください綾音さま!!たまたま忘れてただけで・・・どうかご勘弁を!!」
綾音「ダ~メ!これからお兄ちゃんはじっくりたっぷり私の玩具になって弄ばれるの!そしてまた調教しなおしてあげる。お兄ちゃんは一生かけても私の足元にも届かない惨めでちっぽけな存在だって分からせてア・ゲ・ル♪」
それから数日後
綾音「それじゃあ行ってきま~す!」
母「行ってらっしゃい~!今日もお兄ちゃんを学校まで送ってあげるのお願いね!」
綾音「はーい!任せてよ!じゃあお兄ちゃん行くよ!」
剛志「はい、綾音様お願いします!」
結局剛志は元の身体には戻してもらえず《身長110㎝》が彼にとっての《普通》の大きさということになった。小学生どころか下手したら幼稚園児にすら間違えられそうなほど小さなその身体では登校するのにも危険が多いだろうという事で、こうして毎日妹の綾音に手を引かれて一緒に登校するのが日課となった。
綾音はランドセルこそ背負っているが見た目は大人そのもの、というか大人顔負けのグラマラスボディなのだ。そんな綾音と手を繋いでいるとどうしても母親に手を引かれて学校へいくマザコンな息子にしか見えないのがとても恥ずかしく惨めな気持ちになる。
しかしこれでもまだましな方だ。拒んだりすれば下手をすれば虫や微生物のように扱われ二度と人間らしい生活ができずに一生を終える可能性もあるのだから・・・
綾音「はい、お兄ちゃんの学校の前まで着いたよ!それじゃあ一日気を付けて過ごしてね!じゃあまた放課後にね!」
そう言って綾音は自分の小学校の方へと進み始めた。先ほどまでは剛志のペースに合わせてゆっくり歩いていたが今は自分のペースで歩いているのでとても早く、あっという間にその姿は見えなくなった。
「よう剛志、今日も妹に手を引かれて学校に来るなんて凄いシスコンだな~!」
「しかしあれで小学生なんてありえないよな。容姿端麗、スポーツ万能、頭脳は天才級、それにあの身長と身体つきだもんな。一緒に住んでる剛志が羨ましいぜ!」
学校に着くなり剛志は友達にからかわれてしまう。あんなのを見て無反応で色というのが無理な話だろう。
「ちょっと男子~!剛志くんが可哀そうよ!こんなに小さいんだから可愛がってあげなきゃダメじゃない!」
剛志はクラスメイトの女子にぎゅっと抱きしめられた。身長があまりにも小さいため顔におっぱいが当たるなんてことはなく、顔の高さにあるのは女子のお腹だ。
ただそれでもぎゅっと抱きしめられると甘い匂いに包まれて心地よい気分になる。
「あ~!ずる~い!私も剛志くんぎゅっとした~い!」
「私も私も~!!」
こうして剛志は女子たちにたらいまわしにされ皆にギュッと抱きしめられるのだった。
小さいがための役得というべきか悪い気はしない。
「くそ~!剛志のやつずるいぞ!!」
クラスの男子たちから羨ましがられたが実際のところは本当にそうなのかと疑問に思う事がある。何故なら彼女たちは剛志の事を小動物のペットや幼児のようにかわいがっているだけでそこに恋愛感情が発生することがないからだ。
いくら可愛がられようともまともな恋愛がこの先できないのではないかと思うと剛志は気分が滅入るのだった。
なこ「おっはよ~!!」
綾音「みんなおはよう!」
そのころなこと綾音は小学校へ到着していた。2人とも教室のドアに頭をぶつけないように気を付けて中へと入りあいさつを交わした。
「おはよう!ねぇ綾音ちゃん今日もお願いしてもいいかな?」
綾音の元にやってきたのはクラスメイトの男女2人だ。少し恥ずかしそうにもじもじとしている。
綾音「うん、いいよ~!2人とも今日もいい子で頑張りましょうね。よしよし♪」
綾音は自分のお尻の高さに届くか届かないかの小さなクラスメイトの頭を優しくなでてあげた。
というのも綾音もなこと同じく大人の身体になって学校に通うようになってからというもの綾音のお姉さんらしい雰囲気にあてられて、頭をなでなでしてもらったり、甘えさせてもらいたいというクラスメイトが何人も出てきたからだ。
「えへへ・・・綾音ちゃんってお姉ちゃんやお母さんみたいで、ついつい甘えたくなっちゃうんだぁ~♪」
クラスメイトは顔を赤くしながら綾音の子をと見上げていた。
綾音「私で良ければいつでも甘えていいよ♪」
綾音は天使のような笑顔を見せ、さらにクラスメイト達の心を鷲掴みにするのだった。
これも本来の綾音の魅力の一つでもある。
綾音の中にドSな心が芽生えるのは兄や巨大化や縮小で相対的に小さな人間を相手にした時だけなのだから・・・・
こうして綾音と剛志にとっての新しい生活が始まっていくのだった・・・・・・