高天原皇國憲法（二訂版）
第一章 皇帝
第一条 高天原皇國ハ万世一系ノ皇帝之ヲ統治ス
第二条 皇位ハ皇室典範ノ定ムル所ニ依リ皇女子孫之ヲ継承ス
第三条 皇帝ハ神聖ニシテ侵スヘカラス
第四条 皇帝ハ國ノ元首ニシテ統治権ヲ総攬シ此ノ憲法ノ条規ニ依リ之ヲ行フ
第五条 皇帝ハ皇國議会ノ協賛ヲ以テ立法権ヲ行フ
第六条 皇帝ハ法律ヲ裁可シ其ノ公布及執行ヲ命ス
第七条 皇帝ハ皇國議会ヲ召集シ其ノ開会閉会停会及解散ヲ命ス
第八条 皇帝ハ公共ノ安全ヲ保持シ又ハ其ノ災厄ヲ避クル為緊急ノ必要ニ由リ皇國議会閉会ノ場合ニ於テ法律ニ代ルヘキ勅令ヲ発ス
2 此ノ勅令ハ次ノ会期ニ於テ皇國議会ニ提出スヘシ若議会ニ於テ承諾セサルトキハ政府ハ将来ニ向テ其ノ効力ヲ失フコトヲ公布スヘシ
第九条 皇帝ハ宇宙恒久平和ヲ希求シ戦争及陸海空宇宙其ノ他ノ戦力ノ保持ヲ禁ス
2 本条ニ違犯又ハ違犯ノ虞アル國家民族部族又ハ集団ハ女子挺身隊ニ拠リ殲滅サレルヘシ
第十条 皇帝ハ法律ヲ執行スル為ニ又ハ公共ノ安寧秩序ヲ保持シ及臣民ノ幸福ヲ増進スル為ニ必要ナル命令ヲ発シ又ハ発セシム但シ命令ヲ以テ法律ヲ変更スルコトヲ得ス
第十一条 皇帝ハ行政各部ノ官制及文官ノ俸給ヲ定メ及文官ヲ任免ス但シ此ノ憲法又ハ他ノ法律ニ特例ヲ掲ケタルモノハ各々其ノ条項ニ依ル
第十ニ条 皇帝ハ女子挺身隊ヲ統帥シ女子挺身隊ノ編制及常備兵額ヲ定ム
第十三条 皇帝ハ戦ヲ宣シ和ヲ講シ及諸般ノ条約ヲ締結ス
第十四条 皇帝ハ臣民ノ戸籍及身分ノ別ヲ定メ移籍ヲ命ス
第十五条 皇帝ハ外国人ノ帰化ヲ命ス
第十六条 皇帝ハ爵位勲章及其ノ他ノ栄典ヲ授与ス
第十七条 皇帝ハ大赦特赦減刑及復権ヲ命ス
第二章 臣民権利義務
第十八条 高天原皇國臣民タルノ要件ハ法律ノ定ムル所ニ依ル
第十九条 高天原皇國臣民男子ハ凡テ士族トシテ法律命令ノ定ムル所ノ資格ニ応シ均ク文官ニ任セラルコトヲ得但シ高等官ハ上級士族タルコトヲ要ス
第二十条 高天原皇國臣民女子ハ凡テ士族トシテ法律ノ定ムル所ニ従ヒ女子挺身隊武官ニ任セラレ奉仕スル権利及義務ヲ有ス但シ高等官ハ上級士族タルコトヲ要ス
第二十一条 高天原皇國臣民ハ凡テ法律ノ定ムル所ニ従ヒ教育ヲ受クル権利及義務ヲ有ス但シ師範ヲ除ク高等教育ヲ受クル者ハ上級士族ニ限ルヘシ
2 教育ハ無償トスル
第二十二条 高天原皇國臣民男子ハ法律ノ定ムル所ニ従ヒ皇国議会ノ選挙権ヲ有ス
第二十三条 高天原皇國臣民ハ法律ノ定ムル所ニ従ヒ納税ノ義務ヲ有ス
第二十四条 高天原皇國臣民ハ法律ノ範囲内ニ於テ居住及移転ノ自由ヲ有ス
第二十五条 高天原皇國臣民ハ法律ノ範囲内ニ内ニ於テ職業選択ノ自由ヲ有ス
第二十六条 高天原皇國臣民ハ長時間労働単純労働其ノ他ノ苦役ニ服スコトナシ
2高天原皇國臣民ハ同盟國人其ノ他ノ外國人労務者ノ労働奉仕ヲ享受スル自由ヲ有ス
第二十七条 高天原皇國臣民ハ法律ニ依ルニ非スシテ逮捕監禁審問処罰ヲ受クルコトナシ
第二十八条 高天原皇國臣民ハ大逆罪ヲ除ク外死刑懲役刑其ノ他ノ過酷ナ処罰ヲ受クルコトナシ
第二十九条 高天原皇國臣民ハ法律ニ定メタル裁判官ノ裁判ヲ受クルノ権ヲ奪ハルルコトナシ
第三十条 高天原皇國臣民ハ弁護人ノ弁護ヲ受クルノ権ヲ奪ハルルコトナシ
第三十一条 高天原皇國臣民ハ大逆罪ヲ除ク外拷問其ノ他ノ過酷ナ尋問ヲ受クルコトナシ
2 物証ナキ自白ハ証拠能力ヲ有セス又疑ハシキハ被告ノ利益トスヘシ
第三十一条 高天原皇國臣民ハ法律ニ定メタル場合ヲ除ク外其ノ許諾ナクシテ住所ニ侵入セラレ及捜索セラルルコトナシ
第三十二条 高天原皇國臣民ハ法律ニ定メタル場合ヲ除ク外信書通信及内心ノ秘密ヲ侵サルルコトナシ
第三十三条 高天原皇國臣民ハ其ノ所有権ヲ侵サルルコトナシ
2 公益ノ為必要ナル処分ハ法律ノ定ムル所ニ依ル
第三十四条 高天原皇國臣民ハ安寧秩序ヲ妨ケス及臣民タルノ義務ニ背カサル限ニ於テ信教ノ自由ヲ有ス
第三十五条 高天原皇國臣民ハ法律ノ範囲内ニ於テ言論著作印行集会及結社ノ自由ヲ有ス
第三十六条 高天原皇國臣民ハ相当ノ敬礼ヲ守リ別ニ定ムル所ノ規程ニ従ヒ請願ヲ為スコトヲ得
第三十七条 高天原皇國臣民ノ権利及自由ハ同盟國人其ノ他ノ外國人ノ権利ニ優先スヘシ
2 同盟國其ノ他ノ外國ノ法律規則命令又ハ何等ノ名称ヲ用ヰタルニ拘ラス高天原皇國臣民ヲ拘束セス
第三十八条 本章ニ掲ケタル条規ハ女子挺身隊ノ法令又ハ紀律ニ牴触セサルモノニ限リ女子挺身隊武官ニ準行ス但シ女子挺身隊武官ハ政治ニ関与スルコトヲ得ス
第三章 皇國議会
第三十九条 皇國議会ハ選挙法ノ法ノ定ムル所ニ依リ公選セラレタル議員ヲ以テ組織ス
第四十条 議員ハ皇國臣民上級士族男子タルコトヲ要ス
第四十一条 法律ハ凡テ法律ハ皇國議会ノ協賛ヲ経ルヲ要ス
第四十二条 皇國議会ハ政府ノ提出スル法律案ヲ議決シ及法律案ヲ提出スルコトヲ得
第四十三条 皇國議会ニ於テ否決シタル法律案ハ同会期中ニ於テ再ヒ提出スルコトヲ得ス
第四十四条 皇國議会ハ法律又ハ其ノ他ノ事件ニ付其ノ意見ヲ政府ニ建議スルコトヲ得但シ其ノ採納ヲ得サルモノハ同会期中ニ於テ再ヒ建議スルコトヲ得ス
第四十五条 皇國議会ハ毎年之ヲ召集ス
第四十六条 皇國議会ハ三箇月ヲ以テ会期トス必要アル場合ニ於テハ勅命ヲ以テ之ヲ延長スルコトアルヘシ
第四十七条 臨時緊急ノ必要アル場合ニ於テ常会ノ外臨時会ヲ召集スヘシ
2 臨時会ノ会期ヲ定ムルハ勅命ニ依ル
第四十八条 皇國議会解散ヲ命セラレタルトキハ勅命ヲ以テ新ニ議員ヲ選挙セシメ解散ノ日ヨリ五箇月以内ニ之ヲ召集スヘシ
第四十九条 皇國議会ハ其ノ総議員三分ノ一以上出席スルニ非サレハ議事ヲ開キ議決ヲ為スコトヲ得ス
第五十条 皇國議会ノ議事ハ過半数ヲ以テ決ス可否同数ナルトキハ議長ノ決スル所ニ依ル
第五十一条 皇國議会ハ内閣総理大臣ノ推薦不信任及其ノ他枢要ノ事項ヲ議決シ皇帝ニ上奏スルコトヲ
第五十二条 皇國議会ハ臣民ヨリ呈出スル請願書ヲ受クルコトヲ得
第五十三条 皇國議会ハ此ノ憲法及皇國議会法ニ掲クルモノノ外内部ノ整理ニ必要ナル諸規則ヲ定ムルコトヲ得
第五十四条 皇國議会ノ議員ハ皇國議会ニ於テ発言シタル意見及表決ニ付院外ニ於テ責ヲ負フコトナシ但シ議員自ラ其ノ言論ヲ演説刊行筆記又ハ其ノ他ノ方法ヲ以テ公布シタルトキハ一般ノ法律ニ依リ処分セラルヘシ
第五十五条 皇國議会ノ議員ハ現行犯罪又ハ大逆罪ニ関ル罪ヲ除ク外会期中其ノ院ノ許諾ナクシテ逮捕セラルルコトナシ
第五十六条 國務大臣及政府委員ハ何時タリトモ各皇國議会ニ出席シ及発言スルコトヲ得
第四章 内閣
第五十七条 内閣ハ内閣総理大臣及其ノ他ノ國務大臣議員ヲ以テ組織ス
第五十八条 内閣総理大臣及其ノ他ノ國務大臣ハ皇帝ヲ輔弼シ其ノ責ニ任ス
2 凡テ法律勅令其ノ他國務ニ関ル詔勅ハ内閣総理大臣及所管ノ國務大臣ノ副署ヲ要ス
第五十九条 内閣総理大臣ハ国務大臣ノ任免皇國議会ノ解散其ノ他枢要ナル事項ヲ皇帝ニ上奏スルコトヲ得
第五章 司法
第六十条 司法権ハ皇帝ノ名ニ於テ法律ニ依リ裁判所之ヲ行フ
第六十一条 裁判所ハ所管スル被告ノ身分ニ拠リ甲乙丙種ノ三種トシ其ノ構成ハ法律ヲ以テ之ヲ定ム
第六十二条 皇國臣民ヲ被告トスル甲種及乙種裁判所ノ裁判官ハ法律ニ定メタル資格ヲ具フル女子挺身隊高等武官ヲ以テ之ニ任ス但シ上級士族ヲ管轄スル甲種裁判所裁判官ハ親任官又ハ勅任官タルヘシ
第六十三条 同盟國人其ノ他外國人ヲ被告トスル丙種裁判所ノ裁判官ハ法律ニ定メタル資格ヲ具フル女子挺身隊武官ヲ以テ之ニ任ス
2 丙種裁判所ノ裁判ハ簡潔ヲ旨トシ即決スヘシ
第六十四条 甲種裁判所ノ対審判決ハ之ヲ公開ス但シ安寧秩序又ハ風俗ヲ害スルノ虞アルトキハ法律ニ依リ又ハ裁判所ノ決議ヲ以テ対審ノ公開ヲ停ムルコトヲ得
第六章 会計
第六十五条 新ニ租税ヲ課シ及税率ヲ変更スルハ法律ヲ以テ之ヲ定ムヘシ
2 但シ報償ニ属スル行政上ノ手数料及其ノ他ノ収納金ハ前項ノ限リニ在ラス
3 國債ヲ起シ及予算ニ定メタルモノヲ除ク外國庫ノ負担トナルヘキ契約ヲ為スハ皇國議会ノ協賛ヲ経ヘシ
第六十六条 國家ノ歳出歳入ハ毎年予算ヲ以テ皇國議会ノ協賛ヲ経ヘシ
2 予算ノ款項ニ超過シ又ハ予算ノ外ニ生シタル支出アルトキハ後日皇國議会ノ承諾ヲ求ムルヲ要ス
第六十七条 憲法上ノ大権ニ基ツケル既定ノ歳出及法律ノ結果ニ由リ又ハ法律上政府ノ義務ニ属スル歳出ハ政府ノ同意ナクシテ皇國議会之ヲ廃除シ又ハ削減スルコトヲ得ス
第六十八条 特別ノ須要ニ因リ政府ハ予メ年限ヲ定メ継続費トシテ皇國議会ノ協賛ヲ求ムルコトヲ得
第六十九条 避クヘカラサル予算ノ不足ヲ補フ為ニ又ハ予算ノ外ニ生シタル必要ノ費用ニ充ツル為ニ予備費ヲ設クヘシ
第七十条 公共ノ安全ヲ保持スル為緊急ノ需要アル場合ニ於テ内外ノ情形ニ因リ政府ハ皇國議会ヲ召集スルコト能ハサルトキハ勅令ニ依リ財政上必要ノ処分ヲ為スコトヲ得
2 前項ノ場合ニ於テハ次ノ会期ニ於テ皇國議会ニ提出シ其ノ承諾ヲ求ムルヲ要ス
第七十一条 皇國議会ニ於テ予算ヲ議定セス又ハ予算成立ニ至ラサルトキハ政府ハ前年度ノ予算ヲ施行スヘシ
第七十二条 國家ノ歳出歳入ノ決算ハ会計検査院之ヲ検査確定シ政府ハ其ノ検査報告ト倶ニ之ヲ皇國議会ニ提出スヘシ
2 会計検査院ノ組織及職権ハ法律ヲ以テ之ヲ定ム
第七章 補則
第七十三条 将来此ノ憲法ノ条項ヲ改正スルノ必要アルトキハ勅命ヲ以テ議案ヲ皇國議会ノ議ニ付スヘシ
2 此ノ場合ニ於テ皇國議会ハ其ノ総員三分ノ二以上出席スルニ非サレハ議事ヲ開クコトヲ得ス出席議員三分ノ二以上ノ多数ヲ得ルニ非サレハ改正ノ議決ヲ為スコトヲ得ス
第七十四条 皇室典範ノ改正ハ皇國議会ノ議ヲ経ルヲ要セス
2 皇室典範ヲ以テ此ノ憲法ノ条規ヲ変更スルコトヲ得ス