※注意
この話には次の成分が含まれます。苦手な人はご注意下さい。
 縮小、グロ、スカ


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先生「はーい。取ったら次の人に回して〜」

先生が最前列の生徒に箱を手渡した。
箱の中にはカメラのフィルムケースのような不透明の容器が沢山入っていて、
生徒はそれを1人1つ取って箱を後ろの人に回していく。

先生「全員取りましたか?週明けに回収するので容器は捨てないでおくように。では解散」


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帰宅した女生徒、早川千沙は自室で容器のふたを開けた。
中に入っているのは1人の人間。
容器に余裕で収まるほど小さな男子生徒だった。

千沙 「はいはい時間だよ、っと今回は三島か」
隆志 「ちっ、早川か」
千沙 「む、何よ。文句あんの?」
隆志 「そりゃ当然。どうせならミス笹中の伊瀬の方がいいに決まってるだろ」
千沙 「くっ・・・あんた、男の癖にそこまで大きな口を叩けるなんてやっぱいい度胸してるわね」
隆志 「はんっ!俺は他の野郎共みたいに心まで縮こまって生きていくなんて嫌なんだよ!」
千沙 「あーはいはい。どうでもいいわ」
隆志 「んだとこのブス!」
千沙 「・・・ふっ・・・いい度胸してんじゃない」

千沙は隆志にスプレーをぞんざいに吹きかけると、ひょいっと摘み上げた。

隆志 「おい!もっとちゃんと掛けろよ!」
千沙 「それで十分よ」

そう言って千沙はあーんと口を開け、隆志をぱくっと飲み込んだ。


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西暦60XX年
女性の嗜好がより小さな男性へと向き続けた結果、世界では男性の縮小化が進んでいた。
今や、男性は1cmあるか無いかという所まで小さくなっている。
小さくなりすぎた男性は、力仕事の代わりに精密作業や体内に入り込んでの作業と言う新たな仕事に就いていて、
学校では体内作業実習が男子生徒の必修科目となっていた。
体内作業実習とは、人の体内で作業を行えるようにする為、女生徒に飲み込まれて1日を過ごすという訓練だ。
さっき隆志が掛けられたスプレーは、胃液を防ぐのと同時に様々な気体を酸素に換える保護液である。

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翌日、千沙はトイレで踏ん張っていた。
千沙の肛門の奥から太いウンチがもりもりと吐き出されて和式便器の中に落ちる。

千沙 「あーもう出すぎ。探すのめんどくさいなぁ」

千沙は割り箸を持って自分のウンチを割り裂いていった。
隆志を探すためだ。
飲み込んだのが昨日なのでそろそろ出てくる頃だと思われた。

千沙 「あ・・・。あぁ〜あ」

割り裂いていったウンチの中。
隆志はそこに居た。
白い骨となって。
骸骨の目の中には千沙のウンチがぎっしりと詰まっていた。

千沙 「うっわぁ、三島吸収しちゃったよ。うーん、ちょっとスプレーが足りなかったかなぁ」

千沙 「まあしょうがないか。ナムアミダブツっと」

そういいながら千沙は隆志が混ざったウンチを流し、トイレを後にした。


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週が明けた月曜日。
教卓に置かれた箱に女生徒が容器を入れていく。
千沙も同じように容器を入れた。
ただし、その容器に中身は入っていない。

千沙のように中身が入っていない容器を戻す女生徒は少なくない。
千沙のように消化してしまった者。
便秘でまだ出てこない者。
その他、人には言えない理由で返せない者。

男子生徒が帰ってこない事に問題は無い。
男性が縮小化しすぎた世界では政治、権力、経済活動の全てが女性に支配されていて、
男性の存在価値は殆どなくなっているからだ。
だが、誰々が誰々を返さなかったと噂になっては女生徒にとって都合が悪い。
その為、不透明の容器をランダムに配布、不透明のまま回収することで
男子生徒を返さなかった女生徒を特定出来ないようにしていた。

中にはその仕組みを悪用するものも居る。
どこかの学校では、卒業時に男子生徒が1人も居なかった学年があったらしい。

今回の実習では男子生徒に1人の行方不明者が出たが、誰も気にするものはいない。
千沙もその事についてはなんとも思っていない。
こうして、実習はこれからもつつがなく行われていく。