僕は起きたら小人になっていた・・・。

大塚裕(おおつかゆう)16歳、北江学園高等学校2年生。
普通に生活していたものの、突然小人になっていた。

ゆ「え・・・。なんで、僕・・・。」

そのとき僕は状況がつかめなかった。
周りのものはみんな大きくなっていた。

ゆ「え・・・。僕、縮んだの!?」

最初は夢だと思っていたが、顔をつねったらいたい。どうやら現実だったようだ。

ゆ「どうしよう・・・。学校もあるのに・・・。」

戸惑う裕。とそこに・・・。

あ「あれ?小人!?」

クラスメートのアキが来た。
田町アキ(たまちあき)16歳、北江学園高等学校2年生。
裕のおさななじみだ。

あ「ゆ、裕君!?」

気づいたようだ。
アキは僕を連れて学校に向かった。
僕はアキのかばんの中に入れられた。

数分後、学校に着いた。
アキが教科書をかばんから出すと、かばんが少し広く感じた。

ゆ「どうすればいいんだろう。」

アキのかばんの中で考えてた。
そのまま学校の1日が終わった。
今日、アキも僕も部活はなかった。
数分後、アキの部屋に着いた。
アキは僕をかばんから取り出して、僕に尋ねた。

あ「裕君どうしたの!?そんなに小さくなっちゃって。」

ゆ「よくわからない・・・。登校中に急にめまいがして、そのあとしばらく意識がない。」

僕は朝、登校中に急にめまいがして、小さくなった。
そこにアキが通りかかってくれたから助かった。

あ「とにかく、しばらくウチにいてよ。小さい状態を親に見せれないし、これからどうするの?」

ゆ「元に戻る方法を探すよ。」

あ「わかった。ご飯食べてくる。少し持ってくるね。」

そういってアキは一階に行った。

ゆ「女子高生の部屋ってこんな感じなんだ。」

僕はあんまり女子の部屋に入ったことない。
アキの部屋には来たことがあるが5歳ぐらいのときだ。
女子高生の部屋なんて初めてだった。
壁には今話題のイケメン歌手グループのポスターとか貼ってあったりする。
机は僕のより100倍きれいに整理されている。

ゆ「やっぱり、男子と違うな〜。」

そのとき、アキが急ぎ足で部屋に戻ってきた。

あ「裕君どうしよう・・・。」

顔色が悪そうだ。

ゆ「どうしたの?」

あ「それが、・・・」

話を聞くと、アキが今日食べた夜ご飯のシュウマイに固形物が混ざっていたらしく、
それを飲み込んでしまったようだ。

あ「裕君・・・。私の中にとりに行ってきて!お願い!」

ゆ「でも・・・。」

短い沈黙

ゆ「でも、人なんて食べちゃって大丈夫なの?それに消化されちゃうかもしれないし・・・。」

あ「短い時間なら消化されないと思うから。お願い!」

ゆ「そこまでいうなら、取りに行くよ。」

あ「ありがとう!」

そういうと、タコ糸のようなものを僕に巻きつけた。

あ「これ命綱にすれば大丈夫だと思う。よろしくね。」

ゆ「うん。」

アキは僕を口の中に入れた。
そして、僕を飲み込んだ。
僕は食道を落ちていった。

ゆ「これが、女子の体。」

そして、僕は胃袋に到着した。
どうやらその固形物は沈んでいるようだ。
僕は胃液の海をもぐった。
手の感触でその固形物を見つけた。
僕は浮上し、引っ張られるのを待った。
だが、

ゆ「あれ?」

プチって音とともにタコ糸が落ちてきた。
タコ糸が切れてしまった。

ゆ「うそ!?」

このため、もうしばらく脱出できなくなってしまった。
そのころアキは・・・。

あ「どうしよう・・・。裕君消化されちゃう・・・。そうだ!」

アキは冷蔵庫から水を取ってきた。
その水を何杯か飲んだ。

あ「これで、胃液は薄まるはず。」

そのころ裕は

ゆ「水が出てきた。アキが飲んだんだな。」

外で何が起きたかを把握し、そのまましばらく待機した。

つづく