とある銀河にあるまたまたとある惑星。

「ふんっ、大幹部エルミア様の力思い知ったかしら?」

数時間前、突如降臨した魔族の大幹部を名乗る全長15.4kmの超巨大な少女が侵略をしてきた。侵略者はたった数時間で星の約半分の都市を壊滅させ、抵抗をする惑星防衛軍を軽く焼き払い、たくさんの人間たちをなんの躊躇いもなく踏み潰した。

「ねえねえはやくこのエルミア様に降伏しなよ。早くしないともっとひどいことしちゃうよ?」

防衛軍の戦闘機たちはエルミアの数十km前で彼女に見えるように飛行機雲で降伏を伝える文字を懸命に描いていた。

「うんっ素直でよろしい♪自分たちの住んでる惑星をきまぐれでめちゃくちゃにされた相手に尻尾を振って降伏するってどんな気持ちなのかしら?」

ずっっっっっしぃぃぃぃぃぃぃぃん!!!!!!!!!!!!!

突如、戦闘機たちの更に数百km先にとてつもなく巨大な漆黒のニーソに包まれた脚が惑星に降臨した。脚は更に上空で肌色になり、そしてスカートの中にどこまでも伸びていた。
その大きさはエルミアですら虫のように踏み潰せるほどで、彼女の降臨によって生じた巨大な地震により周りの数百kmくらいは何も残らぬ更地になり、爆風によってエルミアに降伏していた戦闘機たちは塵のように吹き飛ばされ、そしてエルミアも尻餅をついた。

「きゃっ!」

尻餅をついた衝撃で数千の高層ビルがお尻の下敷きになった。

『あらあらエルミアったらあたしの授業さぼってこんなところで遊んでたの?』

「うぅ…リリス様…」

エルミアの前には全長1752kmの指定制服を着たJKスタイルの超絶巨大魔王リリス=ルヴェールが両手を腰に当て堂々と立っていた。

『大幹部育成高等学校2年エルミア=ローゼ。あなたをお仕置きしちゃいま〜す☆』

「ごめんなさい!リリス様!許してぇ!!もうさぼりませんからぁ…」

『そのセリフ何回めかな?今日は絶対にゆるしてあげないからねっ♪』

涙目になって許しを請うエルミアと邪悪な笑みを浮かべながらお仕置きをしようとしているリリスの声が惑星の全体に響くが、矮小な人間たちにはどうすることもできなかった。

『しばらくそこで反省してなさい』

「うぅ…… でも意外に居心地悪くないかも…」

リリスはニーソの履き口にエルミアを入れて閉じ込めた。エルミアは履き口からひょこっと顔を出す。

惑星の人間たちは一刻も早くリリスたちがこの星から去ることを願っていた。エルミアによる破壊ですら壊滅的な被害を被ったのに、それより遥かに巨大な制服姿の美少女がこの星を歩き回ったら…

『ふーんこの惑星って島がなくてずーっと陸続きなんだね。じゃあ恐怖のお散歩しちゃいま〜す♡』

虫けらたちの祈りは届くことはなくJK姿の超絶巨大魔王の蹂躙が始まった。

全長240kmある巨大な漆黒の足裏はそこにいた人間たちの青空に置き換わって天空を支配し、そして容赦無く落ちてきた。そして一歩ごとに巨大な地震が発生し、陸地続きの惑星の全世界で衝撃が観測された。

ずっどぉぉぉぉぉぉぉぉぉん!!!!!!!!!

ずっどぉぉぉぉぉぉぉぉぉん!!!!!!!!!

『ふふん。これが制服で征服ってやつかしら?歩いてるだけだけどねっ』

ずっどぉぉぉぉぉぉぉぉぉん!!!!!!!!!

ずっどぉぉぉぉぉぉぉぉぉん!!!!!!!!!

足裏の下にあったものは人でさえ車でさえ建物でさえ街、都市でさえ飛んでいる飛行機でさえ数千メートル級の高い山でさえ踏み潰され、超絶巨大な足跡の一部になった。

『宇宙一可愛くてでっかいJKが蹂躙してあげてるんだからありがたく思いなさいよねっ♪』

「リリス様…素敵…!」

『エルミアぁ〜、そんなこと言っても許してあげないよ?』

「うぅ…」

惑星はほとんど破壊し尽くされ文明はほとんど滅ぼされたが、中心部にある超発展都市はリリスが起こした地震により被害は多少受けていたもののまだほとんど無傷だった。

リリスは超発展都市まで一瞬でワープし現れると、超発展都市の両側を挟むようにゆっくりと女の子座りをした。

ずどぉぉぉぉぉぉぉぉぉん!!!!!!!

巨大な超発展都市より遥かに巨大なリリスの眩い絶対領域が超発展都市の両側を支配した。座った衝撃のみでたくさんの高層ビルが吹き飛ばされ、人間たちは大混乱に陥った。

『エルミア、出てきなさい』

リリスはニーソの中のエルミアを手のひらに乗せ、超発展都市のスカートの中の入り口あたりに優しく置いた。

『じゃあエルミアへの最後のお仕置きだよっ☆逃げたら"めっ"だからね?』

リリスは視線をエルミアから都市全体に移すと、破壊宣言をした。

『ってことで今からこの都市を宇宙国宝であるあたしの絶対領域で挟み潰しちゃいま〜す♪いっくよぉ〜♡』

ずごごごごごごごごごごご!!!!!!!!!!!!

人口数億人の超発展都市よりも遥かに巨大なリリスの太ももが閉じていく。
太ももが動く際の衝撃で超発展都市の無数の建物は崩壊し、太ももが到達した場所は何もかもが押し潰された。

ずごごごごごごごごごごご!!!!!!!!!!!!!!!!!!

防衛軍の大量の核兵器を積んだ何万もの戦闘機が太ももを止めるために自爆特攻をし、儚い命を散らせたが、迫ってくる高さ百数十kmの漆黒と肌色の超絶巨大山脈を止めることはできなかった。

『ゴミ虫の分際であたしの神聖な絶対領域に逆らうんだぁ〜?イラっとしたからスピードアップするねっ☆』

ずごごごごごごごごごごごごごごご!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

少し怒ったリリスは逆に太ももを閉じる早さをさらに早くし、あっという間に超発展都市は挟み潰され、エルミアに触れる直前で止まった。

『これでゴミ虫共は大体滅んだかしら?さてとようやくエルミアにお仕置きできるねっ♪えいっ☆』

リリスの太ももはエルミアに触れ、挟み潰さない程度の優しさで挟んですりすりした。

「リリス様の太もも柔らかくて気持ちいい……」

『くらえー☆ぐりぐり〜♪』

人類のほとんどが滅んだ惑星でのお仕置きがしばらく続いた後、エルミアは解放された。

「えっもう終わりですか?もっとやってほしかったなぁ……」

『だーめ。ほらもう帰るわよ?』

「はーい…」

『じゃああたしたちは帰るねっ♪生き残った虫けらたち、ばいば〜い♡』

こうしてまた一つの人間達の惑星は蹂躙され尽くした。