とある銀河系に存在するとある惑星。
この星は人間による一万年の歴史で、大きく栄えていた。しかし、どれだけ栄えていようとも、どれだけの軍事力を持っていようとも、麗しき超絶巨大魔王の前では全てが無力であり、塵のように踏み躙られるのである。


ずッッッシィィィィィィィぃぃぃぃぃぃぃぃん!!!!!!!!

『超絶巨大空母リリス=ルヴェール上陸☆』

玉座型宇宙船に優雅に座っていたリリスの黒いオーバーニーソックスに包まれた足のつま先が陸地に触れ、そしてかかとも地上についた。

100万倍のリリスに踏まれたいくつもの州は完全に壊滅し、地震や衝撃波で更に周りの州も巻き込まれる。人々は突然の超絶巨大な侵略者の降臨に逃げ惑うことすらできず、一瞬で数百万から数千万人が犠牲になった。

『御機嫌よう♪宇宙で一番でっかくて可愛い超絶巨大魔王リリス様でーす♡この星はあたしが征服してあげることにしたわ。光栄に思いなさいよね?』

リリスのいつも通りの征服宣言は世界中に響き渡り、全世界を恐怖と混乱の渦に陥れた。

そしてリリスは自分のミニスカートとオーバーニーソックスの間にある隙間、全ての魔族を魅了する絶対領域に作られた軍事基地に視線を合わせ、微笑んだ。

『着いたわよ下僕達。数百キロ下は人間達の世界だから思う存分侵略してきてねっ☆』

リリスの絶対領域は、リリスにとってはそこまで広い面積のものではないが、彼女にとっての1cmは他の生物にとっての10km、であり、そこだけで本物の空母が数千隻収納することができる。つまり。彼女のちらりと覗かせた絶対領域の表面だけで星を征服するだけの軍事基地を建設するのにあまりあるのだ。

『いい?あたしのために全てを捧げて命をかけて全力で戦うのよ?それじゃあ魔王軍出撃〜♡』

リリスの気の抜けた出撃命令により、高度数百km上空からマッハの速さで数十万もの戦闘機、そして悪魔兵士たちが太ももから離陸した。そして数十分後には地上に到着し、爆撃や攻撃を始めた。

『星の存亡を賭けた大戦争ってとこかしら?楽しませてもらうね♪』

そして、魔族軍と防衛軍の決戦が始まった。

リリスは指を唇に当て、つま先で軽く人間の住む州をグリグリし、無数の街を壊滅させていく。ほとんど力を入れずニーソに纏われたつま先を軽く擦り付けるだけで、下手な核兵器の何万倍もの威力の破壊がもたらされた。

『あははっ!超絶巨大魔王様のニーソは何者も抗うことのできない超絶巨大災害なの♪巨大な地震だってお前たち虫けらの国を飲み込む大津波だって簡単に起こせるのよ?』

魔王軍と防衛軍は意外にも互角であり、防衛軍は必死に、けれども着々と魔王軍の数を減らしていた。しかし、それを指揮する総司令官かつ女王である超絶巨大魔王があまりにも強大すぎた。彼女に抗おうとする者はほとんどおらず、防衛軍も魔王軍と戦いながらも、半ば諦めていた。疑問を持つ者もいた。超絶巨大魔王自らのみでこの星を征服しに来ても我々は微生物のように蹴散らされ、あっという間に蹂躙されてしまうだろう。なのに今何故我々が生きているのか。何故超絶巨大魔王の兵たちと戦うことが許されているのか。

『ふふっ そんなの決まってるでしょう?あたしが楽しいからよ♪お前たち下等な虫ケラがあたしの下僕たちと一生懸命戦い、あたしの下僕たちが一生懸命お前たちの国を占領しようとしてる間、あたしは気まぐれなたった一踏みでいくつもの州と何万もの街や数千万もの虫ケラどもを踏み潰せるのよ。』

人間たちの心をまるで読んだかのようにそう言いながら、まだ無事であった都市をまとめて踏み躙る。

『どうかしら?お前たちがまともにあたしの下僕たちと戦ってることが馬鹿らしく思わない?理不尽だけどこれがげ・ん・じ・つなんだよねぇ〜♪』

「そこまでだ!これ以上お前の好きにはさせない!」

どう考えても終わりだと思われたそのとき、一筋の光が現れる。人間達にとっては超巨大、しかし超絶巨大魔王にとっては米粒のような大きさの兵器がリリスの絶対領域に着陸した。
最終兵器である技術の結晶、対魔族超巨大宇宙戦艦「リリスキラー」。全長はなんと10kmあり、もはや一つの小都市として機能していた。この戦艦は超絶巨大魔王を倒すために、全銀河の人間達が協力し、それぞれの星で最高の技術を用い、長年の年月と人類の歴史をかけて開発した人類史上最強の対魔族、魔王兵器であった。
主砲、副砲共に魔族に大いなるダメージを与える聖なる力が宿されており、並みの魔族なら触れただけで即死をしてしまう。ならば超絶巨大魔王が相手だとしても莫大な効果があるはずだ。

「超絶巨大魔王リリス!人類史上最高の力を見せてやる!ここでお前を倒す!」

戦艦は着陸の衝撃で絶対領域にあった軍事基地を壊滅させ、主砲、副砲で太ももに残っていた魔族達を殲滅する。そして、戦艦で最も巨大な「対超絶巨大魔王砲」をリリスの豊満な胸に向けた。

果たして超巨大宇宙戦艦「リリスキラー」は超絶巨大魔王リリスを倒すことができるのか!?

つづく
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他のところの巨大な女の子とコラボするのが夢です。
一緒に仲良く惑星を蹂躙してみたいな!