とある人類が住む文明が少し遅れた惑星エルペリア。
そこに住む人類たちは、彼らなりに平和に暮らしていた。

ある日、エルペリア星の宇宙センターが映像電波を受信し、全国各地のモニターに流れた。

「エルペリア星の皆様、御機嫌よう。私は情報伝達AI SIAと申します。」

「な、なんだ?」
「可愛いな…」
「急にどうしたんだ?」

「あなたたち人間にご連絡があります。超絶巨大魔王リリス=ルヴェール様が2日後にそちらの惑星を御侵略なされるため、虫ケラである皆様はリリス様を楽しませるためにせいぜい無駄なあがきをしてください。」

「なんだと?誰が虫ケラだ!」
「そうだそうだ!」

「はぁ…うるさいノミどもですね。あなたたちは文明が遅れているので知らないのかもしれませんが、エルペリア星の近くの星々は全てリリス様の所有物です。なのでリリス様が次ご征服されるのはエルペリア星となります。」

「勝手なことを言うな!ここは俺たちの星だ!」

「とにかく、リリス様に失礼のないようにしなさい。」

突然の知らせにエルペリア星は混乱した。彼らは超絶巨大魔王を見たことも聞いたこともなかった。それが急に侵略してくるという。エルペリア政府は途方に暮れていた。

そして2日後

エルペリア星の人達が不安になる中、とてつもなく巨大な玉座に座る超絶巨大魔王が遥か上空から首都に接近してきた。
リリスは人類の10万倍の大きさで、豊満な胸を強調したコスチューム、極限まで短いスカート、そして漆黒のニーハイブーツという魔王の正装で降臨した。

「なんだあれは?」
「こっちに落ちてくるぞ!!!」
「逃げろ!!」
「ダメだ…逃げられない……」

ずっしぃぃぃぃぃぃぃぃん!!!!!!!!!

リリスの玉座は数千メートル級の山脈とその付近にある街や集落を全てすりつぶし、両脚のニーハイブーツは首都の都市部の数万棟もの高層ビルや数百万の人達を踏み潰した。ブーツが着地した衝撃でエルペリア史上最大の地震が起き、半径数十kmが壊滅した。

『エルペリア星のみんなぁ〜♪おっはよぉ〜☆ 絶対女帝リリス様が来てあげたんだからちゃんと言うこと聞いてよねっ?』

リリスの全長数万メートルもあるブーツは表半球でならどこででも観測できた。一万メートル近いヒールはエルペリア星有数の高層ビル群をすり潰すのにあまりにも十分な大きさであった。

『リリス様足裏かっゆ〜いっ☆』

リリスは壊滅した首都に向かってブーツを玩びながら大きな声で言った。
半径1000キロ以上に声が届き、足裏がかゆいことが伝えられた。

しかし、かろうじて生き残った虫ケラどもは何をすべきかわからず、ただ逃げようとしていた。

『ねえ聞こえないの?リリス様は足裏がかゆいんだけど?お前たち虫ケラは早くこのニーハイブーツを脱がして足裏を掻きなさい』

リリスは逃げ惑う人々の群れを都市ごと踏み潰しながら待っていると、やがてエルペリア防衛軍の戦闘機や飛行戦艦の大部隊がブーツに向かって攻撃をした。
数万機の戦闘機や何百隻もの数百メートル級の飛行戦艦はこの世のものとは思えないとてつもなく巨大なブーツに銃弾を発射し続けるが、ブーツはびくともしない。

『脱がしてって言ってるのに何してるの?リリス様の自慢のニーハイブーツに傷がついちゃったら弁償できるの?このブーツ作るために惑星三つ潰したんだよぉ?あっ☆でもそんなしょぼい攻撃じゃ傷つくわけないか♪ えいっ☆反撃ぃ〜♪』

リリスは小虫以下の戦闘機が密集してる場所にめがけて蹴りを入れる。

直撃した戦闘機は空の彼方まで吹っ飛び爆散し、ブーツが移動したことによる乱気流で直接当たらなかった戦闘機たちも吹き飛び、ひと蹴りで防衛軍の大部隊は壊滅した。

『ふふん。リリス様強すぎっ☆ねえねえ?リリス様の強さ思い知った?お前たちゴミ虫はリリス様のブーツすら脱がせない下等生物なんだよ?』

しかし人類は諦めなかった。
第二部隊の数万機の戦闘機たちがブーツめがけて飛んできた。

『そんなにリリス様のブーツが好きなんだぁ〜??お前たちの頑張りに免じて 超特別にリリス様が自分でブーツを脱いであげる。感謝しなさいよね?』

そういうとリリスは右脚のニーハイブーツを脱ぎ、蒸れたオーバーニーソックスを露わにした。そうしてもう片方も脱ぎ、適当なところに投げ捨てた。
投げ捨てられたブーツが地上に着陸した衝撃で大地震が起き、多くの都市が下敷きになったが、それを興味なさそうに一瞥したのち、もう片方も脱ぎ、履き口を戦闘機や飛行戦艦の部隊に向けた。

『リリス様のブーツに吸い込まれちゃえっ☆』

「操縦がきかない!?」
「吸い込まれる〜!」
「助けてくれー!!」

ニーハイブーツは生き残っていた防衛軍を容赦なく吸い込んで行き、最後の一機を吸い込み終わると、リリスはブーツの入り口を塞ぎ、閉じ込めた。

『女の子の超巨大なブーツに閉じ込められた気分はどう?一生逃がさないよ?きゃははっ☆』

リリスは防衛軍を閉じ込めたブーツをそこらへんの比較的無事だった都市群に投げて更にたくさんの人々や建物をを下敷きにした。

『更地になった惑星の首都に堂々と横たわるリリス様の超絶巨大ニーハイブーツ。まるで支配関係の縮図だねっ♪』

リリスはブーツによる踏み荒らしやブーツ自体が地上に落下した衝撃により完全に壊滅した首都を見ながら言った。

『リリス様の足裏まだかゆいからこの惑星蹂躙するねっ☆』

リリスはこの世で最も理不尽な理由で惑星の蹂躙を決定すると、立ち上がって歩き始めた。

『リリス様の超絶巨大蒸れ蒸れニーソ、通りま〜す☆』

ずっしぃぃぃぃぃぃぃぃん!!!!!!!!!

『この大都市踏んだら気持ち良さそう〜♪えいっ☆』

ずっしぃぃぃぃぃぃぃぃん!!!!!!!!!

『今日のこの地方の天気予報は晴れのちリリス様の湿った足裏で〜す☆』

ずっしぃぃぃぃぃぃぃぃん!!!!!!!!!

一歩歩くごとに足の周り10kmくらいは壊滅し、周り数十kmは巨大地震によって半壊した。蒸れたニーソの匂いによって植物は枯れ、動物は死滅し、都市や街は腐敗した。

道中にある街や国は匂いを擦り付けるようにすり潰され、誰も逃げることができなかった。何億人もの人々が巨大な女帝によって足裏がまだかゆいという理由だけで気まぐれで踏み潰された。

『ふふん。この星もリリス様の甘酸っぱいニーソの匂いに染まってきたかしら?』

そしてほとんどの陸地が踏み荒らされ、唯一無傷で残った惑星有数の巨大都市にリリスが現れた。

『ここが最後の街ね。』

リリスは両手を腰に当てながら脚を広げて都市を見下ろす。

艶やかな太ももと青と白の縞模様が入った可愛らしい下着が大都市のほぼ全ての数千万人を釘付けにする。

『み〜んなあたしのパンツ見てるぅ〜♪ほんと虫ケラってチョロいわね』

人類は完全に魅了され、巨大都市の大部分で交通事故などが起き、都市としての役割は一瞬で麻痺してしまった。
そして混乱した巨大都市に蒸れた超絶巨大なオーバーニーソックスが侵攻する。

『リリス様にひれ伏せゴミ虫どもっ☆』

ずっっしぃぃぃぃぃぃん!!!!!!!!!

『微生物以下のゴミ虫が逃げたって無駄だぞ♡』

ずっっしぃぃぃぃぃぃん!!!!!!!!!

巨大都市はたった二歩のリリスの両脚の侵略によってほとんどが更地になり、99%以上の建築物や人間が壊滅した。

『ふふん。この星も征服完了ね。』

その後リリスはさらに惑星を踏み荒らしながら首都に戻り、防衛軍が閉じ込められたブーツを履き直し、玉座に座るとエルペリアを離陸した。

かつて美しかった星は超絶巨大魔王に無残に踏み荒らされ足跡が無数に残った。荒廃した惑星でかろうじて生き残った人類はどうなるのだろうか。