魔暦xx年4月。15歳の若き大幹部がまた誕生した。彼女の名はユイ=エルトピア。彼女は今年から大幹部育成高等学校に入学した大幹部の卵である。身長は14800mと大幹部にしては小柄だが、人間にとっては超巨大である。ちなみに大幹部育成高等学校はりりす☆わーるど全体から年にトップ1の超絶巨大魔王の選んだ子しか入学出来ない超絶難関高校だが、入学することができれば魔界において超絶巨大魔王の次に偉い地位を得られる大幹部になることができる。

そして大幹部育成高等学校敷地内にある大広場
そこには指定制服にミニスカート、黒いニーソックスにローファーという格好をした二人(人じゃないけど)が立っていた。

『あなたがユイね?入学、そして大幹部就任おめでとう♪あたしがこの学校の理事長、そして魔族を統べる超絶巨大魔王リリス=ルヴェール様よ。』


「リリス様!お会いできて嬉しいです!これからよろしくお願いしますね!」


『じゃあ早速一緒にチュートリアル星蹂躙しに行こっか!』

「やったぁ〜♪リリス様と一緒に星を征服できるなんて夢のようです!ところでなぜリリス様もユイと同じ格好をされているのですか?」

『この学校の制服が可愛いからだよ♪あたしがデザインしたんだよ?ってそんなことよりもう行くよぉー★えいっ♪』

リリスが魔法を使うと、二人は10倍に巨大化し、そして「チュートリアル星」にゆっくりと優雅に降り立った。

ずっっっどぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉん!!!!!!!!!!

二つのあまりにも巨大な脚が遥か上空から降臨し、少し遅れてもう二つの脚が地上に到達する。その衝撃で半径数十kmの街や自然は衝撃波によって何もかも吹き飛ばされた。

「へぇーここがチュートリアル星ですかぁー。征服しがいがありそうです♪」

『ユイのチュートリアルに使うために裏で密かにお金と技術をすっごくいっぱい援助してあげたらこんなに蹂躙しがいのある星まで繁栄しちゃったぁ〜♪てことで一緒に楽しく蹂躙しようね♡』

「ユイのためにこんな素晴らしいおもちゃを用意してくれるなんて感激です! えーと…まず宣戦布告ですよね!」

ユイはすーっと大きく息を吸うと、思いっきり征服開始宣言をした。
「ごきげんよう人間達!魔族大幹部、ユイだよ〜 今からユイと超絶巨大魔王リリス様でこの星を征服するから覚悟しなさいよねっ!」

はっきりとしたユイの大きな声は全世界中に響き渡る。

『さっすがユイ!最高の征服宣言だよっ!偉い偉い♪』

リリスはユイの頭を優しく撫でてあげると、ユイも嬉しそうな顔をした。

『じゃあ次は、靴を脱いで街の上に落としてみてっ!こんな風にね☆』

リリスはローファーを脱ぎ、そして大きめの都市まで地震を起こしながら歩き、そしてそのままローファーを落とした、

ずっしぃぃぃぃぃぃぃぃん!!!!

ローファーは人のたくさんいる都市をすり潰し、そして深く地面にめり込んだ。

『あははっ!あたしの靴に都市が押しつぶされるなんて虫けらって弱すぎっ!ほら、ユイもやってみて!』

「わかりました!えいっ!」

ユイも同じように靴を脱ぎ、そして別の都市の上からローファーを落とす。

ずっしぃぃぃぃぃぃぃぃん!!!!


「わぁー!楽しいですっ
!発展してた街がユイの靴で壊滅するなんて滑稽ですねっ!」

『うんうん!その調子っ♪次はお待ちかね、ニーソ越しに直に街を踏み潰しだよ!』

リリスは左脚を上げると近くの街めがけて振り下ろす。

『超絶巨大魔王様であるこのあたしに直に踏まれるなんてありがたく思いなさいよねっ☆』

ずっっっっっしぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃん!!!!!!!!!!!

直撃した街は跡形もなく壊滅し、地面は数十kmめり込んだ。また、衝撃波や大地震によって周りにあった街も大きな被害を受けた。

『あははっ!弱すぎぃー★ 人間って微生物より弱いんじゃない?』

「さっすがリリス様です!ユイも街を踏み潰しますね♪」

ユイも同じように街を踏み潰した。

ずっしぃぃぃぃぃぃぃぃん!!!!

「砂利を踏んでるみたいな感覚でユイの足裏の下で街が潰れていくのが気持ちいいです♪癖になっちゃいそう♡」

『虫けらどもが頑張って作ってきた街を塵のように踏み躙るのは快感でしょ?』

この後もリリスとユイは大都市や自然を蹂躙し続けた。どんなに大きな都市でもたった一踏みで壊滅し、莫大な犠牲者が出た。 数千メートルの巨大な山も平らにされ、そして攻撃魔法によってあらゆる地は火の海になった。

『ふぅー☆いっぱい蹂躙したねっ!』

「はいリリス様♪とっても楽しいです!あら?」


しかし、人間側もただやられているだけではなかった。

いつのまにかリリスとユイの足元には800m級のつよそーなロボットが数百機もあった。

大勇者マスターナイト。

フルーレ星を侵略しにきた超絶巨大魔王を迎え撃つために出撃するも、瞬殺されたかわいそうな勇者様である。

そんな大勇者がどういうわけか大量生産され、超絶巨大魔王と大幹部を倒すために出撃していた。

「このすっごくすっごくちっちゃいのってもしかして勇者さん?」

『人間はどうしようもなく愚かだからこんな1000mもない雑魚で100000mを超えてるあたしたちを倒せると思ってるんだよっ』

大勇者の操縦者は虚仮にされて怒ったのか、一斉に攻撃しながら飛びかかってきた。

大勇者たちは一生懸命に4本の山をも踏み潰すとてつもなく巨大な柱を攻撃するが、全く効いていない。

「頑張ってビームとか出してて可愛い♡ 人間さん、ビームってこうやって使うんだよ?」

ユイは指先から広範囲ビームを放った。
地上は焼け野原になり、ビームを避けきれずに命中した数十機の大勇者たちは一瞬で蒸発した。

「弱すぎー!それでも勇者なの?そんなんじゃこの星守れないよ?」

ユイのビームを直に目撃した大勇者たちは完全に戦意を喪失し、一目散に逃げ出していた。この星の平和なんてもうどうでもいい。自分たちが助かればそれでいい。

『逃げちゃだーめ☆』

逃げ出していた大勇者たちは急に旋回し、高度数万メートルにあるリリスの眩い太ももめがけて一目散に飛んできていた。

ば、ばかな!コントロールが効かない…!

このままではあの馬鹿みたいに巨大な太ももに衝突してしまう!

しかし衝突直前、すべての大勇者たちは徐々に減速し、リリスの太ももの目の前でピタッと浮遊しながら静止した。

そしてユイも大勇者たちを挟みながらリリスの正面に立つ。

『どう?あたしとユイの魅惑の絶対領域は。極上の景色でしょ?』

「ユイたちの太ももで虫たちはぜーんぶ挟み潰してあげる♡」

リリスとユイは両手同士を繋ぎ、お互いの太もも同士を触れさせあった。
大勇者たちは逃げようとするも、全くコントロールが効かず、一切動かすことができない。
四つの太ももの中で大勇者たちはすべて挟み潰され、全滅した。

『これであたしたちに逆らう愚かな虫けらはいなくなったかしら?』

「そうみたいですね♪」

チュートリアル星のわずかな生き残った住人は既にみんな降伏をしていた。こんな化け物たちに勝てるわけがない。自分たちを救ってくれる神など存在しないのだ。

そして、ユイは堂々と全世界に聞こえるように征服宣言をした。

「人間たち、よく聞きなさい!このちっぽけな惑星はユイたちが征服しちゃいましたっ☆ユイが今日からこの星の女王様だよ!わかったぁ?」

もちろん逆らえる人なんているはずがなかった。

『ユイ、初めての惑星征服成功おめでとぉー☆この星はあなたが自由に支配させてあげる♪』

「リリス様、ありがとうございます!あ、あのリリス様…上手に征服出来たので…そのぉ…なでなでしてくれませんかぁ?」

『もちろんよ!よく頑張りましたっ♪』

リリスは再び、ユイの頭を優しく撫でてあげた。

「えへへ♪」

優しい表情でユイを撫でた後、視線を地面に移し侮蔑の目線を人類に容赦なく浴びせながらリリスは「注意勧告」をする。

『虫ケラども、あたしたち最上位魔族の征服のたかが練習で文明を何もかも踏み潰されて惑星をめちゃくちゃにされる気分はどうかしら?まあおまえたちみたいな塵のような存在があたしたちのような絶対的強者にひれ伏すのは当たり前だよねっ☆』

「その通りですリリス様!それじゃ今日はもう帰りましょうか♪支配は明日からすることにします」

『そうだねっ!ねえ虫ケラども、あたしの可愛いユイに逆らったりなんてしたらどうなるかわかってるよね?じゃあまったね〜♡』

リリスとユイはジャンプすると、そのまま空の彼方に飛び去って行った。

惑星には無数の街よりもおおきな超巨大な足跡、そして二組のローファーが残された。幸いにも生き残った人々は何もかも失い、ユイの支配に怯えながら生きていくことになる…