縮小トレーニング

(概要)
格闘技のクラブをやっている男子学生と、その後輩の女子。
ある日、彼は自分の身体を縮小すれば、気分を変えた負荷トレーニングが出来るんじゃないかと思いつき、後輩の女子と2人でリングに行きます。
不幸な事に、彼は、後輩の女子が、男の子を縮める事を夢見ている変態だという事を知りませんでした。
めでたし、めでたし。多分、単発です。


サイズ差格闘、お尻、お口

14000文字位
(13000文字位、10分の1サイズまで無料で見れます)

2/3倍~100分の1位
10分の1位まで、無料で読めます。



1.小さくてかわいい後輩

軽いジョギングの後、器具を使った軽いウェイトトレーニングをした。
今日は試合後の休養明けなんで、軽いトレーニングだけにしてみた感じである。
「はーい、炭酸抜きコーラ持ってきましたよー、せんぱーい。
 …ていうか、これ、ほんとに効果あるんですかぁ?」
僕が休もうとすると、後輩の女子が、良いタイミングで、飲み物を持ってきてくれた。
こいつはショートカットの髪型と、大きめの瞳に小柄な体のせいで年より幼く見えるが、僕の2つだけ下の後輩だ。
もう2年くらい、こいつとは学校のクラブで一緒にトレーニングをしている、普通の先輩&後輩の関係だ…と思う。
「いや、わかんないけど、漫画で見たから真似してみようと」
「へー、相変わらず、漫画好きなんですねぇ」
後輩は、炭酸抜きコーラを飲んでいる僕を見て、不思議そうに首を傾げている。
彼女は身長が140センチ程と小柄なのに、胸だけは並み以上に大きいので、あまり格闘技には向いていない。
そのせいもあり、実際の試合はやらずに、サンドバックとじゃれあったりと、トレーニングのような事だけをクラブではやっている。
女子の場合だと、ダイエット目的等で、そんな感じに練習だけする人も、まあ珍しくはないのだが…
この後輩も、ダイエット目的としては十分果たせているようで、スタイルは引き締まっている。
実は、結構かわいいような気が最近してきた(おっぱいも大きいし)。
普通の先輩&後輩の関係…と言いつつも、最近は、彼女の胸やらお尻に目が行ってしまう事があるんで、ちょっと気を付けようと思う。
今も、炭酸抜きコーラを差し出す彼女の胸元に目が行ってしまいそうなのを、僕は我慢した。
「そうだ、先輩、縮小カフェって行った事あります?
 なんか、おっきくなったり、ちっちゃくなったりして、遊べるお店」
「知ってるよ。お前とは絶対行かないけど」
「…ちっ、勘のいい野郎だ」
「何か言ったか?」
「やだなー、何にも言ってないですよぉ?」
わざと聞こえるように言ってくる後輩を適当にあしらいつつ、僕は答えた。
この後輩は、とにかくアホで、年中ふざけているような女なので、相手をしているときりがない…
…それはともかくとして、縮小カフェという店は聞いたことがある。自分が小さくなったり、逆に店員が小さくなったりして楽しむお店らしい。裏メニューでは、成人向けなエッチなサービスもあるとか何とか…
まあ、僕はそういうのは興味が無いから行った事は無い…が、身体を縮小してみる事には興味があった。
「お前こそ、知ってるか?
 縮小カフェで、縮小ドリンクって売り出したんだぞ。身体のサイズを一時的に小さく出来るらしい」
「もちろん知ってますよー?
 だって、それ、今、先輩が飲んだ炭酸抜きコーラに入ってますから」
「お、おい、マジか?」
僕は、悪い笑みを浮かべる後輩の事を見返した。
やりかねない。こいつは、普通にやりかねない。
「もちろん冗談ですよぉ。一服盛るなんて、そんな犯罪みたいなこと、尊敬する先輩にしませんよー」
後輩が、引き続き、悪い笑みを浮かべている。
ちくしょう。一瞬、ドキッとした。
縮小ドリンクというのは、摂取する量によって、身体の大きさを10分の1~100分の1位まで縮める事が出来るらしい。
そんな風に小さくされたら、身長140センチ程のこいつでも、すごい巨人みたいになってしまう。
もしも、こいつの前で、そんな人形サイズにされたら、きっと様々な悪ふざけをされてしまうだろう。
巨人みたいな大きさになった後輩の姿を想像して、怖さ…と、何故か少しだけ楽しさを感じてしまった。
「あれぇ、もしかして怖がらせちゃいましたぁ?
 …ま、いきなり人形サイズに縮められるって考えたら怖いですよね。そんなにちっちゃくちゃ、抵抗も出来ませんし。
 やだなぁ、先輩?
 こんな可愛い後輩が、先輩を縮めて玩具にするなんて、そんな事するわけないじゃないですかー?」
後輩が、相変わらず悪い笑みを浮かべながら、僕の顔を覗き込んできた。
こいつは、こういう奴なんだ。
…まあ、とりあえず放っておこう
後輩の悪い笑みを僕は無視しながら、僕は話を続ける事にした。
「それなんだけどさ、ちょっと縮小ドリンク、使ってみようかなーって思って」
「え! 人形みたいに縮められて、私に玩具にされたいんですか!?
 なんだぁ…どうしてもっていうなら、遊んであげてもいいですよ?」
目を輝かせる後輩。
いつものふざけた様子なのだが…なんだろう? 食いつきが良すぎて、ちょっと怖い。少し違和感を覚えた。
「ば、ばか。トレーニングだよ、トレーニング。
 ほら、お前もスパーリングとかやりたがってただろ?
 男と女だし、体格差ありすぎると危ないから、上手く調整出来ないかなーって」
「ほー、先輩、相変わらず無駄に色々考えますねー」
「あと、身体を小さくすればウエイトトレーニングにも変化が出て気分転換出来そうだし」
「へー、なるほどー、普通に面白そうですねー」
後輩も乗り気のようだ。
少し話した後、次の日曜日に練習場を借りて、やってみようという事になった。
身体を縮小するって少し怖いけど、まあ、こいつと一緒なら悪いようにはならないだろう。
その時の僕は、そんな風に油断しきっていた。

2.ちょっと大きい後輩 (2/3未満位のサイズ)

というわけで次の日曜日。学校は休みだけど、自主練という事で練習場を開けてもらった僕達は、室内の練習場に来ていた。
リングがあったり、サンドバックやら何やらといったトレーニング用の器具が並んでいる、古い感じの練習場だ。
「じゃあ、先輩、ちょっとスパーリングとかやってみましょうか!」
少し準備運動をした後、後輩はボクシング用のグラブを付け始めた。
僕と後輩は、総合格闘技の愛好会に所属しているが、練習場はキックボクシングの愛好会と共用という事もあり、そっちと一緒に練習をする事もあった。
そんな絡みで、総合格闘技のメンバーも遊びも兼ねて、ボクシング用のグラブは持っている事が多い。僕と後輩もボクシングのグラブは持っていた。
「いやー、ちゃんとしたスパーリング、一回やってみたかったんですよー」
Tシャツにトランクスといった練習用の服装でリングに上がった後輩が、軽くシャドーボクシングで見えない相手と戦っている。
彼女の拳が風を切る音と振動が、リングの下で見ている僕にまで伝わってくるようだ。
…あれ? 結構迫力あるな。
「ふふ、先輩がちっちゃく見えます」
「ま、まあ、実際小さいしな」
僕は、リングの下から後輩を見上げたまま答えた。
今の僕は、縮小カフェの新製品、『お試し縮小ドリンク』の効果で2/3弱の体格に縮小されて、100センチちょっとの大きさになっている。
大体、小学生低学年位の体格だ。
小学生くらいの体格になると、身長140センチ程の後輩も、頭一つ分以上、ずいぶん大きく見えた。
「これ位ハンデつければ、思いっきりやっても大丈夫そうですねー」
ヘッドギアを付けながら、後輩は言った。
「お、おう、多分…」
少し自信なさそうに、僕はリングに上がった。
後輩はやる気満々のようで、シャドーを続けている。どうしても、一度、実際に寸止め等ではなく、思いっきりスパーリングをやってみたかったらしい。
…こ、これ、大丈夫か?
いつもは、あんまり気にしていなかったが、後輩の動きは思ったより良かった。
確かに、こいつは試合にこそ出ていないが、練習自体は、かなりまじめにやっている。そういう所は割と好きだけど…
そんな後輩が、頭一つ以上大きな体格になって動いていると、迫力を感じた。
ま、まあ、良い練習には、なるのかもしれないかな?
僕も、いつもよりも大きく感じるリングに上がった。
「じゃあ、ボクシングルールで、蹴ったりするのは無しで良いですかー?」
「オッケー! とりあえず、思いっきりやっていいぞ!」
こいつに弱みを見せると付け上がるので、表面上はひるんだ様子を見せずに僕は言った。
これ位のサイズ差があっても、先輩の男子は強いんだぞという所を見せてやろうと思う。
まあ、ともかく、怪我したりさせないようにと。
と、僕は思っていたのだが…
「それじゃあ、行きまーす!」
後輩は、勢いよく突っ込んできた。
何だかんだ言っても、普段からトレーニングはしている彼女の動きは決して素人の動きではなく、左手が前になるオーソドックススタイルで、足さばきもしっかりしている。
…あ、これ、だめだ。
今の僕は彼女の胸元のさらに下くらいの大きさだ。
自分より頭一つ以上大きな相手とスパーリングは初めてだったけど、こんなに迫力があるんだな…
普段のサイズで考えると、今のこいつは、身長2メートル50センチ位ある巨人だ。ちょっと現実的にはありえない大きさである。
そんな巨体で、これだけの動きをされるとしたら、迫力があるのも当然だ。
や、やばい、これは身体のサイズを小さくし過ぎたのでは…
悔しいが、グラブを構えて、きれいな格闘技の動きで迫ってくる後輩の巨体を見て、僕は危険を感じていた。
せめて距離をずらそうとして、フットワークを使おうとするが、僕の身体に比べて大きな彼女の身体は動きも早く、逃げるのもままならない。
後輩は、いつもの練習中と同様に真剣な表情で、左のジャブからパンチを繰り出してくる。
ブロックする事は出来るけど、パンチが重い。
体格差と体重差のせいだろう。後輩のジャブをガードするだけでも、よろけてしまう。そこを、容赦なく後輩は押し込んできた。
多分、手加減は一切していない。体格差を生かして、上から力づくで押し込もうとしているようだ。
うん。そのやり方は正しい。
対格差というのは格闘技では大きなアドバンテージとハンデになる。だから、多くの格闘技は体重別に階級を分けているんだ。
僕は防戦一方になるが、後輩は、いつものふざけた様子は一切見せず、ただ真剣に攻撃を続けてきた。
やがて、後輩のジャブをさばき切れなくなった僕は体制が崩れて、ガードも下がってしまう。
そんな僕の顔面を、後輩の全力パンチが襲った。
僕は、吹っ飛ばされるようにダウンしてしまう。
実際の試合でもダウンする事はあるけど、パンチの衝撃力が段違いだった。これが体格差という事なんだろうか…
なるほど、格闘技…特にボクシング系…では、細かく体重別に分かれているわけだ。
身長が1.5倍で、体重が2倍以上も違うと、相手が女子でも勝負にならないどころか、怪我、下手したら命が危ない事がよくわかった。
…やばい、ちょっと動けない。
彼女のパンチで倒された僕は、意識はあるが身体が動かなかった。
「う、うわ、先輩、大丈夫ですか!」
容赦なく僕をノックアウトした張本人が、あわてて屈み込んできた。
「だめかも…」
僕は、素直に負けを認めた。
「す、すいません、全力で良いって言ったんで、もうスーパー全力で行っちゃいました…」
後輩は、あわてているようだ。
いや…確かに全力でかかってきて良いって言ったから、仕方ない。
「う、うーん…ちょっと身体を小さくし過ぎたかな」
「え? あ、身体は、もっともっと小さくして良いと思いますけど?
 …あ、いえいえ、やっぱ手加減しないと危ないんですね、体格差あると…」
後輩が何やら怪しい事を言っているが、聞かなかった事にしよう。
そんな風に、後輩に介抱されながら、しばらくリングで寝ていると、頭もはっきりしてきた。
「えへへ、でも、先輩をノックアウトしちゃったな。ちょっと強くなった気がして楽しかったです。
 大丈夫ですよ、こんだけ身体の大きさ違いますしね。
 後輩の女子にみじめに殴り倒されても、全然気にしないで下さいね!」
僕が回復してくると、後輩も安心してきたのか、いつものふざけた感じに戻ってきた。
「やってる事は、子供をいじめてるのと同じようなもんだぞ」
「あー、負け犬がなんか言ってるみたいですねー、もう一回やってみます?」
後輩がニヤニヤ笑いながら、上から覗き込んでくる。
この巨体で、そういう風に言われると少し怖い。
「残念だが。打撃系でノックアウトされた日に、もう一回スパーリングなんて、危ないから禁止だぞ」
「うわぁ…
 この先輩、後輩の女の子に殴り倒されて開き直ってる。うわぁ…」
何とでも言え。ちくしょう。悔しい。
「…ま、とりあえず、スパーリングしてくれてありがとうございました。
 今度は、私が先輩のトレーニングに付き合ってあげますね。
 10分の1サイズになって、トレーニングするんですよね?」
後輩は、にっこり微笑みながら、縮小薬が入った瓶を手に取った。
…気のせいかな?
その笑顔が、少しだけ怖く感じた。

3.すごい大きな後輩 (1/10位のサイズ)

「あはは、先輩、お人形さんみたいです。かわいーー!」
リングの上で10分の1サイズになった僕を見下ろして、後輩が楽しそうにしている。
足を崩して座っている彼女の顔も、僕の遥か頭上に見えた。
このサイズになると、最早、着れる服は無いのだが、それは無駄に器用な後輩が裁縫で用意してくれていた。
ノックアウトのダメージからも大体回復したし、軽くトレーニングして帰るかな。
「どーだ?
 このサイズになると、外でロードワークに出なくてもリングの上を走るだけでトレーニングになるぜ?」
「それ、普通に外を走れば良くないですか?」
「い、いや、雨の日とかには良いだろ」
「あー、まー、そーですねー」
僕は頭上の巨大な顔を相手に、いつものように他愛のない会話をした。
「じゃあ、私が見ててあげますから、安心して好きにしてください」
後輩は、玩具でも見るような目で僕を見ている。
まあ、確かに、このサイズになってしまうと、自分の力でリングに登ったり降りたりする事も、ほぼ出来ない。何かあった時の為に、誰かに近くに居てもらった方が良いだろう。
この後輩は年中ふざけているアホだが、根はまじめだし、付き合いも長いし、こういう事を頼むには一番だろう。多分。
ともかく、いつまでも後輩のペースに付き合っていたら、こっちもアホになってしまう。
リングの上でロードワークでもしようかと思い、僕はリングを見渡した。
うちの学校のリングは6メートル四方だが、10分の1サイズになった僕にとっては、60メートル四方だから、少し狭めの小学校の校庭位の広さがある。
いつもは軽く跨ぐリングロープも、僕の頭上に見えた。
あと、ニヤニヤ笑っている、変な巨人の女が、リングの隅で僕の方を見ている。
…うん。一部を除き、悪くない光景だ。
たまにはトレーニングに変化を付けて気分転換するのも良いだろう。
僕は、巨大なリングの上を走り始めた。
なかなか悪くない。リングの上はコンクリートの地面のよりも柔らかいし、走るには丁度良いのかもしれない。
後輩の方を見ると、リングに座ったまま、やけに楽しそうに、ニヤニヤしながら僕の方を見ている。
ずっと見られていると、ちょっと気味が悪い気もするな…
そんな僕の視線に気づいたんだろうか?
「私も、一緒に走っちゃおうかな」
後輩は言いながら立ち上がると、僕の方に方に近づいてきた。
ずしん…ずしん‥
後輩のリングシューズがリングを踏むたびに、リングの振動が伝わってくる。
このサイズになってみると、リングのちょっとした揺れも大きな振動に感じて、少し走りにくい。
後輩の姿は、あっという間に僕に近づき、頭上が暗くなった。
それから…
どーん!
轟音と振動が、僕を襲った。
軽く走ってきた彼女の足が、僕の横に落ちてきたのだ。
僕の側には、後輩のリングシューズが壁のように立っていた。
彼女が起こした衝撃と巨大なリングシューズの迫力に、僕は足が止まってしまう。
どうやら、彼女は僕を跨ぐようにして、立ったみたいだ。
「こらー、何、さぼってるんですかー?
 踏んづけちゃいますよ?」
後輩が言うと、巨大なリングシューズがリング、またリングを踏みしめた。
…ずしん。
その振動で、また僕はよろけてしまう。何か、これだけでバランスのトレーニングになってしまいそうだ。
彼女は軽くリングを踏んだだけなんだろうけれど、僕にとっては彼女のリングシューズは、自分の身体よりも大きい。
その固い靴底で、もし、本当に踏まれてしまったら…
「あー、あと、上見ると、私のパンツ見えちゃいますから、見ちゃだめですよー。
 …それとも、命がけで見上げてみますかぁ?」
後輩が言いながら、再びリングシューズを上げて、今度は僕に足の裏を見せつけるよう揺らし始めた。
こいつ、練習用のトランクスの下に、そのまま下着を付けてるのか??
ちょっと気になったけど、変な事をしたら、本当に踏み潰されてしまいそうだ…
「この野郎、先輩をからかうとは良い度胸だな。元のサイズに戻ったら覚えてろよ?」
僕は上を見ないようにして言いながら、再び走り始めた。
だが、後輩は全く反省した様子は無く、
「先輩、すいませーん、私、馬鹿だから覚えてられませーん」
などと、さらに煽ってくる。
ずしん…ずしん…
僕が走ると、それに合わせて、僕の左右に彼女の巨大なリングシューズが落ちてくる。
どうやら、彼女は僕を跨ぎながら見下ろして走っているようだ。
「いやー、先輩を見下ろして走るのって良い気分ですねー。
 私がちょっと間違えて、先輩の上にリングシューズ降ろしちゃったら、先輩はプチってなって、二度と元のサイズに何て戻れませんね?」
「ぐ…」
頭上から煽ってくる後輩の言葉に、思わずうめいてしまった。
悔しいが、今のサイズ差では、その気になれば、僕はこいつの玩具だ。
「おらおらー、わかったら、さっさと走れよー!
 さぼってると踏み潰しちゃうぞー?」
調子に乗った後輩は、さらに煽ってくる。
やばい…こいつは、調子に乗り始めると無限に調子に乗る。
僕は後輩を無視して、真面目に走る事にする。
それから、リングを3週程したところで、僕は走るのをやめた。
「あれー、走るの辞めちゃうんですか?
 じゃあ、約束通り、踏み潰しちゃいますね」
待ってましたとばかりに、後輩は言うと、有無を言わさず僕の頭上にリングシューズを履いた巨大な足を動かしてきた。
…ば、ばか、悪ふざけにしても、やり過ぎだぞ。
僕の頭上から落ちてくる巨大なリングシューズの裏を見て。全身から血の気が引いた。
僕は支えるように手を上げて、彼女のリングシューズを掴んだ。
硬い手触りが、無慈悲に僕を押しつぶし始める。
もちろん、本気で踏み潰すつもりでは無いんだろうけど…それでも、僕の抵抗など無いかのように、彼女のリングシューズは僕を押し倒した。
すぐに、僕は仰向けになって、彼女のリングシューズの下に敷かれてしまう。
「ねーねー、今どんな気持ちですか? 私、全然体重掛けてないですからね?
 あはは、それでも、がんばって支えないと潰れちゃいますね!
 もし、体重掛けたら、どーなっちゃいますかねー?」
後輩は、とても楽しそうだ。
リングシューズの底を揺らしたり、少しだけ体重をかけて僕を踏みにじった。
顔が見えなくても、調子に乗っている後輩のふざけた顔が思い浮かぶ…
体重をかけないで、リングシューズを身体の上に置かれるだけでも全く身動きできない。少し体重をかけられようものなら、骨や肉が本当に潰されそうになる。
「なーんて、冗談ですよ、冗談。
 私が先輩の事を本当に踏み潰すわけないじゃないですかー!
 これはトレーニングですよ。メディシングボールの凄いやつみたいな?」
何やら言いつつも、後輩は僕を踏みにじるのをやめない。
一応、メディシングボールというのは重いボールで、それをお腹の上に落としたりして腹筋を鍛えるというトレーニングもあったりする。
リングシューズの靴底で踏みにじるのとは全然違うぞ…
悔しいんで、何とか逃れようとするが、どんなに力を入れても彼女のリングシューズの下から逃れる事は出来なかった。
僕は後輩の気が済むまで、リングシューズの下で弄ばれた後、ようやく解放された。
呼吸も満足に出来なかったし、全身が痛い…
「ぐすん…ほんとは、私だって、大切な先輩を、汚いリングシューズの下敷きにするなんて嫌なんですよ?
 でも、トレーニングの為に仕方なく…なんてわけないでーす。楽しかったでーす」
後輩は、ぐったりしている僕を見下ろして楽しそうにしている。
く…さっきまで、こいつの足の下で弄ばれてたなんて…
先程まで僕を踏みにじっていた、憎いリングシューズと後輩の顔を、僕は交互に見上げた。
「わかった、わかった。降参。降参。この大きさにされたら、お前に勝てないよ…」
変に逆らうと、さらに調子に乗りそうだったので、僕は下手に出る事にしてみた。
「あはは、いじめちゃってすいませーん。
 じゃ、今度はいじめないんで、もう一回スパーリングしましょ?」
後輩は無邪気に笑いながら、とんでもない事をいう。
「い、いや、スパーリングって…」
僕は10倍サイズの巨人に見える後輩を見上げて言った。
冗談ではなく、このサイズ差でパンチなんてされたら潰されてしまう…
「いえいえ、さすがに、ノックアウトされた日に打撃系のスパーリングをするのが危ないのはわかってます。
 ですから、総合系にしときますんで」
「い、いやいや、そうじゃなくて体格差が…」
僕の声なんて聞いていないように、後輩はボクシング用のグラブを外して、総合格闘技用のオープンフィンガーをはめる。
いや、オープンフィンガーの薄いグローブをはめた巨大な手で殴られたら、それこそ叩きつぶされてしまう。
「大丈夫ですって、手加減しますから。
 このサイズ差だと、本気でやったら先輩死んじゃいますもんね」
後輩は、総合格闘技のスパーリングをやる気満々のようで、リングシューズも脱ぎ、低く構えを取っている。どうやら決意は固いようだ。
いや、一体どうしろと…
僕は10倍サイズの巨人の女子を見上げて、とりあえず構えてみた。
身長140センチの小柄な後輩が、今は全長14メートルの巨人だ。
怖い…
僕を見おろす巨大な後輩を見て、体が震えた。
精一杯強がって構える僕を、こいつはどんな気持ちで見下ろしているんだろうか?
後輩は、低い姿勢に構えて、ニヤニヤしながら僕を見ている。
こいつは、どうやって僕を玩具にするか考えているんだ。ちくしょう、どうしようもない。
「あはは、先輩ちっちゃ過ぎですねー。
 これじゃ、ちょっとやそっとの手加減じゃダメですね。
 というわけで…」
後輩は、悪い笑みを浮かべながら言うと、急に背を向けた。
そればかりか、少し屈んで中腰になり、自分のトランクスに手をかけた。
「お、おい、お前何やって…」
後輩の後ろ姿に目を取られていると、彼女はそのまま、下着ごとトランクスを下ろし始めた。
僕に見せつけるように、少しお尻を突き出しながら、ゆっくりと…
巨大だが、柔らかそうな彼女のお尻が見えてしまい、僕は見上げたまま黙ってしまう。
「あー、先輩のえっちー。お尻見てますね?
 おしおきしちゃいますよ?」
僕がお尻に気を取られていると、いつの間にか彼女は背中越しに僕の方を振り向いていた。
からかうにしても、女子が尻を出すとは…
やり過ぎだろうと思ったが、僕が何か言うよりも早く、彼女はリングの上に腰を降ろし始めた。
その下には、僕が居る。
巨大な女子の生尻が迫ってくる、すごい光景だ。
…このまま下敷きにされても良いかも?
一瞬だけ迷った後、やはり巨大なお尻に潰されてはただでは済まない事を考え直し、僕は後ろに下がる。
…ずぅん!
僕が下がると、直後に僕が居た場所に彼女の巨大なお尻が落ちてきた。
彼女はあぐらをかくようにして、トランクスを下ろして生尻を出したまま、リングに座り込む。
「今の先輩相手なら、手も足も必要無いから、お尻だけで相手してあげますね。
 良かったですねー、先輩? 可愛い後輩のお尻とスパーリング出来るんですよ?」
後輩は、あぐらをかくように座ったまま、背中越しに僕を煽ってきた。
「早くかかって来ないと、こっちから行っちゃいますよー?」
腰に手を当てて、座ったまま尻を揺らす後輩。
何より悔しいのは、こんなにからかわれているのに、巨大なお尻を目の前にして、勃起してきてしまった事だ。
「えーい、そんなに言うなら、やってやるぜ、この痴女め!」
僕は半ばやけになって、目の前のお尻の壁に向かって、踏み込みながら拳を繰り出そうとした。
下着を脱ぎたてのお尻に近づくと、彼女の汗と熱気を感じてしまう。
身体が小さくなったせいか、巨大な女子の汗の匂いや体温は凄い迫力だった。
少しひるみながらも、僕は全力で拳を繰り出した。
無抵抗の相手…それも女子に、オープンフィンガーの薄いグローブでの全力でパンチをするなんて初めてだ。
僕の拳は彼女のお尻に手首の辺りまで飲み込み、跳ね返された。
柔らかい…こんなに柔らかいんだ。
…や、やば、痛がってないかな?
いくら巨人といっても、痛いもんは痛いんじゃないだろうか?
少し心配になって、僕は彼女を見上げるが…
「あはは、ナイスパンチですねー。
 がんばれー、ファイトですよー、先輩?」
後輩は、大喜びして、尻を揺らし始めた。
ダメージというか、全く痛がる素振りを見せていない。
思ったよりもさらに、今の僕は無力なようだ…
「く、この変態め!
 リングの上でこんな事を…」
僕の小さな声を、後輩は聞いているのか聞こえていないのか、無視している。
少し悔しさを感じながら目の前を見ると、巨大だが、確かに、丸みをおびた女子の尻がリングを占拠していた。
女子の尻を見るなんて、もちろん初めてだ。
その大きさにふさわしい、女子の熱気と汗の匂いが、さっきからずっと伝わってくる。
…だめだ、我慢できない。僕は後輩の尻を目の前にして、勃起を我慢する事は出来なくなっていた。
欲情してしまったのを隠すように、僕は目の前の巨大な尻に向かって、打撃を繰り出し続けた。
その全てを、彼女の巨大な尻は受け止め、ただ揺れるだけだった。
「ねーねー、これ、どうですか?
 先輩はトレーニングになるし、私は、ちんちん大きくして、虫みたいにお尻にまとわりつく先輩を見て笑えるから楽しいし、うぃんうぃんってやつじゃないですか?」
見上げると、後輩は背中越しに僕を見下ろして、にやにやしている。
ぐ…勃起してるのがばれるのは、さすがに恥ずかしい。
僕が何も言えずに、一瞬動きを止めると…
「あれー、先輩、どーしたんですか? 手が止まっちゃいましたね?
 それなら、私の方から攻めちゃいますよ」
後輩がわざとらしく言うと、彼女の腰…というか尻がリングから浮いた。
どうやら両手で身体を支えて、腰を浮かせたようだ。
「おらおらー、さぼってるとお尻の下敷きだぞー?」
「ば、ばか、尻に敷くなんて、お前…」
彼女の巨大な尻を見上げながら、たまらず、僕は後ろに下がる。
…ずうん!
すると、彼女は再び腰を降ろして、そのままにじり寄ってきった。
横に逃げようとしても、彼女が少しお尻を横にずらすだけで、すぐに逃げ道を塞がれてしまう。
僕は、すぐに後輩のお尻に、リングのコーナーまで追い詰められてしまった。
「はーい、残念でしたー。もう逃げられませーん!」
背中にあるリングポストは柱のようだし、目の前にある後輩の巨大な尻は、怪物のようだった。
後輩は容赦なく、尻を近づけてきて、ついに僕は後輩の尻とポストの間に挟まれてしまう。
必死で抵抗しようとするが、やはり体格と体重が違い過ぎて、全く勝負にならなかった。
僕は、されるがままに、後輩の尻とポストの間で弄ばれてしまう。
「ヒッププレスってやつですね。プロレスならともかく、総合でこんな事やる人見た事無いですよね?
 …て、先輩、聞こえてないかな?」
後輩の煽るような声が、かろうじて尻の壁の向こうから聞こえてきた。
「…あはは、先輩、ちっちゃくてもわかる位、立ちまくってますね。当たってますよ?」
ささやくような声も、聞こえてくる。
ぐ…苦しい。
少し汗をかいている後輩のお尻は表面こそ滑るけれど、柔らかくて力強かった。
後輩が言う通り、僕の股間は勃起したままだ。
そんな時間が、多分数十秒ほど続き、やっと解放してもらった。
だが、ほんの数センチ程、僕から尻を離しただけなので、僕はポストと彼女の尻の間に閉じ込められたままだ。
「先輩、どーします? お尻舐めてくれたら、降参って事で、スパーリング終わりにしてあげますよ?」
「し、尻を舐めるって、お前…」
僕は目の前の巨大な尻を舐めろと言われて、ドキドキしてしまう。
「いや、さすがに、ケツの穴を舐めろ! とか、そんな事言いませんよ?
 どこでも良いんで、ちょっと舐めてくれれば、まあ良いですから。
 …それとも、後輩のケツの穴とか舐めてみたいですか?」
煽ってくる後輩は、言う通りにしないと僕の事を許す気は無さそうだった。
…ぐ、悪ふざけにしても、尻を押し付けてきて、舐めろとは限度を越えてるだろ。
僕は腹立たしさと屈辱を感じる…感じるが、同時に彼女のお尻の魅力にも我慢が出来なかった。
…舐めろって言うなら、舐めてやる。
僕は何も言わずに、彼女の尻に飛びついた。
巨大で柔らかいお尻の肉を舐め回して全身をうずめ、恥ずかしさも忘れて、身体ごと股間を押し付けて、刺激を楽しんだ。
気持ち良い…気持ち良すぎる。おっぱいも良いけど、お尻も…良いな…
「う、うわ…マジですか、先輩…」
ドン引きしたような後輩の声が上から聞こえるが、僕は構わず、股間を彼女の尻に擦り付けながら射精してしまった。
ど、どーだ。先輩を馬鹿にしたお前が悪いんだぞ。もう知らん。どうにでもなれ。
トレーニングと射精の疲れで、僕はリングに倒れ込んだ。
…やばい、怖くなってきた。
やるだけやった後で、僕は怖くなってきた。
後輩は、何も言わずに、僕が汚してしまったお尻を、タオルで拭いている。
何か言えよ。何も言わないのは怖い…
一段落すると、トランクスを上げ直した後輩が、リングに寝ている僕を無言で見下ろしてきた。
「な、なんだよ、先輩をからかった、お前が悪いんだぞ」
僕が言うと、後輩は何も言わずに拳を振り上げた。
え、おい、ちょっと…
「…先輩、さいてーですね」
言いながら、彼女の巨大な拳が、勢いよく僕に向かって振り下ろされた。
僕は、虫になった気分だった。
…ぷち。
怒った後輩に、虫みたいに叩きつぶされる事を僕はイメージした。
どーん!
彼女の拳は、僕のすぐ横を叩いた。
「す、すいませんでした…」
僕は素直に謝った。
「え? あ、いえいえ、別に怒ってないですよ。
 最初に煽ったの私ですし、小人サイズの先輩に何されても、別にって感じですし」
後輩は、首を傾げながら言った。
「先輩の側に虫が居たんで、危ないなーと思いまして」
そう言って、見せてきた後輩の拳には、何かの虫の死骸が張り付いていた。
ぐちゃぐちゃに潰されていて、何の死骸かはわからないが、とにかく虫のようだった。
このサイズになると、虫と言ってもかなりの大きさだから、確かに少し怖い。
どうやら、助けようとしてくれたみたいだ。本当に怒ってるわけではないのだろうか…
「そ、そっか、ありがとう」
「いえいえー。
 …まあ、それはそれとして」
後輩は、ようやく、いつもの悪い笑みを浮かべた。
その手には、スマホがある。
「いぇーい、リングの上で後輩のお尻に欲情して、虫みたいに貼りついて射精しちゃった先輩の写真ゲットー!」
後輩は言いながら、リングで寝たままの僕の写真を撮った。
僕は、まだ股間も丸出しで、後処理もやらずにリングに寝たままだった。
…う、うわ、撮られた。
これは、恥ずかしすぎる。
「先輩、良かったですね。気持ち良かったんですね!
 次は私が楽しむ番ですよね?」
撮った写真を僕に見せびらかしながら、後輩は言った。
う、うわ、これはさすがに見たくない…恥ずかしい…
「頼むから、その写真は消してくれ…」
「はい、後ろ向きに善処します」
悪い笑みを浮かべる後輩。
「じゃあ、先輩、もうちょっと小さくなってみましょうか。
 限界の100分の1位、飴玉サイズに
いつものふざけた様子の後輩だ。」
とりあえず、彼女の言う事を聞くしかなさそうだ…

(以下有料版)