〜ある日、りみとゆいという二人の女子高生は400kmほどに巨大化してしまった〜
広大な関東平野に巨大なりみの足が迫り来る。
紺の靴下を履いたりみの足からは足の臭いと、熱気が漂い、関東平野は蒸すように暑くなっていた。
「じゃあわたしからふむよ!えいっ!」
ズシン!!!
関東平野にりみの足が下ろされた。
「りみちゃんひどーい!みんな頑張って生きてきたのに跡形もなく踏み殺しちゃったね!… じゃあ残った部分はうちがやるね。」
小さすぎてまるで砂のような街、その上空には一つ一つの黒い編み目がはっきりとわかるほどの靴下を履いた巨大なゆいの足が浮いていた。
「ちっぽけな人生おつかれさまでした!」
ズシン!!!
関東平野に紺と黒の巨大な足がぴったりと並んでいた。
今その二人の足の裏ではつい数秒前までは大勢の人が生きていた住宅街やビル街、学校、スカイツリーや東京タワーなどの観光地が跡形もなく踏み潰され、岩盤と共に押し固められていた。
「りみちゃん、そろそろ足あげよっか」
ドドドドドド………
二人が足を上げると、足の裏からぼろぼろと小さな粒が落ちていく。
それはもはや何だったのかはわからない。
「みんなふみつぶしちゃったね。すこしくらいは生きてる人いるかな?」
「何言ってんの!いるわけないでしょ笑笑、みんなりみちゃんとうちの足の裏だよ!」
二人の女子高生のたった一歩で、数千万人もの人が死亡し、関東平野には二人の巨大な足跡のクレーターだけが残っていた。
「次どこいく?りみちゃん」
「えーっ?どうしよう…あっ!そこにある富士山はどう!?」
「えっあれ富士山なの!?もっと大っきいと思ってたからわかんなかったわ笑、じゃあその後ろの街はたぶん山梨県じゃね?また一歩で踏み潰せそうな大きさだけど笑笑」
「うーん、わたしお腹すいちゃったから一緒に食べようよ!」
つづく?