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 空中大陸の浮かぶ風景は、今日も粛々と奇景を映し出していた。
 雲海は棚引き、島々が空に浮かぶ。ゆっくりと自転する表面、おおどかに流れる純白の雲。海は見えない。惑星は今日も静かに回る。

 とはいえ、変調は明らかであり。
 数分前より、雲の表面に、波紋が広がっていることに人々は気付いていた。地表のカメラは、一瞬にして大半が消し飛び機能していない。生き残った幾つかだけが、異変の源を捉えていた。
 そこに映ったのは、山脈を踏み潰す、何か。
 知る者はない。カメラどころでは、なくなっていたからだ。
 激震。衝撃波が成層圏まで駆け巡る。どよめく衆生。“何が起きている?”と、“なんで地面が揺れてるの?!”と、凡庸に叫び始める。事態が異常なのは確か。空に浮かぶ数々の浮遊都市が、明らかに揺らいでいる。
 見ればいい。雲が沸き立っている。上昇気流で大きく膨らんでいく。島をいくつも呑み込めてしまう雲柱。その中から、一気に突き破ってきたのは艶やかな黒で……。
 
《ぷはっ!》
 大きな少女が、雲海の中から、突き破って現れたのだ。

 どよめきを吹き飛ばす巨影だった。
 10㎞はくだらない大都市の前で、ゆっくり起き上がる途方もない巨人。背が、髪が、胸が雲から身をもたげていく。大陸をビート板のように押し流し、セーラー服姿の美少女が伸びあがった。だが、その動きはごくゆっくりと、まるでスローモーションのよう。あまりの巨大さに、大気の粘性に絡め取られていたのだ。それが成層圏に突き抜け、急速に自由を回復する。躯体が、髪が、飛び上がったくじらのように、ゆっくり、荘厳な弧を描いた。

 口が動いているのが見える。たっぷり20秒は数えてから。
《やっと出られた……!》
 可憐な声が、世界全体に響き渡った。

──その、比較を絶したスケールと言ったら。
 惑星の大気を垂直に貫く、高さ30㎞のむちむち女体。2万倍女子高生の姿は、神そのものだった。今なおスカートもスカーフも落下を終えておらず、ゆったりと大気を孕んで舞い降りている。ミディアムボブの黒髪もなびき、ジェット気流に吹かれ神々しく光を散らした。肌から放出される体熱が急冷されて氷となり、キラキラと大気に流れているのだ。光をまとった姿は、神々しく、かつ、ポップな肉感を隠せない。ニーソックス食い込む太ももさえ、直径3㎞を下らない。セーラー服に幾重にもシワを渡す爆乳は空に浮かび、第二第三の惑星として揺れていた。

 だが、人々はそれが何かわからない。窓の吹き飛ぶような激震、ボヤけているにもかかわらず圧倒的なエネルギーで襲来する轟音。銘々空を見上げても、そこにあるのは幅3000mの乳白色だけ。
 まさかそれが、2万倍の絶対領域だとは思いもしなかった。

 “声が聞こえたはずだけど……”と惑い、“この壁は何?! なんで空にこんなものが……”と惑う人々。微生物たちの前で、マシュマロ太ももがむちむちの肉感を発散させている。磐石の大地は浮かんだまま。だが、猛烈な熱波に晒され茹だるよう。熱エネルギーの膨大な放射に押し出されると、徐々に巨腿から離れていった。移動するにつれ、巨大な熱源の全貌も見え始める。乳白色の塔の間を抜け、濃紺の天蓋の影から抜け出す大陸。そこに影を落とすのは、丸い惑星の南半球だった。
 更に上空に現れたのは、宇宙まで伸びていく、圧倒的な巨神で──!
《うん、転送成功♪ 私ってばやっぱ天才だったり?》
 2万倍美少女が膝に手を突き、見下ろしていたのだ。その姿は、異質の一言。成層圏の群青色を背景に、その肉体がくっきりとしたコントラストを浮かび上がらせる。反射光が届かず、影は新月のように黒い。そして、切り取られたような陰影が、否応なく立体感を際立たせていた。
 恒星の光を奪われ、一挙に冷え込む地表。それを温める、猛烈なまでの少女の体熱。起伏の激しい輪郭がさらに強調された姿で、ニヨニヨと異世界の女子高生は笑っていた。
《すごいねここ、島が浮いてるんだ? あは♪ 人もたっくさん住んでるじゃん♪ 1万人? 10万人? もっとかな♪》
 見渡せば、見渡すのは半径600㎞の地平線。彼女にとって半径300mに過ぎない惑星に立てば、大気など膝下に漂う暖気でしかなかった。頭上には、宇宙から目に刺さる星々の煌めき、恒星の陽。その中で呑気に浮かぶ島は、プールに浮かぶ大小のビート板のよう。今日の彼女のオモチャだった。

《とりあえず前菜かな? ほら、逃げないと潰しちゃうよ~?》
 弁当箱サイズの島を跨ぎ越す。ふわりとセーラー服のスカートが舞い上がり、何万もの人間の空をショーツで置き換えてしまった。空いっぱいに広がる、ピンクショーツと艶やかな刺繍。一拍置いて押し寄せる熱波が、樹々を身震いさせた。
 慌てて移動しようとする都市。けれど、隙間を狭める太ももが、それを許さない。
《あはっ♡ つ~かま~えた~……♪》
 島にめり込み、“だぷんッ♡”とたわんだ絶対領域太もも。マシュマロのようなムチムチ太ももが、幅3000mの巨壁となって大陸を挟み込む。地形に沿って柔らかく形を変え、密着し、陸地を逃がさないのだ。
 そして、“むにいぃっ♡”とめり込んだ。
 途端に響き渡る大地の悲鳴。ビルが傾き、地盤に亀裂の走る音が轟く。その弾力と柔らかさの拮抗が、頂点を迎えた時。
《んっ♪》
 バキンッと、決定的に島へ亀裂が走ったのだ。生太ももが、新たな山脈を作りながら大地に食い込んだ。左右から潰され、めくり上がる地表。粉糖のような人間の粒が、必死に太もも目掛け走り出す。小娘の絶対領域だけが、彼らの逃げ場だった。可愛らしく肉感的で、かつ一面の乳白色の壁。近づいているのか遠のいているのかもわからない大スケール太ももが、次の瞬間、一気に押し寄せて……、
《あはっ♡ ブッ潰しちゃった♪》
 残響音さえ挟み潰す、世界の断末魔が鳴り響いた。
 抵抗を失い、3000mおみ脚。ぶっとい太ももがばちんっとぶつかり、“ぶるるんッ♡”と震え合う。その間には、数百もの人間が張り付けられ、皮溝に深く挟まっていて……。
《虫がびっしり……♡ きも♪》
 指先ですりぃっと、擦り合わせると。
 高揚で滲みだしたフェロモンへ、人々を練り込んでしまった。

 うっすら太ももに人間世界の残滓を残し、雲から美脚が引き抜かれる。進軍を始めた、巨大娘の一歩だった。
《やっぱこういうのは、おっきいやつに限るよね~。すぐ壊れちゃうし? たくさん潰したいし♪ 良いのないかな……》
 ジャブジャブと、大気を太ももで掻き分ける30km女神。前方に散らばる島々はニーソおみ足の餌食。ニーソの膝で下から叩き割られる。生太ももに叩き込まれる。そして巨体の残す渦に巻かれると、散り散りに引き裂かれていった。
 進撃女神がやってきたのは、一際大きな浮島。
 机程度はありそうな、世界有数の大都市だった。

 オモチャを前に、女神が“あはっ♪“と笑った。
《今日はこれかな~♪ ほら、ご挨拶~♪》
 ゆっくりスカートをめくり上げ、極上のマシュマロ太ももとピンクショーツを見せつける。それだけで一斉に泣き叫ぶ、百万単位の人間が面白くて仕方ない。自分自身想像もつかない2万倍の姿。世界都市全員にセクシーランジェリーを見せつける刺激は、無意識に甘い熱風を噴出させた。
《端っこのこれ……、駅かな? 新宿駅くらいはありそう♪ じゃ、遊んであげるね~》
 ショーツに包まれた少女の膨らみが、とぷっと地面にのしかかる。長さ1000mのターミナル駅上空を覆い尽くし、軽くキスしてしまうのだ。スジに挟まり抜き取られる高層ビル、パンツに張り付く一面の開発区画。揶揄うように“すりっ♡ ぬりぃっ♡“とビル街の上空に股間を走らせて、極大の犯行予告を見せつける。そしてランジェリーの繊維にビルを絡めとると、濡れ恥部に張り付く埃にしてしまった。
 近づくだけで衝撃波が走り、駅を小突けば大陸全体が細かく震える。圧倒的な存在も、けれど、下着を丸出しにしたただの女子校生。
 だが2万倍のサイズ差は絶対で。
 一気に股間を下ろすと。
《ん♡》
 “ずっどんッ♡”と、JKお股を叩き込んでしまったのだ。
 それだけじゃない。
 ずりずりっと股間を滑らせると。
《んんんッ♡》
 直径3mで編みこまれた絶対的な下着が、面となって押し寄せた。大地全体を楽器のように震わせると、一瞬ですべてが停電に沈む。車のクラクションもビルの崩落する音も、麗しい“はぁ……♡”という声が覆した。
 そんな世界で、ずずずっとパンツ巨壁が押し寄せるものだから。
《ひんやりして気持ちい~♪ みんな私のおパンツ見えてる? あは、興奮しちゃった?》
 車もビルもからめとり破砕するおパンツ巨壁、高さ数千mの壁が、絶望の股ドーザーとなって前進し続ける。淫猥な膨らみが街を掻き分けると、人間をショーツで漉し取ってしまう。

《やば、下で列車震えてる……♡ 何人お股にくっついてるんだろうね? おーい、聞こえてる~? あは、体越しに喋ったら気絶しちゃうかな♪》
 “ずりん♡ ぬりんっ♡”と股間を練り付け、ターミナル駅の感触を味わう少女。長大なホームも駅ビルも開発地帯一帯も、今やすべてピンクショーツの下敷き。地鳴りを起こし股間を上げれば、“むわぁ……♡”と甘い痴熱が溢れ出した。
《たくさんくっついちゃった♪ 女の子の下着に挟まって、かわいそ♪》
 ショーツからぶら下がる、いくつもの1㎝の糸くず。10両編成200mの列車の姿だった。都市圏の長い電車たちが、自分より太い繊維に絡まってJKパンツから垂れさがったり、ひしゃげてスジに挟まったり。指でむにぃっとなぞり上げれば、それもショーツに磨り潰され今や鉄屑。
 自身の圧倒的な力に、女神の女体が震えた。
《っ……♡ これ、浮かんでるというより乗っかってる感じ? 魔法かな? ば~か、そんなことしたら座られちゃうじゃん♪》
 徐々に狭まっていく太ももの壁。人間らは必死に女神の股壁にすがりつき、止まって止まってと哀願した。けれど、3㎞の生肌は物言わぬ絶壁。おまけに肌のキメに人々を絡めとると、潤いの中に取り込んでいった。30㎞少女の肌は、キメ一つ一つが幅10mの三角形、15畳のパラボラアンテナのよう。それが人々を貼り付け、更に突進していくのだ。


 そこに降り注ぐ、無数の爆発。
 航空爆撃だった。
《なんかパチパチしてる……♪ 静電気かな?》
 遅滞戦闘のつもりの一斉射。元より迎撃は無視した、ただ時間稼ぎのための無駄な抵抗。それが静電気のような輝きを、ミルク色の肌にいくつも弾けさせた。陽に当たらず無垢な色白内股は、人類の抵抗に気付かない。高さ3000m長さ8000mの山脈となって押し寄せるだけ。寧ろフェザータッチとして、さわさわとした感触に悦ぶ始末。そして、ずずずっと地殻津波を巻き起こすのだ。

 その死闘の影で、逃げ出す人々もいて。
 “早く出せ!”と叫ぶ一団が、ようやく離陸し始めていた。
 羽虫のように逃げ出す飛行機たち。急ぐあまり乗客もそこそこに、少女の統べる地獄から飛び立つ。2万分の1の速度で飛ぶ旅客機。ようやく少女の影から抜け出し、上空に舞った時。
《あ、逃げても無駄だよ? 私の熱と乱流で落っこちちゃうから。えへへ、起伏大きくてごめんね~?》
 乗り出した4000m巨乳ふたつに、襲われて。
 飛行機は、セーラー服おっぱいがまとうわずかな閃光として消えて行った。
 
 股間は、山脈地帯に差し掛かりつつあった。
《……んッ♪》
 ふもとに押し寄せた蹂躙巨股。それが“ふにっ♡”と傾斜にぶつかると、山全体から土埃を立ち昇らせた。次いで、ずりずりずりっと乗り上げていく。
《やば……っ、これ、起伏があって、良いかも……♡》
 波を描く山の稜線が、恥部に緩急つけた刺激を与える。不規則な上下によって大自然が20000倍の女体を悦ばす。“ぐにんぐにんッ♡”と山を抱き締めながら進む巨女まんこ。その、痴肉の上下のたびに、地面が跳ね上がり、淫猥な声が、宇宙から響き渡った。
《んっ……♡ んッ♡ これ、振動、やっば……♡》
 山の向こうにそびえるショーツの三角痴帯。山脈が粘土のように揺らぐと、次の瞬間顔を覗かせたのはピンク色の下着。女子高生の膨らみが、山頂を乗り越え押し寄せてくる。一瞬遅れて吹き下ろしてくる甘く湿潤な熱波。次の瞬間には、目の前に電車とビルと人、そして濡れた恥部の壁が押し寄せていて──!
《ひゃんッ♡》
 “ずっちゅんッ♡”と、都市を消し飛ばすのだ。
《やっぱ、地形犯すの、大好き……♡》
 股間を引けば、後には恥部の形に少し凹んだ悠久の山々。一筋ぬらぬら輝いているのは痴蜜の跡だろう。大気さえ歪ませるほど、“むわあぁ……♡”と熱せられた山肌。逃げ水の奥から、再び、歪んだランジェリーの像が押し寄せてきた。
《じゃ、どんどんやっちゃうね~♪》
 わざと恐怖を掻き立てるような、ゆっくりとした腰遣い。スローモーションの股ズリは、けれど音速ギリギリ。股間が動きを止めると巨乳が“ばるんっ♡”と跳ね上がり、引き返す段になってようやく爆風が押し寄せる。絡みつくような湿度とフェロモンの暴風。全てのガラスを曇らせ粉砕すると、人間へ上位存在性フェロモンをぶちまけるのだ。
 そんな凶悪角オナが、10秒周期で、訪れるものだから。
 世界は、エッチな腰つきに辱められていった。
《“あん♡” “あん♡” “あん♡” ……あは、ど? 興奮しちゃいましたかぁ?》
 金切声も断末魔も破砕音も、全てを環境音にして響き渡る少女のおふざけ喘ぎ声。わざとらしく“はぁ……、んっ♡ あぁッ♡”と喘ぐ美声が、疎密波となって脳全体を揺さぶった。
 そして、前傾姿勢になり、べったりお股を押し付けると。
《んんッ♡ やばっ、これクセになりそ……♡》
 少女の角オナは急加速していった。
《んッ♡ んッ♡ んッ♡ どうですかぁ? 女の子のエッチ見れて嬉しいでしょ? あはっ♡ まとめて犯したげる♪》
 雲から突き抜けるニーソ太ももに汗と蜜を垂らし、自慰で人類を殲滅する2万倍巨女。いくつもの浮遊大陸に響き渡る喘ぎ声が、人々の意識を揺るがせた。発散される汗が動くたびに数万のしぶきとなって降り注ぎ、次々に車を叩き潰す。けれど、次の瞬間にはそれも爆風で吹き飛んだ。音速を超える角オナ爆風が生命を許す訳がない。押し付けられ地層さえ徐々にたわみ始めた。

《んッ♡ もう、っ、いいや……っ♡ 脱いじゃお……♪》
 太く長い脚を曲げ、下着を脱いでしまう30㎞JK。ぽいと投げ捨てれば、ランジェリーがゆっくりと島々へ襲い掛かる。
 そして、女神の背後、轟音を立てて。
 ぐっちょりと重い、濡れ濡れショーツが島に張り付くのだ。べったり大地に張り付く濡れおパンツ。その下は地獄だった。ピンクの空に覆われた中、街にいくつもの蜜柱が垂れ、ビルがへし折られる。その濃密な雌フェロモンで世界が狂った。人々はその淫猥なアロマに惹かれ、自ら蜜溜まりへ取り込まれていく。
 
 片やノーパン女神は、イタズラっぽい顔でスカートをたくし上げる。現れた、美しく淫靡なY字路。そんな巨大生まんこで、そーっと大陸に恥部を下ろすと……。
《ひゃんッ?!》
 “じゅっぷんッ♡“と刻み込まれる、雌型の大地溝。バケモノ巨まんこを滑らせると一挙に4000m滑らせ都市半分を更地に変えてしまった。机程度はあった大陸も半分は蜜と汗でぐちょ濡れ、山脈もならされて滑らかな茶色に成り果てている。
 そこに湧き上がる痴情。
 2万倍女神は、腰を練り付け始めた。
《ん~……ッ♡ これ、最高……ッ♡》
 世界を磨くようなJK角オナ蹂躙。けれど、生で感じる大地の感覚は女神でさえ強烈だった。ぷっくりした陰唇は肌のキメに数万の人間を張り付け、強制発情させた微生物たちに女体を賛美させる。太腿も陰唇も、新鮮な快感に悶え山脈すら溶かし始めた。快感に揺れ、“じゅぷっ♡ じゅぷッ♡”と不規則だった動きも徐々に加速する。
 ついには“じぷじぷじぷじぷッ♡”と速まっていき。
 始まったのは、凄まじいまでの大陸オナニー。
《ごめんッ♡ もう止められない♡ 逃げて♡ 私から逃げてぇッ♡♡》
 世界の上空でばるんばるん弾みまくる女神爆乳。崇高痴女バストが暴れまくり、ボリュームに任せて奔放にバウンドする。あまりに旺盛な代謝のせいで、甘い雲さえ沸き立つ始末。濛々と立ち込める雲の向こうでは、美少女のシルエットが映し出された。こちらに股を開き、腰を振り、胸を弾ませる巨人だ。
 それが爆風を立てると、雲をまとめて吹き飛ばした。
《あは、ッ、晴れてきたね♪ JKおっぱいで泣き叫んでるのかな? 最高……♡》
 見えたのは、腕をつき街に覆い被さる痴女神と、そこから大きく釣り下がる白く量感あるGカップ。激しい自慰にセーラー服にも汗がにじみ、肌に張り付いて形を隠さない。そして汗がジェット気流で吹き飛ばされると、一軒家のような氷となって大地に突き刺さったり、より大きな雫が一区画丸ごとクレーターに変えてしまったり。だがすべてを砂塵に変えてしまう次の一撃が襲い、とてもじゃないが構う余裕などない。
 立ち込める汗で再び湧き上がる雲。女神は、もう自分から視線を逸らすことを許さない。
《んッ♡ あは♡ やば、汗で雲出来てる♡ 雷降ったらごめんね? おっぱい見せたげる、から、さっ♪》
 そう言うや、一気に胸をはだける爆乳女神。ブラも脱げば、“ばるんッ♡”とGカップ4000m爆乳を弾けさせた。はるか上空、猛スピードで暴れる巨乳から、無数の乳汗が煌めき降り注ぐ。鈍い音を立て弾けた汗クレーターと、サラサラと爆撃を降らせる無数の氷柱。狂おしい呼吸を満たすと、更に湿った喘ぎ声を撒き散らした。

 愛液が噴き出し、大地に伸び広がる。大陸の手前は既に茶色の更地、生き残りは奥へ吹き飛ばされて、逃げることも出来ず巨女オナニーを見せつけられていた。人々の目に、様々な角度から映される2万倍女神オナニー。爆乳が“ぶるるんッ♡”とぶつかり大きく弾けると、数秒経ってから腰の巻き起こす爆風に吹き飛ばされた。嬌声が届くのはその後。
 けれど、明らかにその声は、呻きにも似た、強烈な響きを含んでいて。
《ひぐ……ッ♡?!》
 続いて、クリをぶち込まれた山頂が、粉砕される音が響き渡った。
《やっ……~~~~ッ♡》
 突っ伏した腕が立たなくなる。ガタガタ震える。ミシミシ食い込む。
 そして、震えた手が、ふっと、力を失った。
 角オナ壊滅地帯から逃げた人々の上空へ。
 自慢の大質量バストから、飛び込んだのだ。

 逃げられない群衆の上に解き放たれる、20兆kgもの生おっぱい。雲の向こうから、大地に抱き着こうとする女体が押し寄せる。噴出する悲鳴も、強烈なダウンフォールが圧し潰す。汗だく巨乳が汗雲を突き破り白肌を見せつけると、次の瞬間には熱波が落ちてきて──!
《んんんッ♡♡♡》
 一瞬の無音と激震。
 次の刹那吹き荒れた衝撃波の後には、二つのクレーターが残るだけだった。
 けれど乳肉はそのクレーターさえ掻き分けて。
 “ずりずりずりっ♡”と、乳ドーザーとなって押し寄せたのだ。
《乳首、擦れるの、気持ちいい~……♡》
 大樹もビルも大地ごとめくり上げるマシュマロおっぱい。200億トンもの質量をべったり大地に密着させ、乳首を刺激する感覚が女神を悦ばせた。環境破壊兵器と化したJK美爆乳が人々へ押し寄せる。そして、軽く胸を上げると……。
《やば……♡ 全部くっつけちゃった……♡》
 生おっぱいに転写され、びっしり張り付く街並み。街があった場所には、あまりに生々しい乳拓が穿たれていた。潰れおっぱいの下品なまでの造形が刻み込まれ、女子高生専用オナ道具として生まれ変わってしまう。人々は今や乳肌に張り付く極限環境微生物。そのまま上位存在フェロモンに溶け込むと、もう自我など残ってはいなかった。
 再び、どっぷと巨乳を大地に打ち込む30000m少女。
《最後、最後にっ、もっと……ッ♡♡》
 島自体に抱きつく。そのまま、腰を滑らせると。
《ブチ犯す……♡》
 大都市を、獣のように凌辱し始めたのだ。
《あッ♡ あッ♡ あッ♡♡ やっば、これ、好きかも♡♡》
 “ずちゅずちゅずちゅッ♡“と、下品で動物的な腰遣い。舌を突き出し快楽に喘ぐ美貌が、”れろぉっ♡“と舌を舐め上げる。舌乳頭津波が過ぎ去ると、”はぁ……♡“と甘い声が漏らされた。そして腰を擦り付けるともう止まらない。
《だめッ♡ これ、ッ、ヤバい、ヤバいヤバいヤバい……ッ♡♡ イク、イッちゃう♡ まだ、まだシたいのにぃ……ッ♡♡》
 毎秒起こるストロークが、地層のミルフィーユを一枚ずつこそげ取る。快楽をこらえる声が仔猫のように細く高鳴った。人々を全身に張り付け、声の振動で破砕しながら、女神女体は止まらない。巨乳も“ずッ♡ ずずッ♡♡”と前後し、リズミカルにコミカルに世界を壊していく。声は数千km先まで轟いて雲の表面に模様を描くほど。ヒクつく恥部は止まることなく、ヌトヌトの大地ローションにひたすら悦ぶばかり。
 どんどん切なくなる声。音を超えた轟音が汚い水音を繰り返す。仔猫のような声を漏らしながら、“ずどんッ! ずちゅんっ! じゅっぷんッ♡”とオナニー音声を轟かせるのだ。急加速する声は止まらない。どんどん高くなる。どんどん淫らになる。もう余裕がない。そしてついに、頂点を打った、その時。

 ──惑星表面を一周するような衝撃だった。

 大きく仰け反った女体が、ゆっくりと大地へ倒れ込み、激震を巻き起こした。
 白熱した意識を呼び起こすのは、全方位から戻ってくる自分自身の声。
 絶頂から目を開けると、セーラー服女子はふにゃりと笑う。
《えへへ……、やりすぎちゃったぁ……♡》
 シュウゥ……と巨体を湯気立たせながら、くったり大陸にしなだれかかる女神。あまりの重圧に大地が煮えたぎり、底が割れると灼熱のマグマを雲海へ零した。
 それが、いよいよ傾き始めた時。

 パチンと、指を弾く音。
 女神の巨体が、ふっと消えてしまう。

 熱源を失い、しばらくして雲が豪雨を振らせ始める。
 雷が轟き、マグマと愛液の垂れる大陸を潤した。
 下着の脱ぎ棄てられた大陸へ、暗雲がかかる。じき、脱ぎ捨てられたショーツが、濡れ、重量を増して大地にのしかかると。
 ついには島を破砕する。
 後にはもう、声もなく人もなく。消えた女神の消せない痕跡だけが、惨状を伝えるだけだった。