本記事は「常夏のフェリス」のサンプルです。
身長7mのむちむち褐色猫耳美少女ひしめく南国の島に漂着してしまった主人公のお話。
言葉の通じない猫耳娘に勘違いから逆レイプされてしまい、野外での開放的スローセックスやご褒美えっちで立場をわからされてしまうシチュです(14000字程度)。
軽く読める短編をと思い書きました。水着同然の姿をした褐色猫耳娘に4倍の巨躯でブチ犯されたい方は是非。

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§
────それで。

────それで、どうなったんだっけ。

 波打ち際で俺は、なぜ青空を仰いでいるんだ? 海藻まみれでびしょ濡れの体を横たえて、なぜ俺は呆然としている?
 たしか俺は、新天地を求めていたはずで。
 そうだ、元居た土地に見切りをつけて、新大陸を目指したんだっけ。
 それで、ツテを頼って、船出して。嵐が来たのは覚えているから……。
 答えは明白だった。

「難破、かぁ……」
 頬を撫でるのはぬるい南国の風、空いっぱいに広がるのは切ないほどのターコイズブルー。最後に寄港したのは大陸南端の獣人国だから、その先に陸はないはずだ。大洋の孤島にひとり漂着。端的に言って、ピンチだった。
 あーあ。
 大地に身を投げ出して、他人事のように思う。投げやりになるのは当然だ。今から、当てのないサバイバル生活が始まる。すぐに行動に移るには、ショックが多すぎた。

 鮮やかな空、湿潤な空気にからりとした太陽。リゾート地であれば、これ以上の場所は他にあるまい。生還したら、あるいは大陸からのバカンス先として売り出したいくらいだ。とはいえ今は、見知らぬ空の青さが恨めしい。夜になって、見える星座が違ったらどうすれば。今から既に怖くなってくる。

 ぐったりした身を横たえたまま、俺は珍しく俺は自失していた。無謀な賭けと豪快さが俺の本分のはず。だがそれが祟って危機に瀕しているのだから、打ちひしがれるのは当然だ。おまけに、必死に海で藻掻いたせいで力が入らない。掻いても掻いても押し寄せる波、仰げば打ち付ける大雨。死なずにいたのは僥倖だが、素直に喜べる幸運とも言えない。
 どうするべきか。

 そんな折だった。
 
 不意に、砂の踏みしめる音が聞こえてくる。気配からして小型獣ではない。何か、大きなものが近づいてくる。まずい、今の状態では逃げられない。
 けれど、次に聞こえてきたのは存外に澄んだ音で。
〈 ᑕᓕᑲᐃᓗᓄ?〉
 独特の声が聞こえてきたのだ。
「に、人間……?!」
 重い首をもたげて見やれば、遠くにあるのは人影。少女と思しき影が、砂浜を歩きやってくる。はるか遠く、けれどみるみる鮮明になっていくその姿。からりと小麦色の肌に豊かな銀髪、南国然としたその姿。水着か東方の踊り子のような服装は、胸と腰回りをわずかに隠すだけだ。編み上げサンダルもひどくエキゾチックで、見知らぬ土地の者であるのは一目でわかる。本当に、異郷にたどり着いてしまったらしい。

 そして、表情まで見える距離になった時。
 俺は思わず息を呑む。

 驚くほどの美貌を持った、猫耳娘が立っていたからだ。

「お前……ケットシーか?」
 訝しげにこちらを見る青い瞳、その上にぴょんと立つのは猫人の耳だった。警戒しているのか機敏に動いて、銀髪をサラサラと揺らしている。銀糸が映える、健康的に焼いた褐色肌。妖精の美貌と獣人の健康美を備えたそれは、南洋の太陽が似合うとびきりの美少女だった。
 それだけじゃない。何より俺を驚かせたのは、豊満な肉体美。
 デカい。胸も尻も、はち切れそうなくらいだ。
〈……?〉
 キョトンと小首をかしげれば、ゆさっと揺れる巨乳。いや、もはや爆乳の域だ。人間ではありえないボリュームとハリを誇る様はまるで女神、視覚の性災害とも言うべき肉付きだった。それが南国的な露出度で肌を晒しているのだから、俺はもう釘付けだ。

 思わず魅入られてしまう俺。それが彼女の不安を誘ったのか、しゃがみ込み、突つき、揺すり、
「ᖃᓄᐃᑉᐱᑦ……?」
「……何だって?」
 面妖な言葉で話しかける。耳には快いが何ぶん何を言っているかさっぱりだ。音階のような音の高低と長短が合わさって、歌のように聞こえる。美しい旋律は、けれど耳なじみのある言語ではない。試しに異国の言葉を幾つか呟いたが、困惑を生むばかり。幸い害意がなさそうなのが救いだが、これではにっちもさっちもいかない。
 戸惑い、ゆっくりもう一度話す美少女。
〈お前、****か?〉
「か……?」
〈お前、***から来たか?〉
 歌の合間から顔を覗かせる、どこかで聞いた語彙。これは……、フェー語? 古典語も古典語だ。それに大陸の獣人言葉が混ざって、よくわからなくなっている。それでも二、三語、知っている言葉で意思疎通を図ると、
「あー……。フネ、アメ、タスケル、……わかるか?」
〈タスケ……? わかった。…………***!!〉
 やおら振り返り、大声で何かに呼びかける猫耳娘。

 そして、森の方から声が返ってくると。
〈何?〉
〈***?〉
 にわかに、異種族娘たちがわらわら集まってきた。猫人種族の常か、どの娘も異様な美貌と肉体美。服装や髪色などは違うが、褐色美少女であるのはどれも同じ。むっちむちの肉体を揺らして、こちらへやってくる。

 そして、ざっと8人ほど終結したとき。

 俺は、ようやく違和感に気付く。

 妙に、彼女らの顔が遠い。いや、異様に遠い。遠近感が狂い、その女体が天にそびえているように感じる。頭でも打ったのだろうか。

 ぐったり横たわりつつ、訝しまずにはいられない俺。
 けれど、次いで俺を襲ったのは褐色美少女のたおやかな手で。

 俺は、胴体を掴まれてしまったのだ。
 “まるごと”、まるで、瓶でも掴むかのように。

「ぐえっ?!」
 あまりに巨大な手に掴まれ、たやすく持ち上げられる俺。その大きさは俺を瓶の鷲掴みにしてしまえるほどで、もはや巨大なヤシのようだった。そして、無理やり立たされれば、目前にはしゃがみこんだむっちり美脚たち。極太ふくらはぎと太ももが押し付け合わされ、はみ出して、肉感が匂い立つ。その暴力的な肉付きに360度囲まれ、けれどその顔ははるか上空。8人の爆乳が、しゃがみながらにして俺を見下ろしている。

 疑いようもない。
 巨人種だ。
 獣耳巨人族の島に迷い込んでしまった。
 およそ7m。4倍もの美少女に、取り囲まれてしまったのだ。

〈こいつ、小さい〉
〈小人? ***か? ……**の子供?〉
 美少女の檻に囲まれて、俺は呆然とするばかりだった。もう、太ももどころか足首でさえ俺の胴と同じサイズ、破格の巨体が俺を取り囲んでいるのだ。その巨躯を前にすれば、俺など小さな花瓶程度のもの。おそらくその体重は数トンを下るまい。比較にならない巨体に数、とてもじゃないが逃げ出す気も起きない。
 巨獣たちに囲まれた小動物。それが今の俺だった。
「ま、待て待て! なんだお前たち、どうしてそんなにデカいんだ?!」
 片や16本もの極太太ももたちは、喋った喋ったと驚くだけ。しゃがみこみ俺へかがみこむと、むっちり潰れた太ももとふくらはぎを見せつけてやまない。視界でむにむに膨らむ、健康的なむちむちおみ脚。目線の高さに居並ぶそのM字開脚はあまりに肉感的で、かつ、常軌を逸して巨大だった。申し訳程度に巻いたパレオからは、紐ビキニのような下着が丸見えだ。
 それは胸も同じ、水着のような出で立ち。あるものは一枚布を交差させて、爆乳を下から持ち上げている。クロスホルタービキニに似たその姿は、煽情的としか言いようがない。
 そんな巨大娘を前に、俺は逃げ出すことなど不可能。四方を囲まれて、逃げだしても腕を伸ばしただけで捕まるだろう。その官能的な甘い香りに包まれて、ひとりその肉感に視界を犯されることしかできない。

〈ミミナシだ〉
〈子供の***かな?〉
〈どこから****?〉
〈海から来たみたい〉
〈***だね〉
 とぎれとぎれに聞こえてくる単語から見るに、俺を子供か何かと勘違いしているらしい。いや、小人にさえ見えないだろう。彼女らにしてみれば、俺は膝にも届かない仔猫サイズ。チビもチビで、仔猫でも囲んで見下ろしている気分だろう。

〈そこで倒れてた〉
〈連れて**か?〉
〈怪我して**かもしれない〉
 断片的に聞こえてくる歌声のような会話。
 だが、やはり彼女らに害意はないらしい。
 俺は、助かったようだ。

 そう思うと、途端に力が抜けてきて。
「あ、あれ……?」
 へなへなと、倒れ込む俺。あの、どうしようもなく肉感的な褐色美脚に縋り付いてしまう。むっちぃ……と俺を受け止める、あまりに強靭なおみ脚。ミルクココアのようなスベスベ生肌に、思わず心が躍った。

〈大丈夫か?!〉
〈連れてかなくちゃ〉
〈濡れてるし、***しないと〉
〈その***使ったら?〉
 その言葉にうなずく、ひときわ豊満な褐色猫耳娘。それから、胸元の布へ手をかけると──

〈これ、使え〉
 生乳を包んでいた布を、解いてしまう。
 ブラ代わりの一枚布を、目の前で解いてしまったのだ。

「なっ……?!」
 だが、言葉を遮ったのは“どさっ♡”と降ってきた褐色おっぱい。こうもり傘からさえ溢れ出しそうな生爆乳が、目の前にずっしりまろび出てくる。上空で弾力たっぷりにゆさゆさ暴れる異種族おっぱい。そこから、甘く南国的なアロマが漂い始めた。
 
 その上、アロマのたっぷり染みついた乳布を、俺に巻き付けると。
 小人を、破廉恥な乳布で完全にくるんでしまった。
「ばっ!? お、おい、やめろ! 出せ、出せぇっ……!!」
 暴れるのは当然だった。美少女の脱ぎたて乳布に包まれ、赤ん坊のように抱きしめられる。男なら興奮必至のしっとり甘い香りに包まれ、身動き一つ取れはしない。おまけに目前には悩ましく生々しい生爆乳が揺れているのだ。だが、俺はそのどたぷんおっぱいへと抱きしめられると、
〈じゃあ***しよう〉
 “むにいぃッ♡”と圧し包まれ、完全にその支配下に置かれてしまう。顔面を包み込む、しっとりむっちり生爆乳。フローラルな香りを孕んだそれはしっとり蒸れて、俺を抱きしめ離さない。
 まずい。逃げられない。おそらく7mを超える巨躯では、降りるだけで一苦労だろう。おまけに今は、その褐色の腕にしっかり抱かれて身じろぎすら許されなかった。途方もないボリュームのバストに押し付けられ、挟み込まれ、包み込まれて、その肉感を味わわされるだけだ。
「ふ、服を着ろ!! バカかお前ら、蛮族か?!」
 とんでもないインモラル。だが、周囲の異種族娘たちは動じもしない。目線の高さに来た俺の姿を、銘々覗き込むだけだ。どうも大陸とは、羞恥心の基準が違うらしい。大変なところに来てしまった。俺はただ、華やかな香りの褐色肌に溺れながら、美少女の視線の嵐に戸惑うほかない。

 一方、巨大猫耳娘は立ち上がると。
〈じゃあ、行こう〉
 そのまま、俺を森へと連れ去ってしまうのだった。

 
§
 結果的に言えば。

 結果的に言えば、俺は助かった。

 どころか、歓待されたと言っていい。
 子供と思われた俺は厚く介抱され、およそ、不自由な思いはしなかったかもしれない。

 けれど、それがただ安穏としたものであるはずがなかった。

 翌朝からの日々。
 それは、耽美な異世界。女性だらけ、異種族だらけ、巨娘だらけ。
 気づけば俺は、とんでもない世界へと、たった一人立たされることになっていた。

 困惑し通しなのは、当然だ。
 何かというと話しかけてくる美少女たち。だが俺には、そびえたつ巨大な小麦色の肌しか目に入らない。目前で揺れる、たくましくもむっちりとドエロい太ももたち。男には毒すぎるその肉感を、隠しもしないのだから過酷だった。

 朝も、昼も、晩も。

 愛玩され続ける、苛烈な日々の始まりだった。