本記事は「麗しき小世界」のサンプルです。
 おどおどした御曹司の美ショタが縮んでしまい、おっとりお姉さん、小悪魔イタズラお姉さん、天真爛漫ロリの3人のメイドに小人として堕とされるお話。

【内容】
〇おっとりお姉さん
 ・(3倍)体格差パイズリ
 ・(10倍)乳揉み母乳責め
〇イタズラ小悪魔
 ・(10倍)白スト太もも責め
 ・(10倍)巨尻潰し
〇天真爛漫ロリ
 ・(30倍)舐め犯し、口内凌辱
 ・(30倍)角オナ、胎内監禁
(おまけ おっとりお姉さんが巨大メイドとして成長するためにふたりに女体を弄られる話(100倍))
以上です(25000+2500字)

 3人のメイドと善良で気弱な令息が、変わってしまった状況の中新たな関係とあり方を見出すお話。いろんなメイドに無茶苦茶にされたい方は是非!
 
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 §
 謙虚さが美徳であると、ニシアスはおぼろげながら理解していた。元より物怖(ものお)じするたちであり、彼がその地位に驕(おご)ることはなく、むしろ過分な待遇に恐縮してしまう。それがニシアスだった。
 端的に言えばニシアスは、上流階級の御曹司(おんぞうし)としては驚くほどに謙抑(けんよく)で、心配になるくらいに善良な子供であった。同性同年代であればこそ疎ましさを覚えるかもしれないが、小動物的な懸命さは彼を愛くるしいものにする。彼は頑張っているだけ。嫌われるのが怖いだけ。ただ、中性的な見目でそれをするとなると訳が違う。効果は抜群で、かつ意図しない副作用を伴っていた。
 彼はそれに、まだ気づかない。
 
 朝、起こしに来たメイドへの一礼から始まる彼の一日。昼はメイドと共に庭を整える。夜は貰い物のお菓子を分け与えることもあった。父親からはその卑屈さを叱られたが、それがかえってニシアスを謙譲にする。余計なことを言うなとメイドらは思う。お前みたいな、鼻持ちならないブルジョワになったらどうしてくれると。ごく自然な流れとして、侍女たちの庇護欲は美少年の側につく。彼はメイドたちの寵児だった。彼も長じれば他のお歴々のように不遜になるのか。そうはさせたくない。うら若きメイドたちの決心は堅かった。貴公子に育てることが使命と見定めた。

 して、雇われメイドたちは、雇い主からの防波堤となり。
 とりわけ3人は、保護者として、姉として、妹として。ほとんど、専属の付き人と化す始末だった。
 ニシアスの朝は3択。タイスに優しく起こされるか。ルミカにイタズラされて飛び起きるか。
 ……ミナのダイブで、叩き起こされるか。
「おはようございまー……すっ!」
「わ゛ッ?!」
 声変わりもまだな声と可憐な声が弾けて混ざる。豪奢なベッドがなければ、あえなくニシアスはひしゃげていたかもしれない。大きく揺れる大きなベッド、そこに収まる子供二人。呻く主人の上に長い黒髪を広げ、うつ伏せ幼女はクスクス笑う。
「ミナさん、もう少し優しく……」
「次は努力しまーす……♪」
 天真爛漫に言い、腹の上に寝そべる黒髪幼女。主人というよりは友人の二人。イタズラできる友人に、ロリメイドはニヨニヨとした笑みを浮かべるだけ。つい最近まで同じベッドで寝ていたのに、遠慮しろと言われる謂われはない。長い髪を引きずり、身をもたげる。空色の澄んだ目元と、ほんのり色づく頬。はだけたスカートから、白タイツの腿が覗く。ニシアスがさっと視線を逸らした。ミナは最近、ニシアスが自分に当惑する瞬間が増えていることに気づいていた。
「ほらニシアス様、お着換えですよ~」
 跨った主人を、ベッドから引きずり出す。いつからかニシアスは、それにも恥じらうようになっていた。彼女の悪戯心にも、仄かな陰翳が芽生えつつある。とはいえ、彼らはとびきり幼く快活だった。
「大丈夫、大丈夫だから、自分で着替えられますから……!」
「でもニシアス……様、そう言って寝ちゃうんだから」
「それは昔の、ちょっと、無理にしないで……!」
 きゃいきゃい笑いふにゃふにゃ身を揺らし、幼馴染主従の身支度は遅々として進まない。おそらくいつまでもこうしてはいられないのだろう。そうと分かってじゃれ合う。シャツに袖を通させては脇腹をつつき、絡み合って笑う子供が二人。
 それは例のごとく、ミナはタイスに叱られることになる。

 侍女の控え室、ニシアスが食事中のひと時。柔和な声が静かに囁く。
「ミナ、もう少し、もう少し自重してはいただけませんか……」
 さしものおっとり美人も、困ったように笑んで、それからため息をついた。ミナこそ神妙な面持ちで聞いているが、実際のところ、真面目そうな振りだけは上手いのだ。ただ、タイスも強くは言えない。同じ年ごろで奉公に出された、彼女自身の姿と重なってしまう。彼らの、牧歌的な朝を奪うべきかどうか。齢19にして達観した節のある彼女は、強引になれるほど覚悟が決まってもいなかった。このあどけなさには手を焼くことしばしばで、たいていは説教もお願いの形を採る。
「貴女も、今はニシアス様の侍女なのです。あまり堅苦しいことは言いませんが、ニシアス様も……いえ、私が困ります。メイドとして振舞っても、関係は壊れたりしませんから」
 メイド服の肩元に太い三つ編みを流し、紅茶色の髪の乙女はやんわりと説教を続ける。大人びてはいるけれど、彼女もまだ少女。やはり叱ることはやりつけない。折り目正しいのはニシアスも好きでは無かろう。ただ、彼とて上流階級、ゆくゆくを考えると……。

 その一部始終を、当のニシアスはドアの影からはらはらと覗いていた。
「ど、どうしよう……」
 自分が流されたから彼女が怒られたんじゃないか、そう焦ってさえいる。栗色の髪をした大きな女性と、長躯に隠れる幼い姿。自分が大人に怒られたらと思うと、身につまされてならない。

 その肩に、ほっそりした手が置かれる。
「ひ゜っ?!」
 シーッと口に指をあてる、姿は果たしてルミカ。レモンティー色の髪をした、3人目の侍女だった。それが、屈みこんで子供を抱き上げる。
 そして、お叱りの現場へするりと踏み入った。
「タイス様いけませんよ~? ご主人様の前で同僚を叱ったら」
「……申し訳ありません、聞こえていましたか」
「ミナちゃんはそのままの方がニシアス様も気兼ねしないでしょ? この子はそういう配慮はまだできませんよ」
「それはルミカさん自身のことでしょう」
「あは♪ やっぱり隠し事はできないですね♪」
 舌を出して笑うメイドに、ジト目するおっとりメイド。ただタイス自身、他の侍女の下で酷い目を見たことは記憶に新しい。ルミカとて、明るくありたい理由がある。三者三様に、ニシアスの臆病さはありがたかった。
 黒髪幼女と金髪娘を見比べ、茶髪メイドが両手でおのが頬を包む。そして顔を上げると、表情を緩めふわりと笑った。
「……仕方ありませんね。ともかく、今日もより好い一日にいたしましょう」
 それが、タイスの口癖であった。

 ともかく。
 彼に寄り付いたのだか彼の環境に寄り付いたのだかわからないが、柔和さと悪戯心と無邪気さとは持ちつ持たれつ補い合い、存外にうまく組み合わさっていた。ニシアスとて、他の厳格なメイドたちのもとではとても息がつけない。最も助かっているのは彼であったが、最も愛されているのも彼であった。

 だから、ニシアスが病に倒れた時。
 医者が部屋から現れ、静かに首を振った時。
 タイスなどは、気を失いかねないほどだった。

 けれど、扉の奥からは弱々しくも確かな子供の声。
「……みなさん」
 そう言って、現れたのはニシアスその人。ざわめく。それから歓喜した。そんなメイドたちの姿に、子供はビクッと肩を震わす。
 小心者だからではない。
 それ以上の理由だった。
「どうしよう、みんな……」
 扉の奥から、音もなく歩み出てくる小人。
 館の御曹司ニシアスは、50㎝に縮んでいた。


 §
 病は進行性で、1か月かけて大きさを戻すこともできるが、1週間で振出しに戻りもする難儀なものだった。若さは保たれる。けれど縮んでいく。ニシアスは世間から隠されることになった。遺伝と思われたくなかったからだ。
 あんまりな話だった。お前のためだと言いながら幽閉する。自分は気にしないが世間がなんと言うかとのたまい身を縛る。タイスらとて悲憤慷慨したいところであったが、いかんせん当の坊ちゃまが気丈に振舞っていては無碍にも出来ない。もはや彼に押し寄せる波はなく、むしろベタ凪の人生から彼を守らねばならない。彼女らも使命を切り替えることにした。
「とはいえ……」
 3人、どう接したものか膝を突き合わせて話し合い、なかなか明確な答えは出なかった。
「盛り上げたらいいじゃないですか。厭なことを忘れるくらい」
「それもそうですが、疲れが祟ると縮むと言います。もう少し穏やかな方が良いかもしれませんよ」
「それだと辛さが身にこたえませんか? もっと元気付けてあげたほうが……」
 16歳と19歳のやり取りを、じっと見つめる13歳。無垢な瞳で二人を見上げると、一言。
「普段からミナたち、騒がしかったり穏やかだったりですよ?」
 結局、普段通りではじめのひと月を過ごすこととなった。

 ある意味、それが一番難しいのかもしれないが。
 だって、あのルミカでさえ戸惑うのだ。
「えぇっと……、立ち方忘れちゃったかも~……?」
 身長50㎝の子供。膝にも届かないが、彼の前にヒールで立っていいものか。さすがに怖いんじゃないか。ふざけてスカートを摘まみカーテシーで会釈をすれば、子供は目の前のフリルスカートの嵐で目を回しそう。お姉さん組が再び控えで作戦会議。もう、礼節などと言っている訳にもいかないのは確か。ただ自分たちが態度を変えてしまうと彼が戸惑うか? いいじゃん変えちゃえばと言うルミカも、どこかタイスの反論を期待していた。

 そこに、足音。
 ミナだった。また妙案をと思ったタイスは、一瞬、呆気にとられた。
「…………ミナ、あまり猫のようにニシアス様を持ち上げてはいけませんよ」
「? そうですか?」
 よいしょと、胸に抱いた主人を抱き直す。手足を垂らした主人は、同い年メイドにされるがまま。困惑した猫のような顔をミナとともに向けている。シャツもはだけ、とてもいいところのお坊ちゃまには見えない。ただ、妙に居心地が良さそうだ。
「では、タイス様が持ちますか?」
「“お連れに”と言いなさいな。それと、その……、私たちでは少々憚りが……」
「はばかり?」
 こてんと首を傾げるロリメイドに、額を押さえる美人、ニヤつく小悪魔。残念ながら、育ってしまうと小さなものは扱いにくい。抱こうとしてもあちこちがぶつかってしまう。恐縮した令息が必死に遠慮するものだから、……ルミカはまだしも、タイスは抱き上げることを控えていた。それが奇妙に自らを満足させることに、タイスとてまだ気づいていない。

「そうおっしゃるなら足元に……」
「いえ、それはそれで、……ミナ、話は最後まで聞いてください」
 唐突に地面に立たされ、千鳥足を踏む主人。幼馴染のスカートにすがり付いて見上げれば、目の前には4本もの白タイツ美脚がそびえ立っていた。高いヒールから覗く足の甲、見上げていけばメイドのフリルスカートは長く続き、二人の巨乳が視線を遮っている。困ったように目を見合わすサイズ差主従。膝にも届かない主人を、見下ろさずに済む方法はない。
 “失礼します”と言ってしゃがみ込む。思わず小人ショタがびくりと肩を震わせた。巨人にぬっと覗き込まれるたび、やはり、無力感は隠しきれない。
「参りましたね。ともかく、今までのようなお給仕は難しいかも知れません……」
「それはそうですよ。だって椅子にも1人で座れませんし」
「……もう少し言い方を考えたらいかがです。ほら、ニシアス様も不安そうですよ」
「それはタイス様が覗き込んで怖いからですよ」
「え? あ、す、すみません……」
 ワタワタと立ちあがろうとしたり、それはそれで怖いかと腰を下ろしたり。呆然とするニシアスは、ルミカに助け舟を期待する。でも、上空でクスクス笑うだけの小悪魔メイド。調子が出てきたらしい。それどころか、スカートをつまみ上げると、すすす……と持ち上げてしまう始末。
「気をつけないと、すぐスカートの中も見えてしまいますよ? 見てくださいタイス様、お坊ちゃまったら目が釘付け♪」
 泡を食うメイドと主人、ただ、それぞれ見えるものは全く違っていた。片やタイスの目には、ひらひらとスカートをひらめかせる美少女。一方ニシアスの目からは、エプロンスカートの漆黒の緞帳から、ゆっくりと白タイツのふくらはぎが現れ始め……。
「ほら、お姉さんの脚だよ〜? あは♪ ニシアス様も男の子だね♪」
 健康的な肉付きの、純白美脚がそびえ立ったのだ。切ない曲線を描き接近する太ももと太もも、その頂点で股間と内股の隙間が作る三角形、全てをローアングルで見上げれば、いたいけな少年はくらっと来てしまう他ない。
 おまけに、ルミカは。 
「これだとスカートに入っちゃうかもね? ほら♪」
 すとんと、スカートを上げて主人を隠してしまう。白スト太ももそびえるスカートの檻、その中から、子供の悲鳴が聞こえてきた。それはタイスも同じ。
「ルミカさん?! バカバカ、ルミカさんったら……!」
「あ、やば♪」
 這う這うの体で主人がスカートから脱出すると、風のように逃げていくイタズラメイド。子供は年上お姉さんの美脚に囚われてほとんど放心状態だった。さしものタイスも抱き上げざるを得ない。
「まったく……、お二人には変わりない接し方をとお願いしたのに……」
 自分自身猫のように頭を撫でていることを、タイスは知らない。


 ⁂
「はぁ……。一体、私はどうしたいのでしょう……?」
 小人ご主人を前にタイスは、若干の気まずさを覚えていた。おっとりとした性格を引き締めて、じゃじゃ馬娘を束ねていた彼女のこと。きっちりとした振る舞いで性格の穏やかさを補っていたのだが、硬すぎず緩すぎずとなると加減が難しい。巨大すぎる年上の女性に、この子供を緊張させない自信がない。二人の自然体が羨ましくはあるが、かと言って自分まで崩れてはと思う向きもある。自分だって、こんなガラじゃないのに。

 ズルいなと、無意識に思ってから、タイスは自分の少女な部分に驚く。自分だってまだうら若い少女なのに。自分だってきっちりした性格じゃないのに。どうも、思った以上に自分は子供らしい。
「……タイスさん? どうかされましたか?」
 動きの止まるメイドを、小人が気遣う。子供に、それも主人に心配されては本末転倒。咳払いし、にこりと笑って主人の前にかしずく。令息は今、足を投げ出して椅子に座っていた。
「これまでと違うことも多々あるかと存じますが……、何なりとお申し付けくださいませ」
 少し思案する小人。それから、こてんと首を傾げると、
「お腹が空いたので……、手伝っていただけますか?」
「もちろんでございます」
 奇妙だった。赤ん坊のような姿に丁寧に話しかけられ、どうも頬がほころぶのを止められない。広い座面にちょこんと乗って、ぬいぐるみのよう。そこに腰を下ろせば、どんな声を出してくれるのか。張り詰めた革張りと、自分の成熟した尻の間……。そこまで考えてタイスは、大きくかぶりを振った。
「タイスさん……?」
「い、いえ、なんでもございません!」
 暴れる三つ編みを整えながら、努めて平静を取り繕うおっとりメイド。楚々と準備を進めて、ケーキに食器、そして、ようやっと紅茶を注いだ時。

「えっと、タイスさん、これじゃ、僕……」
 思わずタイスは、天を仰ぎそうになった。完璧に、給仕してしまった。マナー通りに。人間サイズで。当然、今のニシアスには到底食べきれる量じゃない。
「申し訳ございません、今、今作り直しますので……!」
「大丈夫です、大丈夫ですから、その、このまま、手伝ってくれたら……!」
 ある意味で似たもの同士なのかもしれない2人、慌て、宥めて、互いに唸る。どうしたものか。仕方なく、メイドが椅子に腰掛けると、膝をポンポンと叩いて、招いた。

 意を汲んでくれたのだろう、メイドが座るのを待つと、赤面してニシアスも膝によじ登る。大人ぶりたい年頃の13歳。背伸びしないニシアスにしてもこれは流石に恥ずかしい。横並びでむっちり潰れる太ももは、腰かければ豊かにたわんだ。転びかけると、後頭部にどぷんとした感覚。そのまま乳房の間に沈み込み、すぽんっと倒れ込んでしまう。頭上を覆うのはメイド巨乳の大きく張り出す下乳、しっかりとした服を張り詰めさせる、大人の体。子供が慌てる。
「ご、ごめんなさい……!」
「…………何がでしょう?」
 精一杯の知らないフリ。ただ、3倍巨メイドの膝の上で子供は藻掻かざるを得ない。むっちむっちとたわむエプロンドレスの海の中、なんとか体を起こそうとしては下乳に頭をぶつけ押し返される。体勢を変えようとすれば太ももの間に挟まり自ら窮地に陥れた。タイスも身を震わせる訳にはいかない。下乳をなぞる子供の頭の感触に、赤面の目を閉じ眉を寄せ、何とか耐えるのが淑女の限界だった。
「……失礼します」
 手のひらで、そっと主人を膝の上に立たせる。白手袋の指先を綺麗にそろえ、ローテーブルの前で主人を支えた。文字通り膝に座らされた主人は、3倍メイドの手で、ようやく感触にありつける。

「どうぞ、私にすべて任せていただければ……、その、大丈夫、本当に大丈夫ですので、動かないで……っ!」
 無意識に、太い美脚で挟み込んでしまうお姉さんメイド。むちむちの肉脚に左右から襲われ、子供が肩を震わせる。言う通りにする他ない。
「その……、失礼します……」

 食器の鳴る音。
 聞こえないほど小さな、小人の食事の音。
 レコードでも回せばよかったと、メイドは思う。日差しの差し入る音さえ聞こえてきそうな、うららかな午後。ここでお腹が鳴りでもしたら、舌を噛んで死んでしまうかもしれない。ぬいぐるみサイズの少年は、緊張しながらも手のひらに身をゆだねケーキを頬張っている。撫でたくなるさらさらの頭も、今は谷間に遮られてろくに見えない。ああ、でも、この光景は少し、可愛いかもしれない。

 ニシアスにとっても、優しい体温と優しい気遣いに、気持ちがとろとろとしてくる。白手袋の大きな手に包まれ、膝に座らされて、温かい。いい匂いがする。女の人に埋没するような視界が不思議で、かつ、安心した。
 糖分と共に甘みを帯びる心が、少女の手にしなだれかかる。無意識に女性に頭をクリクリ撫でられて、子供が仔犬のように喜んだ。自分の身長ほどもある太ももは、二つ並びのソファのよう。しんなりと広がるスカートの上に、体の何倍も太い太ももの起伏が浮かび上がっている。その温かさが、心細さに、あまりに効いた。
「ニシアス様……?」
「あっ、ご、ごめんなさい……!」 
「大丈夫ですよ、私に寄りかかってください。お疲れでしょう」
 主人の返事は待たなかった。両手でそっとお腹の上に子供を乗せると、手のひらの布団で包み込む。指先で頭を撫で、知らず知らずあやすタイス。そして、子供に自分の体の音を聴かせるのだ。
 
 奉仕というよりは、愛玩だったかもしれない。
「……♡」
 お腹にしなだれかかる子供。手の中に納まる華奢な影と愛らしさ。鏡越しに、胸の下で寝そべる子供の姿が見えた。その時初めて、タイスは自分が彼を撫でていることに気づく。はたと手を止める。小さな子供が、身をもたげた。撫でてくれない手に、少しの寂しさを覚え始めている。撫でてやれば、自ら頭を摺り寄せた。じき、母性的な気持ちを抑えきれなくなった。ポンポンと優しく背を叩き自分に甘えさせる。仔猫が初めて甘えてくれた時のような感覚だった。

 心のこわばりが取れ、緩み始める。同時に、こらえていた気分も抑えきれなくなった。優しさの中で、じわっとニシアスの何かがこみ上げる。
「……ニシアス様?」
 タイスもようやく悟る。子供が、自分にしがみついている。張り詰めた気が緩んで、甘えたくなったのか、気持ちのやりどころがなかったのか。普段にない率直な行動に、思わずメイドも抱きしめてしまう。不憫というのもあった。だが何より、愛くるしかった。
「大丈夫、これからはそんな風に頼ってください。もう、誰もとやかく言う人はいませんから……」
 抱き上げ、胸で強く強く抱き締める。姉というべき年の差だったが、こんな子供がいたらこんな風に抱いてやりたいと思った。
 そんな時。
 腕の中から、ぷぎゅっと声がした。慌てて抱き上げると、子供はハグでくたくたに弛緩している。すっかり煮え上げてしまったらしい。
「ああっ、すみません! ……ニシアス様?」
 つと股間に目をやると、小人が慌てて股間を押さえる。察する。この子も男の子だ。

 そして、ぐらぁっと。何かが、よろめいた気がした。自分の収まるべきものを見つけたような。仄暗い窪みにハマりつつあるような、独特の倒錯。
 自分の危険を自覚しつつ、再び抱き上げ、抱き締める。
「大丈夫ですよ、私がついておりますから。大丈夫、大丈夫です」
 優しい言葉をかけ、けれど、じっとりと執着するようなハグで小人を包み込む。溢れんばかりの巨乳は今の主人にとっては自分より重い肉鈍器、圧し潰され、抗おうにも若々しいハリに逃げられない。抱き潰されたご主人が、くふっと小さく息を漏らす。涙目で女性を見上げるが、抗えない。
「ほら、怖くないですよ……♡」
 子供の視界いっぱいに広がる、自分の特大バストの姿を思い浮かべた。それから、自覚できないその香りも。子供が惹かれているのがわかる。ダメだとわかっているのに、女性の乳房に甘えて、かつ溺れてしまっている。それがタイスを昂らせた。
「どうですか? 私の抱擁で満足して頂けるでしょうか。……もっと、いかがですか?」
 優しい言葉をかけて、けれど腕は絶対緩めない。ただでさえ豊満な胸を子供に押し付け、どころかめり込ませてしまうほど。小さな子供は、大人の、巨人の乳房を押し返そうとして、勝てない、抗えない。オバケカボチャのような爆乳に包まれ、息を吐き出させられ、お姉さんの香りを胸いっぱいに吸わされた。
「タ、イス、さん……っ!」
 メイドは答えない。ぽそりぽそりと優しく囁くだけ。

 それから、何気ない風を装い、指先を股ぐらに走らせる。子供の体が、跳ねた。
「あら、ニシアス様も男の子なのですね」
 かつて、一度は脳裏によぎったセリフも、今はただ淡々となぞるためだけの台本。白々しく言いながら、故意犯的に自らの肉体を浴びせ続ける。
「やめ、あ、……タイス、さん……っ!」
 恐怖も忘れて自分の体に翻弄される主人。この子のためだと言い聞かせつつメイドは、ショタ令息を女体で凌辱することに興奮していた。仔犬のような体に、白手袋の指先を走らせる。敏感な子供の体が、悶えた。でも、休む暇は与えない。
「ニシアス様は、これが、気持ちよかったのですか?」
 50cmの体を思い切り抱きしめ、“むにぃっ♡“と3倍Gカップを寄せ上げる。挟む。吸わせる。蕩けさせる。子供に与えてはいけない媚巨乳で、ちっぽけな存在を弄んだ。子供はふるふる顔を振っていたけれど、それもいつのまにか、しがみつき、くんくんと鼻を鳴らして嗅いでしまう。
 大人のフェロモンに、純朴な少年が、堕ちた。
「ふふっ♪ 大丈夫です、私はニシアス様のメイドですので。どうですか? 気持ちいいですか?」
 自分の体の幅より、いや、自分の胴より大きな巨乳ふたつに包まれ、未経験な子供が反応しない訳がない。到底かなわないサイズの巨乳ふたつに、未成熟な棒一つで食い込もうとするショタペニス。両腕を広げても抱き切れないおっぱいたちが二つ、我先にと押し寄せてくる。お姉さんの蘭のように甘く清楚でエッチな香り、それを直接吸わせてもらう感覚に、引っ込み思案な心が搔き乱された。感情を処理しきれず泣き出しそうなほどの多幸感と、未知への恐怖。だが、馬車に乗せないと運べないような巨乳たちが考える暇を与えない。