身長185㎝のむちむちメカクレ娘が、縮小病になった主人公のお世話に来てくれたものの、卑屈だったりドMだったりで振り回されてしまうお話。
【内容】全て4倍
・抱き潰したまま眠ってしまい無自覚圧し潰し、太もも挟み、顔面股間圧迫、太ももコキ
・巨大M娘への尻ビンタ、立ちバック
・奉仕座り潰し騎乗位、無自覚拷問パイズリ
・(おまけ)体格差フェラ責め
以上です(16000字+1000字)

 ノリノリで小人に責められているつもりで、無自覚に自分の巨体で翻弄してしまう超長身ドM娘のシュリシチュです。尻を引っぱたかれたり髪を掴まれて突かれたりと悦んでるけど小人は必死でしがみついて逆レイプ同然、すれ違いに気づくと今度は悦んで貰おうと必死に後輩位やパイズリで無自覚拷問してしまうおどおど巨大娘が読みたい方は是非。

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 §
 何事も儘ならないものであり、右に進めば穴があり、左に曲がれば雨に降られる。それも一興と思えれば良いものの、もう少し良ければというところで運命の女神は半歩引く。大きなファウルよりゴロの方が失敗だ。歩く人の裾には泥が付く。
 だから、俺はむしろ諦めがついた。
 縮んでしまった。コミカル過ぎてシリアスにもなれない。むしろ笑ってしまう。自分自身にもまともに取り合ってもらえない。困りものだ。やはり物事儘ならない。まあそういうこともある。
 身の丈40㎝、病身笑うに笑えず鼻で笑ってベッドの上。
 どうしたものかと思っているうち、チャイムが鳴った。
 時間ピッタリ。それも、秒単位で。……玄関前で待っていたのか?
 急ぐ。すべてが4倍の自室は休むどころではない。ドアを引くにも一苦労。紐を引っかけ、ブラ下がり、勢いをつけて開かせる。やはり小人は喜劇名詞だ。 
 ……正直、面会謝絶でありたい。こんな自分を他の誰にも見せたくない。まして知人に会うなど恥辱の最たるもの。
 ただ、人徳のなせる業か。俺にも、手伝ってくれるツテがあったのだ。
 悪友の従妹だった。それも、飛び切りの美少女だという。色々デカいとも聞いた。何より、当の従兄自身が、あいつのためにも色々勉強させてくれと言う。男のもとに送り込んで勉強になるとはこれ如何にと訊きたいが、断る手はない。これで尻込みする人間だったら、こんな割り切り方はできないだろう。

 して。
 初顔合わせということになるのだが。
 幸か不幸か、悪友の言うことに、一点の嘘もなかった。
「あ、あの、沙月と申します……」
 玄関の向こうに、目の覚めるような美少女。太カチューシャを付けた、黒髪ロングの美少女だ。コートとマフラーを着込んで鼻を赤くして、けれど目元だけで美人なのはわかる。
「えっと、お世話になります……」
「いえ、こちらこそ」
 頭を下げられ、恐縮するのはこちらの方だ。 だって、馬鹿みたいに可愛い。一見して気弱そうなのは確かだが、そんなもの何のマイナスにもなるまい。おどおどした大型犬のような、独特の雰囲気。赤みがかった瞳は片目隠れ、長い長い黒髪が腰元まで伸びている。何より、凄まじく肉付きが良い。タイツとコートに必死に押し込めているが、パツパツになった胸を見ればそれも徒労としか思えない。控えめな佇まいだが、素質の華やかさが隠せていなかった。
 すごい。こんな美少女と出会えるなんて。縮小病になったことに感謝したいくらいだ。

 ただ、困った点が一つ。
「お邪魔しまーす……」
 目の前をしずしずと通り過ぎる少女。
 それが、やがて鈍い音を立てると、
「あ痛っ?!」
 ドアの枠に、したたかに頭をぶつけたのだ。カチューシャが跳ね飛んだ。
 ……もちろん小人用の部屋じゃない。俺がかつて快適に過ごしていた、1LDKだ。無論ドア枠に頭をぶつけたことなどない。
 この娘、単純にデカいのだ。

「……とりあえず、そこに座ってくれるかな」
「は、はいぃ……」
 うずくまる巨躯を見上げて、一抹の不安を覚える。これ、まずいんじゃないか。少し長身、などというものではないぞ。現に俺が、その膝にようやく届くか届かないかの身長差。一般人の1cmだけでも、俺には大事だというのに。

 座布団を並べ、気まずく視線を落とす大二人。むちむち高身長女子と2Lペットボトルの俺が、膝を突き合わせる光景はシュールだったろう。ただ、そんなことを言っている場合ではない。
 何を言うべきか。玄関先で軽く挨拶してしまったのが悔やまれる。やはり中途半端が一番手間取らされる。他に言葉が浮かばん。もう、単刀直入に訊くほかない。
「えっと、沙月さん、だっけ? ……失礼だけど、その……、身長、いくつ?」
「…………179㎝です」
 嘘だ。いま目を反らした。間違いなく180㎝はある。さしずめ185㎝あたり。なんで小人にこんなデカいのを寄越したんだ。これじゃあお互い困るだろう。俺は一般人でも取扱注意なのに。
 ただ、本人としては俺の矮躯より自分の長身の方が気になるらしい。
「すみません、私がデカいばかりにご迷惑をおかけして……」
「いやいやいや、そういう訳じゃなくて。ただ、可愛くてスラッとしてるから、うん……」
 いや、初対面で見た目の話は良くないか? 身長を聞いておいて今さらか。片や沙月は、ブンブン顔を振って、
「お世辞なんかいいです。私なんかが可愛いわけ……」などとのたまう。
「いや……、それはかえって嫌味になるんじゃないかな」
「どうせ胸を見て言ってるんです……」 
 おやおやおや。
 この子、意外と手ごわいな。
「率直に可愛いと思うけどな」
「いいんです、私、お世辞は慣れてますから……」
 参った。自己肯定感が低すぎる。その長躯を隠すように丸め、恥じ入るようにモジモジする沙月。“色々教えてやれ”って、まさかそういうことか。チビを見て自信を付けろと。どう考えても逆効果に思えるが。
 ただ、この子は妙に関心を誘う。幸せになってほしいと思わせる何かがある。それに、この病身が役立つなら俺としてもやぶさかではなかった。
「……とりあえず、コートは脱いでもらっていいよ」
「ごめんなさい、着ぶくれして見てて鬱陶しいですよね、すみません……」
 おお、そう来るか。芸術的な卑屈さだ。極めれば芸になるのか。あたら美人が惜しいことだ。俺みたいな場外ファウルボールならまだしも、彼女はスタイルも良く顔もよく、ある意味で人格も穏やか。自信をつけてもらえれば世界の一隅に光も灯るだろうに。
 呆気に取られているチビに何を思ったのか、そそくさとコートを脱ぐ。中から現われる、紅葉色のスカートと、リブ生地のゆったりとしたベージュのタートルネック、そしてカーディガン。案の定、柔らかな生地が二つの大玉でピンっと張ってシワの橋を渡している。かわいそうに、生地が伸びてもう元には戻れまい。おそらく元の体でも俺にはブカブカになる服が、彼女の体に疲弊し今にも張り裂けそうだ。
「でも、どうしてこんな……、言っちゃ悪いけど、俺みたいな厄介事に?」
「私、将来介護か看護の仕事をしたくて……。何でもする覚悟はあるので、無駄にデカい私でも受け入れてもらえるかなって……」
 “へへへ……”と笑っているが、これは微妙に介護職に失礼ではないか。いや、単純に自信がなさすぎるゆえの言動か。どうも調子が狂う。この娘、存在感がおかしいので言ってることの真偽がわからなくなる。
「本当に何でもするので、遠慮なく言ってください。というより、言ってもらわないと不安で……」
「……何でもするって言うけど、女子高生がそんなこと言って大丈夫かな」
「大丈夫です、上の世話でも下の世話でもそれ以外でも、言われればなんでも……」
「いやいやいや、待て、あいつに殺されるからやめて!」
 上の世話とは何かわからないが、正直ここで脱げと言えば本当に脱ぎそうなのが怖い。脱がれたらこちらが困る。今の俺はトイレに行くにも風呂に入るにも、ゴミ箱に物を捨てるにしても人の手が必要なのだ。いや、彼女の手を借りることになるのか。そうするとなおさら、ヘンな気を起こす訳にはいかない。

 とはいえ……。
 つくづくと沙月を見上げる。
「……えっと、なんでしょう?」
 モジモジと正座の膝を擦り合わせ、落ち着かない様子の長身美少女。まるで、直立したバスを眺めている気分だ。恐らく、立ち並ぶ一軒家の隣に座っていても遜色ないサイズ。ゆったりとしたカーディガンとタイトなタイツやタートルネックが、シルエットに緩急をつけている。雰囲気で安心させたい気持ちと、身を圧縮させたい気持ちがせめぎ合っているのだろう。ただ、そもそものボリュームがデカい。高身長特有の圧迫感と、巨乳特有の存在感が溢れ出ている。隠そうとすると、かえって目立ってしまう好例だ。顔立ちもよく、後天的な気弱さや仕草ではなかなか隠せるものではない。
 それを下から見上げるのだから、やはり、その、なんだ。刺激が強い。強すぎる。
 メカクレ巨乳娘はソワソワと俺の視線に俯いている。だが、いくら猫背にしたってその背は縮まない。俺にしてみれば、身を丸め覗き込まれているようなもの。この子の背をシャンと伸ばしてやるのが俺のミッションなんだろうか。

「とりあえず、来てくれただけで本当にうれしいから。そこは素直に受け取ってほしいな」
「はい、ありがとうございます……」
 無理しなくてもいいのに、とでも言いたげな顔で頭を下げる。先は長そうだ。
 俺の沈黙に沙月は耐えかねたらしい。
「それで、とりあえず、何をいたしましょう」
「そうだな、えぇっと……」
「あっ、自分で考えろってことですか?! ごめんなさい、気が利かないばっかりに」
「違う違う違う、とりあえず、えっと、ゴミ捨てを」
 頭を抱えたくなるのを必死にこらえ、どうにか仕事を捻出する。いや、仕事は有り余っていると言っていい。来る前は手間をかけるのもと思って簡単なものは片付けたが、むしろ無い方が問題だったかもしれない。
「役立たずですみません……。いっそ私がゴミ出しにされた方が……」
 あぁ……。


 ⁂
 確かにこの子は、面倒見という点に関しては優秀だった。
 ただ、“気遣いがある”というより、“気を遣っている”と言うべきだが。
「よく使うものは下に置いておいた方が良いですよね」
「たしかに」
「服と、スマホと……、リモコン類はどうしますか?」
「それはベッドの下にあるね。というか重くて取れなくて……。わかる?」
「大丈夫だと思います」
 四つん這いになり、ベッドの下に手を伸ばす。だがなかなか届かない。体がデカくて、フレームに引っかかってしまうらしい。そこへ無理に身を滑り込ませようとするせいで、ベッドがイヤな音を立てている。
 止めようと思った。それをためらったのが、邪心のせいじゃないと言えば嘘になる。
 だが、こんな尻を目の前で振られて、果たして同じことを言えるか。
「ぐっ、もう少し、で、取れそうなんですが……っ」
 フリフリ揺れるデカい尻。すごい。トラックみたいだ。スカート越しにでさえ浮かび上がるその丸み。それが猫のように尻を突き上げているものだから、どっしりとした重量感が丸見えだ。目のやり場に困ることこの上ない。眺めていたいとも思ったがさすがに忍びない。音を上げるのは俺の方だった。
「いや、大丈夫、無理はしなくても……」
 そう言って、不用意に近づいて。
「いえ、もうちょっと……」
 ズイッと、突き出された尻が、俺を襲った。
 あの、数百キロはありそうな、デカ尻に。
 ……交通事故のような衝撃だった。
「ぶッ?!」
 俺にもろにブチ込まれた美少女ヒップ。膝とその丸みで長く太いハート型を作る、規格外の爆尻だ。それが全身に襲い掛かって“どむ゛ぅ……ッ♡”と受け止める。ふわぁっと舞い上がるいい匂いと暖かさに、一瞬心が沸き立った。
 そして木端のごとく、吹っ飛ばされたのだ。
 深く埋もれて、肉クッションに跳ね飛ばされて。短く叫び放心するチビ。一方の沙月は、4倍大娘は尻を揺らすだけ。どっしりむちむちの安産型が、その威力を見せつけている。骨の砕けそうな威力だったというのに、まるで気付きもしないらしい。
「……? どうされましたか?」
 尻などで突き飛ばしたにもかかわらず、イノセントな顔で振り返る沙月。どんくさいのか集中すると他のことが見えなくなるのか、或いは、分厚い尻肉の前に俺など無に等しいのか。存在感の薄くなった俺の肉体には、どちらにせよ脅威だった。

 渋面する俺に、デカ娘が慌てる。
「あっ、えっと、お茶、お茶飲みますか? お土産に持たされたんですけど、その……」
 そして、ワタワタ慌てるのだ。俺の部屋を占領する長身少女と、その存在感。おまけに、全身の肉付きから擬音が弾け飛ぶ。たまにいる、動きがうるさいタイプだ。ただこの子の場合、肉感がむちむち言うから困る。揺れる巨乳、伸縮するタイツ。そして、居た堪れなくなったのか、そそくさとキッチンに引っ込んでしまった。

「あー……、急須はそこだから。コップは……、どうしようね?」
「座っていてください! 立たせてしまっては私……」
 難しい。気を遣わせないように気を遣わなければいけないのか。さっきより少し離れた場所から、沙月を見守る。すらりと長く太いタイツ美脚が、気ぜわしく揺れて表情豊かだ。幼少のころから、クラスの悪童に身長を揶揄われてきたのだろうか。自分より大きな女性に、どことなく自尊心と安心感を傷つけられたのだろう。或いはその美貌を自己卑下して妬まれたか。チャチなプライドに逆襲されたと思うと不憫ではある。
 ……ただ正直、俺にしても彼女の巨躯は怖い。小人主観じゃ7mを超えている。ただでさえ俺よりデカいのに、それが4倍。膝下だけで電話ボックスくらいある。3階建ての家がないと目線が合わない。こんな子と、空間を共にして大丈夫だろうか。

 ポットとカップを鳴かせながら俺を跨ぎ越す沙月。踏まれたら死んでいただろう。踏むまいと壮大にずっこけた線もあった。俺の危惧をよそに長身女性は、ローテーブルを囲み待っている。折り畳まれたぶっとい太もも。スカートに浮き出る肉感。それについ視線を奪われる内、伸びてくる手にも気づかなかった。
「私を椅子にしてください。ほら、これならきっと……」
「わっ?!」
 軽く持ち上げストンと下ろす。まるでぬいぐるみだ。だが、もろに飛び込んだ美少女ソファは、思わず声が出るほどの肉感だった。スカートの中へずぶぶぶ……と沈み込む快楽。互いに密着するほどの肉丸太の間に下ろされて、後頭部はバカデカい乳クッションに丸ごと包まれた。南半球の間に頭が埋もれるのも気持ちいい。カーディガンの中から、ふわぁっと甘く落ち着く香りが噴き出した。
「合う椅子がありませんので、しばらくは私が椅子に……」
「しばらく?! 待て、いや、あ、ああぁ……っ!」
 だが、有無言わさず俺を抱きしめ、ムチムチの中へ押し込む沙月。
 妙な声が漏れた。最初こそ抵抗していたが、それもじきおとなしくなる。なぜって、動いたらあちこちにぶつかるのだ。頭を動かせば下乳に頬を擦り付けてしまう。起き上がろうにも肉クッションにずっぽり埋もれて動けない。勘弁してほしい。ただでさえ縮んで感覚が変容している。小人の体に美少女の巨体は刺激が強すぎる。地味っ娘のような雰囲気の癖して、主張が激しい。
「私がカップを持っていますので、今のうちにどうぞ」
「……ありがとう」
 せりあがってくる何かを必死に抑えながら、添えられたカップに口を付ける。ああ、ありがたい。ハーブティーだ。これで神経を抑えられるかもしれない。
「……美味しい」
「良かったです……」
 ようやく沙月も安堵してくれたようだった。自分のカップに口をつけ、ほうっと息を吐く。細かな所作に合わせ動く体。ゆさっと胸が揺れる。
 小男がため息を漏らした。

 俺はいつまでここにいればいいのだろうか。あまりすぐ降りると良くない気がする。ただ俺の方も、タイツ美脚と下乳の間に収まっているのはどうも具合が悪い。

 とりあえず、あと5分。
 彼女の気を紛らわせるためにテレビをつけ、なるべくそれに集中する。嬉しい誤算で、俺自身も気持ちがほぐれてきた。暖かく贅沢な柔らかさに包まれ、気持ちがとろんとしてくる。

 5分、10分、そんなもの、あっという間だった。何分経ったかわからない。
 
 その内、耳に届いて来たのは、すうすうと、健やかな寝息。目の前に、黒髪のカーテンが垂れた。
「…………おい? おい、ちょっと、沙月さん? さつきさーん?!」
 マジか。こいつ、寝やがった。どんな神経してるんだ。いや、気疲れし過ぎたのか。ヘルプを頼んでおいて寝るなとは言えないが、ヘルプに来ておいて寝るのはいかがなものか。まずい気がする。無意識になれば彼女は質量4000kgの物体、眠れば忙しない気遣いが消え、むちむちの体だけが後に残る。デカブツと化した肉体から抜け出そうと躍起の小人。でも、俺に置かれた腕だけでずっしり重く逃げられない。
「起きてくれ、起きろ、起きろったら!!」
 やむを得ず、頭上の直径80㎝の物体二つを小突く。表面だけが“ふるんっ♡”と震えて、とてもじゃないが気付く様子がない。身をよじってお腹を叩く。一瞬、沙月が“ん……”と喉を鳴らした。
 期待に応えるようにやってきた沙月の動きは、けれど、予想と違って。
 ゆっくりと、横倒しに、倒れ始めたのだ。

「ひっ?! おい、何するんだ、やめっ、助けっ──」
 そして、重低音。
 悲鳴を上げる間もなかった。重々しい音を立て、地面に倒れる巨躯。俺を挟んだまま巨乳が“どぷんッ♡“と跳ねた。それも、抱き合う形で。顔面を巨乳に挟まれて、“ぎゅうう〜……ッ♡“と抱きしめられる小男。直接吸ってしまう美少女の濃厚なアロマに意識が揺らいだ。でも、逃げられない。半窒息で強制的に香りを嗅がされたまま、ガスタンクおっぱいに挟まれてしまうのだ。
「沙月さん!? おい、沙月、おい、おいったら!!!」
 どうすることもできなかった。バカでかい娘のバカでかい乳に閉じ込められ、鼓動に毎秒囁かれながら抱き潰される。無視しようとしていた肉体に逆襲され、認識を超えた重さの巨乳に愛でられた。押してもぽよんぽよんと弾み、かえってじぶん自信を苦しめるだけ。完全に、巨大娘の抱き枕にされていた。
 背骨がへし折れそうになる。“ぎゅううぅッ……!”と抱きしめられて、ふかふかむちむちの長身ボディにめり込まされる。タートルネックお姉さんに埋もれる感覚が生々しい。脳が急激に温度を高める。
 そして、くびれに手を回すと。
 抱き着いてしまった。
 全身で、このむちエロ巨体を受け入れてしまったのだ。自ら密着する、豊満巨女の一面の女体。迎え撃つように襲ってきたのは、凄まじいまでのおっぱいハグ。丸々とした膨らみ二つが二つ重ねで俺に添い寝し、抱き着けば百倍返しで抱き返してくる。それに包み込まれる以外の何物も小人には許されない。“とくん……♡ とくんっ♡”と震える巨乳の無意識バウンドに巻き込まれ、毎秒の甘イキに痙攣するばかり。

 だが、それで終わることはなく。
 横寝の体勢から、うつ伏せになった時。
「ぐッ?! っ〜〜〜〜!!」
 40cmの子犬男子を、180cm以上のむちむち巨体が押し潰したのだ。
 おっぱいに押し潰される。上半身を包まれ抜け出せないまま、バタバタもがく足。ギチギチと全身が鳴り、余裕の女体は柔らかく俺を圧し潰した。窒息する。下乳から首を抜け出そうと足掻き、絶望した。死ぬかもしれない。呼吸で真上から膨らんでくる胸が顔を圧し潰し、次いでしぼむと一瞬の猶予を与えた。それから、また膨らむ。一秒ごとに俺の呼吸を管理する気弱娘の巨女爆乳。むちむちタートルネックおっぱいが俺をコワす。

 一瞬の光明が差したのは、沙月が寝返りを打った時。
「んん……」
 ごろんと横寝になる巨体。千載一遇、肺一杯にフェロモンを吸うのも構わず暴れる。
 そして、なんとかその乳監獄から抜け出した時。
 けれど小男は、おどおど長身巨女から逃げ出すことはできなかった。身を丸めた女体に、美脚で挟まれてしまったからだ。
「ぐぅ……ッ?!」
 黒炭の丸太を磨き上げたようなタイツ美脚が、がっしり俺を挟み込む。人工繊維の被膜も、色白太ももは生命力のあまりパツパツに押し広げ破裂寸前。頭の次は下半身の番だった。身を抜き出そうとしたって、超長身を支える脚は逞しくむっちむち、とてもじゃないが抜け出せる代物ではない。

 それが、“ずりぃっ♡ みっちいぃッ♡”と擦り合わされた時。
 小男の甘い悲鳴が、中から響いた。