そのの後も私はくるみのものだった。湯船につけられて、体を拭かれて、服を着せられて……。
 自分のが恥ずかしくなるくらい、美しく成熟した肉体は魅力的だった。そんな女神に体全ての世話をしてもらうのは、なんだか、とても嬉しい。
 光栄だった。たとえそれが飼い猫だったとしても変わらない。だって神々しいんだ。私じゃ飛んだってその腰にも届かないのに、くるみは私のお世話をしてくれて、優しくしてくれて、大事にしてくれる。自分は何も返せないのに、ただひたすら愛してくれる。それは、少し後ろめたい。でも、もっと、もっと欲しくなる。
(私に何か求めてくれたら、どんなに嬉しいから)
 そう思ってしまう。
「おやすみなさい」
 自分にかかっている布団を、私にもかけてくれる。同じ温もりの中に抱かれた布越しに見える、山脈のような肉体のうねり。少しでも離れるのが怖くて、ぎゅっと胸元にしがみつく。
「思ったよりはやく懐いてくれたね」
「うん、好きだもん、くるみのこと」
 じゃあ、もっと懐かせてあげる、とくるみは囁く。
 待っててね、と言って、自分の服に手をかけた。
「んっ!」
 一気にそれを脱ぐ。ぷるんと乳房が揺れると、お風呂後用の部屋着の中から、艶っぽいネグリジェが姿を現した。黒い下着が見える。私のだ。でももうくるみのもの。
 とても似合っていた。
「すごい! くるみ、すごくきれい!」
 思わず歓声を上げる。そんな私を、くるみはすっぽりその服の中に閉じ込めてしまう。
「あったかい?」
「うん」
 膨大な巨大娘の熱量。馥郁としたその香り。これ以上ない寝袋だった。
「好き……この匂い、大好き……!」
 すんすんと鼻を鳴らして仔猫になる私。それをくるみは抱き込んで、
「ふふ、今日から私だけの抱き枕だよ」
 もっと気持ちよくなる。あったかい。だんだん体がほてってきて、苦しくなって、酔ってきて。
 理性が溶ける。
(このままじゃおかしくなっちゃうよ?)
 そんな風に昔の私が囁く。それでもいい。でも、なんだかくるみの顔が見えないのが寂しくて、
「っぷはっ!」
 その袖口から顔を出した。
 くすくすと私を笑うくるみの顔。ぺたん、と女の子座りになって、私を見下ろしていた。
 くるみ、と言いかけて、私は飲み込む。
 その崇高さ、神々しさ。ネグリジェを羽織ったその艶姿は本当に綺麗で、偉大で、美しくて。飼い猫の頃とと同じように呼ぶのは、どうしても憚られてできなかった。
 私はその真っ白な肌を撫でる。
 言葉を探す。
 親愛の言葉、服従の言葉、感謝の言葉……。
 そして、おずおず彼女を見上げて、
「……ありがとう、くるみ様」
 そのお腹に接吻する。唇に触れる、ビロードのようになめらかな肌理。もぞもぞと安らいを求め服の中に潜り込み、這い回る。
「もう、みーちゃんになっちゃったね? ふふ、みかさまはね、私が食べちゃったの。あなたはみーちゃん。わたしのものだよ」
 服の上から私を撫でる。まるで妊婦さんみたい。私はくるみ様の子で、飼い猫だ。
 ぽすんと体を倒して、私をお腹の上に乗せる。
「どうしたの? 眠いの? 寒い? お腹減った?」
 ネグリジェの中から透けるくるみ様の顔。大きくて優しい、私の女神様。そんなに見られてしまうの恥ずかしくて恐れ多くて、思わず目前の布の中に潜り込んでしまう。
 甘い匂いがした。
 ふよふよと柔らかい感触もする。
 クラクラするほど大好きなくるみ様の匂いがして、とろけて、ふやけて。
 だってそこは、くるみ様のブラのなかだったから。
 僅かに汗ばんだ谷間。その底に沈んで、私はとろとろになってしまう。
「よしよし」
 乳房に挟まれた私を、くりくりもてあそぶ。くすぐったい。気持ち良さに目を細めると、視界の先にぼんやり桃色のものが目に留まった。
「……」
 少し匂いを嗅いで、食んでみる。
「ふゎっ……!」
 驚いたようにくるみは声を上げると、
「みーちゃん、おっぱい飲みたかったの? 出ないよ? 好きなの?」
 なおもチュッチュッと膨らみにしがみつく私。大きな島に張り付いているみたいだ。
「みーちゃん、ダメっ、可愛すぎる……!」
 くるみ様は、愛おしさに思わずギュウウっと私を抱きしめた。動けない。苦しい。でも嬉しい。くるみ様に支配されてるのが、とっても嬉しい。
 私は口いっぱいにくるみ様を頬張る。そのたびに快感が巨体を走り抜け、谷間の奥で切なく息が鳴る。
「ねぇ、おかしくなっちゃうから、ダメだよっ……!」
 けれどその手はしっかり私の頭を掴んで、乳房に深く押し付けていた。ちょっとでももがけばくるみ様はよろこんで、私まで嬉しくなってしまう。
「くるみさま、気持ちいい? ねぇ、もっともーっとぎゅっとして?」
 くるみさまにうもれながら私は言う。
 にへらっと顔がゆるんだ。きっと、昔のくるみとおなじ顔だ。すりすり頭を寄せて、にっこりして、ぎゅっとして。
 でも、くるみの声が聞こえない。
「……くるみさま?」
 不安になって見上げると、
「いいよね……?」
 こわい女の人がいた。


 切なく喘ぐ息遣い。
 ぐしゃぐしゃのシーツ。
 垂れる私のよだれ。
 指をかんでなんとか声を殺そうとする。けれど耐えれば耐えるほど、
「……」
 怖い女の人が私をついばむ。無理やりベットに組み敷かれて、耳を食まれて、舐められて。
 怖い。苦しい。でも、嬉しい。
「!!」
 首筋を舐められて、ギュウッとシーツをつかむ。痛いのにもっと欲しくて、ぐちゃぐちゃになった。
「怖い、怖いよくるみさま……!」
 哀訴する。でもくるみさまはねっとりと舌を舐めるだけ。ぐしゃぐしゃの顔を見ると不敵に笑って、
「ひゃあっ!!」
 私のお股に顔をうずめる。
「ダメだよ、汚いよくるみさま!」
「なんで?」
 にっこり笑う。
「みーちゃんだってやってくれたじゃない。人ってこうするんでしょ? いいことなんでしょ?」
 無邪気にそう言う。
「ち、違うの、あれは本当はダメなことで……」
「みーちゃんがやなことする訳ないじゃない」
 また私を貪った。
「んんっ……!!」
 ねっとりとした粘膜が、ワレメ全体を濡らし、グネグネと入り込んで、その細部までをくすぐった。
「みーちゃんがしてくれたんならきっといいことだよね。ふふ、顔とろけちゃって、ピクピク震えてて、もう声も聞こえてないかな? わたしのお口に夢中で、だらしなく足も開いちゃって、でもやめてもらえない。それが嬉しいんでしょ?」
 善悪の判断の幼いネコビトに、嬉々として強姦される。私が無理やりした分、無理やりこじ開けられる!
 舌が私を犯す。熱くて太くて、とてもじゃないけど入りきらない。
「痛い! 痛いよくるみさま!」
 なんとか引き剥がそうとする。でも考えてみて。私からみたら六メートルくらい。二階建ての家くらい大きい女の人に、逆らえる訳ない。なすがままにつきこまれる。まるで貫かれたみたいにビリビリ痺れて、変な声が出てしまう。
「みてみて、こんなにえっちなおつゆが出てる。気持ち良すぎてみーちゃん泣いてるね? ほんと、かわいいんだから」
 やだ。こわい。でももっと。
 無意識にくるみさまの顔に抱きついて、快感に震えてしまう。敏感に反応する私をみて、くるみさまは満足そうだった。
「くるみさま、たすけて、こわい、こわいよ」
 震える私を、くるみさまは押しつぶす。
「私もこんなに可愛かったのかな。みーちゃん、こうやって動けなくしてくれたよね。みーちゃんが私にしてくれたこと、全部返してあげるからね」
「ぜ、ぜんぶ?」
 青ざめる。壊したいくらい愛しくってした餌付け、散歩、えっちないたずら、全部が全部? 飼われて、散歩させられて、遊ばれて、弄ばれて?
「よくわからないけど、いいことだからしてくれたんでしょ? 私もしてあげる。これからね、しんどいお仕事のかわりに、ひたすら私に可愛がられちゃうの!」
 にこっとくるみさまが笑う。
 これからは、この笑顔に支配されるのだ。
 それはなんだか、とってもステキな気がした。
「ここをね、こうされると気持ちいいの!」
「!!」
 クリトリスを舐められたまま、指を突っ込まれる。にちっといやらしい音ともに、少しずつ、少しずつあそこが指を受け入れていく。ゆっくり、抜き差しするたび敏感なとこが擦られて、情けない声が押し出される。そして徐々にストロークが早くなり、
「~~!!」
 私は指であっさりイかされた。するのは慣れてても、されるのはほとんど初めてだったのだ。
 痙攣する小人を見下ろし、くるみさまはクスクス笑う。
「イっちゃったね? 気持ちよかったかな? ふふ、ビクビクしてかわいい♡」
 そう、快感にぐちゃぐちゃになったネコビトは本当に可愛かった。そうするとますます愛しくて、壊したくなって、耳に息を吹きかけたり、おっぱいで潰したり……。
「大きな女の人に無理やりされるの、すごく気持ちいいね? 怖くて恥ずかしくて、でも抵抗できずに全部全部されると、もっとイジメてほしくなるね? 私もそうだったの。喜んでくれて、役に立てて、ちっぽけでもよかったって思える。ほら、私おっきいでしょ? 見える?」
 近づいてくる巨大な乳房。重量感にしなって、その重さだけで圧死してしまいそうだ。そして、
「ほら! 隠れちゃって動けない! 柔らかいおっぱいがぴっとり吸い付いて、ブラの一部にされちゃった気分。かたくておっきな乳首にお口が占領されるの、すごくドキドキするでしょ? 甘い匂いもして、汗でしっとりしてて、くらくらしちゃうでしょ? これがおっきい女の人の力なの。身体中その人でいっぱい。それが気持ちいいよね!」
 たっぷり詰まったくるみさまのおっぱいは、私を容易に包み込んでしまう。腕で押してもどこまでも柔肉が重く秘められていて、とてもじゃないけど動けない。産毛が頰をさすって、汗がにちっと胸に滴って、そう、口は乳首でいっぱいだ。力強い乳首は、その赤い先っぽに熱を帯びて私の口内を蹂躙する。女の人の屹立する乳首。それは安らかに蜜のような甘みを伴って、ふわふわ脳髄を浸す。
 そして十分匂いが染み付いた頃。
「じゃあさ、今度はみーちゃんにしてほしいなぁ」
 乳房を離し、くるみさまは私にいう。
「私でいいの? 私、ちっちゃいからくるみさまを気持ちよくできないかも……」
「ううん、大丈夫。だってみーちゃんのこと大好きだもん。だってほら、みて。みーちゃんたくさん気持ちよくして、もうおまたトロトロだよ?」
 正座になった脚を開く。隠されていたあそこが現れて、濡れ光りながらシーツを濡らしているのが見えた。なんだか嬉しくなって、そちらに近づいていく。
 匂いが濃くなる。もっと愛しくなる。
 肩にくるみさまの太ももが当たって、気持ちいい。匂いに纏われて、気持ちいい。そうするうちに顔はあそこの間近に来て、心臓が高鳴り、抑えきれずにそこへ舌を伸ばす。
「……んっ」
 くるみさまが反応してくれる。舌は大きな花弁のほんの少ししか塗らせなかったのに、くるみさまはしっかりわかってくれた。
 二つの唇を丁寧に濡らして、舌にくるみさまのおつゆを絡める。飲み込むたびにじんじん体が内側から火照って内臓が溶けていく。そして、唇の側面をくすぐり、その中に舌を滑り込ます。キュッと舌がはさまれて、だらだらよだれが垂れた。またぐらで情けない顔の私を、くるみさまは優しく撫でた。
「ふふ、すごい顔。すごく気持ちいいよ、みーちゃん。上手上手。ね? ちゃんとみーちゃんのこと、感じてるよ?」
 涙が出そうなほどに気持ちが暖かくなる。ネグリジェが幻想的に揺れて、おっきなおっぱいが揺れて、えっちなところを触らせてもらってる。じゅっとおつゆをすする。くるみさまの味がする。こらえきれずに、顔を突っ込んで沢山のおつゆにまみれた。
「やっ! みーちゃん、いきなりはっっ、んんっ!」
 顔をトロトロとおつゆが浸す。えっちなおマメに口づけすれば、くるみさまは腰が浮きそうになって、でももっと欲しそうにひくひくあそこを蠢かす。そして、
「んっ! ねっ、苦しかったら、言ってっ!」
 私の頭を無理やり押さえつけた。プリッとしたお肉の間に、私の顔が挟まれる。
「みーちゃん、ごめんね、ごめんね」
 腰を少し動かして、切なく私を擦り付ける。ムニムニとやらしいお肉が動いて、私を虜にする。
「みーちゃんがかわいいからっ、私、止まらないよぉっ」
 くるみさまはそう言って、もっと、もっとと私を押し付ける。恥骨に頭があたって、でも奥までは届かない。私より重い太ももが私に絡みついて、痛いくらいに抱きしめたい。
「うう、切ないくて堪らないよ……。ごめんね、あとで戻してあげるから」
 え? そう言って見上げれば、すでに私は縮んでいた。
 聳え立つ太ももの檻。高く高くそびえて、半分も届かない。えっちな洞窟ははるか高みにあって、私を見下ろしてる。くるみさまが遠い。おっきすぎて、偉大すぎて、届かない。
 空からくるみさまの手が降ってくる。懐中電灯で照らした影のように、急におっきくなって私を捕まえた。
「みーちゃん、もっと可愛くなったね。ふふ、食べちゃいたい」
 そしてぬべっと舌を出すと、そのまま私の上に覆いかぶさる。飴玉みたいな私なんて、すぐにその虜だ。きっと、舌に貼り付けたままころころ転がせば、歯に当たったり舌に溺れたりしてしまう。そしてこくんと小さく喉を鳴らせば、暗くてぐにぐにした食道からまっさかさま、胃のほらあなに消えてしまうに違いない。
 それは、ちょっと、ううん、すごくえっちななことだろう。
「じゃあ、いれちゃうね。みーちゃんなんか、あっという間に入っちゃって私のあそこの一部になっちゃうんだから!」
 くるみさまは指で赤い洞穴をこじ開ける。うねうねとした中身が、待ち遠しそうに開いたり閉じたり。そこに手のひらで私を擦り付けると、柔らかい太ももがきゅうっと私を挟み込んだ。くるみさまの息が切なげに早まる。
「やだ、ほんとは飼い主だったのに、虫みたいにちっちゃくして、私、お股にいれちゃうんだ……。いいよね? だって私のペットだもん」
 そして私をそこにねじ込んだ。ムッと湿った空気に包まれて、次の瞬間にはサウナみたいな暑くてくらい恥肉にまみれている。私の形に洞窟がすぼまる。上からくるみさまの体が、お肉が、子宮が、私を押しつぶす。
「ほんとに入れちゃった……。きゅんきゅんしてみーちゃん溺れさせちゃうよぉ」
 奥にいれたり引っ込めたり。自分でいじってるのか、入り口がくりくり動いてる。恥肉は脇も、お腹も、太ももも、お股も、みんなこすって気持ちよくする。気持ちよくて、暖かくて、ちょっとえっちなにおいがして、でもいつものくるみさまの匂いだ。沢山飲んでしまう。ヘンタイなのかな。でも構わない。私はもうくるみさまのペット。ご主人のものならおしっこだって飲めるんだ。
 体の中を通って、嬌声が膣内に響く。くるみさまが悦んでる。それが嬉しい。
(どうすればもっと悦んでくれるかな)
 グネグネ蠢く恥肉。絶えず溢れ出るえっちなおつゆ。そこにかぶりつく。
「ひゃぅっ!?」
 そしてじゅっとすすった時。
「ん、やぁ、やぁああ!!」
 洞窟はきゅうっとすぼまって、敏感になったそこを刺激する。
「ふわっ?!」
 そして果てた。
 外から荒い息が聞こえる。ぐったり倒れる巨体。そんな中に押し込まれて、私も一緒に余韻に浸る。
 なんだか眠い。暖かくて、ごうごうくるみさまの血流が聴こえて、とても安心する。
「しばらくはそこがみーちゃんのおうちだよ。あとで生み直してあげる。そしたら毎日、いっぱい、いっぱい愛してあげるんだから」
 最後にそんな言葉を聞いて、眠りに落ちた。