§
 避暑地の功徳を理解するには、まだ子供すぎたのだと思う。
 夏の何を避けようというのか、当時の僕が理解していたとは思えない。夏の過酷さは生命力と表裏一体で、それに圧倒される歳ではなかった。
 なるほど、今思えば風光明媚な場所だったと思う。高原のひんやりとした大気とその青さを映す湖、川だけは高峰から流れ出て荒削りの水面と水音を立てていたが、概して静謐な雰囲気をたたえていた。
 それは、日常とは切り離されていて、無時間的で永遠的だった。今もあの場所に時が凝結している。今もあそこに、彼女がいる。おそらくそれは、論理と別のところで正しい。

 12歳の僕に、あの時間はあまりに強烈だった。

 どこから聞いたのかは覚えてない。ただ、目立たない木立の奥に、謎めいた家があることは知っていた。後ほどそこに、一人の女性が立っていることを聞く。幽霊とも噂された。が、どうも人間らしい。黒い服と儚い雰囲気をまとった妙齢の女性。が、それ以上のことは知らない。

 子供じみた好奇心だと、自分でも思う。とはいえそれを抑えるには、高原の日々はあまりに退屈だった。虫取りにもカヌーにも興味はない。あるものと言えば自然。それ以上のものはない。僕は潔癖で粗野な子供であったから、高雅な避暑地の雰囲気を荒らしつつ、虫や土汚れには辟易していた。ただ、その家のほうへ続く道は、山道によく見られる木の舗装がかろうじて残っている。僕にしてみればそちらへ向かう気を阻むものはなく、また特段の機縁もなく、ただ気まぐれのままに道を進んでいった。

 実際それは、廃屋かと見紛う佇まいだった。
 とはいえ、無残な姿を晒していた訳ではない。むしろ、蔦も這わず窓も割れず、何もない、ぽっかりと何か抜け落ちたような邸宅だった。たしかに謎めいているとしか言いようがない。僕にしてみても、異質さを無視することは出来なかった。

 黒い木材で組まれた、小さくも品のいい別荘。灯りは特に見えないし、人の気配もない。やはり廃屋なのか。翳を背負ったその雰囲気に、半ば気圧される。
 だから、庭の隅に立つものへ目を向けるに及んで。
 僕は、必要以上に驚いたのだった。

 女性だ。
 黒装束、大人びた、謎めいた、淑女が立っている。
 魔女なんじゃないか。
 
 そんなものを見て子供の僕が慌てないはずがない。齢12の小僧が、後ずさる。
 
 物音も気づいたのだろう。つと、魔女がこちらに視線を向けた。

「……どうかされましたか?」
 聞いていたよりも明らかに若い。肌や体つきは30歳前後に見えた。だが、その老成した雰囲気と翳ある表情が彼女を年齢不詳にしている。一目で、子供が会うべき人ではないと気づいた。
 
 幽霊の正体見たり、と言っても、それが何の変哲でもない物とは限らない。当惑し、後ずさり、強烈な場違い感に逃げ出しそうになった。

 今ならそれが、麗佳さん好みの反応だとわかる。

 彼女は一つくすりと笑うと、
「少し、お茶でもいかがですか」
 一言、澄んだ声で呼びかけたのだった。


 §
 邸宅の中は、ひんやりと、静謐な空間だった。
 避暑地の空気の、さらに一段深い場所にある暗がり。品の良い調度品は、子供の目から見ても高級品とわかる代物だった。若い女性が一人、なんでこんな場所で。まとわりつく疑問は、でも、緊張と目前の女性の存在でかき消されてしまう。

 第一印象の、謎めいた雰囲気を、視覚的な刺激が貫通し始めていたからだ。
「まあ取り立てて何があるでもありませんが、珈琲くらいはお出しします。ああ、紅茶の方がよろしかったですか? ジュースもありますが……」
「こ、紅茶でお願いします……」
 存外に饒舌な女性の後ろ、僕と、ほのかな香りが続いて歩く。わずかに残る体温の残滓が、彼女が実在していることを教えてくれた。何より、高雅な果実酒に似た香りが、女性の生命力を物語っている。そう思うと、途端に目の前の背が気になってしまう。
 ドギマギしている子供を知ってか知らずか、若い女性はおっとりとした雰囲気を醸し出していた。目前に揺れる、お姉さんの淡い肩甲骨。シースルーで生地から透ける背、肩や首元が綺麗で。その細い肩に食い込む紐、それがブラジャーの見せ紐だと気づいてしまう。慌てて目を伏せれば、布越しに主張するどっしりとしたお尻の大きさ。こんな綺麗な、豊満な女性と一緒にいていいんだろうか。疚しさをそんな言葉で言い換えつつ、僕はどうしたらいいかわからない。

 長い廊下の先、やはり落ち着いた雰囲気の部屋は、彼女の空気感にぴったりだった。擬洋風の部屋には凝った縁取りの窓際にテーブルが一つ置かれ、あとは一面を棚が埋めているだけ。趣味なのだろうか。質素だが品の良い、アンティークな空間だった。
「お掛けください。……アールグレイとミルクティ、どちらがよろしいですか?」
 かすかに囁くように言いながら、棚の紅茶を採ろうと指を彷徨わせるお姉さん。指先に、高原の陽光がかかっていた。
「ミルクティで……。……あの、これ、全部紅茶なんですか?」
「いえ、半分は空き缶です」
「え?」
「まあ、ディスプレイですね」
 平然と言ってのける様に当惑し、一方の美女は平然と、けれどわずかに面白がるそぶりで背を向けている。

 それから、しなやかな腕を伸ばせば。
 その陰から、ぐぐぐっと、丸いものが持ち上がるのが見えた。

 レースで半分地肌を見せたデコルテ、そこからまるんっと大きな官能的曲線。乳房だ。それも、恐ろしいほどに巨大な。
 思わず心臓がひっくり返った。横から見て初めて気づく、凄まじいまでの豊満さ。ハリよく、密度を隠し切れないまるんっとした曲線。多分、FやGといった文字が当てはまるかもしれない張り出し方だ。上品な佇まいの奥に、とんでもない大きさが主張を始める。まるでメロンか何かのようだった。黒いシルエットは、もうその凶暴なおっきさを隠せない。
 腕を下ろせば“だぷんっ♡“と震える淑女のバスト。シースルー越しにぼんやり浮かび上がる乳白色の陰影が、どうしようもないほどに艶めかしかった。いや、その雰囲気からして明らかに生々しすぎる。可憐な白百合の中に、真っ赤な葯を見つけた気分だ。

 見惚れ、我に返ってはかぶりを振る。見てはいけないものを見てしまったんじゃないか。何か不躾な動悸を覚えてしまった気がする。疾しさを隠すように彼女に問いかけた。
「お姉さんは……」
「麗佳と言います」
「麗佳さんは、おひとりで住んでいるのですか……?」
「ええ。夫には先立たれました。まあ、未亡人ということですね」
 席につきながらさらりと渡される言葉に、僕は慌てないではいられない。片や麗佳さんは特に助け舟を出すでもなく、何か興味深そうに僕を見つめているだけだ。その反応の意味もまた謎めいていた。人柄がどうもつかめない。
 
「えっと、えっとその……、いつからここに?」
「ここに住んでおります。そちらは別荘ですか?」
「た、多分、そう……?」
 要領を得ない問答をしているのはわかる。けれど自分でもちっとも何を言っているかわからない。絶世の美女、その儚げな雰囲気と生々しい肉体を前に、緊張する。見てはいけないと思いつつ見てしまう自分を持て余し、けれどどうしたらいいかわからず必死に紅茶の水面に目を落とした。沈黙を埋めようとカップに口をつけては、やたらに平らげてしまう。良い茶葉だろうに。

 もう、絞り出すように言うしかなかった。
「す、すみません、お手洗いは……」
 
 そして。

 薄暗いトイレから戻り。
 ふんわりと柔らかな香りの漂う部屋に入った時、麗佳さんは脚を組み、頬杖をつき、漫然と窓外を見遣っていた。先立たれた女性が一人住み、おそらく周囲との関わりもろくにないはず。そうと思えば、独特の寂しげな雰囲気を纏うのも、自然の運びかもしれない。
 まるで独り遺され、少しずつ育っていく仔猫のような。
 それを寂しさと言うのは……。
 いや。
 いや、違う。
 寂寥じゃない。
 無聊だ。
 退屈げなのだ。
 このお姉さんは、退屈している。

 その気配に気づいたのか、ふとこちらに振り返る麗佳さん。

 少し躊躇うように言葉を探すと、一転何でもないように口を開く。
「不躾なお願いで恐縮なのですが……」
「なんですか?」
「少し、隣に座って頂けますでしょうか?」
 半ば拍子抜けする僕は、浮いたままの腰をそばに落ち着けようとする。
 けれど椅子に、隣というべき空間がないと気づくのは、その後。
 だから、行き場を失った僕は。
「大丈夫、膝の上で、大丈夫です」
 麗佳さんの言葉に、従順に導かれるほかなかった。

「す、すみ、ません……」
 人の膝に座る、そんなこと、もう何年も前に卒業したつもりでいた。それが、いきなり、こんなに綺麗なお姉さん相手にだなんて。
 薄い生地越しに、むっちりと太い美脚が浮き出て艶やかな渓谷を作っている。二つの、横に押し広がったむちむち太もも。恐る恐るそこへ腰かければ、“むんにいぃっ♡”と肉厚さがたっぷり潰れて受け止めてくれる。繊細な肌触りの奥から体熱が押し寄せてきた。おまけに、あの美酒のような香りが、かつてない濃さで僕を包み込むのだ。背筋を伸ばしてガチガチになる僕。その硬さを包み込む女体は、どうしようもなく柔らかかった。
「こ、これで、いいですか……?」
「ええ、ありがとうございます……。ふふっ♪ そんなに硬くならなくてもいいんですよ?」
 でも、ダメだった。後頭部、すぐ後ろに胸が大きく膨らんでいる。儚げなお姉さんとばかり思っていて見ないようにしていた、美女のむっちりとした肉感をもう無視できない。じんわり体温さえ感じてきた。若々しい甘香はもうあたり一帯を包み込んでいる。いけないことを考えてしまいそうだ。

 でも子供のそんなそぶりは、最初から全部バレていたらしい。
「私が頼んでいるんですから、緊張しなくても大丈夫ですよ♪」
 耳元でぽそぽそと囁き。
 僕の胴に腕を回すお姉さん。
 それが、“ぎゅうぅっ♡”と抱き締めると、小躯を無理やり胸の間へ押し込む。
 後頭部に“ふにぃっ♡”と触れた球面の先端。心沸き立つ感触は、一気にあけすけな肉感で頭全体に広がった。谷間に押し込められるように肩から上が包み込まれると、“むちむちむちいぃッ♡♡”と奥深い弾力が僕を包み込む。まるで特大のもっちり高級クッションに飛び込んだよう。おまけに元の丸みを取り戻そうと左右から乳房が押し寄せて、異物を完全に包み込んでしまうのだ。左右からどたぷんおっぱいが張り出し、視界さえ犯してしまった。
「あはっ……♡ かわいいですね♡」
「だ、ダメですっ、だめぇ……!」
 必死に身を引き離そうとして、振り返ろうとする僕。そしてぐぐっとお胸を押し返せば“どんむぅッ♡”とたわむ豊饒おっぱい。だが、抵抗なんて無駄。大人の力で抱き潰されて、今度は顔面からおっぱいへ飛び込んでしまう。あのド級のボリュームを、顔で感じてしまうだなんて。それを麗佳さんが“ぎゅっ♡ むぎゅっ♡ むっぎゅうぅ……ッ♡”と抱き締めるものだから、僕はもう谷間の奥へキスさせられてしまう。
 服越しに感じるブラの感触。レース越しに透けた谷間がむっちりたわんで、瑞々しい肌をほんのり輝かせていた。半ば窒息させるほどの生命力からは、大人のフェロモンが今も絶え間なく発散していて、だんだん、頭が、クラクラしてきて……。
「子供が好きなんです♪ ごめんなさいね? もう少し、このまま……♪」
 むちむち女体に、がっしり抱き締められてしまう。挙句豊満な胸に包み込まれ、大人の色香を嗅がされて……。僕の顔を受け止め、ボリューム感たっぷりに“むんにいぃ~っ♡♡”と潰れ溢れるどたぷんおっぱい。びっくりするような肉量と弾力は特大の高級クッションのようで、みっちり詰まった脂肪と乳腺が、存在感たっぷりに跳ね回った。

 反応するのは、当然のこと。
 思わず、逃げ出そうとする。
 このままでは、何か失礼なことをしてしまう。ひどいことになってしまう。本能が僕を囃し立て、でも、麗佳さんの抱擁はビクともしない。
 僕を、おっぱいハグで女体拘束してしまうのだ。
「あはっ♪ もう少しよろしいですか? ただ、こんなところに子供は来ませんから……。お許しくださいませ♪」
 耳元に小さく囁きつつ、藻掻く僕の抵抗など無いかのようにゆったりと頭を撫でる麗佳さん。子供と大人じゃ、いくら華奢な女性でも体格が違いすぎる。淑女はただ子供を慈しんでいるに見せかけて、有無言わさず、オトナの体を知らしめた。わるいことをしているのかも知れない。わるいことをされているのかも知れない。とにかく、未成熟な僕の一部が反応していることは事実で、爆乳が僕を追い詰めていることも事実だった。
 ああ、触れちゃう。
 硬くなってしまった一部が、麗佳さんの太ももに当たっちゃう……!
 そして、薄布越しに浮き出た、二つのぶっとい太ももに。
 残酷にも、股間が押し当てられたとき。

「…………あらあら♪」
 バレてしまったことを告げる、鈴の声音。
 大変なことをしてしまったと、僕はもうパニック寸前だった。
 断念して、涙目でお姉さんを見上げる。

 次いで、僕は驚いた。
 麗佳さんが、目を細め、ジト目でにぃっと笑って見せたのだ。

 パッと華やぐその雰囲気。歳相応の、若い奔放な女性の表情だった。淑女から少女然とした空気へと変わり、彼女がまだ妙齢であることを思い出させる。きっとこの人は、この笑顔で殿方を射止めてきたのだろう。大人の女性の茶目っ気が、僕の心臓を掴んだ。
 
 それだけじゃない。
 しなやかな指で、そっとズボン越しに撫でてきたのだ。
「れ、麗佳さん?!」
「わるい子ですね? 故人とはいえ私は人妻ですよ? まあ誰が構うでもありませんが……」
 半ば翳をたたえつつも、手を止める様子はない。くつくつ笑って豊満な胸にうずめさせ、“むんにいぃ……っ♡”ととてつもない肉感で僕を包み込む。いや、顔をその巨乳へ直接押し付けられ、酸欠しそうなほどだ。ようやく僕は、性的にもからかわれていることに気づいた。

 淑女からお姉さんへと変わった未亡人は、もう放埒な色を隠さなかった。
「これがそんなに好きなんですか? 欲しいんですか? あはっ♡♡ もう隠せませんね♪」
 見せつけるように爆乳を撫で、その丸みを強調する美女。パッツパツに薄布を張り詰めさせる膨らみは、凄まじい重量感で視界を侵食していった。シースルー越しに谷間も透けていて、エッチな芸術品だ。露骨なまでにメロンおっぱいの造形を見せ、僕をからかうのを止めない。レース越しに透けた素肌に見とれていると、強引に僕の顔面をそこへ押し当ててしまう麗佳さん。藻掻く僕は深く深くおっぱいの香りを吸い込んでしまって、くらぁっと意識を揺さぶられるばかりだった。

「おチビさんと思っていましたが……、もう男の子なんですね♪ あはっ♪ じゃあこんなことをされても興奮してしまうのですか? ……あはっ♪ エッチな子ですね♪」
 そう言いつつ、するりと下乳を持ち上げ“むんにいぃッ♡”と持ち上げれば、赤裸々に露になるおっぱいの造形。真ん丸で形のいい爆乳が、服越しに物々しいボリュームを見せつける。そして、手で“たぷたぷたぷっ♡”と弾ませれば、乳肉は大きく揺れて視界を犯すのだ。鼻先でゆっさゆっさと揺れる、オトナ爆乳。初めて見る乳揺れは、どっぷんどっぷん揺れてミルクの跳ねる音すら聞こえてきそうだった。ふわぁっとまき散らされる成熟フェロモンが脳を痺れさせる。引力すら感じるその大きさが、僕の思考力を奪っていった。

「あはっ♪ 幻滅しましたか? けれど私はこういう人間なのです♪ 単調な日々で私自身忘れていましたが……。私だってまだ20代ですからね?」
 それから、慌てふためく僕の唇を指で塞いでしまうと、
「一つ教えて差し上げましょう」
 小瓶を振って見せ、
「その紅茶にはね、薬が入っていたんです」
 とんでもないことを言うのだ。
 慌てて立ち上がろうとする僕は、けれど柔らかでおっきな体の中。むちむちボディは僕を優しく包んで離さない。それから、内緒話でもするように耳元に囁いた。
「いえいえ、無害ですよ? もちろん、毒を盛ることはしません。……あなたが、罪を作らなければの話ですが♪」
「つ、罪……? あれ、待って、なんで、なんで……」
 その時。
 その時感じた違和感は、独特だった。

 麗佳さんの姿に、変化はない。
 僕の体調にも、変化はない。
 ただ、視界の中で麗佳さんの存在は大きくなっていて。
 おかしい。
 なんで。
 なんで目前にあったはずのおっぱいが、頭上で下乳を見せつけているの?

「れ、麗佳さん?! なんでそんなに……」
 けれど続きを言う間もなく、麗佳さんは僕を持ち上げてしまうと、
「あはっ♪ もう証明してしまうんですね♪ 私に発情しましたね? 子供が故人の妻に欲情しましたね? ……変態♡」
 縮小薬で半分サイズになった子供、それを“むっぎゅうぅ〜ッ♡“と抱き潰したのだ。ドレスの胸元が、ボリュームに任せ“むにむにっ♡ みっちいぃっ♡“とたわんで溢れかえる。巨大な水風船のように弾力豊かなおっぱいは、埋もれる歓喜で全身を埋め尽くした。若い体温と成熟した大人の甘香が混ざり合い、子供の容量を一瞬でオーバーしてしまう。ダメだ、興奮したら縮む、興奮したらバレちゃう、そうとは知っていても、どうしようもなく体は感じてしまっていた。

「ふふっ♪ 抱き締められただけで興奮してしまうんですか? 子供なのに、夫に先立たれた人妻で発情してしまうんですね♪」
 声こそ同じだが、話している人は入れ替わったかのよう。興奮するたび縮んでいく子供を愛でて揶揄い、優しく優しく追い詰める。ぐんぐん大きく神々しく、エッチになっていく美女。もうその爆乳は、3倍以上に膨らんで上半身を包み込んでしまっていた。
「……♡ そんなに暴れると、薬が体に回ってしまいますよ? このまま大人しく潰されるか、もっと可愛がられる姿になるか……。あはっ♡ もう、お決まりのようですね♪」
 ブラの中、みっちみちに詰まった乳肉は体重をかけてももうたわまない。そこに無理やり“ぎゅっちいぃッ♡”と押し付けられて、強制的に乳肉の奥へと押し込められる。シースルーのぎっちりおっぱい。上品な出で立ちの、凄まじいエッチさが僕を追い詰めた。

 結局僕が解放されたのは、人形サイズ、5分の1になった時だった。

 それをテーブルの上に乗せ、肘をついて覗き込む麗佳さん。
「ふふっ♪ こんな大きさにしたいと、何度願ったかしら……♪」
 ティーポットたちに囲まれ、モノのように置かれた男の子。近くて遠い距離に悠然とした巨体をそびえさせる美女は、縮小おねショタ遊戯にぶわぁっとエッチな香りを漂わせていた。この体だから分かる、巨大女性の香りの変化、陶然としたその表情。地平線からそびえる満月のような爆乳二つと、さらに天へ伸びる麗佳さんは、女神としか言いようがなかった。

「麗佳さん、やめてッ、止めてぇ……っ!!」
 テーブルの上、びっくりするくらい大きくなった美女を前に、僕は半ば哀願した。ドレスをパツパツに張り詰めさせるおっぱいにすがりつき、興奮を涙目で鎮めてもらおうと懇願するのだ。
 一方、お姉さんはにっこり笑うと。
「縮みたくない? 興奮したくない? それなら、……こうすれば怖くて興奮なんてできないかもしれませんね?」
 どっしりおっぱいを、手で持ち上げていくお姉さん。そして、僕の頭上へと持ち掲げる。それを真下から見上げるのだから、壮絶だった。一瞬であたりを覆い尽くした爆乳の影と、あけすけに薄布に浮き出た下乳の重力。ブラの刺繍さえ透けて見える距離で、ばるんばるんおっぱいが、僕の上にのしかかろうとする。

 乳載せ。
 人形サイズの僕に、125倍体積のおっぱいで、のしかかろうというのだ。
「れ、麗佳さんっ?! やめ、やめてぇ……っ♡」
 すでに大玉みたいに重たいおっぱい。それを少しずつ少しずつ下ろされていって、僕は恐怖さえ感じてしまうほど。下乳に手を付けば、“どっぷぅ……ッ♡”と乳肉がたわみ広がった。でもそれ以上は押し返せない。パンッパンに張り詰めたおっぱいは、面制圧するようにその重量で押し寄せてきた。
 もう、肩で背負うように女性の乳房にのしかかられる小人。上半身全体に広がるおっぱいなんて、エッチじゃなかったら何だって言うんだろう。母性の象徴が子供の体を包み込み、柔らかく、重々しく圧倒してくる。“ずっ……♡ ずっ……♡”と膨張していくおっぱい。これ以上縮めばおっぱいで圧死する。お姉さんの美しさにブッ潰されちゃう……!
 でも、僕の縮小は止まらない。
 おっぱいの膨張は、止まってくれない。
 母性をつかさどる惑星を、必死に押し返そうとする小人。けれどただでさえ破格の巨乳は、大量の水を注ぎ込まれた水風船のように膨らんでいく。全身で感じる大きさと重さは三次関数的に膨れ上がり、一瞬で僕を圧倒した。
 それが僕を押し潰すまで、一分は要さなかったと思う。
「ぎゃッ?!」
 “ぐぐぅ……ッ♡”と膨張するおっぱい。
 それが、理解できないほどの重さになると、一瞬で僕の芯を砕けさせ。

 “ズッドンッ!”と。
 小人を、机へと叩き潰してしまったのだ。

『──あはっ♡』
 
 快哉の声を漏らす麗佳さん。
 そして、べったり地面に張り付く爆乳を、“むんにぃ……っ♡”と、持ち上げた時。
 けれど、少年の姿はなかった。

『あら?』
 不思議そうに、小首を傾げるお姉さん。
 それから、下乳を撫でると。
 指先に当たったのは、乳肉にめり込んだ7㎝矮躯。20分の1サイズに堕した少年だった。微細な躯体を指先で探り当て、手のひらに乗せてしまう。

『あらあら、こんな体になってしまうほど興奮してしまったんですか? 縮められたのに? こんなことをされているというのに? 子供とばかり思っていましたが、とんだ変態さんのようですね♡』
 手を巨乳の真ん前へと掲げれば、手のひらに伸びている僕はガスタンクおっぱいに威圧されるばかり。20倍おっぱいは、破壊的なほどにおっきかった。25mプールにさえ収まりきれない豊満お姉さんと、二階建てサイズの母性の象徴、エッチな女体の視覚的暴力。それが、“とくん……とくんっ……♡”と、鼓動で揺れているのさえわかってしまう。
 おっぱいだけで、山のようなスケールだ。

『載せただけで興奮してしまうんですね♪ ……それなら、こういうのは、どうでしょう?』
 そして、僕を手に泣かせたまま、鷲掴みするように巨乳へ押し付けてしまう麗佳さん。
 それからするんっと、下乳に滑らせてしまう。
『こうして……、私の胸に、ズッシリのしかかられたまま……。撫でられてしまうんです♡』
 僕の張り付いた手で、自身のおっぱいを持ち上げる麗佳さん。“む゛っちいぃ……ッ♡”と形を変えるおっぱいが、面となって僕をぶっ潰す。もろにおっぱいの大きさを知らされる行為。そしてそのまま愛おしそうに “すり……っ♡ すりすりぃッ♡“と表面を撫で回せば、僕はまんまるおっぱいの地表面をくまなく擦り付けられる。おっぱいの丸みを教えるようなセルフ愛撫で、ねっとりじっくりと乳球面全体を撫でて、サイズ差おねショタエッチを始めるのだ。
 もう僕は、それにされるがまま。
『あはっ♡ もうあなたには家のように大きいのでしょうね? そんなものに潰されて、練り付けられて……、性癖、コワれてしまいそうですね♡♡♡』
 “すりすりぃ……ッ♡”と手を滑らせ、続いて自身の爆乳を鷲掴みにする麗佳さん。
 でも気球大おっぱいは3mもある手からさえ溢れ出し、“むにぃっ♡”とはみ出すと圧倒的肉量を主張する。

 そして、僕ごと僕を揉み潰せば。
 始まったのは、美女のセルフ乳揉み攻撃。
 高貴でエッチなお姉さんの、ショタ遊びだった。
『どうですか? 怖いですか? 私のおっぱいが怖い? でも気持ちいい、そうでしょう? 気持ちいいですよね♡ ……あはっ、抵抗なんて、させませんから♡』
 僕を手のひらに貼り付けたまま、“もにゅんもにゅんっ♡“と爆乳を揉みしだく麗佳さん。僕にしてみればそれは天変地異も同然。だって相手は、公園のように広大な手からさえ溢れ出るサイズなのだ。そんな掴みきれない球体を鷲掴みにして、布越しおっぱいの壮大な大きさを教え込む。細指をめり込ませ可動域に任せたわみ、揺れ、形を変える大質量巨乳星。”むにんむにんっ♡♡♡“と動いては重心が動いて僕の上で弾み回り、徹底的にお乳レイプで蹂躙していく。

 僕には、あまりに過大な快楽だった。
 だから、オトナなお姉さんのエッチなイタズラの、その魔手がようやく止まり、テーブルに落とされた時。
 さらに縮んだ僕は、まだ前菜だというのに、5㎝サイズへと堕とされていたのだ。
 
 30倍サイズとなった麗佳さんは、もう、おっぱいまでしか謁見を許してくれない。
 ただ雲の上から、甘い美声が僕をからかい、笑っていた。
『あはっ♡ そんなに喜んでいただけたなら、もっと感じさせてあげませんとね♪』
 僕の前にどっしり鎮座させたおっぱい。視界を埋め尽くす乗せ乳を、見ているだけで僕はイッてしまいそうだった。
 けれど、麗佳さんにしてみれば、まだ始まったばかり。
 何より、ブラと服越しにお胸を揉んだだけ。
 ゆえに、背のファスナーを開けながら、お姉さんは本番を前に胸を高鳴らせていたはずだった。

『もう私、我慢、しませんね♡』
そう言いながら、服を大きくたくし上げる。背中を開いているといっても、大きく張り出した胸は布の行く手を遮り素通りさせない。グググッと持ち上がれば布地にくっきり浮かぶ二つの大玉の乳房。薄布を限界まで張り詰めさせた乳房は二つの満月のようで、下乳の滑らかな球面が丸見えだった。服越しに現れて強調される、大粒の葡萄のように豊満な乳房。引っかかり重さで服を引き裂かんばかりの大質量が、生地に浮き出て僕を興奮させる。

 ピンッと張った布地を、こんもり、どっぷり丸く歪めるおっぱいの重さ。
 浮き出る造形は、服に持ち上げられ、服を押し返し、密度とハリと物量を見せつける。
 下乳連星が、“ぐぐぅっ……♡”と、持ち上がり。大きく上を向いて。

 一転。
 一気に解放されると。

 “どっぷぷんッッ♡”と。

 生々しい乳揺れを見せつけたのだ。

 ── 一生これでしか抜けなくなるような、凄まじい乳揺れだった。
『んっ……♡』
 “どすッッ♡”とボリュームを解き放ったおっぱいが、“”どっぷんっ♡“と肉感を炸裂させる。大人用セクシーブラジャーにみっちみちに詰まって、さらに溢れ出す媚乳。そしてテーブルを重々しくぶっ叩けば、あまりの激震に、5㎝小人を跳ね飛ばすほど。今なお”だぷぷんッ♡“とバウンドするおっぱいが、二つの気球となって僕の前に鎮座した。
 妖艶なブラの黒さとミルクのような乳肌の白さ。そこからあふれ出る濃厚フェロモンだけで縮められそうだった。視界の中、そわそわと巨大化を期待し、おっぱいが微細な膨張を続けている。

 けれど、麗佳さんにとってはただの準備に過ぎなかった。
『わるい子は……、オシオキ、してあげますね♡』
 そういって両サイドから谷間に手を差し入れると。
『こ・こ・で♡』
 デコルテを“ぐぱぁ……っ♡”とこじ開けるのだ。ブラに押し込められ、蒸れたぎちむちおっぱいを見せつける美女。指にひっかかりたわむお肉のボリュームと、透けて蕩ける乳白色の乳密着面。両者が僕を食べようと色香をまきちらす。焦燥と興奮で板挟みになった僕は、されるがまま。細指でつまみ上げられると、そっと谷間へとあてがわれ……。
『もう私、待ちませんから♡』
 “ずぷぷぷ……♡”と、ねじ込まれてしまう。足首を挟み込んだ蒸れお乳。そこから小虫は必死に這い上がろうとするも、蟻地獄と化した爆乳は僕を離さない。いや、吸い付く乳肌は却って餅のように手足を絡めとってしまう始末。そして、クスクス笑う麗佳さんに、指先で押されたり、鷲掴みにしてこじ開けられ、より深みにハマったり。濛々とおっぱいの香りが立ち上り、食虫植物のように僕を囚えていく。

 そして、完全に僕を挟んでしまうと………。
『あはっ♪ もう、何も見えませんね♡ 完全に、閉じ込められてしまいましたね♡』
 自慢の爆乳を“ぎっちいぃ……ッ♡“と押し付け合わせる。
『聞こえますか? 私の中の音で、声、聞こえないかもしれないですね♡ 私のお胸の音で、蕩けさせて差し上げます♡』
 豊穣なおっぱいの奥底から響き渡る、母性的な鼓動。それとともに、“どぷん……♡ どっぷん……♡“と乳肉全体が振動し、ミルクの跳ねる音が響き渡る。お姉さんの、ぎっちりむちむちおっぱいの音が聞こえるのだ。興奮させるその生々しい乳音、肌に直接練り込まれるしっとり乳蒸れ。何より女性特有の柔らかさを孕んだもっちりおっぱいが、僕に早すぎる快感を注ぎ込んだ。

 それから、ゆっくり、ぎっちりおっぱい同士を練りつけると………。
『この……蒸れたお胸で……』
 交互に、“ぬっちいぃ……ッ♡”と、上下させ。
『包まれながら……』
 “ぐりぐりぃッ♡”と、ボリュームに物を言わせて揉み合わせると。
『こう♪』
 “ぎゅっちいぃッ♡♡♡”と押し付け合わせる。
 そしてまた、一から乳揉みを繰り返せば。
 僕を離しはくれなかった。

 猛烈な全身パイズリを、始めたのだ。

『いかがですか? あなたは女の人のお胸に閉じ込められて、そのまま揉み潰されてしまっているんです♪ こんなに巨大なものに包まれて、無理やり弄ばれてしまってるんです♡ あはっ♡ おっぱい、むにむに動いちゃう……♡』
 乳惑星同士がぶつかり合い、そのまま“むにむにむにぃッ♡”と巨体を練り付け合わせる。円を描くように揉みつけられたばるんばるんおっぱいで、サイズ差乳レイプをする淑女。乳肉の“ぎゅううぅ~~ッ♡”とたわむ音、“どぷんッ♡ たっぷんッ♡”とミルクの跳ねる音。劣情を掻き立てる音と、強制発情させる成熟フェロモンが子供の体にまとわりつく。
 急激に激しさを増していく乳揉みの中で、女神も興奮しているらしい。甘い吐息に時折エッチな声が漏れ始め、滲み出した淫靡さが色気を掻き立てる。両サイドから“ぎゅうぅッ♡♡♡”と押し付け合わせたと思えばそのまま“むにむにむにんッ♡”と揉み込み合わせ、おっぱいプレスで閉じ込めた矮躯が跳ねるのを楽しむ麗佳さん。鼓動が速まり、“むんわああッ♡♡♡”と猛烈なフェロモンが密着面に噴き出した。

 そして、その頂点で。
『んッ♡ …………きゃっ?!』

 “バツッ!”と、ブラホックが弾け飛んだのだ。

「わ゛ッ?!」
 中から弾き飛ばされた僕の眼前で、“ぶるるんッッ♡♡♡”と解放されるどたぷんおっぱい。ブラという拘束具に無理やり押し込められていたデカ乳が、一挙に暴力的乳肉を解き放つ。美しい大きさの乳輪と、ほんのり色づく乳首もまろび出た。
 終末じみた光景だった。さらに巨大化した、100倍生おっぱいが暴れ回る。小さく切り取られた視界の中、“どっぷんッッ♡ だぷぷんッ♡♡”とおっぱいがバウンドするのだ。

 どっぷんどっぷん揺れる20mおっぱい。
 それが“どっぱぁ………♡♡♡”と至近距離で溢れ出せば。
 僕はもう、訳も分からず乳首へと這いよっていて。
『あら?』
 自ら、お姉さんのデカ乳へと身をささげてしまっていた。

 麗佳さんの母性が、爆発した。

『あ、かわい、ん、んんッ♡♡♡?!』
 乳首に抱き着く僕、それが触れた瞬間、ぷしゅっと弾けるおっぱいミルク。熱々濃厚ミルクをゼロ距離で噴出され、その女神乳フェロモンに善がらされる小虫。それでもなお乳首へしがみつく僕に、麗佳さんは巨女性癖を抑えきれない。
 先っぽに小虫を張り付けたまま、おっぱいを“ぐぐぅ……っ♡”と持ち上げると。
『……♡ 夢中でお股こすりつけてる……♡ 性癖、コワされてしまいましたね♡』
 その先端には、小さな小さな小虫の姿。自分より圧倒的に大きな美乳首に跨り、ミルクまみれになりながら発情する小人の姿があった。僕にしてみれば、熱い山頂と、雪原のように白い肌。甘いオトナの視線は、僕にはあまりに早すぎた。

 それがあまりに耽美で。
 人妻おっぱいの乳首に跨らされて、クスクス笑われながら恥ずかしい姿を観察される。山のようなおっぱいの頂点で、興奮に狂う姿を愛でられるのだ。指先に止まったテントウムシのよう。そして、恥も外聞もなくエッチな乳首に腰を練りつける様を、見守られてしまう。羞恥心を押し流す真っ白な快楽。レディの濃厚おっぱいに全身を浸されながら、ぷにぷにコリコリの乳首に快楽を求めてしまう。
『すごい……♡ こんな風になってしまうんですね♡ 本当に虫みたい……。かぁわい♡』
 乳白色の極上おっぱいから立ち上る、濃厚なお姉さんの香り。未成熟な体さえ強制発情させる成熟フェロモンが、僕をむちゃくちゃに善がらせる。おっぱいの山の向こう、空いっぱいに広がる麗佳さんの美貌が自分の居場所を再確認させた。あのきれいな女の人の乳首に止まっているんだ。そう思うとどうしようもなく興奮が煮えたぎっていった。
 けれど、何より僕をコワしたのは、心臓の音、“どくんっ♡ どっくんッ♡♡”と響き渡る、麗佳さんの鼓動だった。それが鼓動のたび“たっぷんッ♡ どっぷんッ♡“と山体全体を跳ねさせて、乳首ごと僕を突き上げるのだ。逃げることも出来ない山頂で一人、エロい激震に犯され続けるミニ子供。”とぷぷんッ……♡ とぷぷんッ……♡“と速めの鼓動が母乳も肉乳も跳ね上げ、ペニスは乳首でグッチャグチャだった。

 そんなおっぱい世界。
 それを女神が、鷲掴みにして、乳揉みした、瞬間。

『んんッ……────ッ♡♡♡』
 “ぷっしゅううッッ♡♡♡”と、より濃厚な母乳快楽が弾け飛んだ。手の中でゼロ距離噴射されるおねショタミルクが、僕をグッチャグチャに濡れ溶かす。綺麗な手で極限までふわふわおっぱいの海に沈み込み、奥深いエロスで犯される小人。その中、乳腺から“きゅうぅッ♡”と締め出されるとろとろ母乳が、コリッとした乳首越しに僕をぶち犯した。
『好き、これ、っ、好きです♡♡♡ 小さいの、っ、当たって、ッ……♡♡♡』
 何度も何度も、僕を凌辱するグチョ濡れ乳首。ねっとりとした濃度にまで高まったそれは、ローション同然だった。そして、更に速まった鼓動で“どくんどくんッ♡”と僕へ飛び込むと、手のひらと一緒に僕を挟撃し続ける。“もにんもにんっ♡”と揉み回されれば僕は無力。ただひたすら、乳首様のおやつにされるだけ。

『早く、早くしないと、私、もう……♡』
 手を離せば、再びプシュッと弾けるおっぱい。
 そこから溢れ出る母乳は、僕へのおっぱいの食欲を示していた。とめどなく溢れ、ねっとりとした乳溜まりさえできる始末。もちろんおっぱいはぐっちょぐちょ。乳腺の奥底から殺到する濃厚乳蜜に、僕も乳首も極限まで感度を敏感にしていた。
 それを谷間に塗ると、特製ローションでおっぱいをぬっとり濡らしてしまう麗佳さん。てらてらとラバーのように輝く真ん丸爆乳。刺激の強すぎる成熟おっぱいが、身をこすり合わせて球面全体にローションをまとわせる。
 そして再び、“ぐっぱぁ………ッ♡♡♡”とおっぱいの中を見せつければ……。
『ここがあなた専用の、拷問部屋です♡♡♡』
 そこに広がっていたのは、ローションまみれのぐちょ濡れおっぱい。乳肌にいくつも架かったローションの橋が、刻一刻と濡れ肌へと落ちていく。そして、僕へと襲い掛かり。
 “ぐちゅぐちゅぐちゅッ♡”と、揉み回し始めた。
 
 享楽だった。
『んッ♡ んッ♡ んッ♡ 子供が、私の、中、でぇ♡ 手が、ッ、止まりませ、んっ、~~~ッ♡♡』
 どっぷんどっぷんバウンドする爆乳が、僕をめちゃくちゃに揉み潰す。おっぱいの中でねっとり跳ね回る母乳が水音を立て、堪らず吹き出て子供専用媚薬となり僕を追い詰めた。ぬるぬるになったおっぱいの中、膨大な量の乳肉が密着面全体で僕をめでまくる。さっきのような練り乳を超えた、豪快でエッチなおっぱいプレス。きめ細かな乳肌でペニスも肌もコキ回し、上も下もわからない生お乳パイずりで僕を置かし続けた。

 もう、何度イッたかもわからない。

『大丈夫、怖くありませんから、少し、少しだけぇ……♡』
 乳首に跨らされ、おっぱいごと口元に運ばれる僕。それを迎えるのは、“れろぉ……♡”と突き出されたエッチなお口だった。ほんのりルージュをまとった肉厚リップから、熱くトロトロの舌先が襲い掛かる。そして自身の母乳を吸うように、ねぶられ、犯され、乳首と舌肉性器のオモチャにされる。全身にまとわりつくエッチなツブツブが、敏感な肌を揉み回し続けた。

 舌先で広大な乳輪の美しさに押し付けられ、何度もなぞり上げられた。
 ねっとりとした特濃ミルクで溺れながら、媚薬責めされたりもした。
 乳首の頂上に乗せられ、繊細なシワに腰を振り続ける僕を、女神様に慈しまれ笑われ続ける僕。そのまま指で“コリコリコリッ♡”と押し付けられれば、ずっぷり乳首の中に挟まって乳腺相手にセックスさせられる。とろとろ母乳でグチョ濡れのお乳のナカはねっちりと熱くて、射精を耐えることなんてできるはずもなかった。

 そして、縮んでしまうのだ。

 だんだん抽象的になっていく麗佳さんおっぱい。お姉さんの爆乳はもはや母性の象徴でなく母性そのもの、肥沃な母乳地帯でミルクまみれになって、お乳の脂肪に揉まれるように犯されていく。鼓動だけで僕には危険物だった。本人では認識できない振動がおっぱいダンジョン全体を揺さぶって、乳首や乳肉を否応なく叩き込む。絶えず“じわぁ……ッ♡”と汗とフェロモンの湧き出す乳肌ゲレンデは、今や毒沼も同然。それが隆起し挟み込むと、“むにむにむにぃッ♡♡♡”と全身を揉み潰した。
 乳肌を登っては、数百メートルはありそうなおっぱいにクラクラと意識を犯される。目の前のふわふわなお肉に抱き着いて、甘えて、こすりつけて。肌の潤いが全身にもっちり吸い付き、分泌される乳フェロモンと垂れ落ちてくる母乳の山。もはや世界ごと震わせる“どっぷんッッ♡” どっぷぷんッ♡♡♡という鼓動が、僕を振り回しては宙へ跳ね上げ、どっぷりとした肉量で僕を受け止める。そのたび訪れる挿入は、この先一生味わえないような絶頂を毎秒与えてくれた。
 
 そして困憊すれば、鎖骨の上に乗せてくれる母性の女神様。認識できない慈愛の言葉を囁きながら、自身の乳揉みオナニーを見せつけた。視界の中で壮絶にくねり暴れる、数千倍満月の肉暴力。体熱とフェロモンで大気を歪めながら形のいい爆乳がバウンドし、先端を執拗にイジられれば“ぷしゅッ♡”と白く噴火する。ボタボタ降ってくるミルクに絡めとられれば、母乳成分の揉み合いに巻き込まれ、さらにイッた。
 
 そして、指紋に絡めとられて、乳肌に深く沈みこむと。

《   ──♡♡♡》
 その愛の言葉と、疎密波の立てる微細な乳揺れの奥へ、僕は堕ちていったのだ。


 ⁂
 いつ終わったのか。

 いつ戻してもらったのか。

 ふと気づけば、僕は元の大きさで麗佳さんに膝枕をされていた。
 部屋の隅、ソファの上、なぜか麗佳さんは少しも乱れたところがない。おまけに、奇妙にもまだ外は明るくて、この部屋に入って一時間と経っていないようにさえ見える。

 夢? でも、全身はぐったり重たい……。

 混乱する僕に、麗佳さんは最初の時と同じ雰囲気で微笑みかける。
 高貴な手で、額をゆっくり撫でながら。

「おうちの方には、いつ戻るとお伝えしましたか? あまり遅くなると、ご心配をおかけしますので……」
 ただ、そんなことを言うばかり。

 けれど、しばらく口をつぐんでから、軽く顔を背けると。

「また来て頂けますか? ……私は、その、いささか退屈していますので……」
 少し頬を赤くして、そう言った。