ある夜、俺は自分の部屋で机に向かって宿題をしていたら、ドアをノックする音が聞こえる。
「お兄ちゃ~ん。勉強教えて~。」
葵が勉強を教えてほしいらしい。
葵は中二になってからやたらと勉強を俺に教えてもらいたがる。おそらく俺の部屋に侵入する口実が欲しいのだろう。いつも勉強を教えてほしいと言って俺の部屋に入っては、なんやかんや理由をつけて最後は俺と遊んで(正確には俺で遊んで)帰っていく。
最後は遊び出すことが分かってはいても、兄として妹が勉強を教えてほしいと言ってきて断るわけにはいかない。
「おう。いいぞ。」
そう言って俺はドアを開ける。
「わあ。お兄ちゃんありがとう!」
ドアを開けると制服姿の葵が立っている。
こうして立って向き合うと葵のデカさを改めて感じる。俺の目の前には葵の胸がある。この間うれしそうにDカップになったと報告していたのでおそらくDカップであろう。いや、ひょっとするともしかしたらそれより大きいかもしれない。なんにしても中二にしては立派な胸が目の前にそびえている。
胸ばかり見るのも気まずいと思い目線を下にそらすと今度は葵の黒タイツに包まれた健康的で長い脚が目に入る。細すぎず太すぎず、適度に筋肉のついた理想的な脚がスカートからすらっと伸びている。思わず見とれそうになり慌てて上を見上げる。
俺よりも明らかに広い肩幅が目に入る。そしてその上にある可愛らしい葵の顔。葵はにやにやしながら
「お兄ちゃんどこ見てるの~?」
と聞いてきた。
俺はどぎまぎしながら
「ん?べ、別に。」
と答えた。妹をいやらしい目でじろじろ見ていたなんて言えるわけがない。
「ふ~ん。まあいいや。お兄ちゃん数学教えて~。」
「おう。いいぞ。」
そう言うと葵は俺の椅子に座った。
「はい。お兄ちゃん。おいで。」
葵はにこにこしながら自分の太股をたたく。
俺の部屋には椅子は一つしかない。いつからか葵は俺の部屋で勉強を教えてもらうときには俺を自分の膝の上に乗せるようになった。妹という椅子の上に座るようなかたちになる。もちろん俺は最初は嫌がった。妹の膝の上に乗るなんてそんな恥ずかしいことは絶対にできないと思っていた。しかし、身長186cm、体重はおそらく70kgは軽く超える葵が力づくになれば159cm体重49kgしかない俺は敵わない。何度か俺は力づくで葵の膝に乗せられてしまい、結局俺は諦めて自分から座るようになった。
俺は葵の上に座った。葵のやわらかくむちむちした脚の上はたまらない。童貞の俺には刺激が強すぎる。そんな俺の興奮には気づいているのかいないのか、葵は俺の首の横から顔を出し、
「でね、ここがわかんないの。」
と教科書を指さしながら言った。葵の胸が俺の背中に当たる。さらに葵の髪の毛の良い臭いが俺を包み込む。
「なんだ。連立方程式か。」
平静を装いながら俺は方程式の解き方を解説した。
十数分経って、ようやく葵は解放してくれた。
正直もっと葵に包まれていたかったが、そんなことはとてもじゃないが言えない。葵は俺を膝の上からどかし、立ち上がる。そして、俺を見下ろしながら
「お兄ちゃん。ありがとう。なんとなくわかったよ。」
とにこにこしながら言った。
「なんとなくかよ(笑)ちゃんと復習しとけよ。」
「うん。」
葵はそういうとしばらく立ったまま黙っていた。
「どうした?葵?」
「あのさ。。。」
葵はしばらく黙った後しゃべりだした。
「お兄ちゃんって彼女とか好きな人とかいるの?」
いきなりの質問にびっくりしたが、
「え?いないよ。前も言ったじゃん。」
と返す。
すると葵はもじもじしながら
「あのさ、兄弟同士でこういうのって変だと思うんだけど…



私実はお兄ちゃんが好きなの。」
俺は突然の告白に驚いた。俺が絶句していると、葵は一度自分の想いを伝えたことでストッパーが外れたのか一気にしゃべりだした。
「あのね。私お兄ちゃんのことが大好きなの。本当に好きで好きで可愛くてたまらないの。ザ童貞君なところが、すごく可愛いくてきゅんきゅんするの。だからね、私と付き合ってほしいの。」
俺は深呼吸をし心を落ち着かせると
「いや、俺達兄弟だし。。。」
と返すした。すると
「そんなの関係ないじゃん。お兄ちゃん私が抱きついたり、膝の上に乗せたときとか毎回勃起してたじゃん。お兄ちゃんだって私の事好きなんでしょ?」
と葵はにやにやしながら言ってきた。
図星である。いつからか俺は葵がじゃれついてきたときに毎回勃起をするようになっていたことが完全にばれている。というか葵のじゃれつきは思春期の男には過激すぎるんだよ。などと考えて言葉に詰まっていると、
「もう!じゃあ無理やり分からせてあげる!」
と言うやいなや葵は俺の後頭部に右手を、背中に左手を回し、いきなりキスをしてきた。
「!!!!!」
気持ちいい。気持ちよすぎる。葵の柔らかい唇にが俺の唇に触れ、今まで経験したことないような快感が襲ってくる。俺が快感に衝撃を受けていると葵の舌が俺の口の中に入ってきた。さすがに舌はまずいと思い俺の舌で葵の舌を押し返そうとするも、葵の大きい舌は俺の舌なんてものともせず、俺の口内を犯す。
葵にしばらくの間、口内を蹂躙された。。。
気がつくと葵の唇は俺の唇から糸をひきながら離れていく。
葵は意地悪そうな顔をしながらその糸をぱくっと食べた。
「どうお兄ちゃん?キスしたらもう恋人だよね?」
俺は快感の余韻に浸りながら黙って頷いた。
「ふふふ。そういうところが可愛いよ。お兄ちゃん。
あ。恋人同士だしお兄ちゃんって呼ぶの変だよね。
うーん。じゃあ、お兄ちゃんの名前は恭平だから、二人っきりのときはきょーちゃんって呼ぶね。」
「ああ。」
俺は顔を真っ赤にしながら答えた。妹にきょーちゃんと呼ばれるのはこの上なく恥ずかしい。
「そうやってすぐ恥ずかしがるところが可愛いんだよねきょーちゃんは。」
葵はにこにこしながら俺を抱きしめた。
葵にどんどん惚れていくのを感じながら俺は目をつぶって黙って抱かれたのだった。