俺は縮小病という病気にかかってしまった。
この病気はその名の通り、体が縮小してしまうのだ。元の身体のバランスのまま縮小するので、大人のミニチュアができあがるような感じになる。人によって縮小の比率は違らしく、最小の人では手のひらサイズの人もいるらしい。
俺の場合、50cmで縮小が止まった。

元の身長は185cmだったが、そのころは人を見上げる経験がほとんどなかった。しかし、50cmの今では幼稚園児でさえ見上げなければならない。
このサイズでの一人暮らしは正直大変だが、最近ようやく慣れてきた。友人たちの助けを借りながらなんとか大学にも通っている。

これは大学が終わって帰りが遅くなってしまった日の話だ。
夜遅くなってしまったので、なるべく目立たないように家に向かっていた。このサイズだと強盗に会ってもまず勝ち目はない。大人しく全財産を差し出すくらいしか安全を守る手段はないのだ。
強盗に会いませんようにと祈りながら歩いていると、後ろから女性に声をかけられた。

「僕~。どうしたの?こんな遅い時間に一人で歩いて。お母さんかお父さんは?」

どうやら俺を子供と勘違いしたようだ。
俺は振り返って

「あ、成人してるんで大丈夫です。」

と答えた。どうやら話しかけてきた相手は女子高生のようだ。しゃがみこみながら俺に目線を合わせてくれている。黒髪で化粧もせず真面目そうな子だ。

「え!?え!?あ。失礼しました!」

慌てて女子高生は謝ってきた。

「いえいえ。よくあることですので気にしないでください。」

俺はフォローをしておいた。本当によくあることなのだ。

「本当すいませんでした。でも。。。あの~。。。こう言っては失礼ですが、こんな時間におひとりで歩いて危なくないですか?」

女子高生がじっと俺を見ながら聞いてくる。こころなしか新しいおもちゃを見つけた時のように目がきらきらしている気がする。
嫌な予感がしたので

「まあ。そうですね。ちょっと遅くなってしまって。急いで帰りますので、これで失礼します。」

俺は急いで立ち去ろうとしたら、女子高生がさらに話しかけてきた。

「あ、ちょっと待って下さい。ご自宅はどちらですか?」

「○○駅の近くです。」

「そうなんですか!私も○○駅の近くに住んでるんですが、もしよければ送っていきましょうか?」

女子高生に送ってもらうというのは情けない話だが正直一人で歩くのは心細い。さきほど変な目つきをしていたように感じたがそれは気のせいだろう。せっかくの親切を断るのは申し訳ない。

「本当ですか?それは助かります。」

と答え、女子高生の好意に甘えることにした。
それから駅に向かって二人で歩きだした。
女子高生は俺の歩くペースに合わせて歩いてくれた。彼女からしたら相当遅いペースだったに違いない。

歩きながら俺たちはいろいろ会話をした。女子高生の名前は真美ちゃんというらしい。通ってる高校や大学について、受験勉強について、年が近いこともあり話は弾んだ。
駅に着き、電車に乗った。電車に乗るころにはLINEを交換するくらい仲よくなってしまった。

そして、目的の駅につき、しばらく歩いて、俺の家の前に着いた。

「真美ちゃん。送ってくれてありがとう。」

「いえ。近所ですので。」

「よかったらお茶くらい飲んでいく?まだ七時だし。」

俺はこの瞬間、正直いって下心があった。このサイズになってから女性とは縁がなかったからだ。当然である。こんなサイズでは誰も相手にはしてくれない。

「え。。。ではお言葉に甘えて。」

真美ちゃんはすんなりとOKしてくれた。普通その日に会った男性の部屋にあがるなんてことはしないだろうが、相手は50cmしかない男である。いざとなっても片腕で振り払えるとでも思ったのだろう。現に真美ちゃんの同意なしでは俺は真美ちゃんには手を出すことは不可能だ。

二人でマンションの玄関に入り、エレベーターに乗る。縮小病対応のマンションなので、エレベーターのボタンは俺の手の届く場所にある。家賃はその分お高いが、俺が一人暮らしをするには縮小病対応のマンションでないと厳しい。

エレベーターで二人きりになる。横には真美ちゃんが立っている。俺がちらっと真横を見ると、目線の先には真美ちゃんの膝小僧がある。白くてきれいな脚だ。真美ちゃんはスタイルがいい。正直むさぼりつきたい。もちろんそんなことをしようもんなら片脚で振り払われ、警察まで抱きかかえられて連行されることになるだろう。
そしてさらに下を見るとローファーを履いている。俺から見れば70cmはあろうかという巨大なローファーだ。重厚感がある。蹴り飛ばされたらひとたまりもないだろう。

「あの…」

真美ちゃんが口を開く。俺が脚をじろじろ見ているのがばれたのかと思いどきっとした。

「な、なに?」

動揺が声に出てしまった。

「不快に思われたらすいません。石川さんって身長おいくつなんですか?」

よかった。脚を見ていたのがばれたわけではないようだ。

「50cmだよ。そういう真美ちゃんは?」

「こう言っていいのか分からないですが、かわいらしい大きさですね。えっと、私は167cmです。」

真美ちゃんはほほ笑みながら答えた。
かわいらしいと言われて悪い気はしない。

そうこうしていると目的の階に着いたので、エレベーターを降りた。そして俺の部屋の前に着き、鍵を開けドアを開けた。

「さ、真美ちゃん、入って。」

「おじゃましまーす。」

真美ちゃんが俺の部屋に入ってきた。真美ちゃんが玄関で靴をぬいで俺の靴の横に並べた。

「座イスにでも座って待っててよ。お茶いれてくる。」

「ありがとうございま~す。」

俺の部屋には普通のサイズの人が来たときに備えて、普通のサイズの座イスも一応置いてあるのだ。

俺サイズのコップと普通サイズのコップにお茶を注ぎ、真美ちゃんの前のちゃぶだいに置いた。お茶菓子はおせんべいだ。俺は子供用のいすに座り、真美ちゃんはカーペットの上に女の子座りで座る。これでも真美ちゃんの方が目線は高い。

「さ、どうぞ。」

「いただきます~。」

しばらく俺は真美ちゃんとの雑談を楽しんだ。

「あ、お手洗い借りてもいいですか?」

と真美ちゃんが聞いてきた。

「あ、いいよ。お手洗いは玄関のすぐ横のドアだよ。」

「はーい。」

真美ちゃんはどすどすと音を立てながらトイレに行った。スタイルのいい真美ちゃんのことである。実際はそんなに重くないのだろうが、俺からしたら自分の10倍くらいの体重の生物が移動しているのだ。迫力はある。

「すいませーん。電気のスイッチどこですかー?」

真美ちゃんが俺を呼ぶ声がする。

「あー。ごめんごめん今行く。」

俺はトイレの電気をつけてやった。真美ちゃんは礼を言うとトイレに入った。ふと玄関に目をやると真美ちゃんのローファーが玄関に置いてある。彼女からしたら普通のサイズだが、俺の靴に囲まれると異常にでかく見える。俺の靴はおもちゃのようだ。
気になって靴を覗き込む。サイズは24cmのようだが俺の身長の半分の大きさがある。
この中に真美ちゃんの白い脚が入ってたんだよな。そう思うと急にローファーが魅力的なものに見えてきた。俺はふらふらとローファーに近づくと真美の足を想像しながらローファーの先端にキスをした。

その瞬間、トイレのドアが開いた。
俺はローファーに夢中になってトイレの流れる音を聞いてなかったらしい。
時間が止まったかのようだった。

「石川さん何してるんですか?」

真美ちゃんが冷たい目で見下ろしながら質問してきた。まずい。真美ちゃんを怒らせたら正直何をされても敵わない。力づくでぼこぼこにされるかもしれない。だが、この状況はもうどうしようもない。ばっちり現場を見られている。全力で土下座するしかない。

「すいませんでした!!!」

俺は全力で土下座した。女子高生相手に男子大学生が土下座とは情けない。だが100%俺が悪いのだ。なんとか許してもらおうと思った。

「なんで靴なめてたの?」

真美ちゃんが聞いてきた。ため口である。相当怒っている。素直に話すしかない。

「実は真美ちゃんの脚が綺麗すぎて…。それつい興奮してローファーを舐めてしまいました。。。」

しばらく沈黙があった。
このまま土下座の体制のまま踏みつぶされるのだろうか、蹴り飛ばされるのだろうか、それともつかみあげられて殴られるのだろうか。どの選択肢でもただでは済まない。

「だったら言ってくれればいいのに。」

真美ちゃんから意外な答えが返ってきた。

「石川さんなら可愛いからそのくらいしても全然OKだよ。」

そう言うと真美ちゃんは両脚の靴下を脱いだ。

「はい。どうぞ。」

真美ちゃんは長い右足を土下座状態の俺に立ったまま差し出した。俺がポカンとしていると、

「さっきのはうそだったの?」

と真美ちゃんがいらっとした声で聞いてきた。

俺は慌てて真美ちゃんのふくらはぎに抱きついた。抱きついてみると、柔らかくてすべすべだ。俺は我を忘れてふくらはぎに頬ずりをしていた。真っ白できれいなふくらはぎ。我慢できず舐めてしまった。

「ん…。」

真美ちゃんの気持ちよさそうな声が聞こえる。

「石川さん。舐めるならこっちを舐めて下さい。」

そう言って右足を軽く動かして俺を振り払う。俺は床に倒れてしまった。そして、倒れた俺の目の前に真美ちゃんはつま先を差し出してきた。

「足の指をなめてほしいなぁ~。」

甘えたような声で俺に言ってきた。お願いをしているように聞こえるが、俺に拒否権はない。俺は真美ちゃんの足の親指をぺろぺろと舐めはじめた。
女の子の足の指とはいえ俺から見たら大きな指だ。

「可愛い。。。ペットみたいだね。」

真美ちゃんの顔を見上げると、頬を赤らめながら俺の事を出会ったときのようにきらきらした目で見ている。

「さ。リビングに戻ろっか。」

そう言って真美ちゃんは俺の目の前に差し出していた足を引っこめ、その場にしゃがみこんだ。しゃがんでも少し俺より目線は高い。

「抱っこさせてね~。」

真美ちゃんは俺の両脇に手を入れ、俺を抱き上げた。俺の頭は真美ちゃんのあごの下にあるが、すごい高さだ。落ちたら怪我をするかもしれない。
俺はそのままの状態でリビングへ連れて行かれた。
リビングに着いて真美ちゃんは女の子座りをし、抱いたまま太股の上に俺を座らせた。俺が少し目線を上げると真美ちゃんの胸がある。

「石川さんのこと食べちゃいたいな。すごく美味しそう。」

真美ちゃんがいたずらっぽく言った。俺は意味がわからずぽかんとしてしまった。まさか本当に食べるわけではないだろう。無意識のうちに真美ちゃんの口が目に入る。俺の三倍はあろうかというおおきな口、そして大きな歯。もし本気を出せば俺を食いちぎることもできるかもしれない。食いちぎられるところを想像して俺はすこしぞっとした。
ちょうど俺と真美ちゃんの目線が合う高さまで、真美ちゃんは急に俺を持ち上げた。

真美ちゃんと目が合う。可愛い顔をしているなぁとぼんやり考えていると、真美ちゃんの顔が近づいてきた。
何をされるのだろうか。本当に食われてしまうのか。恐怖で体がこわばっていると、真美ちゃんの唇が俺の首にふれた。そしてそのまま真美ちゃんは俺の首を唇だけで甘噛みしだした。
真美ちゃんの柔らかい唇が俺の首を温かく包み、唇がむにむにと動き首を刺激する。俺の三倍はあろうかという唇だ。たまらなく気持ちいい。思わず俺は

「ああん。」

と女の子のように喘いでしまった。

「はへ、いひかわはんきもひいの?(あれ、石川さん気持ちいいの?)ひゃあもっほきもひよくしてあへふ。(じゃあもっと気持ちよくしてあげる)」

そう言うと、俺の首を舌でなめ出した。じゅるじゅるといやらしい音を立てながら首を舐める。俺の首はびちょちょになったが、真美ちゃんは舐めるのをやめない。それどころか、俺の顔や耳までなめ出した。耳の穴まで舐められたとき、俺は気持ちよさに我慢できず、射精してしまった。股間がじわっと温かくなるのを感じる。

「あれ?石川さん。もしかして出しちゃった?」

舐めるのを中断し、うれしそうに俺に聞いあけてきた。

俺は恥ずかしそうにうなずいた。

「やったー。石川さんが感じてくれてうれしいな。」

俺のズボンを脱がせ、ぺろぺろと俺の股間の周りに付着した精液を真美ちゃんの舌が舐めとった。なめとりながら真美ちゃんは腕時計を見た。

「うわっ!石川さんともっと遊びたいけどもうこんな時間!そろそろ帰らなきゃ。」

真美ちゃんは俺を床に下ろした。帰る準備をするためにリュックサックを開けて荷物の整理をはじめた。女子高生がよくしょっている豚っぱなのついてるあのタイプのリュックサックだ。しばらくごそごそしていると真美ちゃんが俺の方を向いて言った。

「石川さん、このバッグの余ったスペースの中に入らない?わたしの部屋で遊びたいんだけど。」

悪魔のような恐ろしいことを天使のように可愛い笑顔で俺に提案をしてきた。

「いや。さすがに無理じゃないかな?」

俺はびっくりしながら答える。

「うーん。まあ確かに余ったスペースでは厳しいよね。。。あ。そうだリュックの中身を全部ここに置いておけばいいんだ!明日学校に行くときにここに寄ってまた回収すれば問題なくない?」

そう言ってリュックの中身をほとんど外に出してしまった。

「さ。入ってごらん。」

そう言って俺を抱き上げ、リュックの中に入れる。

「石川さん。しゃがんでみてよ。」

俺の頭を抑えつけながら真美ちゃんが言う。言われなくてもものすごい力で抑えてくるので、しゃがまざるを得ない。

「そのままじっとしててね。」

そう言って真美ちゃんがファスナーを閉める。

ジーーーーーーーーーーーッ。。。

どうやらファスナーが全部閉まったようだ。俺は真っ暗で何も見えない。

「うわーーー。本当に入っちゃった!!!」

リュックの外で真美ちゃんは興奮しているようだ。

「じゃあわたしがこのリュックを開けるまで絶対にしゃべらないでね!親にばれたら面倒だから。」

「はい。」

俺はそう答えるしかなかった。

「よし。じゃあおじゃましました~。」

真美ちゃんは俺の部屋を出た。このまま俺は真美ちゃんの部屋に連れて行かれてしまうようだ。果たして無事に帰れるのか。不安なまま俺は黙ってバッグの中で揺られている。