…あら?

あなた、毎朝元気よく挨拶してくれる子よね?

ふふっ、こんな公園で出会えるなんて偶然ねぇ〜。

…えっ?

「お友達と遊んでたけど疲れちゃったからどこかで休憩したい」の?

それならお姉さんがとっておきの場所を教えてあげる!







…はいっ、ここよ。

ここはこの広い公園の中でも木漏れ日がきれいな場所なの!

お姉さんのお気に入りの場所なんだ〜。

…あらあら、あくびなんてしちゃって。

よっぽど眠たいのね?

それなら、お姉さんが膝を貸してあげる!

その代わり、お姉さんのお話に付き合ってくれないかしら?

…ふふっ、遠慮しないで良いのよ。

さあ、おいで!

…それじゃあ、お話しようか。

目を閉じながら聞いててもいいわ。

…この場所にはね、とある伝説があるの。

人間が大好きな夢の神様がこの大きな木を創ったと言われていてね。

この木の根本で眠ると、とても幸せな夢を神様が見せてくれるの。

昔はそのことを多くの人が知っていて、この場所を狙って争いが起きちゃったんだ。

困った神様はどうしたかというと夢を通して争っていた人々の記憶を封印したらしくて。

今では神様に選ばれた人だけがこの場所で幸せな夢を見られるとかなんとか。

…まあ、伝説はあくまで伝説なんだけどね。



…あらあら、もう眠っちゃったのね。

ふふっ、寝息を立てちゃってかわいいんだから。

…幸せな夢、見られるといいね。







ズシィィィン……ズシィィィン……

…う〜んと、ここは…。

…あら?

何か、踏み潰しちゃったような…。

…これは、ミニチュアの街…?

…ずいぶんと小さいわね…。

ズボォォォォ…!!

ビルでも簡単に持ち上げられちゃうわ〜。

よく見るとこれ、本物の街かしら?

…人は全くいないみたいだけれど。

えっと、私が踏み潰しちゃった部分には…。

…誰もいないみたいね。

良かった…。

…それで?

お姉さんの足元からスカートを見上げちゃって、どうしちゃったのかな〜?

こ・び・と・くん♡

…ふふっ、恥ずかしがらなくてもいいのよ。

お姉さんが巨大化しちゃったということは…こびとくんにとってこれがそういうこと…なのよね?

…お姉さん、意外すぎてちょっと困惑しちゃった。

まさかこびとくんがこんな事を考えていたなんてね〜♪

それじゃあ、巨大なお姉さんと一緒に遊びましょう!

さあさあ、遠慮せずに♪

…とはいえ、何して遊びましょうか…?

…えっ?

「かくれ鬼がやりたい」…?

…ふふっ、いいわよ。

じゃあ、お姉さん、100数えるからその間に逃げてね。

い〜ち…

に〜…

さ〜ん…







…ひゃくっ!

ズシィィィン……ズシィィィン……

さぁ〜て、こびとくんはどこかしら〜?

もし、隠れるんだとしたら建物の中が探しにくいかしら?

例えば…この建物とか!

ズボォォォォ…!!

うぅ〜ん…引っこ抜くだけじゃちょっと見えづらいわね…。

…なら、こうしましょう!

ズガガガガガァァ!!

…ふふっ、指で軽くなぞってるだけなのに窓ガラスや外壁がどんどん壊れて気持ち良いわぁ〜♪

えっと、中身は…

どうやらこの建物にはいないみたいね。

でも、他にも建物はたくさんあるし、このやり方だと埒が明かないわね…。

…あら?

…ふふっ、そういうことか。







ズシィィィン……ズシィィィン……!

こびとくん、待ちなさ〜い♪

そんなモノに乗り込んだところでお姉さんの魔の手からは逃れられないわよ〜♪

ふふっ、焦ってる焦ってる♪

追い付くまであと数歩…といったところかしら。

…あら?

……!

こびとくん、危ない!!

ズドォォォォン……!!

…こびとくん!大丈夫!?

……良かった……!

…全く、お姉さんが柔らかいおててで受け止めてあげたから良かったものの、もしあのままだったらこびとくんは車ごと壁にぶつかって大変な事になってたのよ?

…えっ?

「カーチェイスがやってみたかった」…?

…できればこびとくんの願望をたくさん叶えてあげたいのだけど、この世界は何でも叶うわけではないの…。

こびとくんが命の危険に晒されるようなことはできないわ…。

だから、もう車の運転はめっ!だよ?

「ごめんなさい」…?

…ふふっ、分かってくれたようでお姉さん、嬉しいわ〜♪

よしよし、良い子良い子♪

…そういえば、結果的に私がこびとくんを捕まえちゃった事になるのよね?

…ふふっ、こびとくんの負けね。

負けちゃったこびとくんには罰ゲームをしなくちゃね♪

さあ、お姉さんが摘んであげる♪

こびとくんを手のひらへご招待〜♪

そして、お姉さんが手のひらで転がしてあげる♪

…ゴロゴロ〜、ゴロゴロ〜、うふふっ♪

…どうかしら?こびとくん?

…えっ?

「とっても気持ち良い」って……

ふふっ、これじゃあ罰ゲームにならないわね♪

でもまあ、いっか♪

もう少し転がしてあげるわね♪

…ゴロゴロ〜、ゴロゴロ〜♪

…なになに?

「息を吹きかけてみてほしい」…?

分かったわ♪

…ふぅ〜……。

うふふっ、こびとくんがお姉さんの息でも転がっちゃってる♪

こびとくんったら大きな女の子に翻弄されるのが本当に好きなのね♪

…えっ?

「お口の中に入ってみたい」…?

うぅ〜ん…こびとくんの大きさじゃあちょっと危険じゃないかしら?

中に入れるのは無理だけれどせめて、お口の中を見せてあげるわね。

あ〜んっ……。

…。

お姉さんのお口の中、どうだったかしら?

「とても綺麗で鍾乳洞みたいだった」って…

ふふっ、こびとくんにとっては私の口も洞窟みたいに見えるのね。

もう少し見せてあげるわね!

あ〜んっ……。

お姉さんが食べちゃうぞー♪なんちゃって♪

…「食べられたい」って

えっ!?

…本当に食べたりしないわよ!?

もうっ、お姉さんをからかわないのっ!







…それじゃあ、次は何して遊びましょうか?

…えっ?

「お姉さんの胸の上を歩きたい」…?

…あらあら♪

すっかり素直になっちゃったのね♪

お姉さん、ちょっと恥ずかしいけれどこびとくんのためだもの。乗せてあげる♪

…うふふ♪

お姉さんのおっぱい、大きいでしょ〜!

こびとくんの歩く感触が少しくすぐったいわ〜♪

…ってあら?

こびとくんが目指しているのはひょっとして…お姉さんのおっぱいの谷間かしら?

…ふふっ♪

おっぱいの谷間に挟まりに行っちゃって♪

こびとくん、とってもかわいいんだから♡

…えっ?

「このまま胸を揺らしてみてほしい」…?

…あんまり激しくはできないけど、分かったわ。

それじゃあ、いくわよ?

そ〜れっ!

…。

こびとくん、どうだったかしら?

「遊園地のアトラクションみたいで楽しい」…?

うふふっ、満足してくれたようで良かったわ♪

…えっ!?

「次はお姉さんのローファーの中に入ってみたい」!?

そういうお願いが来るとは思っていなかったわ…。

…別に良い…のだけれどちょっと匂いとか…臭くないかしら…?

…「お姉さんのローファーの中は良い匂いしかしないに決まってる」…?

ま、まあこびとくんがそう望むのなら…。

それじゃあ一旦ローファーを脱いで…。

…んっ…。

こびとくんを摘み上げて…。

はいっ、ローファーの中に降ろしたわよ。

…それで、なんだけれど…

…臭くない…かしら?

…「本当に良い匂いがする」って…

ふぅ〜。

お姉さん、安心したわ〜。

あらあら、奥の方へ走って行っちゃった。

ふふっ、こびとくんの学校の体育館よりも広いんじゃないかしら?

…えっ?

「このまま履いてみてほしい」…?

それじゃあ、ゆっくり足を入れてみるわね〜♪

ズズズズズズズッ………!!

…んっ…。

え〜っと、こびとくんは奥の方だから…。

あっ!

うふふっ、こびとくんを靴下で捕まえちゃった♪

こびとくん、どう?

お姉さんの靴下に捕まえられる気分は?

「最高に嬉しい!」って…。

ふふっ、楽しんでもらえて良かったわ♪

…えっ?

「靴下の中にも入ってみたい」…?

うふふっ、こびとくんったら欲張りさんね♪

それじゃあ一旦こびとくんを手のひらに乗せてっと…。

そして靴下を脱ぎましょうか♪

…よいしょっと…。

じゃあ、さっそくこびとくんを靴下の中へとご招待〜♪

…どうかしら?

靴下の中ともなると真っ暗だと思うのだけれど…。

「ハンモックで寝転がってるみたいで心地よい」…?

こびとくんにとってはお姉さんの靴下も寝具みたいになるのね♪

「またこのまま履いてみてほしい」…?

分かったわ♪

…んっ…。

…こびとくんは…あっ!

うふふっ♪

お姉さんの足の親指と人差し指の間に入っちゃったのね♪

こびとくん…狭くないかしら…?

…って…ひゃっ!?

も、もしかして、私の足を舐めてるの!?

…お姉さん、ちょっとビックリしちゃったな。

…お味はどうかしら?

「とてもおいしいよ」…って

あはは…少し反応に困っちゃうわね…。

それじゃあそろそろ靴下の中から出すわね。

よいしょっと…。

これでよしっと!

さて、お次は何をご所望かしら♪

…えっ?

「好きに弄んでほしい」…?

そんなこと言われてもお姉さん困っちゃうわ〜。

う〜ん、でもそうね〜…。

ローファーをこびとくんの上に振りかざして…

えいっ!

ズドォォォォン!!!

うふふ、こびとくん、風圧だけで飛ばされちゃってるわ〜。

とってもかわいい♪

あとは…こびとくんの周りを指でなぞって…

ふふっ、これでこびとくんは私だけのモノ、なんちゃって♪

こびとくんはお姉さんの指跡の中からは出られないでしょ♪

そして、更にこびとくんの周りを削っていって…

…こびとくんはもう一歩も動けない程追い詰められちゃったね♪

ふふっ、これがお姉さんとこびとくんの圧倒的な力の差って奴かしら♪

…えっと、試しに思いついたことやセリフを言ってみたのだけれど、どうだったかしら?

「最高!」って…

喜んでもらえてよかった♪

…えっ?

「今度は頭の上に乗せてほしい」…?

ふふっ、良いわよ。

それじゃあ、お姉さんの髪にしっかり掴まっててね♪

頭の上からの眺めはどうかしら?

こうしてみると本当に良い眺めよね〜。

「このまま散歩してみてほしい」のね?

分かったわ。

ズシィィィン……ズシィィィン……

ふふっ、巨人とこびとのデートってこんな感じなのかしらね?

…えっ?

「まるで巨大ロボットを操縦しているみたい」…?

もうっ、お姉さんはロボットじゃないわよ〜♪

でもそうね、こびとくんがお姉さんのこと操縦したいって言うなら…ちょっとだけ付き合ってあげても良いかしら♪

…「左斜め45度に発進」…?

うふふ、分かったわ。

ズシィィィン……ズシィィィン……!

…「あそこの川をジャンプで飛び越えよう」…?

それじゃあ、落ちないように気をつけてね!

えいっ!



ズドシャァァァン…!!



うふふ、何だかお姉さん、すっかりこびとくんのロボットね♪

…「よし、ロケットパンチだ」…って

さすがに腕は取れないわよ!

もうっ、調子に乗らない!

…他にお姉さんにしてほしいことはあるかしら?

…えっ!?

「このまま街を破壊してみてほしい」の!?

…それはちょっと…。

…いえ、こびとくんがそう願っているのよね。

幸い、今のこの街にはこびとくん以外の人がいないからやってみるわ。

…そうね、まずは…。

お姉さんが街に飛び込むから気をつけて掴まっててね。

それじゃあ、いくよ?

そ〜れっ!



ズドォォォォッン……!!!



…ふふっ、お姉さんの胸やお腹、太ももで色んなモノがぺしゃんこになっちゃったわ。

一体どれだけの建物が潰れちゃったのかしら?

…あら?

目の前に中途半端に壊れた建物があるわね。

それなら…えいっ!

ズドドドドドド……!

…うふふ、おっぱいで更地にしちゃった♡

ちょっと寝転がってみようかしら?

ズゴゴゴゴゴゴォォン…!!

…今度は背中やお尻でぺしゃんこにしちゃったわ♡

…えっ?

「お姉さん、意外とノリノリだね」って?

…ふふっ、そうね。

シンプルに建物を破壊するのはストレス発散になるわ♪

でもこれは人がいないからであって普段からこんな破壊衝動があるわけじゃないわ。

だから、勘違いしないでね♪こびとくん♪

…。

…だけど、ちょっとだけ嫌な事、思い出しちゃうな…。

…えっ?

「どんな事?」って…

…いくらこびとくんのお願いでもこれだけは話せないかな…。

…そうだ!

こびとくん、伝説のことはもう話したわよね?

実は、あの伝説にはもう一つのお話があるの。

夢の神様は争っていた人々の記憶を封印したんだけど…

記憶を封印するには悪夢を見せる必要があったの。

だけど、悪夢を見せた全員が記憶を封印されるわけではなかったんだ。

…どんな悪夢だったかって?

それは、夢の神様が巨人となって、人々に破壊の限りを尽くすの。

夢の神様が人を食べたり、踏み潰したり、叩き潰したり、そんな悲惨な光景だったと言われているわ。

だから、あの場所で悪夢から目が覚めた人は夢の神様の事をこう言ったの。

…”あれは邪神だ”と。

記憶が封印されなかった人は毎日の様に悪夢にうなされたわ。

そして、徐々におかしくなっていってしまって…

やがて悪夢の中で死に至ったの。

…知っているかしら?

たとえ夢の中でも自分が死んでしまったと思ってしまうと現実でも死んでしまうの。

その人たちはきっと、夢の中で神様に殺されてしまったのね…。

…えっ?

「羨ましい」…?

だ、だめよ!こびとくん!

…あなたはまだ元気な子供なんだから!

私に殺されるんじゃなくてちゃんとすくすくと育たなきゃ!

…あっ…えっと、何でもないわ!

…話、続けるね?

夢の神様はただ、人々に争ってほしくなかっただけなの。

それなのに結果的に自分が争いそのものを人々に仕向けてしまったの。

…皮肉な話よね。

それ以降、夢の神様は人々の前に姿を表す事がほとんど無くなったと言われているわ。

夢の神様は永い時をひとりぼっちで過ごしていたの。

愛する人間と触れ合うことすら怖くなってしまって…。

それでも、夢の神様は勇気を振り絞って、また人間と触れ合うことにしたの。

以前とは違って限られた人々と。

それが選ばれた人だと言われてるわ。

伝説のお話はこれでおしまい。

…えっ?

…「それなら自分がずっと一緒に居てあげたかった」…?

「神様は決して邪神なんかではないよって、ただ、ちょっと不器用なだけだったんだよって言ってあげたい」…?

…ふふっ、こびとくんのその気持ち、きっと神様にも届くんじゃないかな。

神様、それを知ったらとても喜ぶと思うわ。

…さて!

このお話はもうおしまい!

それじゃあ、こびとくん。

次は何をして遊びましょうか?







ふふっ、たくさん遊んだわね〜♪

…あら、そろそろ時間みたい。

…えっ?

「まだ遊んでいたい」…?

…どんな夢も、いつかは必ず覚めるモノなのよ。

だから、ダ〜メ♪

それに、こびとくんをずっとこのままでいさせるとこびとくんがダメな子になっちゃうわ。

でも、あなたが覚えていてくれる限り、夢は必ずあなたの元へ戻ってくるわ。

だから、今日の事を覚えていてくれるとお姉さん、嬉しいな。

…うん、ありがとう。

…それじゃあこびとくん、さようなら。







…あら、目が覚めたのね?

…えっ!?

夢に私が出てきたの!?

ふふっ、お姉さん、ちょっと恥ずかしいかも。

でもきっと幸せな夢だったのよね?

「なんで分かったの」かって?

だって、あなたはとても幸せそうに眠っていてかわいかったわ〜♪

だからとても良い夢を見ていたんじゃないかって思ったの♪

あらあら、顔を赤らめちゃって。

いったい、夢の中でお姉さんとどんなことしたのかな〜?

…あら?

あそこに居るのって、あなたのおうちの人じゃない?

ふふっ、もう夕方だからあなたを探しに来たのね。

それじゃ、また明日の朝、会えるのを楽しみにしてるわ♪

さようなら♪



…行っちゃった。

…「それなら自分がずっと一緒に居てあげたかった」…かぁ…。

…ふふっ、とっても嬉しいわ。

幸せな夢を見せられたのは私の方だったのかもね。

また、遊びましょうね。

…こびとくん♪