今日は大学も休みだしバイトもないし友達もいないから少し運動でもするか
運動をするといっても近所の公園まで歩いて帰ってくるだけなのだが

公園に到着 少し休もうとベンチのあるところまで行ってみたのだが

怪しい物売りがベンチを占領して何か売っていた

「にーちゃん、これ買ってかないかい?」

近くよった瞬間にこれだ。。。 
なにやらベンチの上の敷物にはブレスレットが一個と二つのボタンがついた箱が置いてある

「これはつけた人の大きさを縮めることのできる腕輪、 たったの1000円ですよ」

明らかに胡散臭い、、しかし1000円かぁ  いい感じのブレスレットだし、変な効果は置いといて買ってみるか

「買います、ください」

ポケットから帰りの飲み物やお菓子でも買おうと持ってきていた1000円を渡した

「おお~、ありがとうございます  使い方は簡単、腕輪をつけて この付属のスイッチの上のボタンを押すと縮みます 下のボタンを押すと少しずつ元の大きさに戻ります」

あっさりとした説明、これなら聞かなくても分かったかもしれない

せっかくだし帰りはブレスレットをつけて帰ることにした なかなかかっこいいぞこれ


しばらくして帰宅  まだ昼前だ 運動して一日を過ごそうと思ったが 飽き性な俺には長くは続かない

何もすることが浮かばないのでシャワーを浴びて昼寝をすることに 

_______。。。。。


「ただいまー」小学5年生になる妹が帰ってきた
「おにーちゃん寝てるのかぁ、ん! なんだろこれ」 妹は机の上におきっぱなしにいていたスイッチを触り始めた、、、
_______



「うーん、、、すっかり寝てしまった」

三時間くらいは寝てただろうか 結局何もしないで一日が終わってしまうのではないだろうか
そんなことを思いながら回りを見渡すと おかしなことに気づいた

寝ていたソファが巨大化しているのだ 背もたれの部分がまるで壁のように聳え立っている

よく見渡すとソファだけではない、視界に入る物すべてが大きくなっている

もしかしてあのブレスレットのせいか? まったく触った覚えがないのだが
寝てる間にスイッチを誤って操作してしまったのだろうか
とりあえずこの状況は非常に危険なので元の大きさに戻らなければ 

、、、、スイッチがない 必死にズボンのポケットを探ってみたがまったく見つからない


そうか、たしか寝る前にソファの前の机に置いたんだ!

机の上を確認するためソファの端の方まで歩いてみたがかなりの距離があった、何百メートル移動しただろうか、、

やっとのこと机の上を見渡すことのできる場所に到着

断崖絶壁になっており ここから落ちれば一たまりもないだろう、、、、

。。。。机の上にもスイッチはなかった


元々絶望だった状況がさらなる絶望に変わってしまった
力が抜けて座り込んでしまった   どうすればいいのだろうか、、、、


ガッチャンンンンギギギギギ   ドスーンンン、ドスーンンンンンンンン  
「おにーちゃーん、まだいないのー(エコー」
耳が割れそうなくらい大きな音と声がこだました

「もーう、今日は買い物に付き合ってくれるって言ったのに」

そういやそんな約束してたような すっかり忘れていた

そんなことよりも今は願ってもない助かるチャンスではないか

なんとか妹に俺の存在を気づいてもらわなければ

ドスーンンンンドスーンンンンドスーンンンン

大きな足音とともに妹はソファの前にやってきた
なんて大きさなんだ、、ここからじゃ顔の確認をすることもできない
ミニスカートを履いている妹の下着がこちらを見下したように上空に降臨する

まったくこちらの方を気にしていないのでまずは大声で知らせるため叫んでみた

「おーい、ここにいるぞおおおおおおおお」

。。。。まったく気づいていない 妹はそっぽを向いてこちらにお尻を向けてきた
気づかれずに行ってしまうか。。。と思った瞬間 大きな影が降ってきた

そう妹がソファに腰掛け始めたのだ
落ちてくる天井のようなお尻はどんどん自分にせまってくる 何故だかその瞬間はまるでスローのように見えた
妹にとってはほんの一瞬のただソファに腰掛けるというなんでもない動作である

ドsッスウウウウウウウウウウウウウウウウンンンンンン



あたりが暗闇に包まれた、、ものすごい風で吹き飛ばされてしまった
、、、助かったのか?
大きな壁に挟まれた状態である  これは妹の内太ももか
そしてこれが。。。。 下着なのか!? 自分の大きさの数倍の高さはあるだろう
こんなことをしている場合じゃない  一刻も早く妹に自分の存在を知らせなくては

まずは足に迂闊に触れば虫か何かと勘違いされ 太ももで押しつぶされるだろうし触って気づいてもらう作戦はなしだ
次に下着を上る作戦を考えてみたが上ったところでその先がまった思いつかない

まずは知らせることではなく ここからの脱出を最優先にしよう
下着とは正反対の方向に光が見えるスカートの襟の方から脱出をこころみた

妹の体重によりソファは陥没しており、非常に歩きにくい地面になっている

・・・・・ミニスカートなのですぐに明るくなるとこまで出ることができた
しかし状況は変わらず妹のふとももの間なのである

すかさず妹に気づいてもらうために大声叫ぶ
「おおおおおおいいいいいい、気づいてくれええええ」

妹はスマフォでもいじっているのであろうか まったくこちらに気づく様子はない

スマフォ、、そうか 携帯 携帯に電話をかければ
携帯もない、、、携帯はたしかにポケットに入っていたはずなのに。。。
妹が腰掛けるとき 吹き飛ばされたのだろうか。。。。

思いついた手段が次々だめになっていく
とりあえず妹に気づかれやすいようにひざの辺りまで向かうことにした

太ももの中間を越して膝より上あたりから壁は色を変えた ニーソックスと言っただろうか それである

ここまで来れば妹の視界にも入りやすいだろう しかし叫んで気づいてもらえるか

!! 妹の膝近く ソファの端の方に自分のスマートフォンが落ちているではないか
やっぱり吹き飛ばされたときに落としたのか

なんとか助かりそうだ

ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ いきなり妹の片方の足が上がり始めた

すごい地鳴りだ   ゴゴゴゴゴゴゴゴ   
。。。。崖の端の携帯は妹の足元へと無情にも落下してしまった
ああああ~もう。

自分の真上に足が上り始める、、、、潰される、、
再び影につつまれたがつぶされることはなかった

そう妹はただただ足を組んだだけなのである

ほっと安心する余裕はない早く携帯で連絡をしなければ

妹の気まぐれで次は潰されてしまうかもしれないの

まずは携帯をなんとかして回収しなくては

このニーソックスをつかんでなんとか下まで下りることはできないだろうか

この状況を変えるには自分で動くしかない

まずは両手を妹の靴下にかけてみる  うん、しっかり掴むことができそうだ

命綱なしの崖くだりがはじまった  両手両足を使って慎重に下に向かう
。。。。。ふくらはぎの辺りまで来たときだろうか 
ゴゴゴゴゴズン 組んでいた足を妹が戻したのある
少し揺れたがなんとか耐えることがきた

「なんかかゆいなぁ」
妹がふと独り言をはなすとニーソックスを纏った巨大な足の裏がこちらに迫ってきている
しかしルートは少し上にそれ先ほどまで自分がいたところを起用に足の親指をつかってさすっている

自分の真上と真横を占領する足の裏を眺めてるうちにいいことを思いついた
この足に飛び移り 足の甲までなんとか移動すればエレベーターのように活用することはできないだろうか
少し手を伸ばせば届く距離だ かゆい部分をさするために少し動いてはいるがなんとか足裏部分の靴下をつかむことはできた

なんとか足の甲まで移動、  今は足の甲にしがみついている状態だ 
あとは妹が足を移動するのをまつだけだ

さするのをやめたのか足は戻り始めた

すごい速度で落下していく  ジェットコースターで得ることのできる落ちる恐怖とは比にならないものだ

 ビューンンンン  ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴズーン

あっという間に足は床の絨毯へ到着

すごい光景だ  二本の巨大な黒い柱が立ってる見え
とても人間の部位には見えない

スマートフォンを回収するため足の甲から絨毯に下りたが とても歩きにくい
捜索には長時間が必要かと思われたがすぐに携帯は見つかった 画面がバリバリに壊れた状態で
そう一度足を組んでから直したときに携帯は踏み潰されたのであろう 
乗ってきた足の親指の近くで発見した

落胆しハァっとため息を吐こうと下を向いた瞬間 巨大な何かに地面に押し付けられる
重みはさほど感じはしないがまったく身動きが取れない状態である

のしかかっている物体はムワっとした空気を放っており、布で包まれている
そう妹の足の裏だった


顔は足の指と指の隙間から出ており 外を確認することができる
。。。それにしても体重がほとんどかかっていないせいかそれほど重くは感じないが
なんと強烈な匂いだろうか  ゲホッゲホッ

畳み掛けるように妹の足の指が俺の顔の前までやってきた 

「さっきから踏んでるこれなんだろ?」

妹が足元を目で確認せずに足の指を使って俺の体をなぶり始める
むぎゅっむぎゅっ

つ、つぶれる~、、、

「んー、なんだろー」

という妹の一言と共に足の裏から開放される 
「なんだ人形かぁー、誰のだろう?」

迫る巨大な手 しかし逃げる体力もないし 逃げる必要もない  これで助かるのだから

高速エレベータの如く 妹の顔の前まで持っていかれた 

「なにこれ、おにーちゃんそっくりじゃん、、、、」

それはそうだ本人なのだから

不思議そうに眺める妹、手の平に俺を乗せ指でつんつんと体を触り始めた
本人は軽く触っているつもりなのだろうが こちらには丸太がすごい速度で向かってきているようなものだ


「よ、よう、、、」
とりあえず話しかけて本当に俺なんだと理解させるため話してみた

「え、今動いてしゃべった??? もしかして本当におにーちゃんなの?」
困惑する妹 そりゃこんな状況になれば誰でもそうなるか

「ああ、俺だ 今日買ったブレスレットのせいでこうなったらしい。」

「へー、そうなんだ!(ニヤッ」


なんとか妹に頼めばなりそうだ

____________
続くかも(未定