「サバゲーしてたら」 *サバイバルゲームはエアソフトガンを使用して撃ちあう、いわば大人の戦争ごっこです。

一瞬空が光った後 暗くなったと思えば
澄み渡っていたサバゲー日和の空は 人工的な光を我々に浴びせていた。

それが起こったのはサバゲー開始直後だった。

なんだなんだと空を見上げる参加者達。

見上げた空には天井があり 天井には部屋によくある電気が取り付けられていた。
もはやサバイバルゲームなどしている場合ではない フィールドの中央に参加者達はあつまりざわめいていた。

ズドーン、 ズドーーン、 ズドーーーン

サバゲーフィールドが大きな影に包まれる

「50分の1で出したんだけど 結構でかいなぁー」

空から大きな声が響く。 

声のするほうを見上げる参加者達は驚愕した。
そこには仁王立ちをしてこちらを見下ろす少女がいたのだった。
とても巨大な少女だ。

仁王立ちしていた少女が急にしゃがみだす、フィールドにつよい風がふいた。
しゃがんだ少女のパンツは丸見えであった、、、がしかしそんな事に集中している者は誰もいなかった。

一気に少女の手がフィールド中央に向かって伸びる。
150M×200Mあるフィールドも少女にとってはたったの3M×4Mのジオラマみたいな物だ。
しかし中央まで少し手が届かなかったため少女は足を一歩フィールドの中に踏み入れた。
ズゴゴゴゴゴバキバキバキバキッ ドゴーンンン

森林が巨大な足によって踏み倒される。
そしてすかさず巨大な手がフィールドに舞い降りたと思えば 数人の参加者を握り、空にさらっていった。

「うーん、人はこのサイズかぁー、勝負になるかなぁ」
巨大な少女の顔の前まで持っていかれた参加者、 目の前のありえない光景を見てただただ恐怖していた。

「今ここにいる人は全部で何人なの?」
握ってる小人に向かって話しかける少女、その一言は顔の前に持っていかれた彼らにとっては
鼓膜を破壊しかねない 爆音だ。

一人の男が答えた
「さ、三十人です!!」
大声を出したつもりだが 少女には伝わらなかったようだ
「何いってるか、よく分からないなぁ」

そういうと少女は耳元まで握っている参加者を持っていった。
「さ、早く教えて」
穏やかに再び話しかける少女

「30人です!」

「おおー結構いるんだね! じゃあまだ中央に集まらずに隠れてる人もいるんだ」
嬉しそうな表情をする少女、サバゲー参加者達はそれを見て不安にかられる。

「よおし、聞くこと聞いたし もう戻っていいよ」
地面に向かって男達を握っている腕を下ろす 
地上から数センチ空いたところで少女は手をパーにしてパラパラと男達を落とした
彼女にとってほんの数センチだろうが 彼らにとってその高さは数メートルある

うまく着地ができず6人中の3人は地面で悶えていた。

「みなさんは私がフィールドごとわたしの部屋に転送しました
みなさんには今から私とサバイバルゲームをしてもらいます!」

参加者は言葉もでない

「みなさんは今持ってる武器をじゃんじゃん使っていいですよ、私はハンデで武器はなし
素手と素足で戦わせてもらいます!  私から20分逃げ切るか
私を倒してみてください そしたらあなた達の勝ちです!」

サバゲー参加者達に一言の了承もなしで次々話が進んでいく

「それじゃあ10数えるんで みなさんの攻めやすい場所に隠れたり、移動してください」

「じゅーう、きゅーう、 はーち、 なーな。。。。

焦る参加者たち 10秒でどうやって隠れればいいのか 
動けるものはとりあえず近くの森林に隠れたり 小屋に隠れた
少女の手か落とされ負傷した物はまだその場でもがき苦しんでいた。

にーい、いーち、ぜろ!!! よおし負けないよー」 ズドン、ズドン  フィールド内に外に残していたもう片方の足も踏み入れる
「ん?」

少女は先ほど中央に落とした人がまだ横になっていることに気づく。

「あれ、もう開始だよ、聞こえなかったの? 」

ズゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ 巨大な足が倒れている三人の上に出現する
リアルでは22cmほどしかない少女の足も3.4cmの彼らにとっては巨大なプレス機同然だ。
三人の内一人が必死に這いずって 足裏の影から移動しようとしたがまったく無意味であった

彼らにどんどん近づく足裏、まるでそれはみるみる巨大化していくようであった

ズーーゴンンンン プチュッ  這いずり逃げようとした彼は調度踵の部分に移動していたためすぐに踏み潰されてしまった

動かなかった彼らも足の裏の腹の部分で踏まれる まだこちらには体重が乗っていないためつぶれてはいない


「ああああああああああああああぁぁぁぁあああ」
足の下で二人の悲鳴がこだまする

「早く移動しないからこうなるんだよー」
少女は片足立ちになり 踏んでいる彼らにすべての体重を乗せた ブッチュ
彼女の足の裏には三つの赤いシミが残り 先ほどまでいた男達の姿はまるで違うものに変わっている。

「あと27人かぁ  どこだどこだー」
一歩もその位置から動かずあたりを見渡す少女、そう少女にとってこのフィールドは数歩で横断することができる。
足を動かすことにあまり意味はないのだ。

「うーん、この森が怪しいなぁ、、、さっき踏んだとき結構痛かったから 用意してた靴はこうかな」
ズドンズドンズドン フィールドから一瞬はなれる少女 

ルール説明の時に素足と言っていたことを忘れているのだろうか。。。

しかしそんなことを誰も気にしていない 履こうと履かなかろうがあの足で踏みつぶれれば変わらないのだから

少女の移動 それを見た参加者達はさきほど10秒という見時間時間では隠れ切れなかったため
チャンスだと感じ 森の奥へと走り出す 一人の参加者が奥へ奥へと走ると光が見えた 光の方向へ走ると 一気に転落した

ステージから落ちてしまったのだ

崖のようにそびえたつ土の壁 登ろうにも落ちたときに足を負傷してしまい とてもそんなことはできない

ふとステージのほうではなく反対側を見上げると 巨大な少女がお尻をついて 靴紐結び
靴紐結んでいた

「よおし 結べた!」
少女が立ち上がる ズドーンズドーンンズドーンンンン
少女がステージに戻るため こちらに近づいてくる
「や、やめろおおおうわあああああああ」

一人の参加者は気づかれもしないまま少女につぶされてしまった

「それじゃあ、まずは邪魔な木から掃除しちゃうかー おりゃー」
バギバギバギバギバギーー

一気に森の木をなぎ倒す少女 

「ほらほらー隠れてるとあぶないよー」
バギバギバギバギー

「うわー」  「やめろおおお」 「あああああああああ」

次々と森に隠れた参加者は巨大な運動靴に蹂躙されていった。

「ああーこれじゃあ 何人倒したかわかんないや、 
20分後に生き残った人は出てきてねー」
少女は笑顔でそういった

バギギギギギバギ   ドンドンドンドン
10分もしないうちに 森の部分は平地となった

「ふー、これであとは小さな建物くらいしか 隠れる場所なくなったはず
もう靴はいらないから」

少女は履いていた靴を先ほどならした地面の部分にほうりなげる
無情にも半死の状態で地面に埋まっていた 参加者の一人に向かってそれは落ちていく
ズドーンンンンン 細かな土ぼこりをあげて靴は地面に着地した

ズドーンズドーン
巨大な少女の素足が小屋の目の前までやってくる
夢中で森を靴で破壊して汗をかいたのか 少女の足から開けっ放しのドアへと臭いが流れる
「うう、くさい  おうぇ」
「こらえろ、こちらにはまだ気づいてないんだ」

小屋の中には二人の参加者がいた

この二人は友達で一緒にサバゲーに参加していたのだ

バギバキバギイイイイ
「みーつけた」

少女によって小屋の屋根が取り外される

少女はしゃがみながら人差し指をこちらにさして笑顔をしていた

そして向けていた一指し指をいっきに小屋に向けておろした

「ああああああああああ」 参加者の一人がその巨大な人差し指の下敷きになる

「うふふふ」 徐々に指先に力を入れていく

「や、やめろおおおおおおおお」
友達が目の前でつぶされている 必死にもう一人は叫んだが、少女の耳には届かない
こちらの叫び声に耳を傾けない残酷な少女にどんどん怒りが沸いてくる
パンパンパンッ このゲーム始めての発砲だった

それはすべて少女の指に命中したが まったく力が入る指に変化はなかった   ブチュ
発砲した参加の目の前で少女の指によってつぶれてしまった

「ぐあああああああああああああああああああ」
再び叫びだす

「もしかして さっき君私に向かって打ってたよね?」
少女に先ほど朋をつぶした指と親指で胴体を掴まれ小屋から空に持っていかれる

「ほら、もういっかい打ってみてよ!」
少女が持っていた小屋の屋根を放り捨て、こちらに向かって巨大な手の平を向けてくる

「ほら、はやく!聞こえなかったの」

パンパンパンパン 何度も何度も男は怯えながら引き金を引いた

「あちゃー、全然痛くないや  ちょと縮めすぎたかなぁ」
手の平を体の横に戻す少女

「まぁ捕まっちゃってるし あなたもリタイアだね」
アーン
大きな口が握られる参加者の前で開かれる
必死に抵抗するがまったく動かない二本の指

薄暗くむわっとした空気を出す口にどんどん近づいていく
そして体の半分が口内ではいったであろう場所でいっきに唇のトビラがしまる
頭と肩の部分を唇で押さえられる

チロチロチロと男の顔面を舐める巨大な舌
少女は口からはみ出している下半身を一気に指ごと口の中に押し込んだ

巨大な舌の上に乗せら アメ玉のように口の中を転がされる
前歯の上の部分に舌で押し付けたり 歯でつぶれないように噛まれたり
蹂躙する少女   ゴクリっ

少女は飽きたのか参加者を生きたまま飲みこんだ

「もう時間ないから早くしないとなぁー」

少女は小屋のすぐ近くにある 井戸を見つけた
井戸には水が入っておらずもしかしてと思い 顔近づけた

「あ。ああああ、、、、」

一人の参加者が井戸に隠れていたのだ
隠れていた参加者は自分の存在を確認する巨大な目が真上に来ていることに気づき怯えだす。

「ほらーでてこーい 」
出るように要求する少女 しかし男はまったく外に出ようとはしない 当たり前だ

「ん、いいこと思いついた」
少女は井戸の真上に口を持ってくる そして先ほど参加者を舐めていたときにたまった唾液を
井戸に向かって出し始める ドボボボボボボッ まるで滝のような轟音を発しながら 唾液は井戸に入っていく

「や、やめ おrr  やめrrr」
叫ぼうとすると参加者だが いいきる前に口に唾液が入り込み 叫びきれない
浅い井戸なのですぐに唾液であふれそうになる
参加者は必死に唾液でいっぱいの井戸から出ようとするが唾液があまりにすごい勢いで落ちてくるので
井戸の中に押し込まれ まったく出ることができずに溺死してしまった

プカーン 唾液を吐くのをやめると井戸に隠れていた参加者が浮いてきた

「ええー、ただ外に出したかっただけなのに アハハ」

ピピピッピピピッピピピッ
電子音が鳴り響く

「ゲーム終了です! もし生き残った人がいれば私のとこまで来てください」

トボトボと4人が少女の足元にやってくる

「おめでとうございます あなたたちの勝ちですよ!! パチパチパチ」
足元の参加者達を見下ろしながら笑顔で拍手をする少女

「お、おれたちやんたんだ 帰れるぞ!」「やったあああ」「うおおおおおおいよしゃあああ」「ううう、うう」
ほっとしたのかあらゆる喜びの感情が表に出る 生き残った参加者達

「今回は縮めすぎて 見つけるににかかちゃったなぁ 次のゲームの勉強になったなぁ」
・・・・・・
「おい、どういうことだ」「は?」「ああああああ」「やめて、やめて」

次のゲームとはどういうことだいう疑問と怒りがあふれてくる

「あ、大丈夫だよ  あなたたちのゲームはもう終わりだから」

ズドーンズドーンズドーン 少女がフィールドから外に向かう

巨大な足音が鳴り止むと同時にどんどん天井が高くなっていく
シュイイイイイインンンン

再び壮大な音が鳴り始める
ドゴオオオオオオオオオオオンンンドゴンンンンンンンンンンンンンンン
ドゴオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオンンドゴンンンンンンンンンンンンンンン

もう先ほどの足音とは比にならないレベルこちらに近づいてい来る

ズゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ 
フィールドのすべてが少女の足の裏で埋め尽くされる

「本当に今日はありがとうございました 楽しかったです アハハ」
グリッグリッ

踏みにじられたフィールドは今では彼女の部屋の誇りとなっている
近いうちに掃除機でも吸われるのではないか