※作者自身は戦国時代大好きなのですが、ひょっとしたら逆に、戦国時代好きの方が読まれると、
なんじゃこれ、となる恐れがありますのでお気を付けください。





16世紀。
下剋上の中、尾張国の織田家が台頭していた。
21世紀の今でこそ、当時は「戦国時代(センゴクジダイ)」と呼ばれていたが、
それは16世紀から現在まで耳伝いで当時の様子が伝えられていたからである。
本当は当時は、「屁ぇこく時代(ヘェコクジダイ)」と呼ばれたいた。
すなわち、屁によって戦い、領地を増やしていたのである。
よって、屁の威力さえあれば女性でも武将(当時はブ将と呼ばれていた)になれた。
上杉謙信などがその一例である。
織田家の「織田のブゥ長」は、織田家でかつ放屁時間が長いため、つけた名前である。
その息子には「織田のブゥひでぇ」や、「織田のブゥ勝つ」等がいた。

1582年、今では本能寺の変があったと伝えられている。
本能寺を明智光秀が襲撃し、信長は首を取られることを恐れ、寺に火をかけ、遺体は焼失したという事件である。
と、社会科では習うことになっている。



1582年 6月 本能寺
のブゥ長は、数十人のお供を連れて本能寺にやってきた。
その中には身の回りを世話をする女たちもいて、その内の1人に御鳴姫(オナラシヒメ)がいた。
田舎からやってきた若い娘であるが、彼女は城下町でおかしな薬を買っては、色んな人で試すのが趣味であった。
宴会の後、彼女はのブゥ長に会いに行った

御鳴「のブゥ長さま、今日はこんなものを買ってきましたの。」
のブゥ長「御鳴よ、また妙なものを買ってきおって。この間は猿(秀吉)が飲んで、1日中しゃっくりが止まらないでいたのう。」
御鳴「今回は大丈夫ですの。これ、強くなるお薬らしいですわ。」
のブゥ長「怪しいのう…」
御鳴「ご安心を。今日はこれ、店のおばさんに解毒剤って言われて、これも買ってきましたの。」
のブゥ長「解毒剤って言ってる時点で毒ではないのか?」
御鳴「もー、のブゥ長さまったら!飲むのですか?飲まないのですか?」
のブゥ長「御主、酔ってるであろう…。まぁよい。お前も飲むのなら飲んでやろう。酔い覚ましになるかもしれんしのう。」
御鳴「やったぁ!じゃ、いっせーのーで、で飲みましょう。いっせーのー…で!」

ごくん。

2人は薬を飲んだ。

ぐきゅるるる…
ブゥ!!!
ズブブブ…

のブゥ長「な、何じゃこれは!腹の調子が!」
御鳴「いやぁ、はしたない。」

薬を飲むと2人はいきなり腹が鳴りだし、放屁を始めた。
2人とも床に座っていたのだが、屁で自分が浮くほどの威力であった。

のブゥ長「す、座っておれん!」
御鳴「きゃあああ。」

御鳴は立ちあがったが、今度は壁の掛け軸に屁が直撃し、びりびりに破けてしまった。

のブゥ長「な、何ということじゃ、立つことも出来んとは。確かにこの屁ならかなりの戦力にはなるが生活に支障が出る!」
御鳴「のブゥ長さま、解毒剤をどうぞ!」
のブゥ長「うむっ!」

のブゥ長は解毒剤を飲んだ。
すると…

のブゥ長「何じゃこれは!放屁は止まったが、周りが大きく…いや、わしが縮んだのか!?」

のブゥ長は畳と畳の間に挟まれ、身動きが取れなくなってしまった。
目の前には身の丈自分の100倍はあろうかという巨大な女性がひたすら放屁しており、より濃くなった臭いがのブゥ長の鼻を襲った。

のブゥ長「こ、これ!おぬしも早く放屁をやめんか!」

御鳴は思った。
天下人が今、自分の目の前で無力化している。
ここで自分がのブゥ長を討てば、田舎出身の自分が天下をとれるのではないかと。
幸い、他の家臣たちは宴会の2次会をやっている。
圧倒的な体格差がある。負けるはずがない!

御鳴「のブゥ長さま、覚悟はよろしいですか?」
のブゥ長「何を言っておるのじゃ!」

御鳴はそう言いながらしゃがみ、お尻の穴の真下にのブゥ長が来るようにした。
のブゥ長の目には大きな若い娘の尻が現れ、壮観であったが、その場所には屁で出来た黄色いシミも出来ていた。

御鳴「のブゥ長さま、覚悟!」
のブゥ長「ひぃぃぃーー!!!」

ブッ!ズバババ!ズバババババババ!!!!!!

のブゥ長「ぐああああああああー!」

強烈な屁を顔面に0距離で浴び、のブゥ長は窒息してしまった。

家臣「なんだなんだ今の音は!!のブゥ長さま、いかがなされましたか!?」

家臣たちが駆けつけても、そこには御鳴しかいなかった。
そして御鳴は今ので精魂尽き果てたのか、もう放屁が出来なくなってしまった。
その後、のブゥ長は謎の失踪を遂げたことになり、当時織田家の家臣でも地位がまずかった明智光秀が何故か失踪事件の主犯とされたのであった。



オシマイ