今回からまた何話かにまたがって作品を書いております。
くどかったりするかもしれませんがよろしくお願いします。
タイトルは某少年誌の漫画から取ってますが内容はそんなに関係ありません。
※ガス注意※



早百合「じゃ、また明日ね。」
法子「また明日。」

早百合「(コンビニ寄ってみようかな)」

いつも通り学校が終わり、いつもの交差点で友人の法子と別れる。
家まではあと数分なんだけど、今日はバイト代が入ってると思うし、コンビニでチェックしてみようかな。確かこのコンビニは同じクラスの二階堂さんが働いてた気がする。

隼人「いらっしゃいませー。」

どこかで聞いたことのある声だ。
店員の方を向く。

早百合「本郷…くん?」
隼人「山崎。いらっしゃい。」
早百合「どうも…。」

同じクラスの本郷隼人くんだった。
あんまり話したことないんだけどな。
大人しい私とは正反対の性格で、活発でクラス委員も務めている。
そう言えば二階堂さんとは幼馴染だ、みたいな話を聞いたことがある。
とりあえず、残高を確認するためにATMに向かう。
18000円。まぁまぁかな。5000円、下ろす。何かお菓子でも買って行こうかな。

亜美「あ、山崎さん。」
早百合「二階堂さん。こんにちは…。」
亜美「こんにちは。最近よく来るよね。」
早百合「家が近いから。」
亜美「ふーん。」

話が続かない。
二階堂さんはお菓子の仕分けをしている。
ま、バイト中だし。私と話している暇なんてないか。
そもそもそんなに仲良くないし。
最近発売した、マンモスのマーチ。
コアラのパクリっぽいが、シュールで私は気にいっている。味は微妙。

亜美「山崎さんもそれ、好きなの?」
早百合「えっ?」
亜美「それだよ、マンモスのマーチ。」
早百合「え、えぇ、まぁ…。」
亜美「おいしいよねそれ。今度バナナ味も出るらしいよ。」
早百合「そうなんだ…。」

味が気に入ってるわけではないので返事に困ってしまう。
二階堂さん、こういう味が好きなんだ。
なんかマンモスエキスたっぷりとか書いてあるんだけど。
これは誇大広告だと私は思う。

亜美「よかったら、売れ残ったやつあげようか?」
早百合「えっ」
亜美「どうせ廃棄するし。それ、友達に勧めてるんだけど。皆まずいっていうのよね。」
早百合「(うん、まずいと思う)そ、そうなんだ。でも、いいの?」
亜美「いいよいいよ。じゃ、アドレス交換しよーよ。」
早百合「えっ、勤務中でしょ?」
亜美「いいのいいの。ここの店、はす向かいのコンビニに客取られて全然来ないから。」
早百合「(そういう問題なのかなぁ)」
亜美「はい、赤外線。」

二階堂さんのアドレスが送られてくる。
これで、クラスメートのアドレスは法子に次いで2人目。

亜美「あたしのことは亜美って呼んでね。あたしも。早百合って呼ぶから。いい?」
早百合「ええ…。大丈夫。」
亜美「ふふ。よろしくね。」

羨ましいな、こういう性格。社交的で明るくて。
私は学校では休み時間は本を読んでるだけ。
幼馴染の法子も他の友達がいるから、そっちと喋っている。
私はそれでいいと思ってるし、法子も私の読書を邪魔しない。
無理に遊びに誘おうとしない。私がそういうのが苦手だとわかっているから。
クラスの男子や女子を私を幽霊だとか言って気持ち悪がっている。
二階堂さんもその中の1人だと思ってた。でも、私とアドレスを交換してくれた。

亜美「ねぇねぇ、ずっと聞きたかったんだけどさ、早百合は髪の手入れどうしてるの?」
早百合「どうしたのいきなり?」
亜美「気になってたのよ。早百合って黒くて、長い、綺麗な髪をしてるじゃない?羨ましいなーって思ってさぁ。」

二階堂さんはクルクルした髪形をしている。巻いている…っていうのだろうか。
ファッションには疎いからよくわからない。
私は特に手入れはしていない。黒い髪は大して染めてはいないが日本人形のように黒いとは自覚している。というか、小さい頃はよくそれでいじめられた。

早百合「特に何もしていないけど…。」
亜美「何もしてないのにそんなに綺麗なんだ!羨ましいなぁ!」
早百合「そうかしら。」

ちょっと嬉しかった。コンプレックスの紙をほめてくれる人がいるなんて。
この人とは仲良くなれそうな気がする。

亜美「早百合さ、今度一緒に服買いに行こうよ。」
早百合「服?」
亜美「そうそう。早百合に似合う服。楽しみだなぁ。」

何で自分の服を買うわけでもないのにこの人は楽しそうなのだろう。
私には理解できない。けど、一緒に行きたいと思った。

早百合「そうね、行きましょう。法子も一緒にいい?」
亜美「指宿さん?いいわね、3人で行こう。日程とかはまた、相談しよっか。」
早百合「えぇ、よろしくね。…亜美ちゃん。」
二階堂「うん、亜美だよー。」

こうして、私は二階堂さん、いや、亜美ちゃんと、法子と、買い物に行くことになった。
服なんて姉のお下がりか、親が買ってきたものしか着ないから自分で買いに行くのは初めてだ。ドキドキする。
コンビニではコーヒーを買って、外に出た。
外に出た瞬間、担任の先生に見つかった。

早百合「あ、先生。どうしたんですかこんな所で。」
大鳥「山崎さん。今ここから出てきたけど、ここで本郷と二階堂が働いてたでしょう。」
早百合「えっ…。」

うちの高校はバイト禁止である。見つかったら最低、1週間の停学。
私は叔父の経営する店で働いているからまずばれはしない。

大鳥「答えたくないならいいわ。入ればわかることだから。」

先生が店に入ろうとする。
だめ。入ったら。亜美ちゃんが停学になってしまう。
せっかく仲良くなれたのに。
待って。
入らないで!
入るな!
消えろ!
先生なんて消えてしまえ!
目を閉じて祈った。

隼人「何してんだ?」
早百合「え?」
隼人「いや、店の前で目を閉じて何してんのかなーって。」
早百合「え?え?せ、先生は?」
隼人「え!先生いんの?誰?内山?それとも大鳥?」
早百合「さっきまでここに…」
亜美「どうしたのー?」
隼人「先生が居たって、山崎が」
亜美「うっそ!どこよ!」
早百合「さっきまでここにいたと思ったんだけど…。いなくなってる。」
隼人「まぁ、いないならいいんだ。」
亜美「そうね。まさかこんな所までチェックしに来るなんて…。客少ないから油断してた。」
隼人「じゃー俺、唐揚げ作ってくるわ。」
亜美「はいよー。」
早百合「ごめんなさい、騒がせちゃって。」
亜美「いいのよー。先生がいないならそれで。じゃねっ」

先生はどこに消えたのだろう。
人通りもそんなに多くないし見失うはずがない。
というか目の前にコンビニの扉があるのに入らずにどこへ行ったのだろう。
まさか、消えた?そんなバカなことが…。
さっきからくるぶしの辺りがムズムズする。
視線をそちらに向ける。

早百合「いやっ!虫!?」

あわてて足を振って虫を振り落とす。

早百合「何なのよこいつ!」

プチっ
思いっきりふんづける。
虫は大の苦手。見つけたら踏みつぶす。家で見つけたらお母さんに退治してもらう。

男「いいですね。」
早百合「えっ」

いつの間にか背後に男が立っていた。

早百合「誰ですかあなた。」
男「名乗るほどでもありません。ですが、あなたと少しお話がしたい。」
早百合「叫びますよ。」
男「どうぞ。ただし、周りの人がより一層あなたを変な目で見るだけです。」
早百合「はい?」

気がつくと、通行人は私の方を変な目で見ている。
「独り言、気持ち悪い」とか聞こえる。

男「お分かりになりましたか?私はあなたにしか見えていない。」
早百合「な、なんで…。」
男「あなたから見れば私は変人でしょう。しかしここで話すと、周りの人からはあなたが変人だ。場所を変えましょう。」

より人気のない場所にうつった。

男「単刀直入に言うと。私は魔法使いです。それともう一つ。嘘つきです。」
早百合「…信じるしかなさそうですが。嘘つきってのが気になりますね。」
男「ええ、信じてください。要は私のことを全部信じるなってことですよ。そして先ほど先生が消えたのも、魔法です。」
早百合「そうですか。あなたが消したんですか?」
男「いいえ。」
早百合「じゃあ誰が…?」
男「あなたですよ。」
早百合「あの、私は魔法なんて使えませんけど。嘘ってこのこ…」
男「使ったのに気付かないだけ。人間は皆、魔法が使えるんですよ、潜在的に。
ですがそれに気づかない。あなたはさっき、無意識に魔法を使ったのです。」
早百合「それが本当だとすると、私は物を消す魔法を使ったってわけですか?」
男「いえ、消す魔法ではないですね。」
早百合「でも先生は消えたじゃないですか。」
男「消えたんじゃない。見えなくなるほど、小さくなったんだ。」
早百合「小さく…?」
男「えぇ。さっき、あなたの足に虫みたいなのが止まってて、踏みつぶしたでしょう。それが」
早百合「待ってください!」
男「ん?」
早百合「それ以上は、言わないでください。」
男「どうなさいました?」
早百合「嘘です。あなたの言ってることは。さっき周りの人が変な目で見てたのも、あなたのグルでしょう?やめてください。何なんですかあなた。ストーカーですか?」
男「ふむ…ま、それでもいいでしょう。私の仕事はあなたに魔法の存在を教えること。そして悪意を芽生えさせること。」
早百合「悪意?」
男「あなたが先生、あ、虫にしておきましょうか。虫を踏んだ時、悪意をもって踏みましたよね。そして今、私に対しても悪意をもったはずです。」
早百合「…。」
男「いいんですよ。悪意はね、楽しませてくれますから。では、失礼。」
早百合「待って!」

男は消えた。小さくなったのではなく、完全に消滅していた。
魔法って何だ?私が先生を踏みつぶした?そんなはずない。
ばかばかしい。
せっかくいいことが起こったと思ったのに。
明日、学校に来れば大鳥先生に会えるだろう。厳しいけどいい先生なんだ。
あたりはすっかり暗くなっている。早く帰ろう。

???「よ、そこの姉ちゃん。」

こんな日に限ってナンパ…。鬱陶しいなぁ。
ってか、なんかこの声、聞き覚えがあるような。

洋一「おいおい無視すんなって。あっ…」
早百合「あ。。。」

同じクラスの…確か三上?三上洋一だっけ。
やんちゃな、というと可愛すぎるか。不良少年だ。

洋一「んだよ、山崎かよ。なんでこんな時間にあるいてんだよ死ねよ。」

死ねって。
あたしはただ歩いてるだけじゃない!アンタこそ何でこんな時間に歩いてんのよ!
アンタこそ死ねばいいじゃない。
そうだ。さっきの魔法が本当ならこいつも小さくできるはず。
いや、小さくなってほしくはない。ここでさっきのが魔法じゃないって証明してやるんだ。

洋一「何だよ目ぇ閉じて。泣いた?あっ。」

私が目をあけると、目の前に彼の姿はなかった。
おそるおそる、視線を下す。何か小さいのが動いている。
顔を近づける。

洋一「う、うわあああああ!」
早百合「…っ!」

小さくなってる!三上洋一が、小さくなっている。
それこそ、1cmくらい?暗いからかなり顔を近づけないと見えない。
彼はびっくりして抜かしている。

早百合「ご、ごめんなさい!すぐに戻すから!」

戻れ、と念じる。しかし元に戻らない。

早百合「なんで…?」

洋一「おい化けもの!早く元に戻せよ!」

化け物…?

洋一「おいこら聞いてんのか!なんかよくわかんないけど!おい!おい!この読書お化け!」

どうして?どうしてこの男はそんなことがいえるの?
私は元に戻そうとしてあげてるじゃない。
なのに何で一歩的に暴言を吐くわけ?
亜美ちゃんみたいな人間もいるけど、こいつみたいな人間もいる。
そうか…。こういう人間を滅ぼすために私は魔法に目覚めたんだ。
つまり、私に悪意を持たせた人間を片っ端から消していく。
そうすれば、いずれは悪人はすべて消え、この世は平和になる。
いいじゃない。いいじゃないそういうの!

洋一「おいこら!」
早百合「うるさいわね…。」
洋一「はぁ!?」

ドスン!
私は彼の真横にローファーを踏み下ろし、小枝を踏み折る。

洋一「ひっ」
早百合「見たかしら。私はいつでもあなたを踏みつぶせるのよ。」
洋一「何言ってんだよお前…。」
早百合「口のきき方には気をつけたら?」
洋一「あ、う、すみません!元に戻してください!」
早百合「無理よ。」
洋一「え、そんな…。そんなこと言わずに!」
早百合「続きは家でしましょうか。」

彼をつまみあげる。重さを全く感じない。
人差し指の第一関節ぐらいまでの大きさしかない。



家について、自室の机の上に彼を下す。

早百合「ここがあたしの部屋よ。といっても、何もないけどね。」

私の部屋は本棚。
そしてベッドと机。ベッドの上には誕生日法子からもらった熊のぬいぐるみが置いてある。
とりあえず、コンビニで買ったジュースをカップに入れて飲む。

早百合「あなたも飲む?」
洋一「飲めねえよ!あ、いや、飲めませんよ!そんなことより早く戻してください!」
早百合「分かったわ。」

私は彼をつまみ、カップに入れる。そして今飲んだジュースを吐きだす。
炭酸だからゲップと一緒にはきだせる。

洋一「うぇっ!ゲボッ。その戻すじゃないだろ!がはっ」

彼はカップの中で溺れている。
私のはきだしたジュースで。

早百合「ふふ、ごめんね。」

私はカップを手に取り。吐き出したジュースを飲みなおす。

洋一「う、うわあああああああ!」

彼は飲み込まない。飲んでお腹を壊したらいやだもの。
彼の上半身だけ口でくわえ、舌で顔を舐めまわす。
気持ちいい。不良をこんな風にいたぶれるなんて。
でもすぐに飽きた。ペッと吐きだす。

洋一「うぅぅ…」

彼は吐き出された衝撃で体がしびれているようだ。いい気味。

洋一「早く、元に戻してください…。」
早百合「こんな所で元に戻しちゃまずいでしょ?」
洋一「はぁ?なんだよ、じゃあ最初っから」
早百合「元に戻す気はないわよ。」
洋一「そんな…。」

彼の顔から絶望が感じられる。いい気味。本当にいい気味。
悪意が自分の中で増大していく。はは…。気持ちいい。

洋一「じゃあ、俺をこれからどうする気ですか?」
早百合「そうね…。あなた、エロサイトぐらい見るでしょ?」
洋一「え。はい、見ますけど。」
早百合「どういうのを見るの?」
洋一「そんなの答えられるわけ」

ドン!
こぶしを彼の前に打ち付ける。

洋一「こ、答えます…。」
早百合「正直でいい子ね。」



早百合「へぇ。こんなの見るんだ。」

飲尿、放屁。そういうジャンルがあるのは知ってたけど身近に好きな人がいるなんてね。
ってかバカ正直ねこいつも。適当に答えとけばよかったのに。

早百合「こういうの、誰かにやってもらってるの?」
洋一「ナンパした女に…。」
早百合「そう、じゃああたしにもやらせる気だったんだ。」
洋一「…はい。」
早百合「そう。」
洋一「いや、でもいいですよ、やらなくて。」
早百合「遠慮しないでよ。」
洋一「えっ遠慮なんて。」
早百合「いいのよ、あたしも丁度、おならがしたいなぁなんて思ってたし。」
洋一「おならなんて口にするのかよ。」
早百合「はい。」

私は彼をベッドに置き、お尻を突き出す。
そして力を込める。

プゥ!

普通のが一発でた。

洋一「ぐあっ。ケホッ」

彼を見ると10cmぐらい飛ばされてた。おならって結構威力あるのね。
彼からすれば10mくらい飛んだんじゃないかしら。

早百合「どう?いつもとは違うでしょ?」
洋一「痛いです。」
早百合「え?嗅ぎたい?」
洋一「痛いです!」
早百合「んもう、しょうがないなぁ。」

ぷぅぅ。

もう一発かましてやる。
今度は真上からかけてやった。
彼は渋そうな顔をしている。
さすがの彼も、自分の、うーん、1cmと仮定して、自分の160倍の大きさの女の子から屁を浴びさせられたことなんてないだろう。

洋一「…っ」
早百合「どうかしら?」
洋一「満足です。」
早百合「そう。」

私は再び、エロサイトを見なおす。
よく見ると、AV女優は服を脱いでやっている。
今、私は制服を着ていて、下にはストッキングもはいている。
パンツ、ストッキング、スカート越しではいいオナラが嗅げなかったのではないだろうか。
少し考えたが、こんな小人に下着姿を見られたところで何も恥ずかしくない。
早速、下着を脱いでパンツ一枚になる。なんとなくブラジャーも外した。

早百合「第二ラウンドよ。」
洋一「そんな…。」

今度は、おならを浴びせられる彼を見るために、あぐらをかいて、股間に彼を座らせる。
そして、彼から手を離し、肛門を緩める。

ぷぅ〜う

飛んだ飛んだ!
彼はまた咳き込んでいる。彼の視点ではどうなっているのかしら。



なんだ?
山崎の野郎、服を脱ぎ始めた。
くそっ!もう勘弁してくれよ。何でこんなことになってんだよ!
あ、山崎がこっちに向かってくる。

早百合「第二ラウンドよ」
洋一「そんな…。」

勘弁してくれよ!あ、山崎にわき腹をつかまれた。
こんな軽々と運びやがって畜生。
何だこの目の前の。パンツ…?
上を見上げると山崎がニヤニヤしている。
くっ…。でもこいつ、顔は結構いけてると思うんだよな。
いやいや、そんなこと考えてる場合じゃねえ!
山崎が指を離した。
目の前のパンツが少し膨らむ。

ぷぅ〜う

突風が全身を打ちつけた。腐った卵のにおいがする。
俺は飛ばされて壁にぶち当たる。
柔らかい壁だ。

洋一「ゲホッゲホっ。」



彼は今度は私のかかとにぶつかった。あ、なんか踏みたい。
踏んじゃおうか?踏んじゃえ。
ゆっくりと右足をあげる。
彼はそれを見上げている。
あ、両手をあげている。その手で私の足と勝負する気?
ふふ、いいわ。私の足とあなたと、どちらが強いか試してみましょう。

私は彼の上に足を置いた。
全く抵抗を感じないまま、足はベッドについた。
なんだつまんない。まぁこの大きさじゃね。
せっかくだから、足のにおいも存分に堪能してもらいましょう。
臭い攻めよ。
グリグリ。
あしをひねる。たまに指と指の間に彼の存在を感じる。
彼は息してるかな。ちゃんと足のにおいをかいでくれてるかな?



俺がぶつかったのは山崎のかかとのようだ。
背中が痛い。山崎が右足をあげた。
それを見上げる。何をする気だこいつ。まさか…
考えるより体が先に反応した。
両手を上にあげる。しかし、その大きな足を受け止められるはずもなく、
俺は足の下敷きになってしまう。

蒸せるような臭いがする。
さっきまでの屁とは全くベクトルの違う、酸っぱい匂いだ。
目を開けられない、何も見えない。
ただ嗅覚だけは異常に感じる。
彼女が足を動かしてきた。動くたびに匂う部位が変わり、さまざまな臭いが紛れ込む。
だがそれに一貫して言えるのは酸っぱい、ただそれだけだ。
そして足を動かし、温度が上がると汗をかく。
その水分は俺の体にまとわりついてくる。
そして、親指と人差し指で俺を挟んだ。



早百合「ほーら、ハサミ虫〜〜〜このまま絞殺してあげよっか?」
洋一「や、やめ…。」
早百合「嘘よ。死んだら楽しめなくなるじゃん。」

彼を解放してあげる。

洋一「ゲホッ…はぁ、はぁ…。」
早百合「暑くなってきたし、お風呂いこっか。」
洋一「いや、いいです!」
早百合「好きなんでしょ、飲尿。」
洋一「ええええ!?」

風呂場についた。もはや裸を見せることに何の抵抗もない。
けど、一応、下着を脱ぐ前に彼をお尻に挟んでおいた。まぁ、お楽しみは最後までとっておくってことで。

ぶっ

おならで彼を押し出し、湯船に落とす。
溺れるからすぐにすくいだす。

洋一「本当にかんべんしてください!」
早百合「遠慮はいいって言ってるでしょ。」

彼を洗面器に入れる。
私はその上にまたがる。

早百合「どう?何が見える?」
洋一「…。」
早百合「言わないのかぁ…。」

プブッ

真上からおならを吹きかける。

洋一「くはっ…」
早百合「何が見えるのー?」
洋一「はぁ、はぁ。お尻の穴と、ま○こ…。」
早百合「はい、くぱぁ。」
洋一「もうやめろよ!はしたないぞ!」

ブッーーー

洋一「ぐはっ!」
早百合「口調が戻ってるよ。」
洋一「もう、辞めてください…。」
早百合「でも、お風呂に入ったんだから、シャワーは浴びないとね。」
洋一「本当にやめてくれー!」

シャアアアアジョボボボボボボボ

洋一「うぇ!ぷがっ!あぁ…っ」

下を見ると、渦に回されながらも何とか水面に出ようと必死な彼が見える。
そういう必死なのを見ると邪魔したくなるのよね〜〜〜

プゥ!

おならで攻撃し、彼を沈めてやった。
頭上からの突風と臭いには成すすべがないだろう。
普通の大きさでもおならは出されるといやなものだ。
ならばなおさら、小人におならはよく効くだろう。

ジョボボボボ…ぴちょん。

出し切った。
洗面器からは湯気が出ている。
自分で言うのもなんだけど、臭いな。
中に入っている洋一君はどんな気分かな?

早百合「生きてるー?」

沈んだまま返事がない。
汚いけど、手を突っ込んで出してあげる。

早百合「あれ?死んだ?」

彼は動かない。

早百合「死んだのか〜」

彼をもったまま。尻の下に手を運ぶ。

洋一「ま、待った!生きてる!生きてます!」

早百合「なんだ、生きてるの!」

ブペッ!

洋一「ごあっ!」

ピカピカツルツルの肛門からガスを出す。
おならを出す瞬間、肛門が膨れ上がる。その光景をまざまざと見ながら、彼はガスを嗅ぐ。
オナラフェチにとっては最高なんじゃないかしら。よくわかんないけど。
彼を、おしっこのプールに戻す。

洋一「ぶはっ!臭い!ガバッ!だ、出してくれ!」
早百合「わかった、出すね!」
洋一「そっちじゃないってーーー!」

ぼう!

風呂中に響き渡る大きい音が出た。
家族は仕事だからいない。だから聞かれてる心配はない。
今は自分でも肛門が開く感覚を感じた。気持ちいい。
彼は洗面器の壁に寄り掛かって何とか浮いている。
うーん、ちょっとガスを出し過ぎた。ガス欠。
でも膀胱にはまだ少し残ってるんだよね。
私は尿道を彼に向ける。
彼も察知したのだろう。逃げようとする。が、水上では思うように身動きが取れない。
まぁ、この大きさではどこにいようと一緒だけど。

シャアアア!

顔面に水激を喰らわせる。顔面パンチならぬ顔面放尿?
彼はおしっこのプールに沈んだ…。



お風呂からあがって部屋に戻る。

早百合「いいお湯だったね。」
洋一「…してください」
早百合「え?」
洋一「殺してください。」
早百合「どうしたの?何か不満があったの?」
洋一「もう嫌だ。助からない。死んだ方がましだ!殺せ!俺を殺せ!」
早百合「そうムキになんないでよ。」
洋一「うるせーな!もう早く殺せよ!殺したいんだろ!このブス!幽霊!人でなし!」
早百合「…」
洋一「どうだ、怒ったか!早く殺せ!」
早百合「そうね、殺してあげる。」
洋一「…あぁ。」
早百合「でも、簡単には殺さないよぉ。」
洋一「…?」

ま、いずれこうなることは分かっていた。
問題はどうやって殺すか。
不良学生は苦しんで死んでもらわないといけない。
…。もうちょっと小さくできないか試してみる。

洋一「え…」
早百合「あら。さらに小さくなったね。」

もはや目を細めないと見えない。1mmくらいだろうか。
これぐらいの大きさならいい。

早百合「死刑ってね、すぐには行われないの。何年か服役させてから、殺すのよ。」
洋一「何だよいきなり。」
早百合「あなたもそうする。」

私はパンツを脱いだ。そして脚を開き、肛門も開く。
彼をつぶさないようにつまみ上げ、肛門に寄せる。
彼にはだんだんと大きくなる、ピンクの門が見えるはずだ。
そして彼を、肛門の中に押し込む。

洋一「う…わあああああああああ!」

指の第一関節まで突っ込んだ。
これで彼は私の肛門の中、腸の中に閉じ込められただろう。
中はガスで充満し、臭いはず。
その中で、苦しみながら死ぬがいい。



洋一「おい!このやり方はナシだろう!」

ドンドンドン!

肛門の壁を叩くがびくともしない。むしろ、括約筋にはじかれてしまう。

洋一「ゲホッゲホッ!あー、臭い!生臭い!」

かろうじて酸素は残っているようだが時間の問題だ。

洋一「あんだけ屁こいてただろう!出せよー!カハッ!」

すすすぅぅうぅ〜〜〜

洋一「…!」

俺の声が聞こえたのか、それをあざ笑うかのように透かしっぺをする山崎。

洋一「チクショー!」

ドンドンドン!

洋一「ゲホッ!おえっ!」

洋一「なんだよこれ…俺は死ぬのかよこんな所で…!見てろよ糞女…!
この俺の悪意を誰かがきっと継いでくれるはず。そしてお前を…倒す…」

バタン。洋一は、意識を失った。



すぅぅぅぅぅ〜
透かしっぺが出た。洋一君が私の腸の中で頑張ってるのかしら。
ま、無駄だけどね。

はぁ。遊び過ぎて本来の目的を見失うところだったわ。
私に悪意を持たせた人間をすべて滅ぼす。
それが私に課された役目。
まずは1人。
明日は学校で、他のクラスメートの魔法を目覚めさせるのもいいかもしれない。
そして悪人退治に協力させる。
もちろん逆らったら…。
ふふ。明日が楽しみね。

続く。